四半期報告書-第130期第1四半期(令和2年4月1日-令和2年6月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績等の状況
当第1四半期の世界経済は、新型コロナウイルス感染拡大の影響が全世界に波及したため、多くの国・地域でマイナス成長になりました。日本経済は、4月7日に政府の緊急事態宣言が発令されて以降、外出自粛の動きなどにより個人消費は低迷、企業活動も停滞し、製造業・非製造業とも景気は大幅に悪化しました。
当社グループを取り巻く経営環境は、半導体分野においては昨年の落ち込みからの回復途上にあり、新型コロナウイルス感染拡大によるマイナス影響は見られるものの、5G通信向けの需要増などにより、メモリー用途を中心に前年比でプラス成長になると見込まれています。自動車分野においては、3月までに新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めが掛かった中国を除き、ほぼ全世界で生産・販売台数ともに前年度比2桁以上の大幅なマイナスとなりました。また、国内の新設住宅着工戸数は、国土交通省の発表によりますと、2020年度累計で前年度比12.7%減となり、大きく悪化しました。
当社グループは、このような経営環境の中、CS(Customer Satisfaction、顧客満足)向上を最優先に、機能性化学分野での「ニッチ&トップシェア」の実現とともに、事業規模の拡大を図ることを基本方針に掲げて事業運営に取り組んでおります。
この結果、当第1四半期の売上収益は、期初からの新型コロナウイルス感染拡大の影響等を受け、前年同期比で16.5%減少し436億81百万円と、86億39百万円の減収となりました。損益につきましては、自動車向けと航空機向けを中心とする高機能プラスチック関連製品の販売が大きく減少したこともあり、事業利益は、前年同期比45.7%減少し23億80百万円となり、営業利益は、前年同期比57.5%減少し18億55百万円となりました。親会社の所有者に帰属する四半期利益は、前年同期比で52.9%減の18億54百万円となりました。なお、当第1四半期の対前年同期比での売上収益大幅減の大半は、新型コロナウイルス感染拡大の影響によるものです。販売用途別では自動車関連分野、航空機内装部品分野や国内住宅・建築関連分野を中心に受注が落ち込みました。販売地域別には感染拡大の影響を最も大きく受けた北米、欧州において販売減少が顕著となっており、またアセアン地区、日本国内も大きく減少しました。一方で中国市場は感染拡大に歯止めが掛かったため、比較的堅調に推移しております。
当社としましては、新型コロナウイルス感染拡大の影響による経済環境悪化が依然として終息する兆しが見えないことから、全社を挙げて、サプライチェーン動向の情報収集活動強化、生産供給体制の見直しを含めた各種コストダウン活動、新製品開発の早期上市、新規顧客・用途開拓活動の推進により、収益水準の維持・強化を進めているところであります。
(セグメント別販売状況)
① 半導体関連材料
[売上収益 12,623百万円(前年同期比 4.5%増)、事業利益 2,016百万円(同 0.1%減)]
中国市場での5G通信用途向けの需要増に加え、新型コロナウイルス感染拡大にともない、リモートワークの拡大によるノートパソコン等の販売増加、家庭用ゲーム機の旺盛な需要等もあり、主力製品である半導体封止用エポキシ樹脂成形材料は前年同期比6%の増収となりました。
感光性ウェハーコート用液状樹脂は顧客での在庫調整はあったものの、旺盛なメモリー需要を受け、売上収益は堅調に推移しました。
半導体用ダイボンディングペーストは中国子会社での販売が好調で前年並みの売上収益でした。
また、半導体パッケージ基板材料「LαZ®」シリーズは、スマートフォンの新機種採用増に加え、5G基地局向けパワーアンプ内蔵基板用途で拡販し、売上収益を増加させました。
② 高機能プラスチック
[売上収益 14,629百万円(前年同期比 33.9%減)、事業利益 △346百万円(同 ―%)]
新型コロナウイルス感染拡大の影響によって、自動車市場は世界的に低迷しました。特に欧州および米国における自動車生産・販売は大幅に減少し、工業用フェノール樹脂は売上収益が大幅に減少しました。フェノール樹脂成形材料はリモートワークや巣ごもり需要の拡大によってパソコン・家庭用ゲーム機電源用途向けの販売がアジア地区を中心に増加しましたが、自動車向け部品用途が中心である欧州・米国では売上収益が大幅に減少しました。
航空機内装部品は、昨年から続いている米国航空機メーカーにおける品質問題に加え、新型コロナウイルスの感染拡大で航空機産業全体が低迷しており、売上収益が大幅に減少しました。
高機能プラスチックセグメントにおいては、売上収益減少の影響を補うべく、北米・欧州拠点を中心に一時帰休の実施などの諸施策によるコスト削減を実施しているところであります。
③ クオリティオブライフ関連製品
[売上収益 16,304百万円(前年同期比 9.2%減)、事業利益 1,434百万円(同 9.8%減)]
医療機器製品は、国内病院向けは新型コロナウイルス感染拡大の影響による手術症例の減少等により不調でしたが、国内企業向け製品は堅調に推移しました。米国子会社は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け期初から販売が減少しましたが、経済活動再開にともない、6月に入りやや受注が戻りました。
バイオ関連製品は、新型コロナウイルス検査に関連した需要増により前年比増収となりました。
ビニル樹脂シートおよび複合シートは、前期から引き続き医薬品包装用途がジェネリック医薬品メーカー向けに好調を持続し、食品包装用途も外出自粛の影響により販売を伸ばし、売上収益は大幅に増加しました。
ポリカーボネート樹脂板および塩化ビニル樹脂板は、サングラス等に使用する偏光板は欧州市場を中心に販売しておりますが、新型コロナウイルスの影響で現地でのサングラス生産が減少し、販売が大幅に減少しました。また国内向けは土木建材向けやエクステリア用途を中心に販売が減少しました。一方で、新型コロナウイルス関連用途として飛沫防止板、医療用ゴーグル、フェイスガード向けの販売が増加しました。
防水関連製品については、新型コロナウイルスの影響を受け、新築・リフォーム住宅工事の着工の延期・中止が増加したこと等により売上収益は減少しました。
(2) 財政状態の状況
①資産の部
資産合計は、前連結会計年度末に比べ14億94百万円増加し、2,848億16百万円となりました。
主な増減は、現預金の増加、金融資産の時価上昇による増加、ならびに営業債権の減少であります。
②負債の部
負債合計は、前連結会計年度末に比べ6億42百万円増加し、1,048億10百万円となりました。
主な増減は、コマーシャル・ペーパーの発行による増加と、営業債務の減少であります。
③資本の部
資本合計は、前連結会計年度末に比べ8億51百万円増加し、1,800億5百万円となりました。
主な増減は、四半期利益の計上による増加と、配当金の支払による減少であります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結会計期間末の現金および現金同等物(以下、資金)は、前連結会計年度末に比べ50億43百万円増加し、708億14百万円となりました。
①営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動により得られた資金は45億11百万円となりました。
これは主に、税引前四半期利益および減価償却費の計上と営業債権の減少による収入、および営業債務の減少による支出の結果であります。前年同期と比べると8億27百万円の収入の増加となりました。
②投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動に用いた資金は20億3百万円となりました。
これは主に、有形固定資産の取得による支出の結果であります。前年同期と比べると3億55百万円の支出の減少となりました。
③財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動により得られた資金は28億20百万円となりました。
これは主に、コマーシャル・ペーパーの発行による収入と、配当金の支払による支出の結果であります。前年同期と比べると8億3百万円の収入の増加となりました。
(4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について、重要な変更はありません。なお、当社グループの連結財務諸表はIFRSに基づき作成しており、重要な会計上の見積りについては、「第4 経理の状況 連結財務諸表注記 4.重要な会計上の見積りおよび見積りを伴う判断」に記載のとおりであります。
(5) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。
(6) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は24億12百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(1) 経営成績等の状況
当第1四半期の世界経済は、新型コロナウイルス感染拡大の影響が全世界に波及したため、多くの国・地域でマイナス成長になりました。日本経済は、4月7日に政府の緊急事態宣言が発令されて以降、外出自粛の動きなどにより個人消費は低迷、企業活動も停滞し、製造業・非製造業とも景気は大幅に悪化しました。
当社グループを取り巻く経営環境は、半導体分野においては昨年の落ち込みからの回復途上にあり、新型コロナウイルス感染拡大によるマイナス影響は見られるものの、5G通信向けの需要増などにより、メモリー用途を中心に前年比でプラス成長になると見込まれています。自動車分野においては、3月までに新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めが掛かった中国を除き、ほぼ全世界で生産・販売台数ともに前年度比2桁以上の大幅なマイナスとなりました。また、国内の新設住宅着工戸数は、国土交通省の発表によりますと、2020年度累計で前年度比12.7%減となり、大きく悪化しました。
当社グループは、このような経営環境の中、CS(Customer Satisfaction、顧客満足)向上を最優先に、機能性化学分野での「ニッチ&トップシェア」の実現とともに、事業規模の拡大を図ることを基本方針に掲げて事業運営に取り組んでおります。
この結果、当第1四半期の売上収益は、期初からの新型コロナウイルス感染拡大の影響等を受け、前年同期比で16.5%減少し436億81百万円と、86億39百万円の減収となりました。損益につきましては、自動車向けと航空機向けを中心とする高機能プラスチック関連製品の販売が大きく減少したこともあり、事業利益は、前年同期比45.7%減少し23億80百万円となり、営業利益は、前年同期比57.5%減少し18億55百万円となりました。親会社の所有者に帰属する四半期利益は、前年同期比で52.9%減の18億54百万円となりました。なお、当第1四半期の対前年同期比での売上収益大幅減の大半は、新型コロナウイルス感染拡大の影響によるものです。販売用途別では自動車関連分野、航空機内装部品分野や国内住宅・建築関連分野を中心に受注が落ち込みました。販売地域別には感染拡大の影響を最も大きく受けた北米、欧州において販売減少が顕著となっており、またアセアン地区、日本国内も大きく減少しました。一方で中国市場は感染拡大に歯止めが掛かったため、比較的堅調に推移しております。
当社としましては、新型コロナウイルス感染拡大の影響による経済環境悪化が依然として終息する兆しが見えないことから、全社を挙げて、サプライチェーン動向の情報収集活動強化、生産供給体制の見直しを含めた各種コストダウン活動、新製品開発の早期上市、新規顧客・用途開拓活動の推進により、収益水準の維持・強化を進めているところであります。
(セグメント別販売状況)
① 半導体関連材料
[売上収益 12,623百万円(前年同期比 4.5%増)、事業利益 2,016百万円(同 0.1%減)]
中国市場での5G通信用途向けの需要増に加え、新型コロナウイルス感染拡大にともない、リモートワークの拡大によるノートパソコン等の販売増加、家庭用ゲーム機の旺盛な需要等もあり、主力製品である半導体封止用エポキシ樹脂成形材料は前年同期比6%の増収となりました。
感光性ウェハーコート用液状樹脂は顧客での在庫調整はあったものの、旺盛なメモリー需要を受け、売上収益は堅調に推移しました。
半導体用ダイボンディングペーストは中国子会社での販売が好調で前年並みの売上収益でした。
また、半導体パッケージ基板材料「LαZ®」シリーズは、スマートフォンの新機種採用増に加え、5G基地局向けパワーアンプ内蔵基板用途で拡販し、売上収益を増加させました。
② 高機能プラスチック
[売上収益 14,629百万円(前年同期比 33.9%減)、事業利益 △346百万円(同 ―%)]
新型コロナウイルス感染拡大の影響によって、自動車市場は世界的に低迷しました。特に欧州および米国における自動車生産・販売は大幅に減少し、工業用フェノール樹脂は売上収益が大幅に減少しました。フェノール樹脂成形材料はリモートワークや巣ごもり需要の拡大によってパソコン・家庭用ゲーム機電源用途向けの販売がアジア地区を中心に増加しましたが、自動車向け部品用途が中心である欧州・米国では売上収益が大幅に減少しました。
航空機内装部品は、昨年から続いている米国航空機メーカーにおける品質問題に加え、新型コロナウイルスの感染拡大で航空機産業全体が低迷しており、売上収益が大幅に減少しました。
高機能プラスチックセグメントにおいては、売上収益減少の影響を補うべく、北米・欧州拠点を中心に一時帰休の実施などの諸施策によるコスト削減を実施しているところであります。
③ クオリティオブライフ関連製品
[売上収益 16,304百万円(前年同期比 9.2%減)、事業利益 1,434百万円(同 9.8%減)]
医療機器製品は、国内病院向けは新型コロナウイルス感染拡大の影響による手術症例の減少等により不調でしたが、国内企業向け製品は堅調に推移しました。米国子会社は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け期初から販売が減少しましたが、経済活動再開にともない、6月に入りやや受注が戻りました。
バイオ関連製品は、新型コロナウイルス検査に関連した需要増により前年比増収となりました。
ビニル樹脂シートおよび複合シートは、前期から引き続き医薬品包装用途がジェネリック医薬品メーカー向けに好調を持続し、食品包装用途も外出自粛の影響により販売を伸ばし、売上収益は大幅に増加しました。
ポリカーボネート樹脂板および塩化ビニル樹脂板は、サングラス等に使用する偏光板は欧州市場を中心に販売しておりますが、新型コロナウイルスの影響で現地でのサングラス生産が減少し、販売が大幅に減少しました。また国内向けは土木建材向けやエクステリア用途を中心に販売が減少しました。一方で、新型コロナウイルス関連用途として飛沫防止板、医療用ゴーグル、フェイスガード向けの販売が増加しました。
防水関連製品については、新型コロナウイルスの影響を受け、新築・リフォーム住宅工事の着工の延期・中止が増加したこと等により売上収益は減少しました。
(2) 財政状態の状況
①資産の部
資産合計は、前連結会計年度末に比べ14億94百万円増加し、2,848億16百万円となりました。
主な増減は、現預金の増加、金融資産の時価上昇による増加、ならびに営業債権の減少であります。
②負債の部
負債合計は、前連結会計年度末に比べ6億42百万円増加し、1,048億10百万円となりました。
主な増減は、コマーシャル・ペーパーの発行による増加と、営業債務の減少であります。
③資本の部
資本合計は、前連結会計年度末に比べ8億51百万円増加し、1,800億5百万円となりました。
主な増減は、四半期利益の計上による増加と、配当金の支払による減少であります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結会計期間末の現金および現金同等物(以下、資金)は、前連結会計年度末に比べ50億43百万円増加し、708億14百万円となりました。
①営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動により得られた資金は45億11百万円となりました。
これは主に、税引前四半期利益および減価償却費の計上と営業債権の減少による収入、および営業債務の減少による支出の結果であります。前年同期と比べると8億27百万円の収入の増加となりました。
②投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動に用いた資金は20億3百万円となりました。
これは主に、有形固定資産の取得による支出の結果であります。前年同期と比べると3億55百万円の支出の減少となりました。
③財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動により得られた資金は28億20百万円となりました。
これは主に、コマーシャル・ペーパーの発行による収入と、配当金の支払による支出の結果であります。前年同期と比べると8億3百万円の収入の増加となりました。
(4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について、重要な変更はありません。なお、当社グループの連結財務諸表はIFRSに基づき作成しており、重要な会計上の見積りについては、「第4 経理の状況 連結財務諸表注記 4.重要な会計上の見積りおよび見積りを伴う判断」に記載のとおりであります。
(5) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。
(6) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は24億12百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。