四半期報告書-第163期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における世界経済は、欧米でのインフレ長期化や中国での不動産不況による景気減速などにより、景気回復のペースは鈍化しました。わが国経済は、社会経済活動の本格的な正常化が進んだことなどにより緩やかに回復した一方、物価の上昇による世界的な金融引き締めなどの景気下押しリスクにより、先行き不透明な状況は継続しました。
このような環境の下、当社グループは当連結会計年度を最終年度とする中期経営計画に基づき、持続可能な社会実現に向け、「環境・エネルギー」「デジタル化社会」「健康・安心・安全」に貢献するグローバル・ニッチ No.1を創造し続ける企業グループを目指しています。
当第2四半期連結累計期間では、グラスファイバー事業において高付加価値品であるスペシャルガラスの販売は回復基調が継続したものの、そのほかの汎用品の低迷などもあり、前年同期の販売実績を下回りました。
この結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は42,734百万円(前年同四半期比9.1%の減収)、営業利益は3,118百万円(前年同四半期比32.2%の減益)、経常利益は4,187百万円(前年同四半期比32.5%の減益)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3,516百万円(前年同四半期比53.0%の減益)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
グラスファイバー事業部門
グラスファイバー事業部門に属する原繊材事業、機能材事業、設備材事業の状況と具体的な取組みです。
①原繊材事業
原繊材事業では、強化プラスチック用途の複合材や電子材料向けヤーンの販売は前年同期を下回りました。
この結果、当事業は売上高11,825百万円(前年同四半期比8.6%の減収)、営業損失は356百万円(前年同四半期は営業利益368百万円)となりました。
②機能材事業
機能材事業では、AIサーバー向けの旺盛な需要などにより、低誘電特性を持つスペシャルガラスの販売は伸長しました。一方で半導体パッケージ基盤向けのスペシャルガラスの販売は回復傾向が見られましたが前年同期の水準には届きませんでした。
この結果、当事業は売上高11,968百万円(前年同四半期比11.2%の減収)、営業利益は2,087百万円(前年同四半期比21.8%の減益)となりました。
③設備材事業
設備材事業では、引き続き、断熱材及び設備・建設資材向けガラスクロスの堅調な販売が収益に貢献しました。
この結果、当事業は売上高10,322百万円(前年同四半期比5.1%の増収)、営業利益は361百万円(前年同四半期比299.4%の増益)となりました。
④ライフサイエンス事業
ライフサイエンス事業では、メディカル事業の販売は順調に推移しました。一方、飲料事業を営むニットービバレッジ株式会社が2023年1月に当社連結対象子会社から除外され収益は減少しました。
この結果、当事業は売上高6,855百万円(前年同四半期比24.7%の減収)、営業利益は1,185百万円(前年同四半期比21.1%の減益)となりました。
⑤繊維事業
繊維事業では芯地の販売は好調だったものの、コストアップの影響を受けました。
この結果、当事業は売上高1,220百万円(前年同四半期比5.2%の増収)、営業利益は49百万円(前年同四半期比25.1%の減益)となりました。
⑥その他の事業
その他の事業は、産業機械設備関連事業等の収益確保に取り組みました。
この結果、当事業は売上高541百万円(前年同四半期比2.2%の増収)、営業利益は122百万円(前年同四半期比105.0%の増益)となりました。
当第2四半期連結会計期間末における総資産は199,208百万円となり、前連結会計年度末に比べ13,623百万円増加しました。主な要因は、受取手形及び売掛金の増加、棚卸資産の増加などであります。
負債は83,136百万円となり、前連結会計年度末に比べ6,500百万円増加しました。主な要因は、借入金の増加などであります。
純資産は116,071百万円となり、自己資本比率は55.5%と前連結会計年度末に比べ0.4ポイント下落しました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、19,191百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,269百万円の資金が減少しました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純利益4,073百万円、減価償却費3,523百万円などによる増加、売上債権の増加5,821百万円、棚卸資産の増加2,962百万円による減少などにより36百万円の資金が増加(前年同四半期比6,244百万円資金の減少)しました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、固定資産の取得による支出3,303百万円による減少などにより5,353百万円の資金が減少(前年同四半期比6,366百万円資金の減少)しました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入7,800百万円による増加、長期借入金の返済による支出3,264百万円、配当金の支払額1,188百万円による減少などにより2,660百万円の資金が増加(前年同四半期比4,133百万円資金の増加)しました。
(3) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は1,493百万円であります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における世界経済は、欧米でのインフレ長期化や中国での不動産不況による景気減速などにより、景気回復のペースは鈍化しました。わが国経済は、社会経済活動の本格的な正常化が進んだことなどにより緩やかに回復した一方、物価の上昇による世界的な金融引き締めなどの景気下押しリスクにより、先行き不透明な状況は継続しました。
このような環境の下、当社グループは当連結会計年度を最終年度とする中期経営計画に基づき、持続可能な社会実現に向け、「環境・エネルギー」「デジタル化社会」「健康・安心・安全」に貢献するグローバル・ニッチ No.1を創造し続ける企業グループを目指しています。
当第2四半期連結累計期間では、グラスファイバー事業において高付加価値品であるスペシャルガラスの販売は回復基調が継続したものの、そのほかの汎用品の低迷などもあり、前年同期の販売実績を下回りました。
この結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は42,734百万円(前年同四半期比9.1%の減収)、営業利益は3,118百万円(前年同四半期比32.2%の減益)、経常利益は4,187百万円(前年同四半期比32.5%の減益)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3,516百万円(前年同四半期比53.0%の減益)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
グラスファイバー事業部門
グラスファイバー事業部門に属する原繊材事業、機能材事業、設備材事業の状況と具体的な取組みです。
①原繊材事業
原繊材事業では、強化プラスチック用途の複合材や電子材料向けヤーンの販売は前年同期を下回りました。
この結果、当事業は売上高11,825百万円(前年同四半期比8.6%の減収)、営業損失は356百万円(前年同四半期は営業利益368百万円)となりました。
②機能材事業
機能材事業では、AIサーバー向けの旺盛な需要などにより、低誘電特性を持つスペシャルガラスの販売は伸長しました。一方で半導体パッケージ基盤向けのスペシャルガラスの販売は回復傾向が見られましたが前年同期の水準には届きませんでした。
この結果、当事業は売上高11,968百万円(前年同四半期比11.2%の減収)、営業利益は2,087百万円(前年同四半期比21.8%の減益)となりました。
③設備材事業
設備材事業では、引き続き、断熱材及び設備・建設資材向けガラスクロスの堅調な販売が収益に貢献しました。
この結果、当事業は売上高10,322百万円(前年同四半期比5.1%の増収)、営業利益は361百万円(前年同四半期比299.4%の増益)となりました。
④ライフサイエンス事業
ライフサイエンス事業では、メディカル事業の販売は順調に推移しました。一方、飲料事業を営むニットービバレッジ株式会社が2023年1月に当社連結対象子会社から除外され収益は減少しました。
この結果、当事業は売上高6,855百万円(前年同四半期比24.7%の減収)、営業利益は1,185百万円(前年同四半期比21.1%の減益)となりました。
⑤繊維事業
繊維事業では芯地の販売は好調だったものの、コストアップの影響を受けました。
この結果、当事業は売上高1,220百万円(前年同四半期比5.2%の増収)、営業利益は49百万円(前年同四半期比25.1%の減益)となりました。
⑥その他の事業
その他の事業は、産業機械設備関連事業等の収益確保に取り組みました。
この結果、当事業は売上高541百万円(前年同四半期比2.2%の増収)、営業利益は122百万円(前年同四半期比105.0%の増益)となりました。
当第2四半期連結会計期間末における総資産は199,208百万円となり、前連結会計年度末に比べ13,623百万円増加しました。主な要因は、受取手形及び売掛金の増加、棚卸資産の増加などであります。
負債は83,136百万円となり、前連結会計年度末に比べ6,500百万円増加しました。主な要因は、借入金の増加などであります。
純資産は116,071百万円となり、自己資本比率は55.5%と前連結会計年度末に比べ0.4ポイント下落しました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、19,191百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,269百万円の資金が減少しました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純利益4,073百万円、減価償却費3,523百万円などによる増加、売上債権の増加5,821百万円、棚卸資産の増加2,962百万円による減少などにより36百万円の資金が増加(前年同四半期比6,244百万円資金の減少)しました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、固定資産の取得による支出3,303百万円による減少などにより5,353百万円の資金が減少(前年同四半期比6,366百万円資金の減少)しました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入7,800百万円による増加、長期借入金の返済による支出3,264百万円、配当金の支払額1,188百万円による減少などにより2,660百万円の資金が増加(前年同四半期比4,133百万円資金の増加)しました。
(3) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は1,493百万円であります。