四半期報告書-第205期第1四半期(令和2年4月1日-令和2年6月30日)

【提出】
2020/08/06 13:27
【資料】
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【項目】
36項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営成績の状況
売上高
(百万円)
営業利益
(百万円)
親会社株主に
帰属する四半期純利益
(百万円)
1株当たり
四半期純利益
(円)
当第1四半期
連結累計期間
43,0483,8031,82927.58
前第1四半期
連結累計期間
47,3904,4543,31149.92
増減△4,341△650△1,481△22.34
増減率(%)△9.2△14.6△44.7△44.7

当第1四半期連結累計期間における事業環境は、日本においては、新型コロナウイルス感染症の影響により景気は厳しい状態が続いています。製造業では感染症の影響により輸出や生産が減少していますが、企業の業況判断には厳しさは残るものの改善の兆しが見られます。海外においては、米国や新興国では感染症の影響により景気は厳しい状態にあります。一方、中国の景気は持ち直しの兆しがあります。
このような状況の中、当社においては、自動車の世界的な需要減に伴う生産調整が続いたことにより、当社グループの売上高は、前年同四半期に対し9.2%減の43,048百万円となりました。
売上原価については、売上高の減少に伴い前年同四半期に対し3,152百万円(8.7%)減少し32,968百万円となりました。また、販売費及び一般管理費については、新型コロナウイルス感染症の影響による活動自粛および業務の効率化を進めたことにより、前年同四半期に対し539百万円(7.9%)減少の6,276百万円となりました。
営業利益については、売上高の減少により、前年同四半期に対し650百万円(14.6%)減少の3,803百万円となり、営業利益率は8.8%となりました。
営業外収益については、前年同四半期に対し29百万円(5.6%)減少の485百万円となりました。また、営業外費用については、主に為替差損により前年同四半期に対し571百万円(143.8%)増加の968百万円となりました。
上記の結果、経常利益については、前年同四半期に対し1,251百万円(27.4%)減少の3,320百万円となり、親会社株主に帰属する四半期純利益については、前年同四半期に対し1,481百万円(44.7%)減少の1,829百万円となりました。
当第1四半期連結累計期間のセグメント別の経営成績は以下のとおりです。
<プラント向け工事・販売>(単位:百万円)
前第1四半期
連結累計期間
当第1四半期
連結累計期間
増減増減率(%)
売上高13,58812,518△1,070△7.9
セグメント利益1,2841,400116+9.1

プラント向け工事・販売については、船舶工事の大型建設案件が前年同四半期に完工したため、売上高は前年同四半期に対し7.9%減の12,518百万円となりました。一方で、石油精製、石油化学向けのメンテナンス需要が堅調に推移したことで、セグメント利益は前年同四半期に対し9.1%増の1,400百万円となりました。
<工業製品>(単位:百万円)
前第1四半期
連結累計期間
当第1四半期
連結累計期間
増減増減率(%)
売上高10,96310,465△498△4.5
セグメント利益1,5501,488△61△4.0

工業製品については、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた電子部品関連向け無機断熱材の需要が減速したため、売上高は前年同四半期に対し4.5%減の10,465百万円となりました。セグメント利益は売上高減少に伴う売上総利益の減少により、前年同四半期に対し4.0%減の1,488百万円となりました。なお、インフラ関連向けのシール材の需要は好調に推移しています。
<高機能製品>(単位:百万円)
前第1四半期
連結累計期間
当第1四半期
連結累計期間
増減増減率(%)
売上高4,7876,1671,379+28.8
セグメント利益528878350+66.4

高機能製品については、半導体の需要が前倒しで推移したため、売上高は前年同四半期に対し28.8%増の6,167百万円となりました。セグメント利益は売上高増加に伴う売上総利益の増加により、前年同四半期に対し66.4%増の878百万円となりました。
<自動車部品>(単位:百万円)
前第1四半期
連結累計期間
当第1四半期
連結累計期間
増減増減率(%)
売上高11,2487,689△3,559△31.6
セグメント利益
又は損失(△)
998△20△1,019

自動車部品については、新型コロナウイルス感染症の影響による自動車の世界的な需要減に伴う生産調整の影響を受けたため、売上高は前年同四半期に対し31.6%減の7,689百万円、セグメント損失は20百万円(前年同四半期はセグメント利益998百万円)となりました。
<建材>(単位:百万円)
前第1四半期
連結累計期間
当第1四半期
連結累計期間
増減増減率(%)
売上高6,8016,207△594△8.7
セグメント利益9355△37△40.3

建材については、新型コロナウイルス感染症の影響による着工の遅れや工期遅延の影響を受けたため、売上高は前年同四半期に対し8.7%減の6,207百万円、セグメント利益は前年同四半期に対し40.3%減の55百万円となりました。
(2)財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末における総資産は、現金及び預金が2,660百万円、未成工事支出金が2,616百万円増加しましたが、完成工事未収入金が5,139百万円、受取手形及び売掛金が2,944百万円減少したこと等により、前連結会計年度末と比較して2,029百万円減少の206,047百万円となりました。
当第1四半期連結会計期間末における負債は、繰延税金負債が1,036百万円、未成工事受入金が530百万円増加しましたが、未払法人税等が2,657百万円減少したこと等により、前連結会計年度末と比較して1,281百万円減少の79,561百万円となりました。
当第1四半期連結会計期間末における純資産は、その他有価証券評価差額金が991百万円増加しましたが、為替換算調整勘定が1,109百万円、利益剰余金が691百万円減少したこと等により、前連結会計年度末と比較して747百万円減少の126,485百万円となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況の分析
当第1四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末と比較して3,122百万円増加し36,230百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は8,071百万円(前年同四半期は5,453百万円の獲得)となりました。
これは、法人税等の支払額2,980百万円、未成工事支出金の増加2,618百万円等により資金が減少しましたが、売上債権の減少7,843百万円、税金等調整前四半期純利益3,260百万円および減価償却費1,567百万円等により資金が増加したことによります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により支出した資金は1,806百万円(前年同四半期は3,379百万円の支出)となりました。
これは、有形固定資産の取得による支出2,021百万円等により資金が減少したことによります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により支出した資金は2,646百万円(前年同四半期は525百万円の支出)となりました。
これは、配当金の支払額2,385百万円等により資金が減少したことによります。
(4)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1,463百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)生産、受注及び販売の実績
当第1四半期連結累計期間において、自動車部品の受注高が7,541百万円と前年同四半期と比較し、34.0%の減少となりました。これは、新型コロナウイルス感染症の影響により、自動車の世界的な需要減に伴う生産調整が続いたことによるものです。
当第1四半期連結累計期間において、建材の受注残高が4,664百万円と前年同四半期末と比較し、38.9%の減少となりました。これは、新型コロナウイルス感染症の影響により、工事物件が減少したことによるものです。
(6)経営成績に重要な影響を与える要因について
当第1四半期連結累計期間において、重要な変更はありません。
(7)経営戦略の現状の見通し及び対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、重要な変更はありません。
(8)財務政策
運転資金および設備投資資金については、営業活動によるキャッシュ・フローから得られる資金、社債の発行および金融機関からの借入れにより資金を調達しております。
(9)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
新型コロナウイルス感染症の影響による会計上の見積りについては、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項 (追加情報)」に記載しております。