四半期報告書-第205期第2四半期(令和2年7月1日-令和2年9月30日)

【提出】
2020/11/12 12:57
【資料】
PDFをみる
【項目】
36項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営成績の状況
売上高
(百万円)
営業利益
(百万円)
親会社株主に
帰属する四半期純利益
(百万円)
1株当たり
四半期純利益
(円)
当第2四半期
連結累計期間
89,3707,1374,66670.34
前第2四半期
連結累計期間
101,0149,9697,040106.14
増減△11,643△2,832△2,374△35.80
増減率(%)△11.5△28.4△33.7△33.7

当第2四半期連結累計期間における事業環境は、新型コロナウイルス感染症の影響により景気は厳しい状況が続いています。日本においては、製造業では生産や輸出に持ち直しの動きがみられ、企業の業況判断では厳しさは残るものの改善の動きがみられます。海外においては、景気は依然として厳しい状況にあるものの、中国では持ち直しの動きがみられます。
このような状況の中、当社においては、自動車の世界的な需要減に伴う生産調整の影響を受けたことにより、当社グループの売上高は、前年同四半期に対し11,643百万円(11.5%)減少の89,370百万円となりました。
売上原価については、売上高の減少に伴い前年同四半期に対し7,926百万円(10.3%)減少の69,340百万円となりました。また、販売費及び一般管理費については、新型コロナウイルス感染症の影響による活動自粛および業務の効率化を進めたことにより、前年同四半期に対し885百万円(6.4%)減少の12,892百万円となりました。
営業利益については、売上高の減少により、前年同四半期に対し2,832百万円(28.4%)減少の7,137百万円となり、営業利益率は8.0%となりました。
営業外収益については、雇用調整助成金等の交付を受けたことにより、前年同四半期に対し300百万円(34.8%)増加の1,162百万円となりました。また、営業外費用については、前年同四半期に対し194百万円(24.5%)減少の599百万円となりました。
上記の結果、経常利益については、前年同四半期に対し2,337百万円(23.3%)減少の7,700百万円となり、親会社株主に帰属する四半期純利益については、前年同四半期に対し2,374百万円(33.7%)減少の4,666百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間のセグメント別の経営成績は以下のとおりです。
<プラント向け工事・販売>(単位:百万円)
前第2四半期
連結累計期間
当第2四半期
連結累計期間
増減増減率(%)
売上高30,91128,259△2,651△8.6
セグメント利益3,0613,203142+4.6

プラント向け工事・販売については、船舶工事の大型建設案件や海外工事案件が前年同四半期に完工したため、売上高は前年同四半期に対し8.6%減の28,259百万円となりました。一方で、石油精製、石油化学、電力向けのメンテナンス需要が堅調に推移したことにより、セグメント利益は前年同四半期に対し4.6%増の3,203百万円となりました。
<工業製品>(単位:百万円)
前第2四半期
連結累計期間
当第2四半期
連結累計期間
増減増減率(%)
売上高22,45220,844△1,608△7.2
セグメント利益3,1042,683△421△13.6

工業製品については、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた電子部品関連向け無機断熱材の需要が減速したため、売上高は前年同四半期に対し7.2%減の20,844百万円となりました。セグメント利益は売上高減少に伴う売上総利益の減少により、前年同四半期に対し13.6%減の2,683百万円となりました。
<高機能製品>(単位:百万円)
前第2四半期
連結累計期間
当第2四半期
連結累計期間
増減増減率(%)
売上高10,35211,272920+8.9
セグメント利益1,4161,378△37△2.6

高機能製品については、半導体の需要が前倒しで推移したため、売上高は前年同四半期に対し8.9%増の11,272百万円となりました。一方で、設備投資に伴う減価償却費の増加により、セグメント利益は前年同四半期に対し2.6%減の1,378百万円となりました。
<自動車部品>(単位:百万円)
前第2四半期
連結累計期間
当第2四半期
連結累計期間
増減増減率(%)
売上高22,29516,131△6,164△27.6
セグメント利益1,76782△1,685△95.4

自動車部品については、新型コロナウイルス感染症の影響による自動車の世界的な需要減に伴う生産調整の影響を受けたため、売上高は前年同四半期に対し27.6%減の16,131百万円、セグメント利益は前年同四半期に対し95.4%減の82百万円となりました。
<建材>(単位:百万円)
前第2四半期
連結累計期間
当第2四半期
連結累計期間
増減増減率(%)
売上高15,00212,862△2,139△14.3
セグメント利益
又は損失(△)
618△210△829

建材については、新型コロナウイルス感染症の影響による着工の遅れ、工期遅延や需要の落込みの影響を受けたため、売上高は前年同四半期に対し14.3%減の12,862百万円、セグメント損失は210百万円(前年同四半期はセグメント利益618百万円)となりました。
(2)財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、完成工事未収入金が4,003百万円、受取手形及び売掛金が2,223百万円減少しましたが、投資有価証券が2,258百万円、未成工事支出金が1,948百万円、建設仮勘定が1,607百万円、商品及び製品が1,202百万円増加したこと等により、前連結会計年度末と比較して583百万円増加の208,660百万円となりました。
当第2四半期連結会計期間末における負債は、未成工事受入金が874百万円、繰延税金負債が751百万円増加しましたが、支払手形及び買掛金が1,694百万円、電子記録債務が1,157百万円、未払金が870百万円、未払法人税等が800百万円減少したこと等により、前連結会計年度末と比較して2,645百万円減少の78,197百万円となりました。
当第2四半期連結会計期間末における純資産は、為替換算調整勘定が638百万円減少しましたが、利益剰余金が2,145百万円、その他有価証券評価差額金が1,549百万円増加したこと等により、前連結会計年度末と比較して3,229百万円増加の130,463百万円となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況の分析
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末と比較して1,775百万円増加し34,883百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は8,061百万円(前年同四半期は9,881百万円の獲得)となりました。
これは、法人税等の支払額3,128百万円、仕入債務の減少2,889百万円等により資金が減少しましたが、税金等調整前四半期純利益7,313百万円、売上債権の減少6,578百万円等により資金が増加したことによります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により支出した資金は3,188百万円(前年同四半期は5,623百万円の支出)となりました。
これは、有形固定資産の取得による支出3,935百万円等により資金が減少したことによります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により支出した資金は2,715百万円(前年同四半期は2,922百万円の支出)となりました。
これは、配当金の支払額2,518百万円等により資金が減少したことによります。
(4)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は、2,988百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)経営成績に重要な影響を与える要因について
当第2四半期連結累計期間において、重要な変更はありません。
(6)経営戦略の現状の見通し及び対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、重要な変更はありません。
(7)財務政策
運転資金および設備投資資金については、営業活動によるキャッシュ・フローから得られる資金、社債の発行および金融機関からの借入れにより資金を調達しております。
(8)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
新型コロナウイルス感染症の影響による会計上の見積りについては、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項 (追加情報)」に記載しております。