四半期報告書-第130期第2四半期(令和2年7月1日-令和2年9月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績等の状況
当第2四半期の世界経済は、新型コロナウイルス感染拡大の影響が長期化したことにより、前第1四半期に引き続き厳しい景気後退に直面しました。各国の経済活動は最悪の時期を脱したものの、新型コロナウイルス以前の水準にまでは回復しておらず、感染再拡大の懸念もあり予断を許さない状況が続いております。直近では10月に入り欧州で再感染が深刻化し、フランス、ドイツ等では経済活動の規制再開に踏み切る事態になっております。当社グループを取り巻く経営環境は、半導体用途においては2019年の落ち込みからの復調に加え、リモートワーク関連や5G通信向けの需要増などにより、前年比プラス成長が見込まれています。一方、自動車用途においては、新型コロナウイルスの封じ込めにいち早く成功した中国では4-9月累計で生産・販売台数とも前年同期を上回る高水準で推移しておりますが、日本・米国・欧州では4-6月期に比べて増加はみられるものの、依然として前年同期のレベルには達しておりません。また、国内の新設住宅着工戸数は、国土交通省の発表によりますと、4-9月累計で前年同期比11.3%減となり、着工戸数の低迷が長期化しています。
当社グループは、このような逆風の中にあっても、CS(Customer Satisfaction、顧客満足)向上を最優先に、機能性化学分野での「ニッチ&トップシェア」の実現とともに、事業規模の拡大を図ることを基本方針に掲げて事業運営に取り組んでおります。
この結果、当第2四半期の売上収益は、前年同期比で14.1%減少し902億1百万円と、147億81百万円の減収となりました。損益につきましては、中国をはじめとする一部市場環境の好転と全社的なコスト削減活動により損益悪化に一定の歯止めはかかったものの、事業利益は、前年同期比42.7%減少し48億49百万円となり、営業利益は、前年同期比52.6%減少し39億38百万円となりました。親会社の所有者に帰属する四半期利益は、前年同期比で56.6%減の31億64百万円となりました。なお、当第2四半期の対前年同期比での売上収益大幅減の大半は、新型コロナウイルス感染拡大の影響によるものです。販売用途別では自動車関連分野、航空機内装部品分野、国内住宅・建築関連分野およびヘルスケア関連分野で販売が落ち込みました。販売地域別には中国を除く全販売地域(欧州・北米・日本・アジア)にて販売減少が顕著となっております。
当社としましては、新型コロナウイルスの感染再流行による経済活動停滞のリスクが依然として払拭されていないことから、全社を挙げて、サプライチェーン動向の情報収集活動強化、生産供給体制の見直しを含めた各種コストダウン活動、新製品開発の早期上市、新規顧客・用途開拓活動の推進により、収益水準の改善を進めているところであります。
(セグメント別販売状況)
①半導体関連材料
[売上収益 25,966百万円(前年同期比 4.6%増)、事業利益 3,935百万円(同 4.7%減)]
主力製品である半導体封止用エポキシ樹脂成形材料は、リモートワークの推進拡大にともなうパソコンやWi-Fi等の通信機器の販売増加、家庭用ゲーム機の出荷増をうけ好調に推移しました。車載用途での販売回復に遅れはみられるものの、中国市場向けを中心として繁忙な稼働状況が続いており、前年同期比増収でした。
感光性ウェハーコート用液状樹脂は旺盛なメモリー需要をうけて堅調に推移しておりますが、顧客での在庫調整により前年同期比で売上収益は減少しました。
半導体用ダイボンディングペーストは国内拠点に加え、中国子会社の生産・販売が順調に増加し、前年同期を上回る売上収益でした。
また、半導体パッケージ基板材料「LαZ®」シリーズは、スマートフォンの新機種採用増等で売上収益を前年同期比で増加させました。
②高機能プラスチック
[売上収益 30,793百万円(前年同期比 29.1%減)、事業利益 △413百万円(同 ―%)]
新型コロナウイルス感染拡大により、全世界的に自動車市場の不振が継続したことから、工業用フェノール樹脂およびフェノール樹脂成形材料は前年同期比で大幅に売上収益が減少しました。しかしながら中国市場における自動車生産・販売の急回復を受けて目下のところ回復途上にあります。また欧州・米国でも9月に入って販売状況は持ち直しました。
航空機内装部品は、米国航空機メーカーにおける品質問題に加え、新型コロナウイルスの感染拡大で航空機産業全体が低迷した影響をうけ、売上収益は大幅に減少しました。
高機能プラスチックセグメントにおいては、売上収益減少による利益水準の悪化に歯止めをかけるべく、北米・欧州拠点を中心に諸施策によるコスト削減を実施し、通期での黒字確保を目指しているところであります。
③クオリティオブライフ関連製品
[売上収益 33,174百万円(前年同期比 8.8%減)、事業利益 2,768百万円(同 13.2%減)]
医療機器製品は、企業向け製品は堅調でしたが、主力の国内病院向けは新型コロナウイルス感染拡大の影響による手術症例の減少等により前年同期比減収でした。なお、医療機器製品の低侵襲治療分野における競争力強化を目的として、当社は川澄化学工業株式会社の普通株式の公開買付けを実施し、2020年10月7日付で当社の子会社としております。
バイオ関連製品は、新型コロナウイルス検査に関連した製品の販売は増加したものの、呼吸器診断薬の販売減少が響き前年同期比で売上収益は横ばいでした。
ビニル樹脂シートおよび複合シートは、医薬品包装用途が顧客での在庫調整局面に入りましたが、鮮度保持フィルム「P-プラス®」を含む食品包装用途が外出自粛影響による巣ごもり消費の増加により販売を伸ばし、売上収益は前年同期比増加しました。
ポリカーボネート樹脂板および塩化ビニル樹脂板は、主力の土木建材向けやエクステリア用途が住宅・建築工事の減少等により販売が減少したほか、サングラス等に使用する偏光板の欧州向けの販売が低調で売上収益は減少しました。一方で新型コロナウイルス関連用途として飛沫防止板、医療用ゴーグル等の販売は大きく増加しました。
防水関連製品については、新型コロナウイルスの感染への懸念から、新築・リフォーム住宅工事の着工延期・中止が増加したため、売上収益は減少しました。
(2) 財政状態の状況
①資産の部
資産合計は、前連結会計年度末に比べ178億23百万円増加し、3,011億45百万円となりました。
主な増減は、現預金の増加、金融資産の時価上昇による増加、ならびに営業債権の減少であります。
②負債の部
負債合計は、前連結会計年度末に比べ156億73百万円増加し、1,198億41百万円となりました。
主な増減は、コマーシャル・ペーパーの増加、借入金の増加、ならびに営業債務の減少であります。
③資本の部
資本合計は、前連結会計年度末に比べ21億50百万円増加し、1,813億4百万円となりました。
主な増減は、四半期利益の計上による増加と、配当金の支払による減少であります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末の現金および現金同等物(以下、資金)は、前連結会計年度末に比べ235億89百万円増加し、893億60百万円となりました。
①営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動により得られた資金は114億29百万円となりました。
これは主に、税引前四半期利益および減価償却費の計上による収入と、営業債務の減少による支出の結果であります。前年同期と比べると86百万円の収入の減少となりました。
②投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動に用いた資金は45億93百万円となりました。
これは主に、有形固定資産の取得による支出の結果であります。前年同期と比べると2億92百万円の支出の減少となりました。
③財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動により得られた資金は172億90百万円となりました。
これは主に、コマーシャル・ペーパーの増加、短期借入金の増加による収入の結果であります。前年同期と比べると195億88百万円の収入の増加となりました。
(4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定につい
て、重要な変更はありません。なお、当社グループの連結財務諸表はIFRSに基づき作成しており、重要な会計上の
見積りについては、「第4 経理の状況 連結財務諸表注記 4. 重要な会計上の見積りおよび見積りを伴う判
断」に記載のとおりであります。
(5) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。
(6) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は48億88百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(1) 経営成績等の状況
当第2四半期の世界経済は、新型コロナウイルス感染拡大の影響が長期化したことにより、前第1四半期に引き続き厳しい景気後退に直面しました。各国の経済活動は最悪の時期を脱したものの、新型コロナウイルス以前の水準にまでは回復しておらず、感染再拡大の懸念もあり予断を許さない状況が続いております。直近では10月に入り欧州で再感染が深刻化し、フランス、ドイツ等では経済活動の規制再開に踏み切る事態になっております。当社グループを取り巻く経営環境は、半導体用途においては2019年の落ち込みからの復調に加え、リモートワーク関連や5G通信向けの需要増などにより、前年比プラス成長が見込まれています。一方、自動車用途においては、新型コロナウイルスの封じ込めにいち早く成功した中国では4-9月累計で生産・販売台数とも前年同期を上回る高水準で推移しておりますが、日本・米国・欧州では4-6月期に比べて増加はみられるものの、依然として前年同期のレベルには達しておりません。また、国内の新設住宅着工戸数は、国土交通省の発表によりますと、4-9月累計で前年同期比11.3%減となり、着工戸数の低迷が長期化しています。
当社グループは、このような逆風の中にあっても、CS(Customer Satisfaction、顧客満足)向上を最優先に、機能性化学分野での「ニッチ&トップシェア」の実現とともに、事業規模の拡大を図ることを基本方針に掲げて事業運営に取り組んでおります。
この結果、当第2四半期の売上収益は、前年同期比で14.1%減少し902億1百万円と、147億81百万円の減収となりました。損益につきましては、中国をはじめとする一部市場環境の好転と全社的なコスト削減活動により損益悪化に一定の歯止めはかかったものの、事業利益は、前年同期比42.7%減少し48億49百万円となり、営業利益は、前年同期比52.6%減少し39億38百万円となりました。親会社の所有者に帰属する四半期利益は、前年同期比で56.6%減の31億64百万円となりました。なお、当第2四半期の対前年同期比での売上収益大幅減の大半は、新型コロナウイルス感染拡大の影響によるものです。販売用途別では自動車関連分野、航空機内装部品分野、国内住宅・建築関連分野およびヘルスケア関連分野で販売が落ち込みました。販売地域別には中国を除く全販売地域(欧州・北米・日本・アジア)にて販売減少が顕著となっております。
当社としましては、新型コロナウイルスの感染再流行による経済活動停滞のリスクが依然として払拭されていないことから、全社を挙げて、サプライチェーン動向の情報収集活動強化、生産供給体制の見直しを含めた各種コストダウン活動、新製品開発の早期上市、新規顧客・用途開拓活動の推進により、収益水準の改善を進めているところであります。
(セグメント別販売状況)
①半導体関連材料
[売上収益 25,966百万円(前年同期比 4.6%増)、事業利益 3,935百万円(同 4.7%減)]
主力製品である半導体封止用エポキシ樹脂成形材料は、リモートワークの推進拡大にともなうパソコンやWi-Fi等の通信機器の販売増加、家庭用ゲーム機の出荷増をうけ好調に推移しました。車載用途での販売回復に遅れはみられるものの、中国市場向けを中心として繁忙な稼働状況が続いており、前年同期比増収でした。
感光性ウェハーコート用液状樹脂は旺盛なメモリー需要をうけて堅調に推移しておりますが、顧客での在庫調整により前年同期比で売上収益は減少しました。
半導体用ダイボンディングペーストは国内拠点に加え、中国子会社の生産・販売が順調に増加し、前年同期を上回る売上収益でした。
また、半導体パッケージ基板材料「LαZ®」シリーズは、スマートフォンの新機種採用増等で売上収益を前年同期比で増加させました。
②高機能プラスチック
[売上収益 30,793百万円(前年同期比 29.1%減)、事業利益 △413百万円(同 ―%)]
新型コロナウイルス感染拡大により、全世界的に自動車市場の不振が継続したことから、工業用フェノール樹脂およびフェノール樹脂成形材料は前年同期比で大幅に売上収益が減少しました。しかしながら中国市場における自動車生産・販売の急回復を受けて目下のところ回復途上にあります。また欧州・米国でも9月に入って販売状況は持ち直しました。
航空機内装部品は、米国航空機メーカーにおける品質問題に加え、新型コロナウイルスの感染拡大で航空機産業全体が低迷した影響をうけ、売上収益は大幅に減少しました。
高機能プラスチックセグメントにおいては、売上収益減少による利益水準の悪化に歯止めをかけるべく、北米・欧州拠点を中心に諸施策によるコスト削減を実施し、通期での黒字確保を目指しているところであります。
③クオリティオブライフ関連製品
[売上収益 33,174百万円(前年同期比 8.8%減)、事業利益 2,768百万円(同 13.2%減)]
医療機器製品は、企業向け製品は堅調でしたが、主力の国内病院向けは新型コロナウイルス感染拡大の影響による手術症例の減少等により前年同期比減収でした。なお、医療機器製品の低侵襲治療分野における競争力強化を目的として、当社は川澄化学工業株式会社の普通株式の公開買付けを実施し、2020年10月7日付で当社の子会社としております。
バイオ関連製品は、新型コロナウイルス検査に関連した製品の販売は増加したものの、呼吸器診断薬の販売減少が響き前年同期比で売上収益は横ばいでした。
ビニル樹脂シートおよび複合シートは、医薬品包装用途が顧客での在庫調整局面に入りましたが、鮮度保持フィルム「P-プラス®」を含む食品包装用途が外出自粛影響による巣ごもり消費の増加により販売を伸ばし、売上収益は前年同期比増加しました。
ポリカーボネート樹脂板および塩化ビニル樹脂板は、主力の土木建材向けやエクステリア用途が住宅・建築工事の減少等により販売が減少したほか、サングラス等に使用する偏光板の欧州向けの販売が低調で売上収益は減少しました。一方で新型コロナウイルス関連用途として飛沫防止板、医療用ゴーグル等の販売は大きく増加しました。
防水関連製品については、新型コロナウイルスの感染への懸念から、新築・リフォーム住宅工事の着工延期・中止が増加したため、売上収益は減少しました。
(2) 財政状態の状況
①資産の部
資産合計は、前連結会計年度末に比べ178億23百万円増加し、3,011億45百万円となりました。
主な増減は、現預金の増加、金融資産の時価上昇による増加、ならびに営業債権の減少であります。
②負債の部
負債合計は、前連結会計年度末に比べ156億73百万円増加し、1,198億41百万円となりました。
主な増減は、コマーシャル・ペーパーの増加、借入金の増加、ならびに営業債務の減少であります。
③資本の部
資本合計は、前連結会計年度末に比べ21億50百万円増加し、1,813億4百万円となりました。
主な増減は、四半期利益の計上による増加と、配当金の支払による減少であります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末の現金および現金同等物(以下、資金)は、前連結会計年度末に比べ235億89百万円増加し、893億60百万円となりました。
①営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動により得られた資金は114億29百万円となりました。
これは主に、税引前四半期利益および減価償却費の計上による収入と、営業債務の減少による支出の結果であります。前年同期と比べると86百万円の収入の減少となりました。
②投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動に用いた資金は45億93百万円となりました。
これは主に、有形固定資産の取得による支出の結果であります。前年同期と比べると2億92百万円の支出の減少となりました。
③財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動により得られた資金は172億90百万円となりました。
これは主に、コマーシャル・ペーパーの増加、短期借入金の増加による収入の結果であります。前年同期と比べると195億88百万円の収入の増加となりました。
(4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定につい
て、重要な変更はありません。なお、当社グループの連結財務諸表はIFRSに基づき作成しており、重要な会計上の
見積りについては、「第4 経理の状況 連結財務諸表注記 4. 重要な会計上の見積りおよび見積りを伴う判
断」に記載のとおりであります。
(5) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。
(6) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は48億88百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。