四半期報告書-第205期第3四半期(令和2年10月1日-令和2年12月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における事業環境は、新型コロナウイルス感染症の世界的大流行の影響により景気は依然として厳しい状況が続いています。日本においては、設備投資は減少しているものの、製造業では生産や輸出は持ち直しており、企業の業況判断では改善の動きがみられます。海外においては、新興国の景気は依然として厳しい状況にあるものの、米国や中国では持ち直しの動きがみられます。
このような状況の中、当社においては、上期を中心に自動車の世界的な需要減に伴う生産調整の影響を受けたことにより、当社グループの売上高は、前年同四半期に対し13,899百万円(9.1%)減少の138,671百万円となりました。
売上原価については、売上高の減少に伴い前年同四半期に対し10,131百万円(8.7%)減少の106,797百万円となりました。また、販売費及び一般管理費については、新型コロナウイルス感染症の影響による活動自粛および業務の効率化を進めたことにより、前年同四半期に対し1,182百万円(5.7%)減少の19,527百万円となりました。
営業利益については、売上高の減少により、前年同四半期に対し2,585百万円(17.3%)減少の12,345百万円となり、営業利益率は8.9%となりました。
営業外収益については、上期を中心に雇用調整助成金等の交付を受けたことにより、前年同四半期に対し430百万円(33.2%)増加の1,727百万円となりました。また、営業外費用については、主に為替差損の増加により前年同四半期に対し186百万円(24.1%)増加の960百万円となりました。
上記の結果、経常利益については、前年同四半期に対し2,341百万円(15.2%)減少の13,112百万円となり、親会社株主に帰属する四半期純利益については、前年同四半期に対し2,094百万円(19.8%)減少の8,458百万円となりました。
当第3四半期連結累計期間のセグメント別の経営成績は以下のとおりです。
<プラント向け工事・販売>(単位:百万円)
プラント向け工事・販売については、船舶工事の大型建設案件や海外工事案件が前年同四半期に完工したため、売上高は前年同四半期に対し7.4%減の42,733百万円となりました。一方で、石油精製、石油化学、電力向けのメンテナンス需要が堅調に推移したことにより、セグメント利益は前年同四半期に対し2.6%増の4,778百万円となりました。
<工業製品>(単位:百万円)
工業製品については、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた電子部品関連向け無機断熱材の需要が減速したため、売上高は前年同四半期に対し5.1%減の32,123百万円となりました。セグメント利益は売上高減少に伴う売上総利益の減少により、前年同四半期に対し3.8%減の4,385百万円となりました。
<高機能製品>(単位:百万円)
高機能製品については、半導体の需要が好調に推移したため、売上高は前年同四半期に対し7.2%増の17,258百万円、セグメント利益は前年同四半期に対し7.2%増の2,257百万円となりました。
<自動車部品>(単位:百万円)
自動車部品については、当第3四半期から国内外の需要は回復しておりますが、上期の新型コロナウイルス感染症の影響による自動車の世界的な需要減に伴う生産調整の影響が大きく、売上高は前年同四半期に対し18.4%減の27,383百万円、セグメント利益は前年同四半期に対し60.3%減の994百万円となりました。
<建材>(単位:百万円)
建材については、新型コロナウイルス感染症の影響による着工の遅れ、工期遅延や需要の落込みの影響を受けたため、売上高は前年同四半期に対し16.3%減の19,170百万円、セグメント損失は69百万円(前年同四半期はセグメント利益1,105百万円)となりました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、完成工事未収入金が3,449百万円、現金及び預金が1,047百万円減少しましたが、投資有価証券が4,067百万円、未成工事支出金が3,306百万円、電子記録債権が1,189百万円増加したこと等により、前連結会計年度末と比較して4,048百万円増加の212,125百万円となりました。
当第3四半期連結会計期間末における負債は、未成工事受入金が1,869百万円、繰延税金負債が1,802百万円増加しましたが、未払法人税等が2,255百万円、支払手形及び買掛金が1,683百万円、賞与引当金が1,183百万円減少したこと等により、前連結会計年度末と比較して1,705百万円減少の79,137百万円となりました。
当第3四半期連結会計期間末における純資産は、為替換算調整勘定が754百万円減少しましたが、利益剰余金が3,416百万円、その他有価証券評価差額金が2,812百万円増加したこと等により、前連結会計年度末と比較して5,754百万円増加の132,987百万円となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況の分析
当第3四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末と比較して360百万円減少し32,747百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は9,816百万円(前年同四半期は11,322百万円の獲得)となりました。
これは、法人税等の支払額5,950百万円、未成工事支出金の増加3,308百万円等により資金が減少しましたが、税金等調整前四半期純利益12,779百万円、減価償却費4,821百万円、売上債権の減少2,413百万円等により資金が増加したことによります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により支出した資金は4,425百万円(前年同四半期は7,825百万円の支出)となりました。
これは、有形固定資産の取得による支出5,591百万円等により資金が減少したことによります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により支出した資金は5,520百万円(前年同四半期は5,531百万円の支出)となりました。
これは、配当金の支払額5,008百万円等により資金が減少したことによります。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、4,588百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)生産、受注及び販売の実績
当第3四半期連結累計期間において、高機能製品の受注残高が4,907百万円と前年同四半期末と比較し、45.6%の増加となりました。これは、半導体の需要が好調に推移したことによります。
(6)経営成績に重要な影響を与える要因について
当第3四半期連結累計期間において、重要な変更はありません。
(7)経営戦略の現状の見通し及び対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、重要な変更はありません。
(8)財務政策
運転資金および設備投資資金については、営業活動によるキャッシュ・フローから得られる資金、社債の発行および金融機関からの借入れにより調達しております。
(9)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
新型コロナウイルス感染症の影響による会計上の見積りについては、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項 (追加情報)」に記載しております。
(1)経営成績の状況
売上高 (百万円) | 営業利益 (百万円) | 親会社株主に 帰属する四半期純利益 (百万円) | 1株当たり 四半期純利益 (円) | |
当第3四半期 連結累計期間 | 138,671 | 12,345 | 8,458 | 127.51 |
前第3四半期 連結累計期間 | 152,570 | 14,931 | 10,552 | 159.07 |
増減 | △13,899 | △2,585 | △2,094 | △31.56 |
増減率(%) | △9.1 | △17.3 | △19.8 | △19.8 |
当第3四半期連結累計期間における事業環境は、新型コロナウイルス感染症の世界的大流行の影響により景気は依然として厳しい状況が続いています。日本においては、設備投資は減少しているものの、製造業では生産や輸出は持ち直しており、企業の業況判断では改善の動きがみられます。海外においては、新興国の景気は依然として厳しい状況にあるものの、米国や中国では持ち直しの動きがみられます。
このような状況の中、当社においては、上期を中心に自動車の世界的な需要減に伴う生産調整の影響を受けたことにより、当社グループの売上高は、前年同四半期に対し13,899百万円(9.1%)減少の138,671百万円となりました。
売上原価については、売上高の減少に伴い前年同四半期に対し10,131百万円(8.7%)減少の106,797百万円となりました。また、販売費及び一般管理費については、新型コロナウイルス感染症の影響による活動自粛および業務の効率化を進めたことにより、前年同四半期に対し1,182百万円(5.7%)減少の19,527百万円となりました。
営業利益については、売上高の減少により、前年同四半期に対し2,585百万円(17.3%)減少の12,345百万円となり、営業利益率は8.9%となりました。
営業外収益については、上期を中心に雇用調整助成金等の交付を受けたことにより、前年同四半期に対し430百万円(33.2%)増加の1,727百万円となりました。また、営業外費用については、主に為替差損の増加により前年同四半期に対し186百万円(24.1%)増加の960百万円となりました。
上記の結果、経常利益については、前年同四半期に対し2,341百万円(15.2%)減少の13,112百万円となり、親会社株主に帰属する四半期純利益については、前年同四半期に対し2,094百万円(19.8%)減少の8,458百万円となりました。
当第3四半期連結累計期間のセグメント別の経営成績は以下のとおりです。
<プラント向け工事・販売>(単位:百万円)
前第3四半期 連結累計期間 | 当第3四半期 連結累計期間 | 増減 | 増減率(%) | |
売上高 | 46,154 | 42,733 | △3,420 | △7.4 |
セグメント利益 | 4,657 | 4,778 | 121 | +2.6 |
プラント向け工事・販売については、船舶工事の大型建設案件や海外工事案件が前年同四半期に完工したため、売上高は前年同四半期に対し7.4%減の42,733百万円となりました。一方で、石油精製、石油化学、電力向けのメンテナンス需要が堅調に推移したことにより、セグメント利益は前年同四半期に対し2.6%増の4,778百万円となりました。
<工業製品>(単位:百万円)
前第3四半期 連結累計期間 | 当第3四半期 連結累計期間 | 増減 | 増減率(%) | |
売上高 | 33,840 | 32,123 | △1,716 | △5.1 |
セグメント利益 | 4,557 | 4,385 | △172 | △3.8 |
工業製品については、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた電子部品関連向け無機断熱材の需要が減速したため、売上高は前年同四半期に対し5.1%減の32,123百万円となりました。セグメント利益は売上高減少に伴う売上総利益の減少により、前年同四半期に対し3.8%減の4,385百万円となりました。
<高機能製品>(単位:百万円)
前第3四半期 連結累計期間 | 当第3四半期 連結累計期間 | 増減 | 増減率(%) | |
売上高 | 16,100 | 17,258 | 1,158 | +7.2 |
セグメント利益 | 2,105 | 2,257 | 152 | +7.2 |
高機能製品については、半導体の需要が好調に推移したため、売上高は前年同四半期に対し7.2%増の17,258百万円、セグメント利益は前年同四半期に対し7.2%増の2,257百万円となりました。
<自動車部品>(単位:百万円)
前第3四半期 連結累計期間 | 当第3四半期 連結累計期間 | 増減 | 増減率(%) | |
売上高 | 33,572 | 27,383 | △6,188 | △18.4 |
セグメント利益 | 2,506 | 994 | △1,511 | △60.3 |
自動車部品については、当第3四半期から国内外の需要は回復しておりますが、上期の新型コロナウイルス感染症の影響による自動車の世界的な需要減に伴う生産調整の影響が大きく、売上高は前年同四半期に対し18.4%減の27,383百万円、セグメント利益は前年同四半期に対し60.3%減の994百万円となりました。
<建材>(単位:百万円)
前第3四半期 連結累計期間 | 当第3四半期 連結累計期間 | 増減 | 増減率(%) | |
売上高 | 22,903 | 19,170 | △3,732 | △16.3 |
セグメント利益 又は損失(△) | 1,105 | △69 | △1,174 | ― |
建材については、新型コロナウイルス感染症の影響による着工の遅れ、工期遅延や需要の落込みの影響を受けたため、売上高は前年同四半期に対し16.3%減の19,170百万円、セグメント損失は69百万円(前年同四半期はセグメント利益1,105百万円)となりました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、完成工事未収入金が3,449百万円、現金及び預金が1,047百万円減少しましたが、投資有価証券が4,067百万円、未成工事支出金が3,306百万円、電子記録債権が1,189百万円増加したこと等により、前連結会計年度末と比較して4,048百万円増加の212,125百万円となりました。
当第3四半期連結会計期間末における負債は、未成工事受入金が1,869百万円、繰延税金負債が1,802百万円増加しましたが、未払法人税等が2,255百万円、支払手形及び買掛金が1,683百万円、賞与引当金が1,183百万円減少したこと等により、前連結会計年度末と比較して1,705百万円減少の79,137百万円となりました。
当第3四半期連結会計期間末における純資産は、為替換算調整勘定が754百万円減少しましたが、利益剰余金が3,416百万円、その他有価証券評価差額金が2,812百万円増加したこと等により、前連結会計年度末と比較して5,754百万円増加の132,987百万円となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況の分析
当第3四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末と比較して360百万円減少し32,747百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は9,816百万円(前年同四半期は11,322百万円の獲得)となりました。
これは、法人税等の支払額5,950百万円、未成工事支出金の増加3,308百万円等により資金が減少しましたが、税金等調整前四半期純利益12,779百万円、減価償却費4,821百万円、売上債権の減少2,413百万円等により資金が増加したことによります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により支出した資金は4,425百万円(前年同四半期は7,825百万円の支出)となりました。
これは、有形固定資産の取得による支出5,591百万円等により資金が減少したことによります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により支出した資金は5,520百万円(前年同四半期は5,531百万円の支出)となりました。
これは、配当金の支払額5,008百万円等により資金が減少したことによります。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、4,588百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)生産、受注及び販売の実績
当第3四半期連結累計期間において、高機能製品の受注残高が4,907百万円と前年同四半期末と比較し、45.6%の増加となりました。これは、半導体の需要が好調に推移したことによります。
(6)経営成績に重要な影響を与える要因について
当第3四半期連結累計期間において、重要な変更はありません。
(7)経営戦略の現状の見通し及び対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、重要な変更はありません。
(8)財務政策
運転資金および設備投資資金については、営業活動によるキャッシュ・フローから得られる資金、社債の発行および金融機関からの借入れにより調達しております。
(9)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
新型コロナウイルス感染症の影響による会計上の見積りについては、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項 (追加情報)」に記載しております。