有価証券報告書-第75期(2023/04/01-2024/03/31)
(1)経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当事業年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が弱まり社会経済活動の正常化への動きが進む一方で、国内金利の上昇や中国経済の先行き懸念とともに、ウクライナ情勢の長期化に加え中東地域をめぐる情勢及び物価上昇などの影響もあり、依然として先行き不透明な状況で推移しました。
このような状況のもと当社におきましては、精密金属加工品、小口径銃弾及びばね機械などの売上が増加したものの、プレス機械及び自動機・専用機の売上が減少したため、売上高は131億4千3百万円と前期比0.3%の増加にとどまりました。利益面につきましては、取引先からの受注取消しによる棚卸資産の評価損を売上原価に計上したことなどから、誠に遺憾ながら、営業損失4千4百万円(前期は3億4千8百万円の営業利益)、経常利益は前期比99.8%減少の0百万円となりました。当期純利益につきましては、当該受注取消しに伴う受取補償金を特別利益に計上し、税効果を勘案した結果、前期比61.3%減少の1億1千4百万円となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
[精密加工事業部]
精密加工事業部における当事業年度の売上高は、69億3千7百万円と前期比4.7%の増加となり、その内容は以下のとおりです。
a.精密金属加工品
当事業年度の売上高は、水晶振動子関連部品が減少したものの、自動車関連部品や安全関連部品が増加したことから、37億2千5百万円と前期比2.0%の増加となりました。
b.小口径銃弾
当事業年度の売上高は、政府の予算執行を受け、32億1千2百万円と前期比8.1%の増加となりました。
[機械事業部]
機械事業部における当事業年度の売上高は、62億5百万円と前期比4.2%の減少となり、その主な内容は以下のとおりです。
a.プレス機械
当事業年度の売上高は、電気自動車(EV)向けのリチウムイオン電池缶製造用プレス機械の売上減により、49億7千7百万円と前期比9.1%の減少となりました。
b.ばね機械
当事業年度の売上高は、大型機の売上があったほか顧客からの補修や改造等の依頼が増加したため、6億2千5百万円と前期比16.5%の増加となりました。
c.自動機・専用機
当事業年度の売上高は、小型機中心の売上構成となったため、3億3千1百万円と前期比22.5%の減少となりました。
d.その他
当事業年度においては、搬送装置にスポット的な売上があったため、「その他」売上が2億7千万円と前期比779.4%の増加となりました。
財政状態は次のとおりであります。
(流動資産)
当事業年度末における流動資産は121億4千1百万円(前事業年度末は130億1千4百万円)となり、8億7千2百万円減少いたしました。これは主に、電子記録債権が5億4千4百万円、受取手形が1億6千8百万円それぞれ増加したものの、棚卸資産が10億3千2百万円、売掛金が3億9千9百万円それぞれ減少したことによるものであります。
(固定資産)
当事業年度末における固定資産は85億3千6百万円(前事業年度末は74億4千6百万円)となり、10億9千万円増加いたしました。これは主に、建設仮勘定が1億6千1百万円減少したものの、投資有価証券が8億4千3百万円、建物が2億7千3百万円それぞれ増加したことによるものであります。
この結果、総資産は206億7千8百万円(前事業年度末は204億6千万円)となり、2億1千7百万円増加いたしました。
(流動負債)
当事業年度末における流動負債は53億6千4百万円(前事業年度末は59億円)となり、5億3千6百万円減少いたしました。これは主に、短期借入金が4億円増加したものの、電子記録債務が8億3千万円、買掛金が1億9千万円それぞれ減少したことによるものであります。
(固定負債)
当事業年度末における固定負債は11億4千万円(前事業年度末は9億4千1百万円)となり、1億9千8百万円増加いたしました。これは主に、繰延税金負債が2億5千万円増加したことによるものであります。
この結果、負債合計は65億4百万円(前事業年度末は68億4千2百万円)となり、3億3千8百万円減少いたしました。
(純資産の部)
当事業年度末における純資産合計は141億7千3百万円(前事業年度末は136億1千7百万円)となり、5億5千5百万円増加いたしました。これは主に、その他有価証券評価差額金が6億1千5百万円増加したことによるものであります。
②キャッシュ・フローの状況
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は8千8百万円減少し、当事業年度末には39億8千5百万円となりました。
当事業年度中における各キャッシュ・フローは次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度における営業活動による資金の増加は3億6千2百万円(前年同期は6億9千1百万円の減少)となりました。これは主に、仕入債務の減少により13億6千3百万円及び売上債権の増加により3億1千3百万円減少したものの、棚卸資産が10億3千2百万円減少したこと、減価償却費で6億7千1百万円及び税引前当期純利益で2億6千9百万円計上したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度における投資活動による資金の減少は6億7千1百万円(前年同期比6.6%減)となりました。これは主に、有形固定資産の取得で5億9千6百万円支出したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金の増加は2億1千8百万円(前年同期は1億7千7百万円の減少)となりました。これは主に、配当金で1億7千3百万円支出したものの、短期借入金が4億円増加したことによるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当事業年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。
b.受注実績
当事業年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)セグメント間の受注については相殺消去しております。
c.販売実績
当事業年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
[精密加工事業部]
売上高は、小口径銃弾の増加により69億3千7百万円(前期比4.7%の増加)、セグメント利益は、小口径銃弾の増益により3億7千5百万円(前期比11.4%の増加)、セグメント資産は、主に売掛金及び棚卸資産の減少により57億8千4百万円(前期比2.6%の減少)となりました。
[機械事業部]
売上高は、主にプレス機械の減少により62億5百万円(前期比4.2%の減少)、セグメント利益は、主にプレス機械の減益により4億1百万円(前期比53.6%の減少)、セグメント資産は、主に棚卸資産の減少により64億4千7百万円(前期比4.5%の減少)となりました。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性にかかる情報
(資金の流動性についての分析)
キャッシュ・フローに関する詳細の記述は「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載したとおりであります。また、当社のキャッシュ・フロー指標のトレンドは、次のとおりであります。
(キャッシュ・フロー指標のトレンド)
※自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
(注)1.株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。
2.キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しております。
3.有利子負債は、貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っているすべての負債を対象としております。
4.第74期のキャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオについては、営業キャッシュ・フローがマイナスのため記載しておりません。
(資本の財源についての分析)
当社の資金需要のうち主なものは、製品製造のための材料・部品の購入のほか、製造に係る労務費・経費、販売費及び一般管理費等の営業費用による運転資金や設備資金であります。また、当社の財務状態といたしましては、当事業年度末における流動比率は226.3%、自己資本比率は68.5%であり比較的健全な財務状態であると認識しております。なお、運転資金及び設備資金につきましては、自己資金の他、借入金により手元資金の拡充を図っております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成に当たりまして、経営者により、一定の会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり、資産・負債や収益・費用の数値に反映されています。これらの見積りについては、継続して評価し、必要に応じて見直しを行っていますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果は、これらとは異なる場合があります。なお、財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1.財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
(貸倒引当金)
当社は、売上債権等の貸倒損失に備えて回収不能となる見積額を貸倒引当金として計上しております。将来、得意先の財務状況が悪化し支払能力が低下した場合には、引当金の追加計上又は貸倒損失が発生する可能性があります。
(繰延税金資産)
当社は、繰延税金資産の回収可能性を評価するに際しまして将来の課税所得を合理的に見積っております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存しますので、その見積額が減少した場合、また、税率変更を含む税制の改正等があった場合には、繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性があります。
(有価証券の減損処理)
当社は、有価証券を保有しておりますが、市場価格のあるものについてはその市場価格が悪化した場合に、また市場価格のないものについては投資先の財政状態の悪化等の事象が認められた場合に、減損処理を行うこととしております。
(退職給付引当金)
退職給付費用及び債務の算定については、割引率や年金資産の長期期待運用収益率等の多くの見積りが存在します。実際の結果が前提条件と異なる場合、又は前提条件が変更された場合、法改正や採用する退職給付制度の変更がある場合に発生する数理差異は将来期間において償却されるため、将来の退職給付費用及び債務に大きな影響を与える可能性があります。
(棚卸資産)
棚卸資産の評価基準は原価法(収益性の低下による簿価切下げの方法)を採用しております。将来の市場環境に重要な変動が生じた場合、また、棚卸資産の陳腐化が急速に進行した場合には、棚卸資産の評価額に重要な影響を与える可能性があります。
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当事業年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が弱まり社会経済活動の正常化への動きが進む一方で、国内金利の上昇や中国経済の先行き懸念とともに、ウクライナ情勢の長期化に加え中東地域をめぐる情勢及び物価上昇などの影響もあり、依然として先行き不透明な状況で推移しました。
このような状況のもと当社におきましては、精密金属加工品、小口径銃弾及びばね機械などの売上が増加したものの、プレス機械及び自動機・専用機の売上が減少したため、売上高は131億4千3百万円と前期比0.3%の増加にとどまりました。利益面につきましては、取引先からの受注取消しによる棚卸資産の評価損を売上原価に計上したことなどから、誠に遺憾ながら、営業損失4千4百万円(前期は3億4千8百万円の営業利益)、経常利益は前期比99.8%減少の0百万円となりました。当期純利益につきましては、当該受注取消しに伴う受取補償金を特別利益に計上し、税効果を勘案した結果、前期比61.3%減少の1億1千4百万円となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
[精密加工事業部]
精密加工事業部における当事業年度の売上高は、69億3千7百万円と前期比4.7%の増加となり、その内容は以下のとおりです。
a.精密金属加工品
当事業年度の売上高は、水晶振動子関連部品が減少したものの、自動車関連部品や安全関連部品が増加したことから、37億2千5百万円と前期比2.0%の増加となりました。
b.小口径銃弾
当事業年度の売上高は、政府の予算執行を受け、32億1千2百万円と前期比8.1%の増加となりました。
[機械事業部]
機械事業部における当事業年度の売上高は、62億5百万円と前期比4.2%の減少となり、その主な内容は以下のとおりです。
a.プレス機械
当事業年度の売上高は、電気自動車(EV)向けのリチウムイオン電池缶製造用プレス機械の売上減により、49億7千7百万円と前期比9.1%の減少となりました。
b.ばね機械
当事業年度の売上高は、大型機の売上があったほか顧客からの補修や改造等の依頼が増加したため、6億2千5百万円と前期比16.5%の増加となりました。
c.自動機・専用機
当事業年度の売上高は、小型機中心の売上構成となったため、3億3千1百万円と前期比22.5%の減少となりました。
d.その他
当事業年度においては、搬送装置にスポット的な売上があったため、「その他」売上が2億7千万円と前期比779.4%の増加となりました。
財政状態は次のとおりであります。
(流動資産)
当事業年度末における流動資産は121億4千1百万円(前事業年度末は130億1千4百万円)となり、8億7千2百万円減少いたしました。これは主に、電子記録債権が5億4千4百万円、受取手形が1億6千8百万円それぞれ増加したものの、棚卸資産が10億3千2百万円、売掛金が3億9千9百万円それぞれ減少したことによるものであります。
(固定資産)
当事業年度末における固定資産は85億3千6百万円(前事業年度末は74億4千6百万円)となり、10億9千万円増加いたしました。これは主に、建設仮勘定が1億6千1百万円減少したものの、投資有価証券が8億4千3百万円、建物が2億7千3百万円それぞれ増加したことによるものであります。
この結果、総資産は206億7千8百万円(前事業年度末は204億6千万円)となり、2億1千7百万円増加いたしました。
(流動負債)
当事業年度末における流動負債は53億6千4百万円(前事業年度末は59億円)となり、5億3千6百万円減少いたしました。これは主に、短期借入金が4億円増加したものの、電子記録債務が8億3千万円、買掛金が1億9千万円それぞれ減少したことによるものであります。
(固定負債)
当事業年度末における固定負債は11億4千万円(前事業年度末は9億4千1百万円)となり、1億9千8百万円増加いたしました。これは主に、繰延税金負債が2億5千万円増加したことによるものであります。
この結果、負債合計は65億4百万円(前事業年度末は68億4千2百万円)となり、3億3千8百万円減少いたしました。
(純資産の部)
当事業年度末における純資産合計は141億7千3百万円(前事業年度末は136億1千7百万円)となり、5億5千5百万円増加いたしました。これは主に、その他有価証券評価差額金が6億1千5百万円増加したことによるものであります。
②キャッシュ・フローの状況
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は8千8百万円減少し、当事業年度末には39億8千5百万円となりました。
当事業年度中における各キャッシュ・フローは次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度における営業活動による資金の増加は3億6千2百万円(前年同期は6億9千1百万円の減少)となりました。これは主に、仕入債務の減少により13億6千3百万円及び売上債権の増加により3億1千3百万円減少したものの、棚卸資産が10億3千2百万円減少したこと、減価償却費で6億7千1百万円及び税引前当期純利益で2億6千9百万円計上したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度における投資活動による資金の減少は6億7千1百万円(前年同期比6.6%減)となりました。これは主に、有形固定資産の取得で5億9千6百万円支出したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金の増加は2億1千8百万円(前年同期は1億7千7百万円の減少)となりました。これは主に、配当金で1億7千3百万円支出したものの、短期借入金が4億円増加したことによるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当事業年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当事業年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 精密加工事業部(千円) | 6,877,162 | 102.8 |
| 機械事業部(千円) | 6,034,783 | 89.4 |
| 合計(千円) | 12,911,946 | 96.1 |
(注)金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。
b.受注実績
当事業年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 受注高(千円) | 前年同期比(%) | 受注残高(千円) | 前年同期比(%) |
| 精密加工事業部 | 8,144,373 | 119.0 | 4,141,324 | 141.1 |
| 機械事業部 | 3,545,258 | 123.5 | 4,928,157 | 64.9 |
| 合計 | 11,689,632 | 120.4 | 9,069,481 | 86.2 |
(注)セグメント間の受注については相殺消去しております。
c.販売実績
当事業年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当事業年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 精密加工事業部(千円) | 6,937,986 | 104.7 |
| 機械事業部(千円) | 6,205,579 | 95.8 |
| 合計(千円) | 13,143,565 | 100.3 |
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。
| 相手先 | 前事業年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) | 当事業年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | ||
| 金額(千円) | 割合(%) | 金額(千円) | 割合(%) | |
| 防衛省 | 2,899,311 | 22.1 | 3,141,017 | 23.9 |
| Shenzhen Kedali Industry Co., Ltd. | 2,517,306 | 19.2 | 2,929,632 | 22.3 |
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
[精密加工事業部]
売上高は、小口径銃弾の増加により69億3千7百万円(前期比4.7%の増加)、セグメント利益は、小口径銃弾の増益により3億7千5百万円(前期比11.4%の増加)、セグメント資産は、主に売掛金及び棚卸資産の減少により57億8千4百万円(前期比2.6%の減少)となりました。
[機械事業部]
売上高は、主にプレス機械の減少により62億5百万円(前期比4.2%の減少)、セグメント利益は、主にプレス機械の減益により4億1百万円(前期比53.6%の減少)、セグメント資産は、主に棚卸資産の減少により64億4千7百万円(前期比4.5%の減少)となりました。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性にかかる情報
(資金の流動性についての分析)
キャッシュ・フローに関する詳細の記述は「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載したとおりであります。また、当社のキャッシュ・フロー指標のトレンドは、次のとおりであります。
(キャッシュ・フロー指標のトレンド)
| 第73期 | 第74期 | 第75期 | |
| 自己資本比率(%) | 67.3 | 66.6 | 68.5 |
| 時価ベースの自己資本比率(%) | 25.3 | 29.2 | 26.2 |
| キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年) | 9.1 | - | 5.8 |
| インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍) | 18.3 | - | 34.2 |
※自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
(注)1.株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。
2.キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しております。
3.有利子負債は、貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っているすべての負債を対象としております。
4.第74期のキャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオについては、営業キャッシュ・フローがマイナスのため記載しておりません。
(資本の財源についての分析)
当社の資金需要のうち主なものは、製品製造のための材料・部品の購入のほか、製造に係る労務費・経費、販売費及び一般管理費等の営業費用による運転資金や設備資金であります。また、当社の財務状態といたしましては、当事業年度末における流動比率は226.3%、自己資本比率は68.5%であり比較的健全な財務状態であると認識しております。なお、運転資金及び設備資金につきましては、自己資金の他、借入金により手元資金の拡充を図っております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成に当たりまして、経営者により、一定の会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり、資産・負債や収益・費用の数値に反映されています。これらの見積りについては、継続して評価し、必要に応じて見直しを行っていますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果は、これらとは異なる場合があります。なお、財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1.財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
(貸倒引当金)
当社は、売上債権等の貸倒損失に備えて回収不能となる見積額を貸倒引当金として計上しております。将来、得意先の財務状況が悪化し支払能力が低下した場合には、引当金の追加計上又は貸倒損失が発生する可能性があります。
(繰延税金資産)
当社は、繰延税金資産の回収可能性を評価するに際しまして将来の課税所得を合理的に見積っております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存しますので、その見積額が減少した場合、また、税率変更を含む税制の改正等があった場合には、繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性があります。
(有価証券の減損処理)
当社は、有価証券を保有しておりますが、市場価格のあるものについてはその市場価格が悪化した場合に、また市場価格のないものについては投資先の財政状態の悪化等の事象が認められた場合に、減損処理を行うこととしております。
(退職給付引当金)
退職給付費用及び債務の算定については、割引率や年金資産の長期期待運用収益率等の多くの見積りが存在します。実際の結果が前提条件と異なる場合、又は前提条件が変更された場合、法改正や採用する退職給付制度の変更がある場合に発生する数理差異は将来期間において償却されるため、将来の退職給付費用及び債務に大きな影響を与える可能性があります。
(棚卸資産)
棚卸資産の評価基準は原価法(収益性の低下による簿価切下げの方法)を採用しております。将来の市場環境に重要な変動が生じた場合、また、棚卸資産の陳腐化が急速に進行した場合には、棚卸資産の評価額に重要な影響を与える可能性があります。