有価証券報告書-第152期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/06/24 10:09
【資料】
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【項目】
143項目
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。
(1)重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しています。その作成においては、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断していますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性の存在により、これらの見積りと異なる場合があります。
当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載していますが、特に次の重要な会計方針が連結財務諸表作成における重要な見積りの判断に影響を及ぼすと考えています。
1) 貸倒引当金の計上基準
当社グループでは、債権の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を検討し、回収不能見込額を繰入計上しています。将来、顧客の財務状況等が悪化し支払能力が低下した場合には、引当金の追加計上または貸倒損失が発生する可能性があります。
2) たな卸資産の評価基準
当社グループの販売する製品の価格は、市場相場変動の影響を受ける傾向にあるので、その評価基準として主に総平均法による原価法(収益性の低下による簿価切下げの方法)を採用しています。
3) 投資有価証券の減損処理
当社グループは、金融機関や、製造・販売等に係る取引会社及び関係会社の株式を保有しています。これらの株式は、株式市場の価格変動リスクや、経営状態・財務状況の悪化による価値下落リスクを負っているため、合理的な基準に基づき、投資有価証券の減損処理を行っています。
4) 繰延税金資産の回収可能性
当社グループは、繰延税金資産の回収可能性の評価に際し、将来の課税所得を合理的に見積っています。繰延税金資産の回収可能性は、将来の課税所得の見積りに依存するので、課税所得の見積額が減少した場合は繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性があります。
(2)経営成績
当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善、堅調な設備投資の下支えなどにより、通商問題を巡る動向など世界経済の不確実性や消費税増税後の消費落ち込みがあったものの、緩やかな景気回復が続きました。しかしながら、年明け以降は、新型コロナウイルス感染症拡大により国内外の景気は急激に悪化しており、更なる景気の下振れが懸念される非常に厳しい状況で推移しております。
このような事業環境のなかで、当社グループは経営基盤の更なる強化に取り組むとともに、収益拡大に貢献する製品開発とその拡販に努めてまいりました。
この結果、当連結会計年度の売上高は290億4千7百万円(前期比3.4%増)と増収となりました。また、利益面は営業利益36億4千1百万円(同13.8%増)、経常利益39億2千万円(同11.9%増)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益については26億2千1百万円(同13.8%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(工業用製品)
当セグメントにおきましては、精密化学品分野において「医薬用リン脂質」や機能性樹脂原料などの販売が増加いたしました。一方で、海外向け「ラノリン」の販売減少や、第4四半期に入り、新型コロナウイルス感染症拡大により、化粧用機能原料の一部で販売が減少したほか、中国子会社工場の操業を一時停止しましたが、通期業績への影響は軽微でした。この結果、売上高は205億7千3百万円(前期比1.2%増)、セグメント利益(営業利益)は27億4千7百万円(同14.4%増)となりました。
(家庭用製品)
当セグメントにおきましては、新規顧客の獲得や新製品の拡販および新型コロナウイルス感染症対策製品の需要増加により、環境衛生分野の販売が増加いたしました。この結果、売上高は73億3千7百万円(前期比9.7%増)、セグメント利益(営業利益)は6億1千9百万円(同14.8%増)となりました。
(その他)
その他の事業の売上高は11億3千6百万円(前期比5.7%増)、セグメント利益(営業利益)は2億7千4百万円(同6.0%増)となりました。
生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。
① 生産実績
当社グループのセグメントは業種・業態が多種多様でありますので生産実績を記載しておりません。
② 受注実績
当社グループは受注生産を行わず、全て見込み生産によっております。
③ 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称金額(千円)前期比(%)
工業用製品20,573,4391.2
家庭用製品7,337,3479.7
その他1,136,5505.7
合計29,047,3373.4

(注)1 セグメント間の取引については、相殺消去しております。
2 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。
相手先前連結会計年度当連結会計年度
金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)
株式会社マツモト交商3,237,77711.53,554,89912.2

3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(3)財政状態
当連結会計年度の総資産は前連結会計年度(以下「前期」という。)に比べ6億5千3百万円減少し、475億6千1百万円となりました。これは主として、仕掛品の増加などにより流動資産が3億2百万円増加した一方、投資有価証券の減少などにより固定資産が9億5千5百万円減少したことによるものであります。
当連結会計年度の負債は前期に比べ12億5千6百万円減少し、91億6千2百万円となりました。これは主として、支払手形及び買掛金の減少などにより流動負債が6億2千9百万円減少し、繰延税金負債の減少などにより固定負債が6億2千7百万円減少したことによるものであります。
当連結会計年度の純資産は前期に比べ6億3百万円増加し、383億9千9百万円となりました。これは主として、親会社株主に帰属する当期純利益の計上26億2千1百万円及び配当金の支払7億9千5百万円などにより株主資本が18億1千4百万円増加した一方、その他有価証券評価差額金の減少などによりその他の包括利益累計額が11億5千9百万円減少したことなどによるものであります。
(4)キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前期に比べ3億8百万円増加し、117億2千万円となりました。なお、当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況と主な内訳は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、前期に比べ3億7千3百万円収入が減少し、30億6千1百万円の収入となりました。その主な内訳は、税金等調整前当期純利益38億1千万円及び減価償却費12億5百万円の計上による資金の増加、法人税等の支払による資金の減少15億8千1百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、前期に比べ12億1千8百万円支出が増加し、18億1千7百万円の支出となりました。その主な内訳は、有形固定資産の取得による資金の減少18億5千1百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、前期に比べ1億5千2百万円支出が増加し、8億9千4百万円の支出となりました。その主な内訳は、配当金の支払いによる資金の減少7億9千5百万円によるものであります。
(当社グループの資本の財源及び資金の流動性)
当連結会計年度末現在における設備の新設、改修等に係る投資予定金額は、34億円でありますが、設備投資資金については、自己資金で賄う予定であります。

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