四半期報告書-第207期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における事業環境は、日本の景気は緩やかに回復の兆しがみられます。製造業では設備投資や生産が復調傾向にあるものの、輸出は概ね横ばいとなっております。海外の景気は、中国では一部に弱さが残るものの、回復の兆しがみられ、米国および新興国では持ち直しております。
このような状況の中、当社グループにおいては、自動車の生産調整の影響もありましたが、半導体製造装置向け製品の需要が高水準で推移したことにより、当社グループの売上高は、前年同四半期に対し9,981百万円(9.6%)増加の113,507百万円となりました。
売上原価については、原材料価格やエネルギーコストの高騰により、前年同四半期に対し9,048百万円(11.7%)増加の86,670百万円となりました。また、販売費及び一般管理費については、売上高の増加により、前年同四半期に対し650百万円(4.9%)増加の13,882百万円となりました。
営業利益については、前年同四半期に対し282百万円(2.2%)増加の12,953百万円となり、営業利益率は11.4%となりました。
営業外収益については、主に為替差益の増加により前年同四半期に対し2,172百万円(157.2%)増加の3,554百万円となりました。また、営業外費用については、前年同四半期に対し1百万円(1.2%)減少の156百万円となりました。
上記の結果、経常利益については、前年同四半期に対し2,456百万円(17.7%)増加の16,352百万円となり、親会社株主に帰属する四半期純利益については、前年同四半期に対し1,060百万円(10.3%)増加の11,309百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間のセグメント別の経営成績は以下のとおりです。
<プラント向け工事・販売>(単位:百万円)
プラント向け工事・販売については、石油精製、石油化学向けを中心に需要が堅調に推移したため、売上高は前年同四半期に対し9.5%増の30,680百万円、セグメント利益は前年同四半期に対し39.0%増の3,607百万円となりました。
<工業製品>(単位:百万円)
工業製品については、中国での新型コロナウイルス感染症拡大に伴う都市封鎖等の影響で、環境製品の出荷が停滞しましたが、国内での電子部品やインフラ向けシール材、無機断熱材の需要が堅調に推移したため、売上高は前年同四半期に対し7.0%増の24,401百万円、セグメント利益は前年同四半期に対し1.8%増の3,987百万円となりました。
<高機能製品>(単位:百万円)
高機能製品については、半導体メモリの需要減退により一部投資に不透明感が出始めたものの、ロジックやファウンドリー向け投資が堅調だったことから受注は好調に推移し、売上高は前年同四半期に対し28.4%増の21,609百万円、セグメント利益は前年同四半期に対し34.3%増の4,991百万円となりました。
<自動車部品>(単位:百万円)
自動車部品については、中国での新型コロナウイルス感染症拡大に伴う都市封鎖や、サプライチェーンの混乱による自動車の生産調整が続きましたが、為替相場の円安進行により、売上高は前年同四半期に対し4.0%増の23,051百万円となりました。一方で原材料価格の上昇等の影響により、セグメント利益は前年同四半期に対し70.5%減の679百万円となりました。
<建材>(単位:百万円)
建材については、耐火被覆材の需要が堅調に推移したため、売上高は前年同四半期に対し0.4%増の13,765百万円となりました。一方で原材料価格の上昇等の影響により、セグメント損失は311百万円(前年同四半期はセグメント利益139百万円)となりました。
(2)財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、建設仮勘定が1,187百万円減少しましたが、原材料及び貯蔵品が2,943百万円、建物及び構築物が2,773百万円、受取手形及び売掛金が2,262百万円、電子記録債権が1,477百万円増加したこと等により、前連結会計年度末と比較して8,563百万円増加の255,487百万円となりました。
当第2四半期連結会計期間末における負債は、未払法人税等が1,115百万円、未払金が1,066百万円減少したこと等により、前連結会計年度末と比較して2,251百万円減少の89,150百万円となりました。
当第2四半期連結会計期間末における純資産は、その他有価証券評価差額金が662百万円減少しましたが、利益剰余金が8,390百万円、為替換算調整勘定が2,873百万円増加したこと等により、前連結会計年度末と比較して10,814百万円増加の166,337百万円となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況の分析
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末と比較して47百万円減少し54,366百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は5,517百万円(前年同四半期は15,475百万円の獲得)となりました。
これは、法人税等の支払額5,811百万円、棚卸資産の増加2,424百万円、未払金の減少1,921百万円等により資金が減少しましたが、税金等調整前四半期純利益16,206百万円等により資金が増加したことによります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により支出した資金は3,837百万円(前年同四半期は846百万円の支出)となりました。
これは、有形固定資産の取得による支出4,180百万円等により資金が減少したことによります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により支出した資金は3,241百万円(前年同四半期は2,804百万円の支出)となりました。
これは、配当金の支払額2,917百万円等により資金が減少したことによります。
(4)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は、2,773百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)生産、受注及び販売の実績
当第2四半期連結累計期間において、工業製品の受注残高が10,811百万円と前年同四半期末と比較し、34.2%の増加となりました。これは、ふっ素樹脂関連製品の需要が増加したことによるものです。
高機能製品の受注残高が19,136万円と前年同四半期末と比較し、94.2%の増加となりました。これは、半導体製造装置向け関連製品の需要が増加したことによるものです。
(6)主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった重要な設備の新設等のうち、当第2四半期連結累計期間において、変更があったものは次のとおりであります。
(注)1.前連結会計年度の設備の新設計画において、投資予定額を1,700百万円としておりましたが、1,890百万円に変更しております。
2.前連結会計年度の設備の新設計画において、完了予定を2022年10月としておりましたが、2023年3月に変更しております。
当第2四半期連結累計期間において、新たに確定した主要な設備の新設の計画の主なものは、次のとおりであります。
(7)経営成績に重要な影響を与える要因について
当第2四半期連結累計期間において、重要な変更はありません。
(8)経営戦略の現状の見通し及び対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、重要な変更はありません。
(9)財務政策
運転資金および設備投資資金については、営業活動によるキャッシュ・フローから得られる資金、社債の発行および金融機関からの借入れにより資金を調達しております。
(10)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
新型コロナウイルス感染症の影響による会計上の見積りについては、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項 (追加情報)」に記載しております。
(1)経営成績の状況
売上高 (百万円) | 営業利益 (百万円) | 親会社株主に 帰属する四半期純利益 (百万円) | 1株当たり 四半期純利益 (円) | |
当第2四半期 連結累計期間 | 113,507 | 12,953 | 11,309 | 170.50 |
前第2四半期 連結累計期間 | 103,525 | 12,671 | 10,249 | 154.51 |
増減 | 9,981 | 282 | 1,060 | 15.99 |
増減率(%) | +9.6 | +2.2 | +10.3 | +10.3 |
当第2四半期連結累計期間における事業環境は、日本の景気は緩やかに回復の兆しがみられます。製造業では設備投資や生産が復調傾向にあるものの、輸出は概ね横ばいとなっております。海外の景気は、中国では一部に弱さが残るものの、回復の兆しがみられ、米国および新興国では持ち直しております。
このような状況の中、当社グループにおいては、自動車の生産調整の影響もありましたが、半導体製造装置向け製品の需要が高水準で推移したことにより、当社グループの売上高は、前年同四半期に対し9,981百万円(9.6%)増加の113,507百万円となりました。
売上原価については、原材料価格やエネルギーコストの高騰により、前年同四半期に対し9,048百万円(11.7%)増加の86,670百万円となりました。また、販売費及び一般管理費については、売上高の増加により、前年同四半期に対し650百万円(4.9%)増加の13,882百万円となりました。
営業利益については、前年同四半期に対し282百万円(2.2%)増加の12,953百万円となり、営業利益率は11.4%となりました。
営業外収益については、主に為替差益の増加により前年同四半期に対し2,172百万円(157.2%)増加の3,554百万円となりました。また、営業外費用については、前年同四半期に対し1百万円(1.2%)減少の156百万円となりました。
上記の結果、経常利益については、前年同四半期に対し2,456百万円(17.7%)増加の16,352百万円となり、親会社株主に帰属する四半期純利益については、前年同四半期に対し1,060百万円(10.3%)増加の11,309百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間のセグメント別の経営成績は以下のとおりです。
<プラント向け工事・販売>(単位:百万円)
前第2四半期 連結累計期間 | 当第2四半期 連結累計期間 | 増減 | 増減率(%) | |
売上高 | 28,030 | 30,680 | 2,649 | +9.5 |
セグメント利益 | 2,596 | 3,607 | 1,011 | +39.0 |
プラント向け工事・販売については、石油精製、石油化学向けを中心に需要が堅調に推移したため、売上高は前年同四半期に対し9.5%増の30,680百万円、セグメント利益は前年同四半期に対し39.0%増の3,607百万円となりました。
<工業製品>(単位:百万円)
前第2四半期 連結累計期間 | 当第2四半期 連結累計期間 | 増減 | 増減率(%) | |
売上高 | 22,801 | 24,401 | 1,600 | +7.0 |
セグメント利益 | 3,916 | 3,987 | 71 | +1.8 |
工業製品については、中国での新型コロナウイルス感染症拡大に伴う都市封鎖等の影響で、環境製品の出荷が停滞しましたが、国内での電子部品やインフラ向けシール材、無機断熱材の需要が堅調に推移したため、売上高は前年同四半期に対し7.0%増の24,401百万円、セグメント利益は前年同四半期に対し1.8%増の3,987百万円となりました。
<高機能製品>(単位:百万円)
前第2四半期 連結累計期間 | 当第2四半期 連結累計期間 | 増減 | 増減率(%) | |
売上高 | 16,826 | 21,609 | 4,782 | +28.4 |
セグメント利益 | 3,716 | 4,991 | 1,274 | +34.3 |
高機能製品については、半導体メモリの需要減退により一部投資に不透明感が出始めたものの、ロジックやファウンドリー向け投資が堅調だったことから受注は好調に推移し、売上高は前年同四半期に対し28.4%増の21,609百万円、セグメント利益は前年同四半期に対し34.3%増の4,991百万円となりました。
<自動車部品>(単位:百万円)
前第2四半期 連結累計期間 | 当第2四半期 連結累計期間 | 増減 | 増減率(%) | |
売上高 | 22,160 | 23,051 | 890 | +4.0 |
セグメント利益 | 2,302 | 679 | △1,623 | △70.5 |
自動車部品については、中国での新型コロナウイルス感染症拡大に伴う都市封鎖や、サプライチェーンの混乱による自動車の生産調整が続きましたが、為替相場の円安進行により、売上高は前年同四半期に対し4.0%増の23,051百万円となりました。一方で原材料価格の上昇等の影響により、セグメント利益は前年同四半期に対し70.5%減の679百万円となりました。
<建材>(単位:百万円)
前第2四半期 連結累計期間 | 当第2四半期 連結累計期間 | 増減 | 増減率(%) | |
売上高 | 13,706 | 13,765 | 59 | +0.4 |
セグメント利益 又は損失(△) | 139 | △311 | △451 | ― |
建材については、耐火被覆材の需要が堅調に推移したため、売上高は前年同四半期に対し0.4%増の13,765百万円となりました。一方で原材料価格の上昇等の影響により、セグメント損失は311百万円(前年同四半期はセグメント利益139百万円)となりました。
(2)財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、建設仮勘定が1,187百万円減少しましたが、原材料及び貯蔵品が2,943百万円、建物及び構築物が2,773百万円、受取手形及び売掛金が2,262百万円、電子記録債権が1,477百万円増加したこと等により、前連結会計年度末と比較して8,563百万円増加の255,487百万円となりました。
当第2四半期連結会計期間末における負債は、未払法人税等が1,115百万円、未払金が1,066百万円減少したこと等により、前連結会計年度末と比較して2,251百万円減少の89,150百万円となりました。
当第2四半期連結会計期間末における純資産は、その他有価証券評価差額金が662百万円減少しましたが、利益剰余金が8,390百万円、為替換算調整勘定が2,873百万円増加したこと等により、前連結会計年度末と比較して10,814百万円増加の166,337百万円となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況の分析
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末と比較して47百万円減少し54,366百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は5,517百万円(前年同四半期は15,475百万円の獲得)となりました。
これは、法人税等の支払額5,811百万円、棚卸資産の増加2,424百万円、未払金の減少1,921百万円等により資金が減少しましたが、税金等調整前四半期純利益16,206百万円等により資金が増加したことによります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により支出した資金は3,837百万円(前年同四半期は846百万円の支出)となりました。
これは、有形固定資産の取得による支出4,180百万円等により資金が減少したことによります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により支出した資金は3,241百万円(前年同四半期は2,804百万円の支出)となりました。
これは、配当金の支払額2,917百万円等により資金が減少したことによります。
(4)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は、2,773百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)生産、受注及び販売の実績
当第2四半期連結累計期間において、工業製品の受注残高が10,811百万円と前年同四半期末と比較し、34.2%の増加となりました。これは、ふっ素樹脂関連製品の需要が増加したことによるものです。
高機能製品の受注残高が19,136万円と前年同四半期末と比較し、94.2%の増加となりました。これは、半導体製造装置向け関連製品の需要が増加したことによるものです。
(6)主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった重要な設備の新設等のうち、当第2四半期連結累計期間において、変更があったものは次のとおりであります。
会社名 事業所名 | 設備の 所在地 | セグメント の名称 | 設備の 内容 | 投資予定額 | 資金調達 方法 | 着手および完了予定 | 投資目的 | ||
総額 (百万円) | 既支払額(百万円) | 着手 | 完了 | ||||||
ニチアス㈱ 袋井工場 | 袋井工場 (静岡県 袋井市) | 高機能製品 | 製造設備 | 1,890 (注)1 | 1,154 | 自己資金 及び 借入金 | 2021年6月 | 2023年3月 (注)2 | 生産能力 増強 |
(注)1.前連結会計年度の設備の新設計画において、投資予定額を1,700百万円としておりましたが、1,890百万円に変更しております。
2.前連結会計年度の設備の新設計画において、完了予定を2022年10月としておりましたが、2023年3月に変更しております。
当第2四半期連結累計期間において、新たに確定した主要な設備の新設の計画の主なものは、次のとおりであります。
会社名 事業所名 | 設備の 所在地 | セグメント の名称 | 設備の 内容 | 投資予定額 | 資金調達 方法 | 着手および完了予定 | 投資目的 | ||
総額 (百万円) | 既支払額(百万円) | 着手 | 完了 | ||||||
ニチアス㈱ 羽島工場 | 羽島工場 (岐阜県 羽島市) | 高機能製品 | 製造設備 | 670 | - | 自己資金 及び 借入金 | 2022年9月 | 2023年10月 | 生産能力 増強 |
(7)経営成績に重要な影響を与える要因について
当第2四半期連結累計期間において、重要な変更はありません。
(8)経営戦略の現状の見通し及び対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、重要な変更はありません。
(9)財務政策
運転資金および設備投資資金については、営業活動によるキャッシュ・フローから得られる資金、社債の発行および金融機関からの借入れにより資金を調達しております。
(10)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
新型コロナウイルス感染症の影響による会計上の見積りについては、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項 (追加情報)」に記載しております。