有価証券報告書-第71期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/06/12 9:17
【資料】
PDFをみる
【項目】
151項目
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国の経済は、企業収益の改善に加え、雇用・所得環境の改善を背景にした個人消費の持ち直しなどにより、緩やかな回復基調が続きましたが、昨年10月の消費増税に伴う個人消費マインドの変化に加え、第4四半期以降猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の経済への影響が増大、先行き不透明な状況で推移しております。
当社グループの属する業界におきましても、情報媒体のデジタルシフトの影響により、紙関連媒体の需要は減少し、紙やインキなどの原材料価格の値上がりや競争激化による単価下落など、依然として厳しい経営環境が続きました。
こうした情勢のもと、当社グループでは印刷需要の集中する首都圏・関西圏における印刷関連事業の営業活動を継続的に強化、四国圏内でも既存取引先に対するニーズの掘り起こしを図るなど業績確保に努めたことや、水性フレキソ印刷加工事業についても順調に推移していること、また、カタログ販売関連事業において安定した商品供給力を背景に販売が好調であったことなどから、売上高は124億1千6百万円(前年同期比2.2%増)となりました。営業利益は積極的な人員採用による人件費の増加や、テレワーク環境の整備のための費用の増加などにより1億2千3百万円(前年同期比25.1%減)、経常利益は貸倒引当金戻入額の増加などにより2億8千万円(前年同期比7.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は1億7千1百万円(前年同期比13.6%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、以下のとおりであります。
イ 印刷関連事業
情報媒体のデジタルシフトにより紙関連媒体が需要減少傾向にある状況下、デジタル媒体やイベント等を含めた顧客ニーズに沿った総合的な企画提案営業の強化に努めたことや、水性フレキソ印刷加工事業についても順調に推移していること等により、売上高は88億4千5百万円(前年同期比0.9%増)となりましたが、積極的な人材採用による人件費の増加などにより、営業利益は7千7百万円(前年同期比27.2%減)となりました。
ロ 洋紙・板紙販売関連事業
積極的な営業活動により、売上高は4億9千8百万円(前年同期比0.1%増)となりましたが、洋紙価格の値上げに伴う市況の悪化や競争激化に伴う利益率の低下などにより、9百万円の営業損失(前年同期は2百万円の営業損失を計上)を計上しました。
ハ 出版・広告代理関連事業
既存メディアでの受注競争が激化する厳しい事業環境下、地域医療情報サイト「ドクターズファイル」のサービス開始や、Web関連商材の提案営業の強化など業績確保に努めましたが、情報媒体のデジタルシフトの影響、消費増税後の広告需要の減少、新型コロナウイルス感染症拡大防止のための外出自粛を受けて企業の広告・宣伝費の抑制傾向が強まったことにより、売上高は11億3千8百万円(前年同期比5.7%減)、営業利益は3百万円(前年同期比77.1%減)となりました。
ニ 美術館関連事業
セキ美術館では、季節ごとに展示を入れ替えた所蔵作品展を開催しております。売上高は3百万円(前年同期比7.1%減)、2千4百万円の営業損失(前年同期は2千7百万円の営業損失を計上)を計上しました。
ホ カタログ販売関連事業
オフィス関連用品通信販売業者におけるPB商品の販売が好調であったことや、新規商品採用への積極的なアプローチ、エージェントとして新規顧客開拓に努めたことや、消費増税前の特需傾向が強まったこと、また新型コロナウイルス感染症における衛生用品の特需が発生したことにより売上高は19億3千万円(前年同期比15.6%増)、営業利益は7千6百万円(前年同期比2.8%増)となりました。
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ16億9千8百万円減少し、167億4千7百万円となりました。これは主に、水性フレキソ印刷加工事業における設備投資などにより建設仮勘定が4億7千2百万円と前連結会計年度末に比べ2億7千8百万円増加したことや、建物及び構築物(純額)が22億4千7百万円と前連結会計年度末に比べ2億7千5百万円増加した一方、借入金の返済や設備投資などにより現金及び預金が39億8千4百万円と前連結会計年度末に比べ19億5千1百万円減少したことや、株式市況の下落などにより有価証券及び投資有価証券が合計で23億9千7百万円と前連結会計年度末に比べ2億7千4百万円減少したことなどによるものであります。
負債は、前連結会計年度末に比べ15億8千4百万円減少し、31億1千万円となりました。これは主に、借入金の返済により一年内返済予定の長期借入金及び長期借入金が合計で5億3千8百万円と前連結会計年度末に比べ11億1千万円減少したことや、支払手形及び買掛金が12億3千3百万円と前連結会計年度末に比べ1億5千3百万円減少、流動負債その他に含まれる未払消費税等が6千1百万円と前連結会計年度末に比べ1億2千6百万円減少、未払法人税等が3千8百万円と前連結会計年度末に比べ8千1百万円減少したことなどによるものであります。
純資産は、前連結会計年度末に比べ1億1千4百万円減少し、136億3千7百万円となりました。これは主に、株式市況の下落などによりその他有価証券評価差額金がマイナス6千9百万円と前連結会計年度末に比べ2億5百万円減少したことなどによるものであります。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ18億8千1百万円減少し、22億3千1百万円となりました。
イ 営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動の結果得られた資金は、前年同期と比べ10億3千6百万円減少し、1億9千7百万円となりました。資金の増加要因としては、減価償却費5億1千4百万円や税金等調整前当期純利益2億7千万円、資金の減少要因としては、仕入債務の減少額1億5千3百万円や法人税等の支払額1億7千3百万円、その他流動負債の減少額に含まれる未払消費税等の減少額1億2千6百万円が主なものであります。
ロ 投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動の結果使用した資金は、前年同期と比べ2億1千9百万円増加し、8億5千7百万円となりました。資金の増加要因としては、定期預金の払い戻しによる収入18億2千2百万円や投資有価証券の売却による収入6億1千5百万円、資金の減少要因としては、定期預金の預入による支出17億5千2百万円や投資有価証券の取得による支出9億4千7百万円、有形固定資産の取得による支出9億2千4百万円が主なものであります。
ハ 財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動の結果使用した資金は、前年同期と比べ15億5千6百万円増加し、12億2千1百万円となりました。資金の減少要因としては、長期借入金の返済による支出11億1千万円や親会社による配当金の支払額9千9百万円が主なものであります。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。
繰延税金資産の回収可能性
繰延税金資産の回収可能性は、将来の税金負担額を軽減する効果を有するかどうかで判断しております。当該判断は、収益力に基づく一時差異等加減算前課税所得の十分性、タックス・プランニングに基づく一時差異等加減算前課税所得の十分性及び将来加算一時差異の十分性のいずれかを満たしているかどうかにより判断しております。
収益力に基づく一時差異等加減算前課税所得の十分性を判断するにあたっては、一時差異等の解消見込年度及び繰戻・繰越期間における課税所得を見積っております。課税所得は、中・長期計画Next200の前提となった数値を、経営環境等の外部要因に関する情報や当社グループが用いている内部の情報(過去における経営計画の達成状況、予算など)と整合的に修正し見積っております。
当該見積り及び当該仮定について、将来の不確実な経済条件の変動等により見直しが必要となった場合、翌連結会計年度以降の連結財務諸表において認識する繰延税金資産及び法人税等調整額の金額に重要な影響を与える可能性があります。
④ 生産、受注及び販売の状況
イ 生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
区分生産高(千円)前年同期比(%)
印刷関連事業8,912,201100.1
出版・広告代理関連事業(出版物)76,78247.5
合計8,988,98399.1

(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しておりません。
2 金額は販売価格により表示しております。
3 上記金額には、消費税等は含まれておりません。
ロ 受注状況
当連結会計年度における受注状況をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
区分受注高(千円)前年同期比(%)
印刷関連事業10,756,034100.1
合計10,756,034100.1

(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しておりません。
2 金額は販売価格により表示しております。
3 上記金額には、消費税等は含まれておりません。
ハ 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
区分販売高(千円)前年同期比(%)
印刷関連事業8,845,881100.87
洋紙・板紙販売関連事業498,531100.13
出版・広告代理関連事業1,138,78794.30
美術館関連事業3,23092.89
カタログ販売関連事業1,930,156115.64
合計12,416,587102.21

(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。
2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
相手先前連結会計年度当連結会計年度
販売高(千円)割合(%)販売高(千円)割合(%)
株式会社読売新聞大阪本社2,247,61518.502,208,07917.78
アスクル株式会社1,299,37810.701,544,53912.44

3 上記金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの連結会計年度の経営成績等は、売上高は印刷関連事業やカタログ販売関連事業での増収により124億1千6百万円(前年同期比2.2%増)となりました。売上総利益は印刷関連事業において、製造強化のための人件費が増加や水性フレキソ印刷加工事業における売上にかかる償却負担が増加したことなどにより、27億9千5百万円(前年同期比7.4%減)となり、売上総利益率は前年同期比2.3ポイント減少し22.5%となりました。営業利益は印刷関連事業において、積極的な営業人員採用により人件費が増加した一方で販売促進費及び見本費や配送費が減少しましたが売上総利益が減少したことが影響して、1億2千3百万円(前年同期比25.1%減)となりました。
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりであります
セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。
イ 印刷関連事業
印刷関連事業における資産は、生産性向上を目的とした設備や工場駐車場の更新を行ったことなどにより、前連結会計年度末に比べ3億5千1百万円増加し、72億4千3百万円となりました。
ロ 洋紙・板紙販売関連事業
洋紙・板紙販売関連事業における資産は、売掛債権が減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べ1百万円減少し、3億9千8百万円となりました。
ハ 出版・広告代理関連事業
出版・広告代理関連事業における資産は、投資有価証券の売却などにより前連結会計年度末に比べ3千2百万円減少し、14億4千3百万円となりました。
ニ 美術館関連事業
美術館関連事業における資産は、固定資産の減価償却などにより前連結会計年度末に比べ6百万円減少し、15億5千6百万円となりました。
ホ カタログ販売関連事業
カタログ販売関連事業における資産は、売掛金が増加したことなどにより前連結会計年度末に比べ1億7千3百万円増加し、8億9千6百万円となりました。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、運転資金は主に製品製造に使用する原材料や商品販売における商品の調達に費やされており、製造費や販売費及び一般管理費に計上される財・サービスに対しても同様に費消されています。また、また、設備投資資金は、生産設備取得等生産体制の構築等に支出されております。これらの必要資金は、利益の計上、減価償却費等により生み出される内部資金により賄うことを基本方針としております。
当連結会計年度におきましては、借入金の返済や設備投資などにより、当連結会計年度末における当社グループの現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ18億8千1百万円減少し、22億3千1百万円となりました。
なお、キャッシュ・フローの状況は、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

IRBANK 採用情報

フルスタックエンジニア

  • 10年以上蓄積したファイナンスデータとAIを掛け合わせて、投資の意思決定を加速させるポジションです。
  • UI からデータベースまで一貫して関われるポジションです。

プロダクトMLエンジニア

  • MLとLLMを掛け合わせ、分析から予測までをスピーディかつ正確な投資体験に落とし込むポジションです。

AI Agent エンジニア

  • 開示資料・決算・企業データを横断し、投資家の意思決定を支援するAI Agent機能を設計・実装するポジションです。
  • RAG・検索・ランキングを含む情報取得/推論パイプラインの設計から運用まで一気通貫で担います。

UI/UXデザイナー

  • IRBANK初の一人目デザイナーとして、複雑な金融情報を美しく直感的に届ける体験をつくるポジションです。

Webメディアディレクター

  • 月間500万PVを超える、大規模DBサイトを運営できます。
  • これから勢いよく伸びるであろうサービスの根幹部分を支えるポジションです。

クラウドインフラ & セキュリティエンジニア

  • Google Cloud 上でマイクロサービス基盤の信頼性・可用性・セキュリティを担うポジションです。
  • 大規模金融データを安全かつ高速に処理するインフラを設計・構築できます。

学生インターン

  • 月間500万PVを超える日本最大級のIRデータプラットフォームの運営に携わり、金融・データ・プロダクトの現場を学生のうちから体験できます。

マーケティングマネージャー

  • IRBANKのブランドと文化の構築。
  • 百万人の現IRBANKユーザーとまだIRBANKを知らない数千万人に対してマーケティングをしてみたい方。