有価証券報告書-第87期(2024/04/01-2025/03/31)

【提出】
2025/06/05 16:24
【資料】
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【項目】
145項目
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
a. 財政状態
(単位:百万円)
前連結会計年度
(2024年3月31日)
当連結会計年度
(2025年3月31日)
増減
非流動資産合計346,988354,5477,559
流動資産合計856,635879,73123,096
資産合計1,203,6231,234,27830,655
資本合計962,264971,6299,365
親会社の所有者に帰属する持分967,758974,0236,265
負債合計241,359262,64921,290
親会社所有者帰属持分比率(%)80.478.9△1.5pt

(資産)
非流動資産は、主として有形固定資産-純額と長期金融資産が増加した一方、無形資産が減少しました。流動資産は、棚卸資産、売上債権及びその他の債権や現金及び現金同等物が増加した一方、その他の短期金融資産が減少しました。資産合計では、前連結会計年度末に比べて、増加しました。
(資本)
主として、剰余金の配当や自己株式の取得により減少した一方、当期利益が増加したため、前連結会計年度末に比べて、増加しました。
(負債)
主として、長期有利子負債、未払法人所得税、その他の流動負債やその他の非流動負債が増加したため、前連結会計年度末に比べて、増加しました。
b. 経営成績
当社グループの当連結会計年度の経営成績は以下のとおりです。 主に情報・通信事業が好調だったことにより売上収益・利益ともに増加となりました。
(単位:百万円)

前連結会計年度
(自 2023年4月1日
至 2024年3月31日)
当連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
増減率(%)
売上収益762,610866,03213.6
税引前当期利益236,564259,9659.9
当期利益182,566201,75010.5
税引前当期利益率 (%)31.030.0△1.0pt
資産合計親会社所有者帰属持分当期利益率(ROA)(%)16.416.60.2pt
親会社所有者帰属持分当期利益率(ROE)(%)20.320.80.5pt

なお、IFRS会計基準に準拠した連結財務諸表は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表」に記載しております。
報告セグメントごとの業績は次のとおりであります。(各セグメントの売上収益は、外部顧客に対するものであります。)
① ライフケア事業
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2023年4月1日
至 2024年3月31日)
当連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
増減率(%)
売上収益530,024550,9123.9
セグメント利益120,97190,368△25.3

<ヘルスケア関連製品>メガネレンズは、積極的な販売促進活動の継続により、期初に発生したシステム障害の影響を低減し、増収となりました。
コンタクトレンズは、新規出店に加え、プライベートブランド品(hoyaONE)や、オンラインサービスが好調に推移したことにより増収となりました。
<メディカル関連製品>医療用内視鏡は、中国で反腐敗運動の影響を受けたこと等により、減収となりました。
白内障用眼内レンズは、中国での集中購買制度の影響を受けたものの、多焦点レンズなど先端品の販売が好調であり、増収となりました。
メディカル関連製品のその他の製品群においては、製薬等に使用されるクロマトグラフィー用担体の顧客における在庫調整の影響により、わずかに減収となりました。

② 情報・通信事業
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2023年4月1日
至 2024年3月31日)
当連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
増減率(%)
売上収益228,328311,09736.3
セグメント利益107,906170,37357.9

<エレクトロニクス関連製品>半導体用マスクブランクスは、顧客の在庫調整が終了したことに伴う反動増に加え、主にEUV向け先端品の開発活動等により需要が急増し、大幅増収となりました。
FPD用フォトマスクは、顧客における開発用途の需要が減少しました。また、FPD用ブランクスの製造も安定しなかったことから、FPD事業は減収となりました。
ハードディスク用ガラスサブストレートは、顧客の在庫調整が終了したことに伴う反動増およびデータセンター向けニアラインストレージ需要の拡大により大幅増収となりました。
<映像関連製品>映像関連製品は大幅増収となりました。ミラーレスカメラ向け交換レンズや車載向け光学製品、および光通信で使用される近赤外用偏光ガラスの販売が好調でした。
③ その他
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2023年4月1日
至 2024年3月31日)
当連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
増減率(%)
売上収益4,2594,022△5.6
セグメント利益3,896611△84.3

その他事業は、前連結会計年度の情報システムサービス事業の譲渡により減収減益となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2023年4月1日
至 2024年3月31日)
当連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
増減額
営業活動によるキャッシュ・フロー222,802235,11312,310
投資活動によるキャッシュ・フロー△35,808△33,1922,617
財務活動によるキャッシュ・フロー△110,892△190,352△79,460
現金及び現金同等物に係る為替変動の影響額43,172△2,764△45,936
現金及び現金同等物の期末残高525,162533,9678,805

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
営業活動によるキャッシュ・フローは、主として税引前当期利益の増加により、前連結会計年度より収入が増加しました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出が増加した一方、関連会社への貸付金の回収による収入により、前連結会計年度より支出が減少しました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、主として自己株式の取得による支出の増加により、前連結会計年度より支出が増加しました。
(3) 生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
当連結会計年度の生産実績を報告セグメントごとに示すと、次のとおりであります。
報告セグメントの名称金額(百万円)前年同期比(%)
ライフケア392,301104.9
情報・通信319,334151.9
合計711,634121.8

(注)金額は、販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。
b. 受注実績
当社グループは、主として需要と現有設備を勘案した見込生産のため、記載を省略しております。
c. 販売実績
当連結会計年度の販売実績を報告セグメントごとに示すと、次のとおりであります。なお、セグメント間の取引については相殺消去しております。
報告セグメントの名称金額(百万円)前年同期比(%)
ライフケア550,912103.9
情報・通信311,097136.3
その他4,02294.4
合計866,032113.6

(注)主な販売先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は以下のとおりであります。
販売先前連結会計年度当連結会計年度
金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)
Seagate Technology LLC54,7517.18%92,77610.71%

(4)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 当連結会計年度の財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループでは、「事業ポートフォリオ経営」、「小さな池の大きな魚」の考え方に基づき、光学製品で培った技術を軸として、「ライフケア」及び「情報・通信」の二つのセグメントを中心に競争力の高い事業をグローバルに展開しています。
当社グループは、世界的な高齢化の進展、新興国での経済成長による生活水準の向上により、長期的な市場の拡大が見込まれているライフケア事業や、情報化社会の進展により中期的な市場成長が見込まれる情報・通信事業の半導体・HDD関連製品などの成長分野に効率的に経営資源を投入しています。
当連結会計年度における業績は、情報・通信事業が堅調に推移したことなどを背景に、過去最高の売上収益を達成することができました。ライフケア事業においては、システム障害や中国マクロ環境悪化の影響を受けたものの、メガネレンズ事業での積極的な販売促進活動が功を奏し、増収となりました。情報・通信事業においては、半導体用マスクブランクスおよびHDD用基板の需要が急回復したことで、大幅な増収となりました。
今後も事業環境を考慮しながら成長のための投資と株主還元を積極的に行う資本効率重視の経営を行っていきます。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループのキャッシュ・フローの状況につきましては、「(2)キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
当社グループの資本政策につきましては、財務の健全性や資本効率など当社にとって最適な資本構成を追求しながら、会社の将来の成長のための内部留保の充実と、株主への利益還元との最適なバランスを考え実施していくことを基本としております。
当連結会計年度末における借入金及びリース負債を含む有利子負債残高は372億84百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は5,339億67百万円となっております。
将来の成長のための内部留保については、成長分野における、シェア拡大、未開拓市場への参入、新技術の育成・獲得のための投資に資源を優先的に充当してまいります。既存事業の成長に加え、事業ポートフォリオのさらなる充実のためのM&Aも積極的に可能性を追求してまいります。
当連結会計年度における設備投資については、ライフケア事業では、メガネレンズ増産のための投資等を行いました。情報・通信事業においては、主に半導体用マスクブランクス、FPD用フォトマスクの増産を目的とした投資を行いました。この結果、当連結会計年度における有形固定資産の取得による支出は479億22百万円となりました。
これらの投資のための所要資金は、主に自己資金及び借入金にて賄っております。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」第312条の規定によりIFRS会計基準に準拠して作成しております。この連結財務諸表の作成に当たって、必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しております。
なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要性のある会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要性のある会計方針の要約 4.重要な判断及び不確実性の見積りの主要な源泉」に記載しております。

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