四半期報告書-第19期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)
(1) 経営成績等の状況の概要
当第3四半期連結累計期間における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりです。
① 財政状態及び経営成績の状況
[財政状態]
当第3四半期連結会計期間末の要約四半期連結財政状態計算書の概要及び前連結会計年度末からの主な変動は以下のとおりです。
2023年7月にIveric Bio社を買収して当社の連結子会社にしたことに加え、同社の買収資金に充当するために銀行借入れや、社債及びコマーシャル・ペーパーの発行による資金調達を行ったことに伴い、資産、負債に大きな変動がありました。
総資産は3兆3,687億円 (前連結会計年度末比9,122億円増) となりました。
非流動資産は、2兆3,186億円 (同9,120億円増) となりました。有形固定資産は2,890億円 (同26億円増) となりました。主に2023年7月にIveric Bio社を買収したことに伴い、のれんは3,880億円 (同596億円増) 、無形資産は1兆4,523億円 (同8,898億円増) となりました。
流動資産は、1兆501億円 (同1億円増) となりました。現金及び現金同等物は2,540億円 (同1,229億円減) となりました。
資本合計は、1兆5,033億円 (同47億円減) となり、親会社所有者帰属持分比率は44.6%となりました。四半期利益503億円を計上した一方で、剰余金の配当1,167億円を実施しました。
負債合計は、1兆8,654億円 (同9,169億円増) となりました。
非流動負債は、7,117億円 (同4,892億円増) となりました。第2四半期連結会計期間にIveric Bio社の買収資金に充当するために資金調達を行い、当第3四半期連結会計期間末の残高は社債2,500億円 (同2,000億円増) 、長期借入金2,138億円となりました。主にIveric Bio社の買収に伴い、繰延税金負債が640億円増加しました。
流動負債は、1兆1,537億円 (同4,277億円増) となりました。第2四半期連結会計期間にIveric Bio社の買収資金に充当するために資金調達を行い、当第3四半期連結会計期間末の残高はコマーシャル・ペーパー3,570億円 (同2,820億円増) 、1年以内返済予定の長期借入金502億円となりました。その他の流動負債は4,468億円 (同641億円増) となりました。
[経営成績]
<連結業績 (コアベース) >当第3四半期連結累計期間の連結業績 (コアベース) は下表のとおりです。売上収益は増加した一方、コア営業利益及びコア四半期利益は減少しました。
当社は、会社の経常的な収益性を示す指標としてコアベースの業績を開示しています。当該コアベースの業績は、フルベースの業績から当社が定める非経常的な項目を調整項目として除外したものです。調整項目には、減損損失、有形固定資産売却損益、リストラクチャリング費用、災害による損失、訴訟等による多額の賠償又は和解費用等のほか、会社が除外すべきと判断する項目が含まれます。また、基本的1株当たりコア四半期利益は、コア四半期利益をその期間の自己株式を調整した発行済普通株式の加重平均株式数で除して算定しています。
売上収益
・主要製品の前立腺がん治療剤XTANDI、尿路上皮がん治療剤パドセブ、急性骨髄性白血病治療剤ゾスパタの売上が順調に拡大しました。特に、パドセブは米国及び欧州で売上が大きく伸長しました。
・第2四半期連結会計期間に米国で発売となった地図状萎縮を伴う加齢黄斑変性治療剤IZERVAYの売上も順調に伸び、増収に寄与しました。
・一方で、米国にて発売している心機能検査補助剤レキスキャンの売上が、引き続き後発品の影響により大幅に減少しました (米ドルベースで前年同四半期連結累計期間比89.3%減) 。
以上の結果、売上収益は、1兆1,891億円 (前年同四半期連結累計期間比2.1%増) となりました。
コア営業利益/コア四半期利益
・売上総利益は、9,698億円 (同3.4%増) となりました。売上原価率は、前年同四半期連結累計期間に比べ1.0ポイント低下し、18.4%となりました。
・販売費及び一般管理費は、5,470億円 (同16.1%増) となりました。成熟製品における費用の削減 (同約60億円減) があった一方で、為替の影響 (同261億円増) や閉経に伴う血管運動神経症状治療剤VEOZAHに関連する費用の増加 (同約300億円増) 、さらにIveric Bio社の買収による影響 (約200億円) により、総額として増加しました。なお、XTANDIの米国での共同販促費用を除いた販売費及び一般管理費は、4,007億円 (同20.4%増) となりました。
・研究開発費は、2,163億円 (同5.0%増) となりました。主に、為替の影響 (同69億円増) やIveric Bio社の買収による影響 (約80億円) により、総額として増加しました。
・無形資産償却費は、662億円 (同126.8%増) となりました。Iveric Bio社の買収で獲得したIZERVAYの無形資産償却費が増加の主な要因となりました。
以上の結果、コア営業利益は1,496億円 (同36.0%減) 、コア四半期利益は1,205億円 (同36.2%減) となりました。
<連結業績 (フルベース) >当第3四半期連結累計期間の連結業績 (フルベース) は下表のとおりです。売上収益は増加した一方、営業利益及び四半期利益は減少しました。
フルベースの業績には、コアベースの業績で除外される「その他の収益」、「その他の費用」等が含まれます。当第3四半期連結累計期間における「その他の収益」は85億円 (前年同四半期連結累計期間:25億円) 、「その他の費用」は840億円 (同:549億円) となりました。「その他の費用」として、第2四半期連結会計期間において、Iveric Bio社の買収に伴う権利確定前のストック・オプション等の株式報酬に係る支払 (331億円) (注) を計上したことに加え、当第3四半期連結累計期間において、グローバルでの組織改革に伴う一時費用 (184億円) を計上しました。
(注) 当第3四半期連結会計期間において、新たな事実が判明し追加的な分析を行ったため、当該株式報酬に係る支払を遡及修正しています。
〈主要製品の売上〉
(注) 1.VEOZAH:欧州ではVEOZAの製品名で承認取得
2.プログラフ:アドバグラフ、グラセプター、アスタグラフXLを含む
・全ての地域で売上が拡大しました。
・米国において、2023年11月に「生化学的再発のリスクが高いM0 CSPC (非転移性去勢感受性前立腺がん) 」の適応追加に関する承認を取得しました。
<パドセブ>・発売している全ての地域で売上が拡大しました。
・米国において、2023年12月に「局所進行性または転移性尿路上皮がん患者を対象とした一次治療としてのペムブロリズマブ併用療法」の適応追加に関する承認を取得しました。
<ゾスパタ>・為替のポジティブな影響もあり、全ての地域で売上が拡大しました。
・発売以降売上は拡大しているものの、当初の想定を下回りました。
・欧州では、2023年12月に承認を取得しました。
・2023年9月の発売以降、売上は順調に拡大しました。
<ベタニス/ミラベトリック/ベットミガ>・為替のポジティブな影響もあり、グローバルの売上は拡大しました。
<プログラフ>・為替のポジティブな影響もあり、グローバルの売上は拡大しました。
〈地域別売上収益の状況〉
地域別の売上収益は下表のとおりです。米国は減少した一方、日本、エスタブリッシュドマーケット、グレーターチャイナ及びインターナショナルマーケットは増加しました。
(注) 第1四半期連結会計期間から、インターナショナルマーケットに含まれていた一部の国のコマーシャル区分をエスタブリッシュドマーケットに変更しています。なお、前第3四半期連結累計期間の金額は当該変更を反映しています。
エスタブリッシュドマーケット:欧州、カナダ 等
グレーターチャイナ:中国、香港、台湾
インターナショナルマーケット:中南米、中東、アフリカ、東南アジア、南アジア、ロシア、韓国、
オーストラリア、輸出売上 等
[セグメント情報]
当社グループは、医薬品事業の単一セグメントのため、セグメント情報の記載を省略しています。
② キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。
<営業活動によるキャッシュ・フロー>営業活動によるキャッシュ・フローは、1,005億円 (前年同四半期連結累計期間比1,117億円減) となりました。Iveric Bio社の買収に伴う権利確定前のストック・オプション等の株式報酬に係る支払331億円 (注) がありました。法人所得税の支払額は226億円 (同356億円減) となりました。
(注) 当第3四半期連結会計期間において、新たな事実が判明し追加的な分析を行ったため、当該株式報酬に係る支払を遡及修正しています。
<投資活動によるキャッシュ・フロー>投資活動によるキャッシュ・フローは、△8,236億円 (同7,619億円支出増) となりました。Iveric Bio社等の買収に伴い、子会社の取得による支出が7,848億円 (同7,848億円増) となりました。
<財務活動によるキャッシュ・フロー>財務活動によるキャッシュ・フローは、5,831億円 (前年同四半期連結累計期間は911億円の支出) となりました。第2四半期連結会計期間にIveric Bio社の買収資金に充当するために資金調達を行ったことに伴い、短期借入金及びコマーシャル・ペーパーは2,632億円の増加 (前年同四半期連結累計期間は150億円の減少) 、社債の発行及び長期借入れによる収入が4,716億円 (前年同四半期連結累計期間比4,216億円増) ありました。自己株式の取得による支出107億円 (前年同四半期連結累計期間比2億円支出増) がありました。また、配当金の支払額は1,167億円 (同163億円増) となりました。
以上の結果、当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、2,540億円 (前連結会計年度末比1,229億円減) となりました。
(2) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は2,163億円 (前年同四半期連結累計期間比5.0%増) となりました。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第3四半期連結累計期間における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりです。
① 財政状態及び経営成績の状況
[財政状態]
当第3四半期連結会計期間末の要約四半期連結財政状態計算書の概要及び前連結会計年度末からの主な変動は以下のとおりです。
2023年7月にIveric Bio社を買収して当社の連結子会社にしたことに加え、同社の買収資金に充当するために銀行借入れや、社債及びコマーシャル・ペーパーの発行による資金調達を行ったことに伴い、資産、負債に大きな変動がありました。
総資産は3兆3,687億円 (前連結会計年度末比9,122億円増) となりました。
非流動資産は、2兆3,186億円 (同9,120億円増) となりました。有形固定資産は2,890億円 (同26億円増) となりました。主に2023年7月にIveric Bio社を買収したことに伴い、のれんは3,880億円 (同596億円増) 、無形資産は1兆4,523億円 (同8,898億円増) となりました。
流動資産は、1兆501億円 (同1億円増) となりました。現金及び現金同等物は2,540億円 (同1,229億円減) となりました。
資本合計は、1兆5,033億円 (同47億円減) となり、親会社所有者帰属持分比率は44.6%となりました。四半期利益503億円を計上した一方で、剰余金の配当1,167億円を実施しました。
負債合計は、1兆8,654億円 (同9,169億円増) となりました。
非流動負債は、7,117億円 (同4,892億円増) となりました。第2四半期連結会計期間にIveric Bio社の買収資金に充当するために資金調達を行い、当第3四半期連結会計期間末の残高は社債2,500億円 (同2,000億円増) 、長期借入金2,138億円となりました。主にIveric Bio社の買収に伴い、繰延税金負債が640億円増加しました。
流動負債は、1兆1,537億円 (同4,277億円増) となりました。第2四半期連結会計期間にIveric Bio社の買収資金に充当するために資金調達を行い、当第3四半期連結会計期間末の残高はコマーシャル・ペーパー3,570億円 (同2,820億円増) 、1年以内返済予定の長期借入金502億円となりました。その他の流動負債は4,468億円 (同641億円増) となりました。
[経営成績]
<連結業績 (コアベース) >当第3四半期連結累計期間の連結業績 (コアベース) は下表のとおりです。売上収益は増加した一方、コア営業利益及びコア四半期利益は減少しました。
[連結業績 (コアベース) ] | (単位:百万円) | ||
前第3四半期 連結累計期間 | 当第3四半期 連結累計期間 | 増減額 (増減率) | |
売上収益 | 1,164,365 | 1,189,070 | 24,705 (2.1%) |
売上原価 | 226,073 | 219,256 | △6,817 (△3.0%) |
販売費及び一般管理費 | 470,977 | 546,961 | 75,984 (16.1%) |
研究開発費 | 206,052 | 216,334 | 10,282 (5.0%) |
無形資産償却費 | 29,174 | 66,173 | 36,999 (126.8%) |
無形資産譲渡益 | 208 | 9,735 | 9,528 (-) |
持分法による投資損益 | 1,371 | △461 | △1,832 (-) |
コア営業利益 | 233,668 | 149,620 | △84,048 (△36.0%) |
コア四半期利益 | 188,922 | 120,505 | △68,417 (△36.2%) |
基本的1株当たりコア四半期利益 (円) | 103.61 | 67.20 | △36.41 (△35.1%) |
当社は、会社の経常的な収益性を示す指標としてコアベースの業績を開示しています。当該コアベースの業績は、フルベースの業績から当社が定める非経常的な項目を調整項目として除外したものです。調整項目には、減損損失、有形固定資産売却損益、リストラクチャリング費用、災害による損失、訴訟等による多額の賠償又は和解費用等のほか、会社が除外すべきと判断する項目が含まれます。また、基本的1株当たりコア四半期利益は、コア四半期利益をその期間の自己株式を調整した発行済普通株式の加重平均株式数で除して算定しています。
売上収益
・主要製品の前立腺がん治療剤XTANDI、尿路上皮がん治療剤パドセブ、急性骨髄性白血病治療剤ゾスパタの売上が順調に拡大しました。特に、パドセブは米国及び欧州で売上が大きく伸長しました。
・第2四半期連結会計期間に米国で発売となった地図状萎縮を伴う加齢黄斑変性治療剤IZERVAYの売上も順調に伸び、増収に寄与しました。
・一方で、米国にて発売している心機能検査補助剤レキスキャンの売上が、引き続き後発品の影響により大幅に減少しました (米ドルベースで前年同四半期連結累計期間比89.3%減) 。
以上の結果、売上収益は、1兆1,891億円 (前年同四半期連結累計期間比2.1%増) となりました。
コア営業利益/コア四半期利益
・売上総利益は、9,698億円 (同3.4%増) となりました。売上原価率は、前年同四半期連結累計期間に比べ1.0ポイント低下し、18.4%となりました。
・販売費及び一般管理費は、5,470億円 (同16.1%増) となりました。成熟製品における費用の削減 (同約60億円減) があった一方で、為替の影響 (同261億円増) や閉経に伴う血管運動神経症状治療剤VEOZAHに関連する費用の増加 (同約300億円増) 、さらにIveric Bio社の買収による影響 (約200億円) により、総額として増加しました。なお、XTANDIの米国での共同販促費用を除いた販売費及び一般管理費は、4,007億円 (同20.4%増) となりました。
・研究開発費は、2,163億円 (同5.0%増) となりました。主に、為替の影響 (同69億円増) やIveric Bio社の買収による影響 (約80億円) により、総額として増加しました。
・無形資産償却費は、662億円 (同126.8%増) となりました。Iveric Bio社の買収で獲得したIZERVAYの無形資産償却費が増加の主な要因となりました。
以上の結果、コア営業利益は1,496億円 (同36.0%減) 、コア四半期利益は1,205億円 (同36.2%減) となりました。
<連結業績 (フルベース) >当第3四半期連結累計期間の連結業績 (フルベース) は下表のとおりです。売上収益は増加した一方、営業利益及び四半期利益は減少しました。
フルベースの業績には、コアベースの業績で除外される「その他の収益」、「その他の費用」等が含まれます。当第3四半期連結累計期間における「その他の収益」は85億円 (前年同四半期連結累計期間:25億円) 、「その他の費用」は840億円 (同:549億円) となりました。「その他の費用」として、第2四半期連結会計期間において、Iveric Bio社の買収に伴う権利確定前のストック・オプション等の株式報酬に係る支払 (331億円) (注) を計上したことに加え、当第3四半期連結累計期間において、グローバルでの組織改革に伴う一時費用 (184億円) を計上しました。
(注) 当第3四半期連結会計期間において、新たな事実が判明し追加的な分析を行ったため、当該株式報酬に係る支払を遡及修正しています。
[連結業績 (フルベース) ] | (単位:百万円) | ||
前第3四半期 連結累計期間 | 当第3四半期 連結累計期間 | 増減額 (増減率) | |
売上収益 | 1,164,365 | 1,189,070 | 24,705 (2.1%) |
営業利益 | 181,279 | 74,119 | △107,160 (△59.1%) |
税引前四半期利益 | 180,238 | 73,630 | △106,608 (△59.1%) |
四半期利益 | 144,839 | 50,323 | △94,516 (△65.3%) |
基本的1株当たり四半期利益 (円) | 79.43 | 28.06 | △51.37 (△64.7%) |
四半期包括利益 | 218,550 | 113,936 | △104,614 (△47.9%) |
〈主要製品の売上〉
(単位:億円) | |||
前第3四半期 連結累計期間 | 当第3四半期 連結累計期間 | 増減率 | |
XTANDI | 5,119 | 5,600 | 9.4% |
パドセブ | 331 | 556 | 68.1% |
ゾスパタ | 363 | 413 | 13.8% |
VEOZAH (注) 1 | - | 36 | - |
IZERVAY | - | 53 | - |
ベタニス/ミラベトリック/ベットミガ | 1,410 | 1,429 | 1.3% |
プログラフ (注) 2 | 1,516 | 1,554 | 2.5% |
(注) 1.VEOZAH:欧州ではVEOZAの製品名で承認取得
2.プログラフ:アドバグラフ、グラセプター、アスタグラフXLを含む
・米国において、2023年11月に「生化学的再発のリスクが高いM0 CSPC (非転移性去勢感受性前立腺がん) 」の適応追加に関する承認を取得しました。
<パドセブ>・発売している全ての地域で売上が拡大しました。
・米国において、2023年12月に「局所進行性または転移性尿路上皮がん患者を対象とした一次治療としてのペムブロリズマブ併用療法」の適応追加に関する承認を取得しました。
<ゾスパタ>・為替のポジティブな影響もあり、全ての地域で売上が拡大しました。
・欧州では、2023年12月に承認を取得しました。
<ベタニス/ミラベトリック/ベットミガ>・為替のポジティブな影響もあり、グローバルの売上は拡大しました。
<プログラフ>・為替のポジティブな影響もあり、グローバルの売上は拡大しました。
〈地域別売上収益の状況〉
地域別の売上収益は下表のとおりです。米国は減少した一方、日本、エスタブリッシュドマーケット、グレーターチャイナ及びインターナショナルマーケットは増加しました。
(単位:億円) | |||
前第3四半期 連結累計期間 | 当第3四半期 連結累計期間 | 増減率 | |
日本 | 2,045 | 2,110 | 3.2% |
米国 | 5,011 | 4,814 | △3.9% |
エスタブリッシュドマーケット | 2,722 | 3,063 | 12.5% |
グレーターチャイナ | 652 | 673 | 3.3% |
インターナショナルマーケット | 1,042 | 1,188 | 14.0% |
(注) 第1四半期連結会計期間から、インターナショナルマーケットに含まれていた一部の国のコマーシャル区分をエスタブリッシュドマーケットに変更しています。なお、前第3四半期連結累計期間の金額は当該変更を反映しています。
エスタブリッシュドマーケット:欧州、カナダ 等
グレーターチャイナ:中国、香港、台湾
インターナショナルマーケット:中南米、中東、アフリカ、東南アジア、南アジア、ロシア、韓国、
オーストラリア、輸出売上 等
[セグメント情報]
当社グループは、医薬品事業の単一セグメントのため、セグメント情報の記載を省略しています。
② キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。
<営業活動によるキャッシュ・フロー>営業活動によるキャッシュ・フローは、1,005億円 (前年同四半期連結累計期間比1,117億円減) となりました。Iveric Bio社の買収に伴う権利確定前のストック・オプション等の株式報酬に係る支払331億円 (注) がありました。法人所得税の支払額は226億円 (同356億円減) となりました。
(注) 当第3四半期連結会計期間において、新たな事実が判明し追加的な分析を行ったため、当該株式報酬に係る支払を遡及修正しています。
<投資活動によるキャッシュ・フロー>投資活動によるキャッシュ・フローは、△8,236億円 (同7,619億円支出増) となりました。Iveric Bio社等の買収に伴い、子会社の取得による支出が7,848億円 (同7,848億円増) となりました。
<財務活動によるキャッシュ・フロー>財務活動によるキャッシュ・フローは、5,831億円 (前年同四半期連結累計期間は911億円の支出) となりました。第2四半期連結会計期間にIveric Bio社の買収資金に充当するために資金調達を行ったことに伴い、短期借入金及びコマーシャル・ペーパーは2,632億円の増加 (前年同四半期連結累計期間は150億円の減少) 、社債の発行及び長期借入れによる収入が4,716億円 (前年同四半期連結累計期間比4,216億円増) ありました。自己株式の取得による支出107億円 (前年同四半期連結累計期間比2億円支出増) がありました。また、配当金の支払額は1,167億円 (同163億円増) となりました。
以上の結果、当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、2,540億円 (前連結会計年度末比1,229億円減) となりました。
(2) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は2,163億円 (前年同四半期連結累計期間比5.0%増) となりました。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。