四半期報告書-第207期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間における事業環境は、日本の景気は、全体として持ち直しの動きがみられます。製造業では設備投資や生産に持ち直しの動きがみられますが、輸出は概ね横ばいとなっております。海外の景気は、中国では新型コロナウイルス感染症の拡大により一部地方で経済活動が抑制され、持ち直しの動きに足踏みがみられますが、米国および新興国では持ち直しております。
このような状況の中、当社グループにおいては、自動車の生産調整の影響もありましたが、半導体製造装置向け製品の需要が高水準で推移したことにより、当社グループの売上高は、前年同四半期に対し4.5%増の54,617百万円となりました。
売上原価については、原材料価格やエネルギーコストの高騰により、前年同四半期に対し2,025百万円(5.2%)増加し41,290百万円となりました。また、販売費及び一般管理費については、売上高の増加により、前年同四半期に対し330百万円(5.2%)増加の6,737百万円となり、営業利益については、前年同四半期に対し10百万円(0.2%)減少の6,589百万円となり、営業利益率は12.1%となりました。
営業外収益については、主に為替差益の増加により前年同四半期に対し1,044百万円(149.1%)増加の1,744百万円となりました。また、営業外費用については、前年同四半期に対し21百万円(23.6%)減少の69百万円となりました。
上記の結果、経常利益については、前年同四半期に対し1,055百万円(14.6%)増加の8,263百万円となり、親会社株主に帰属する四半期純利益については、前年同四半期に対し201百万円(3.7%)増加の5,617百万円となりました。
当第1四半期連結累計期間のセグメント別の経営成績は以下のとおりです。
<プラント向け工事・販売>(単位:百万円)
プラント向け工事・販売については、石油精製、石油化学向けを中心に需要が堅調に推移したため、売上高は前年同四半期に対し3.6%増の14,903百万円、セグメント利益は前年同四半期に対し28.8%増の1,898百万円となりました。
<工業製品>(単位:百万円)
工業製品については、中国での新型コロナウイルス感染症拡大に伴う都市封鎖等の影響で、環境製品の出荷が停滞しましたが、国内での電子部品やインフラ向けシール材、無機断熱材の需要が堅調に推移したため、売上高は前年同四半期に対し0.1%増の11,452百万円、セグメント利益は前年同四半期に対し4.4%増の2,047百万円となりました。
<高機能製品>(単位:百万円)
高機能製品については、半導体の需要が好調に推移したため、売上高は前年同四半期に対し24.6%増の10,510百万円、セグメント利益は前年同四半期に対し28.2%増の2,342百万円となりました。
<自動車部品>(単位:百万円)
自動車部品については、世界的な半導体不足に加え、中国での新型コロナウイルス感染症拡大に伴う都市封鎖により部品調達が滞り、自動車の生産調整が続いたため、売上高は前年同四半期に対し3.4%減の11,033百万円となりました。また、原材料価格の上昇等の影響により、セグメント利益は前年同四半期に対し68.7%減の410百万円となりました。
<建材>(単位:百万円)
建材については、耐火被覆材の需要が堅調に推移したため、売上高は前年同四半期に対し1.9%増の6,716百万円となりました。一方で原材料価格の上昇等の影響により、セグメント損失は110百万円(前年同四半期はセグメント利益25百万円)となりました。
(2)財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末における総資産は、現金及び預金が3,638百万円、建設仮勘定が2,076百万円減少しましたが、建物及び構築物が2,444百万円、電子記録債権が1,506百万円、原材料及び貯蔵品が1,378百万円、未成工事支出金が1,112百万円増加したこと等により、前連結会計年度末と比較して600百万円増加の247,525百万円となりました。
当第1四半期連結会計期間末における負債は、流動負債のその他に含まれる未払費用等が2,578百万円、電子記録債務が668百万円増加しましたが、未払法人税等が4,093百万円、支払手形及び買掛金が1,493百万円、賞与引当金が1,267百万円減少したこと等により、前連結会計年度末と比較して3,552百万円減少の87,850百万円となりました。
当第1四半期連結会計期間末における純資産は、その他有価証券評価差額金が403百万円減少しましたが、利益剰余金が2,699百万円、為替換算調整勘定が1,737百万円増加したこと等により、前連結会計年度末と比較して4,152百万円増加の159,674百万円となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況の分析
当第1四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末と比較して3,649百万円減少し50,764百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により支出した資金は57百万円(前年同四半期は8,378百万円の獲得)となりました。
これは、税金等調整前四半期純利益8,153百万円等により資金が増加しましたが、法人税等の支払額5,443百万円、仕入債務の減少1,984百万円、棚卸資産の増加1,314百万円等により資金が減少したことによります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により支出した資金は1,839百万円(前年同四半期は394百万円の獲得)となりました。
これは、有形固定資産の取得による支出1,674百万円等により資金が減少したことによります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により支出した資金は2,831百万円(前年同四半期は2,773百万円の支出)となりました。
これは、配当金の支払額2,773百万円等により資金が減少したことによります。
(4)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1,383百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)生産、受注及び販売の実績
当第1四半期連結累計期間において、工業製品の受注残高が10,405百万円と前年同四半期末と比較し、50.8%の増加となりました。これは、中国での都市封鎖の影響で環境製品の出荷が停滞したことによるものです。
高機能製品の受注残高が14,635万円と前年同四半期末と比較し、96.8%の増加となりました。これは、半導体製造装置向け関連製品の需要が増加したことによるものです。
自動車部品の受注残高が2,846百万円と前年同四半期末と比較し、38.8%の増加となりました。これは、中国での都市封鎖の影響で製品の出荷が停滞したことによるものです。
(6)経営成績に重要な影響を与える要因について
当第1四半期連結累計期間において、重要な変更はありません。
(7)経営戦略の現状の見通し及び対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、重要な変更はありません。
(8)財務政策
運転資金および設備投資資金については、営業活動によるキャッシュ・フローから得られる資金、社債の発行および金融機関からの借入れにより資金を調達しております。
(9)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
新型コロナウイルス感染症の影響による会計上の見積りについては、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項 (追加情報)」に記載しております。
(1)経営成績の状況
売上高 (百万円) | 営業利益 (百万円) | 親会社株主に 帰属する四半期純利益 (百万円) | 1株当たり 四半期純利益 (円) | |
当第1四半期 連結累計期間 | 54,617 | 6,589 | 5,617 | 84.69 |
前第1四半期 連結累計期間 | 52,272 | 6,600 | 5,416 | 81.66 |
増減 | 2,345 | △10 | 201 | 3.03 |
増減率(%) | +4.5 | △0.2 | +3.7 | +3.7 |
当第1四半期連結累計期間における事業環境は、日本の景気は、全体として持ち直しの動きがみられます。製造業では設備投資や生産に持ち直しの動きがみられますが、輸出は概ね横ばいとなっております。海外の景気は、中国では新型コロナウイルス感染症の拡大により一部地方で経済活動が抑制され、持ち直しの動きに足踏みがみられますが、米国および新興国では持ち直しております。
このような状況の中、当社グループにおいては、自動車の生産調整の影響もありましたが、半導体製造装置向け製品の需要が高水準で推移したことにより、当社グループの売上高は、前年同四半期に対し4.5%増の54,617百万円となりました。
売上原価については、原材料価格やエネルギーコストの高騰により、前年同四半期に対し2,025百万円(5.2%)増加し41,290百万円となりました。また、販売費及び一般管理費については、売上高の増加により、前年同四半期に対し330百万円(5.2%)増加の6,737百万円となり、営業利益については、前年同四半期に対し10百万円(0.2%)減少の6,589百万円となり、営業利益率は12.1%となりました。
営業外収益については、主に為替差益の増加により前年同四半期に対し1,044百万円(149.1%)増加の1,744百万円となりました。また、営業外費用については、前年同四半期に対し21百万円(23.6%)減少の69百万円となりました。
上記の結果、経常利益については、前年同四半期に対し1,055百万円(14.6%)増加の8,263百万円となり、親会社株主に帰属する四半期純利益については、前年同四半期に対し201百万円(3.7%)増加の5,617百万円となりました。
当第1四半期連結累計期間のセグメント別の経営成績は以下のとおりです。
<プラント向け工事・販売>(単位:百万円)
前第1四半期 連結累計期間 | 当第1四半期 連結累計期間 | 増減 | 増減率(%) | |
売上高 | 14,380 | 14,903 | 523 | +3.6 |
セグメント利益 | 1,474 | 1,898 | 424 | +28.8 |
プラント向け工事・販売については、石油精製、石油化学向けを中心に需要が堅調に推移したため、売上高は前年同四半期に対し3.6%増の14,903百万円、セグメント利益は前年同四半期に対し28.8%増の1,898百万円となりました。
<工業製品>(単位:百万円)
前第1四半期 連結累計期間 | 当第1四半期 連結累計期間 | 増減 | 増減率(%) | |
売上高 | 11,446 | 11,452 | 6 | +0.1 |
セグメント利益 | 1,961 | 2,047 | 85 | +4.4 |
工業製品については、中国での新型コロナウイルス感染症拡大に伴う都市封鎖等の影響で、環境製品の出荷が停滞しましたが、国内での電子部品やインフラ向けシール材、無機断熱材の需要が堅調に推移したため、売上高は前年同四半期に対し0.1%増の11,452百万円、セグメント利益は前年同四半期に対し4.4%増の2,047百万円となりました。
<高機能製品>(単位:百万円)
前第1四半期 連結累計期間 | 当第1四半期 連結累計期間 | 増減 | 増減率(%) | |
売上高 | 8,433 | 10,510 | 2,077 | +24.6 |
セグメント利益 | 1,827 | 2,342 | 514 | +28.2 |
高機能製品については、半導体の需要が好調に推移したため、売上高は前年同四半期に対し24.6%増の10,510百万円、セグメント利益は前年同四半期に対し28.2%増の2,342百万円となりました。
<自動車部品>(単位:百万円)
前第1四半期 連結累計期間 | 当第1四半期 連結累計期間 | 増減 | 増減率(%) | |
売上高 | 11,417 | 11,033 | △383 | △3.4 |
セグメント利益 | 1,311 | 410 | △900 | △68.7 |
自動車部品については、世界的な半導体不足に加え、中国での新型コロナウイルス感染症拡大に伴う都市封鎖により部品調達が滞り、自動車の生産調整が続いたため、売上高は前年同四半期に対し3.4%減の11,033百万円となりました。また、原材料価格の上昇等の影響により、セグメント利益は前年同四半期に対し68.7%減の410百万円となりました。
<建材>(単位:百万円)
前第1四半期 連結累計期間 | 当第1四半期 連結累計期間 | 増減 | 増減率(%) | |
売上高 | 6,594 | 6,716 | 122 | +1.9 |
セグメント利益 又は損失(△) | 25 | △110 | △135 | - |
建材については、耐火被覆材の需要が堅調に推移したため、売上高は前年同四半期に対し1.9%増の6,716百万円となりました。一方で原材料価格の上昇等の影響により、セグメント損失は110百万円(前年同四半期はセグメント利益25百万円)となりました。
(2)財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末における総資産は、現金及び預金が3,638百万円、建設仮勘定が2,076百万円減少しましたが、建物及び構築物が2,444百万円、電子記録債権が1,506百万円、原材料及び貯蔵品が1,378百万円、未成工事支出金が1,112百万円増加したこと等により、前連結会計年度末と比較して600百万円増加の247,525百万円となりました。
当第1四半期連結会計期間末における負債は、流動負債のその他に含まれる未払費用等が2,578百万円、電子記録債務が668百万円増加しましたが、未払法人税等が4,093百万円、支払手形及び買掛金が1,493百万円、賞与引当金が1,267百万円減少したこと等により、前連結会計年度末と比較して3,552百万円減少の87,850百万円となりました。
当第1四半期連結会計期間末における純資産は、その他有価証券評価差額金が403百万円減少しましたが、利益剰余金が2,699百万円、為替換算調整勘定が1,737百万円増加したこと等により、前連結会計年度末と比較して4,152百万円増加の159,674百万円となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況の分析
当第1四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末と比較して3,649百万円減少し50,764百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により支出した資金は57百万円(前年同四半期は8,378百万円の獲得)となりました。
これは、税金等調整前四半期純利益8,153百万円等により資金が増加しましたが、法人税等の支払額5,443百万円、仕入債務の減少1,984百万円、棚卸資産の増加1,314百万円等により資金が減少したことによります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により支出した資金は1,839百万円(前年同四半期は394百万円の獲得)となりました。
これは、有形固定資産の取得による支出1,674百万円等により資金が減少したことによります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により支出した資金は2,831百万円(前年同四半期は2,773百万円の支出)となりました。
これは、配当金の支払額2,773百万円等により資金が減少したことによります。
(4)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1,383百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)生産、受注及び販売の実績
当第1四半期連結累計期間において、工業製品の受注残高が10,405百万円と前年同四半期末と比較し、50.8%の増加となりました。これは、中国での都市封鎖の影響で環境製品の出荷が停滞したことによるものです。
高機能製品の受注残高が14,635万円と前年同四半期末と比較し、96.8%の増加となりました。これは、半導体製造装置向け関連製品の需要が増加したことによるものです。
自動車部品の受注残高が2,846百万円と前年同四半期末と比較し、38.8%の増加となりました。これは、中国での都市封鎖の影響で製品の出荷が停滞したことによるものです。
(6)経営成績に重要な影響を与える要因について
当第1四半期連結累計期間において、重要な変更はありません。
(7)経営戦略の現状の見通し及び対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、重要な変更はありません。
(8)財務政策
運転資金および設備投資資金については、営業活動によるキャッシュ・フローから得られる資金、社債の発行および金融機関からの借入れにより資金を調達しております。
(9)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
新型コロナウイルス感染症の影響による会計上の見積りについては、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項 (追加情報)」に記載しております。