四半期報告書-第122期第1四半期(平成31年1月1日-平成31年3月31日)

【提出】
2019/05/15 13:38
【資料】
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【項目】
32項目
(1)経営成績
当第1四半期連結累計期間の業績は次のとおりです。
(単位:百万円)
前第1四半期
連結累計期間
当第1四半期
連結累計期間
前年同期比現地通貨ベース
前 年 同 期 比
売上高196,197190,708△2.8%△0.4%
営業利益11,0248,086△26.7%△24.9%
経常利益11,0328,134△26.3%-
親会社株主に帰属
する四半期純利益
7,4105,302△28.4%-
EBITDA18,21815,332△15.8%-
US$/円(平均)108.65110.17+1.4%-
EUR/円(平均)133.61125.09△6.4%-

EBITDA:親会社株主に帰属する四半期純利益+法人税等合計+支払利息-受取利息+減価償却費+のれん償却額
当第1四半期連結累計期間(2019年1月~3月)における当社グループの業績は、売上高は前年同期比2.8%減の190,708百万円でした。中国に起因する景気減速の影響がみられ、電気・電子や自動車向け材料を中心に広範な分野で出荷が落ち込みました。
営業利益は前年同期比26.7%減の8,086百万円でした。期初の想定どおり、原料価格のマイナス影響が続いたことに加えて、高付加価値製品の出荷が低調に推移したことにより減益幅が拡大しました。
経常利益は、前年同期比26.3%減の8,134百万円でした。
親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期比28.4%減の5,302百万円でした。
また、各セグメントの業績は次のとおりです。
(単位:百万円)
セグメント売 上 高営 業 利 益
前第1四半期
連結累計期間
当第1四半期
連結累計期間
前年
同期比
現地通貨
ベース
前年同期比
前第1四半期連結累計期間当第1四半期連結累計期間前年
同期比
現地通貨
ベース
前年同期比
パッケージング&
グラフィック
105,319103,317△1.9%+1.4%3,6613,230△11.8%△10.5%
カラー&ディスプレイ32,60330,956△5.1%△3.6%3,7082,882△22.3%△19.7%
ファンクショナル
プロダクツ
67,22265,034△3.3%△2.2%5,1703,562△31.1%△30.4%
その他、全社・消去△8,947△8,599--△1,515△1,588--
196,197190,708△2.8%△0.4%11,0248,086△26.7%△24.9%

(注)2019年度より中期経営計画「DIC111」の開始に伴い、セグメントを変更しました。なお、前第1四半期連結累計期間については、変更後のセグメントに組み替えて記載しています。
中期経営計画「DIC111」の詳細は、http://www.dic-global.com/ja/ir/plan.html をご覧ください。
[パッケージング&グラフィック]
前第1四半期
連結累計期間
当第1四半期
連結累計期間
前年同期比現地通貨ベース
前 年 同 期 比
売 上 高105,319百万円103,317百万円△1.9%+1.4%
営 業 利 益3,661百万円3,230百万円△11.8%△10.5%

売上高は、前年同期比1.9%減の103,317百万円でした。現地通貨ベースでは1.4%の増収となりましたが、ユーロ及び新興国通貨安の影響により円貨ベースで目減りしました。食品包装分野では、パッケージ用インキは、新興国を中心として増収となりました。ポリスチレンは、出荷数量は増加しましたが、原料価格の低下に伴う製品値下げの影響により減収となりました。出版や新聞を主用途とする出版用インキは、アジアで出荷が伸びましたが、全体としては需要減少により減収となりました。一方で、デジタル印刷で使用されるジェットインキは大幅な増収となりました。
営業利益は、前年同期比11.8%減の3,230百万円でした。製品価格の改定を進めましたが、出版用インキを中心として原料価格上昇の影響を受け減益となりました。
[カラー&ディスプレイ]
前第1四半期
連結累計期間
当第1四半期
連結累計期間
前年同期比現地通貨ベース
前 年 同 期 比
売 上 高32,603百万円30,956百万円△5.1%△3.6%
営 業 利 益3,708百万円2,882百万円△22.3%△19.7%

売上高は、前年同期比5.1%減の30,956百万円でした。色材分野では、化粧品用顔料の出荷が伸長しましたが、出版用などの一般顔料が落ち込みました。ディスプレイ分野では、カラーフィルタ用顔料は出荷が堅調に推移しました。TFT液晶は製品価格の低下により減収となりました。
営業利益は、前年同期比22.3%減の2,882百万円でした。TFT液晶の製品価格低下のほか、一般顔料の出荷低調により減益となりました。また、中国における環境規制の強化も利益を圧迫しました。
[ファンクショナルプロダクツ]
前第1四半期
連結累計期間
当第1四半期
連結累計期間
前年同期比現地通貨ベース
前 年 同 期 比
売 上 高67,222百万円65,034百万円△3.3%△2.2%
営 業 利 益5,170百万円3,562百万円△31.1%△30.4%

売上高は、前年同期比3.3%減の65,034百万円でした。自動車の構造部品や金属の代替材料を主用途とするPPSコンパウンドは、欧州での出荷が順調に拡大しました。スマートフォンや半導体分野を主用途とするエポキシ樹脂や工業用テープは、景気減速の影響を受けて出荷が落ち込みました。水性樹脂などのサステナブル樹脂は、中国を中心として出荷が低調に推移しました。
営業利益は、前年同期比31.1%減の3,562百万円でした。前期から取り組んでいる製品価格改定の効果は発現しましたが、エポキシ樹脂など高付加価値製品の出荷が落ち込んだほか、物流やユーティリティコストの増加により大幅減益となりました。
(2)財政状態
(資産、負債及び純資産の状況に関する分析)
当第1四半期連結会計期間末の資産の部は、主にコマーシャル・ペーパーの発行に伴う現預金の増加により、前連結会計年度末と比べて62,885百万円増加し、864,181百万円となりました。負債の部は、主にコマーシャル・ペーパーの発行により、前連結会計年度末比61,968百万円増の535,930百万円となりました。また、純資産の部は、親会社株主に帰属する四半期純利益を計上した一方、配当金の支払や為替の影響などにより前連結会計年度末比917百万円増の328,251百万円となりました。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日) 等を当第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、当該会計基準等を遡って適用した後の前連結会計年度末の数値で比較しています。
(3)キャッシュ・フローの状況
当四半期連結累計期間は第1四半期連結累計期間であり、四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成していません。このため、キャッシュ・フローの状況に関する分析について記載していません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における研究開発費は、2,986百万円であり、このほか、当社及びDICグラフィックス株式会社における製品の改良・カスタマイズなどに関わる技術関連費用は、3,760百万円です。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の体制及び方針に重要な変更はありません。