半期報告書-第164期(2024/04/01-2025/03/31)

【提出】
2024/11/08 12:59
【資料】
PDFをみる
【項目】
38項目
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当中間連結会計期間における世界経済は、欧米でのインフレに沈静化の兆しが見られるものの、中国の景気低迷などにより、不安定な状態が継続しました。わが国経済は企業収益や設備投資が持ち直し、景気は緩やかに回復した一方、原材料価格の高騰による物価上昇及び不安定な為替相場などの要因により、先行き不透明な状況は継続しました。
このような環境の下、当社グループは長期ビジョン『Big VISION 2030』の実現に向けて本年4月より新中期経営計画(2024-2027年度)をスタートしました。持続可能な社会実現に向け、「環境・エネルギー」「デジタル化社会」「健康・安心・安全」に貢献するグローバル・ニッチNo.1を創造し続ける企業グループを目指しています。
当中間連結会計期間では、高付加価値品の販売が好調に推移しました。
この結果、当中間連結会計期間における売上高は53,051百万円(前年同期比24.1%の増収)、営業利益は7,345百万円(前年同期比135.6%の増益)、経常利益は7,720百万円(前年同期比84.4%の増益)、親会社株主に帰属する中間純利益は5,411百万円(前年同期比53.9%の増益)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
なお、当中間連結会計期間より、報告セグメントとして記載する事業セグメントを変更しており、前中間連結会計期間との比較・分析は、変更後の区分に基づいております。
①電子材料事業
電子材料事業では、AIサーバー向けの旺盛な需要の継続により、低誘電特性を持つスペシャルガラスや、半導体パッケージ基板向けの低熱膨張特性を持つスペシャルガラスの販売が好調に推移し、収益に貢献しました。
この結果、当事業は売上高19,631百万円(前年同期比47.9%の増収)、営業利益は6,410百万円(前年同期比209.4%の増益)となりました。
②メディカル事業
メディカル事業では、体外診断用医薬品の販売は好調に推移しました。
この結果、当事業は売上高6,987百万円(前年同期比15.5%の増収)、営業利益は1,364百万円(前年同期比49.2%の増益)となりました。
③複合材事業
複合材事業では、販売は前年同期を上回ったものの、コストアップなどの影響を受けました。
この結果、当事業は売上高6,527百万円(前年同期比8.3%の増収)、営業損失は668百万円(前年同期は営業損失351百万円)となりました。
④資材・ケミカル事業
資材・ケミカル事業では、販売は前年同期を上回ったものの、原材料を中心とするコストアップなどの影響を受けました。
この結果、当事業は売上高4,549百万円(前年同期比2.7%の増収)、営業利益は268百万円(前年同期比37.3%の減益)となりました。
⑤断熱材事業
断熱材事業では、コストアップなどの影響を受けましたが、高性能断熱材の販売が堅調に推移したことなどが収益に貢献しました。
この結果、当事業は売上高7,543百万円(前年同期比7.5%の増収)、営業利益は352百万円(前年同期比45.5%の増益)となりました。
⑥その他事業
その他事業は売上高7,812百万円(前年同期比31.5%の増収)、営業利益は213百万円(前年同期比11.1%の減益)となりました。
当中間連結会計期間末における総資産は211,337百万円となり、前連結会計年度末に比べ775百万円減少しました。主な要因は、受取手形及び売掛金の減少などであります。
負債は80,930百万円となり、前連結会計年度末に比べ7,473百万円減少しました。主な要因は、社債の減少などであります。
純資産は130,406百万円となり、自己資本比率は58.8%と前連結会計年度末に比べ3.1ポイント上昇しました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、22,739百万円となり、前連結会計年度末に比べ778百万円の資金が減少しました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前中間純利益7,699百万円、減価償却費3,845百万円などにより10,374百万円の資金が増加(前年同期比10,338百万円資金の増加)しました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、固定資産の取得による支出5,729百万円による減少などにより5,741百万円の資金が減少(前年同期比387百万円資金の減少)しました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入9,213百万円による増加、長期借入金の返済による支出6,695百万円、社債の償還による支出5,000百万円による減少などにより5,893百万円の資金が減少(前年同期比8,553百万円資金の減少)しました。
(3) 研究開発活動
当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は1,457百万円であります。