四半期報告書-第129期第3四半期(令和1年10月1日-令和1年12月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績等の状況
当第3四半期の世界経済は、米国では良好な雇用環境、利下げ等を背景に個人消費は好調に推移していますが、米中通商問題の長期化にともない足元の製造業の景況指数は悪化しています。中国では政府による景気刺激策により年度後半から景気底入れがみられました。欧州では過剰な在庫水準が生産活動の足かせとなり製造業の低迷が続いています。日本では人手不足を背景に所得環境の改善がみられますが、消費税増税後の個人消費の一時的な落ち込み、大型台風影響による生産停止により自動車、機械を中心に製造業の景況感は悪化しています。
当社グループを取り巻く経営環境は、半導体分野においては、2019年の市場成長率は一部に回復の兆しがみられるものの、2001年のITバブル崩壊後以来の二桁のマイナス成長となる見込みです。自動車分野においては、世界最大の市場である中国での新車販売台数は秋季以降回復してきておりますが、通期では前年比マイナスにとどまりました。米国では堅調な雇用環境、低金利を背景に新車販売は前年並みを維持しましたが、生産台数は前年実績を下回りました。欧州では2020年から導入される環境規制税制を前に年末に駆け込み需要がみられ、新車販売台数は前年並みとなりましたが、過剰在庫の調整局面にあたり、生産水準の本格回復までには至りませんでした。国内の新車販売台数は消費税増税の影響を受け10月以降低迷が続いています。また、国内の新規住宅着工件数は、2019年4月-11月累計で前年比6.3%減となりました。
当社グループはこのような経営環境のなか、CS(顧客満足)向上を最優先に「SDGsに則した
“OneSumibe(全社的横断活動)”の実践により機能性化学分野での「ニッチ&トップシェア」の実現とともに事業規模の拡大を図る」ことを基本方針に掲げて事業運営に取り組んでおります。
この結果、当第3四半期の売上収益は、1,576億87百万円と、前年同期比で3.3%減、54億24百万円の減収となりました。損益につきましては、航空機・自動車用途向け高機能プラスチック製品の販売減少が響き、事業利益は、14.6%減の123億66百万円となり、営業利益は、前年同期比で18.1%減の114億94百万円となりました。親会社の所有者に帰属する四半期利益は、前年同期比で7.4%減の99億87百万円となりました。
当社としましては、現今の市場環境悪化を念頭に、販売減少が避けられない環境下にあっても確固たる収益を確保するべく、全社を挙げてコストダウン活動、新製品の早期実績化、新規顧客開拓活動の実現化により収益力の強化を進めているところであります。
(セグメント別販売状況)
①半導体関連材料
[売上収益 37,924百万円(前年同期比 1.0%減)、事業利益 6,269百万円(同 8.1%減)]
2018年後半より半導体市況の世界的な低迷が続いておりますが、中国市場での5G通信用途向け等で需要に回復がみられ、主力製品である半導体封止用エポキシ樹脂成形材料および半導体用ダイボンディングペーストは秋季以降販売が増加傾向に転じております。
感光性ウェハーコート用液状樹脂は主要顧客での在庫確保の動き等により売上収益が増加しました。
また、スマートフォン向けの半導体パッケージ基板用材料「LαZ®シリーズ」は新規機種採用増により売上収益を増加させました。
②高機能プラスチック
[売上収益 64,532百万円(前年同期比 9.4%減)、事業利益 3,393百万円(同 35.7%減)]
全世界的な自動車市場の低迷、米中貿易摩擦による中国からの米国向け電機製品の輸出減、米国子会社のシェールガス・オイル向けの販売不振により、フェノール樹脂成形材料および銅張積層板は売上収益が減少しました。工業用フェノール樹脂は販売数量については前年並みで推移しましたが、原料価格下落に伴う販売価格の低下により売上収益は減少しました。
航空機内装部品は、主要顧客である米国航空機メーカーにおいて生産水準が低下した影響を受け、売上収益が大幅に減少しました。
一方で自動車用成形品は中国国内での大口顧客の獲得により今期から大きく売上収益を伸ばしています。
③クオリティオブライフ関連製品
[売上収益 54,729百万円(前年同期比 3.3%増)、事業利益 4,978百万円(同 11.6%増)]
医療機器製品では、国内事業は血管内治療や内視鏡治療の分野で高付加価値用途の強化を進めていますが、消費税率改定に伴う償還価格改定の影響に加え、企業向けおよび輸出販売が低調で前年を若干下回る売上収益でした。一方、米国子会社の販売は順調に伸び、事業全体では前年を上回る売上収益となりました。
バイオ関連製品では、既存のバイオ製品の好調に加え、今期から営業を開始した体外診断用医薬品事業の新会社SBバイオサイエンス㈱が寄与し、売上収益は順調に増加しました。
ビニル樹脂シートおよび複合シートについては、医薬品包装用途がジェネリック医薬メーカー向けを中心に引き続き繁忙な状況が続いており、売上収益は大幅に増加しました。
電子部品搬送用カバーテープは中国南通工場が順調に立ち上がり、中国国内での販売が増加しました。
ポリカーボネート樹脂板および塩化ビニル樹脂板では、建装材向け・工業設備用向けは顧客の需要が一巡したため当第3四半期の販売は低調でした。
またサングラス等に使用する偏光板は、欧州市場をメインに拡販を進め売上収益を伸ばしました。
防水関連製品については、大型台風の影響等で秋季以降、新設住宅着工戸数は低迷が続いており、当社製品もリフォーム向け・建築向けで苦戦しておりますが、新築住宅向けは堅調に推移し売上収益は前年並みを維持しました。
(2) 財政状態の状況
①資産の部
資産合計は、前連結会計年度末に比べ76億38百万円増加し、2,925億36百万円となりました。
主な増減は、IFRS第16号「リース」の適用に伴う使用権資産の増加、現預金の増加であります。
②負債の部
負債合計は、前連結会計年度末に比べ27億72百万円増加し、1,070億35百万円となりました。
主な増減は、長期借入金の一部返済による減少、IFRS第16号「リース」の適用に伴うリース負債の増加、ならびにコマーシャル・ペーパーの発行による増加であります。
③資本の部
資本合計は、前連結会計年度末に比べ48億66百万円増加し、1,855億1百万円となりました。
主な増減は、配当金の支払による減少、当四半期利益の計上による増加であります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結会計期間末の現金および現金同等物(以下、資金)は、前連結会計年度末に比べ28億13百万円増加し、624億53百万円となりました。
①営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動により得られた資金は138億68百万円となりました。
これは主に、税引前四半期利益および減価償却費の計上による収入と、営業債務の減少による支出の結果であります。前年同期と比べると1百万円の収入の減少となりました。
②投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動に用いた資金は79億15百万円となりました。
これは主に、有形固定資産の取得による支出の結果であります。前年同期と比べると15億47百万円の支出の減少となりました。
③財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動に用いた資金は21億64百万円となりました。
これは主に、コマーシャル・ペーパーの増加による収入と、長期借入金の返済および配当金の支払による支出の結果であります。前年同期と比べると32億23百万円の支出の減少となりました。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は77億62百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(1) 経営成績等の状況
当第3四半期の世界経済は、米国では良好な雇用環境、利下げ等を背景に個人消費は好調に推移していますが、米中通商問題の長期化にともない足元の製造業の景況指数は悪化しています。中国では政府による景気刺激策により年度後半から景気底入れがみられました。欧州では過剰な在庫水準が生産活動の足かせとなり製造業の低迷が続いています。日本では人手不足を背景に所得環境の改善がみられますが、消費税増税後の個人消費の一時的な落ち込み、大型台風影響による生産停止により自動車、機械を中心に製造業の景況感は悪化しています。
当社グループを取り巻く経営環境は、半導体分野においては、2019年の市場成長率は一部に回復の兆しがみられるものの、2001年のITバブル崩壊後以来の二桁のマイナス成長となる見込みです。自動車分野においては、世界最大の市場である中国での新車販売台数は秋季以降回復してきておりますが、通期では前年比マイナスにとどまりました。米国では堅調な雇用環境、低金利を背景に新車販売は前年並みを維持しましたが、生産台数は前年実績を下回りました。欧州では2020年から導入される環境規制税制を前に年末に駆け込み需要がみられ、新車販売台数は前年並みとなりましたが、過剰在庫の調整局面にあたり、生産水準の本格回復までには至りませんでした。国内の新車販売台数は消費税増税の影響を受け10月以降低迷が続いています。また、国内の新規住宅着工件数は、2019年4月-11月累計で前年比6.3%減となりました。
当社グループはこのような経営環境のなか、CS(顧客満足)向上を最優先に「SDGsに則した
“OneSumibe(全社的横断活動)”の実践により機能性化学分野での「ニッチ&トップシェア」の実現とともに事業規模の拡大を図る」ことを基本方針に掲げて事業運営に取り組んでおります。
この結果、当第3四半期の売上収益は、1,576億87百万円と、前年同期比で3.3%減、54億24百万円の減収となりました。損益につきましては、航空機・自動車用途向け高機能プラスチック製品の販売減少が響き、事業利益は、14.6%減の123億66百万円となり、営業利益は、前年同期比で18.1%減の114億94百万円となりました。親会社の所有者に帰属する四半期利益は、前年同期比で7.4%減の99億87百万円となりました。
当社としましては、現今の市場環境悪化を念頭に、販売減少が避けられない環境下にあっても確固たる収益を確保するべく、全社を挙げてコストダウン活動、新製品の早期実績化、新規顧客開拓活動の実現化により収益力の強化を進めているところであります。
(セグメント別販売状況)
①半導体関連材料
[売上収益 37,924百万円(前年同期比 1.0%減)、事業利益 6,269百万円(同 8.1%減)]
2018年後半より半導体市況の世界的な低迷が続いておりますが、中国市場での5G通信用途向け等で需要に回復がみられ、主力製品である半導体封止用エポキシ樹脂成形材料および半導体用ダイボンディングペーストは秋季以降販売が増加傾向に転じております。
感光性ウェハーコート用液状樹脂は主要顧客での在庫確保の動き等により売上収益が増加しました。
また、スマートフォン向けの半導体パッケージ基板用材料「LαZ®シリーズ」は新規機種採用増により売上収益を増加させました。
②高機能プラスチック
[売上収益 64,532百万円(前年同期比 9.4%減)、事業利益 3,393百万円(同 35.7%減)]
全世界的な自動車市場の低迷、米中貿易摩擦による中国からの米国向け電機製品の輸出減、米国子会社のシェールガス・オイル向けの販売不振により、フェノール樹脂成形材料および銅張積層板は売上収益が減少しました。工業用フェノール樹脂は販売数量については前年並みで推移しましたが、原料価格下落に伴う販売価格の低下により売上収益は減少しました。
航空機内装部品は、主要顧客である米国航空機メーカーにおいて生産水準が低下した影響を受け、売上収益が大幅に減少しました。
一方で自動車用成形品は中国国内での大口顧客の獲得により今期から大きく売上収益を伸ばしています。
③クオリティオブライフ関連製品
[売上収益 54,729百万円(前年同期比 3.3%増)、事業利益 4,978百万円(同 11.6%増)]
医療機器製品では、国内事業は血管内治療や内視鏡治療の分野で高付加価値用途の強化を進めていますが、消費税率改定に伴う償還価格改定の影響に加え、企業向けおよび輸出販売が低調で前年を若干下回る売上収益でした。一方、米国子会社の販売は順調に伸び、事業全体では前年を上回る売上収益となりました。
バイオ関連製品では、既存のバイオ製品の好調に加え、今期から営業を開始した体外診断用医薬品事業の新会社SBバイオサイエンス㈱が寄与し、売上収益は順調に増加しました。
ビニル樹脂シートおよび複合シートについては、医薬品包装用途がジェネリック医薬メーカー向けを中心に引き続き繁忙な状況が続いており、売上収益は大幅に増加しました。
電子部品搬送用カバーテープは中国南通工場が順調に立ち上がり、中国国内での販売が増加しました。
ポリカーボネート樹脂板および塩化ビニル樹脂板では、建装材向け・工業設備用向けは顧客の需要が一巡したため当第3四半期の販売は低調でした。
またサングラス等に使用する偏光板は、欧州市場をメインに拡販を進め売上収益を伸ばしました。
防水関連製品については、大型台風の影響等で秋季以降、新設住宅着工戸数は低迷が続いており、当社製品もリフォーム向け・建築向けで苦戦しておりますが、新築住宅向けは堅調に推移し売上収益は前年並みを維持しました。
(2) 財政状態の状況
①資産の部
資産合計は、前連結会計年度末に比べ76億38百万円増加し、2,925億36百万円となりました。
主な増減は、IFRS第16号「リース」の適用に伴う使用権資産の増加、現預金の増加であります。
②負債の部
負債合計は、前連結会計年度末に比べ27億72百万円増加し、1,070億35百万円となりました。
主な増減は、長期借入金の一部返済による減少、IFRS第16号「リース」の適用に伴うリース負債の増加、ならびにコマーシャル・ペーパーの発行による増加であります。
③資本の部
資本合計は、前連結会計年度末に比べ48億66百万円増加し、1,855億1百万円となりました。
主な増減は、配当金の支払による減少、当四半期利益の計上による増加であります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結会計期間末の現金および現金同等物(以下、資金)は、前連結会計年度末に比べ28億13百万円増加し、624億53百万円となりました。
①営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動により得られた資金は138億68百万円となりました。
これは主に、税引前四半期利益および減価償却費の計上による収入と、営業債務の減少による支出の結果であります。前年同期と比べると1百万円の収入の減少となりました。
②投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動に用いた資金は79億15百万円となりました。
これは主に、有形固定資産の取得による支出の結果であります。前年同期と比べると15億47百万円の支出の減少となりました。
③財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動に用いた資金は21億64百万円となりました。
これは主に、コマーシャル・ペーパーの増加による収入と、長期借入金の返済および配当金の支払による支出の結果であります。前年同期と比べると32億23百万円の支出の減少となりました。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は77億62百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。