四半期報告書-第76期第1四半期(令和2年4月1日-令和2年6月30日)

【提出】
2020/08/11 13:02
【資料】
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【項目】
31項目
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において、判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期累計期間においては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、世界的規模で企業活動や個人消費活動が著しく減退し、わが国をはじめとする主要先進国経済が軒並みにマイナス成長に転じました。また、米中対立が先鋭化しており、世界経済の先行きは極めて不透明な状況となっております。
このような状況のなか、当第1四半期累計期間における当社の財政状態及び経営成績は以下のとおりです。
①財政状態
(資産)
流動資産は、前事業年度末に比べて、187百万円減少して3,685百万円となりました。これは主に、現金及び預金の増加25百万円による一方で、商品及び製品の減少192百万円によるものです。
固定資産は、前事業年度末に比べて、6百万円減少して4,630百万円となりました。これは主に投資有価証券の増加24百万円および建設仮勘定の増加12百万円による一方で、建物(純額)の減少5百万円、機械及び装置(純額)の減少26百万円および工具、器具及び備品(純額)の減少6百万円によるものです。
この結果、資産合計は前事業年度末に比べて、193百万円減少して8,315百万円となりました。
(負債)
流動負債は前事業年度末に比べて、104百万円減少して2,359百万円となりました。これは主に、賞与引当金の増加27百万円および短期借入金の増加16百万円による一方で、支払手形及び買掛金の減少96百万円および流動負債その他の減少44百万円によるものです。
固定負債は、前事業年度末に比べて、64百万円減少して2,188百万円となりました。これは主に、長期借入金の減少57百万円および退職給付引当金の減少4百万円によるものです。
この結果、負債合計は前事業年度末に比べて、168百万円減少して4,547百万円となりました。
(純資産)
純資産は、前事業年度末に比べて、24百万円減少して3,768百万円となりました。これは主に、四半期純利益3百万円およびその他有価証券評価差額金の増加17百万円による一方で、剰余金の配当等により利益剰余金が44百万円減少したためです。
この結果、自己資本比率は前事業年度末の44.6%から45.3%となりました。
②経営成績
当第1四半期累計期間の売上高は、製品商品売上高が1,010百万円(前年同期比8.2%増)および作業屑売上高が95百万円(前年同期比32.2%減)となり、合計で1,106百万円(前年同期比2.9%増)となりました。製品商品売上高のうち、LPガス容器用弁は前年同期比で減少しましたが、船舶用およびバルク付属機器は前年同期比で増加しました。また、設備用弁は概ね横ばいで推移しました。
損益面につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点より、休業による工場稼働削減を行ったため収益性が大幅に悪化しましたが、経費削減を工場のみならず本社・営業所においても徹底強化した結果、営業利益は8百万円(前年同期は営業損失5百万円)、経常利益は11百万円(前年同期は経常損失2百万円)および四半期純利益3百万円(前年同期は四半期純損失5百万円)と黒字を維持しました。なお、新型コロナ感染症拡大防止を目的とした休業による人件費を営業外費用として、対応する助成金収入を営業外収益として計上しております。
(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期累計期間において、当社の事業上及び財務上の優先的に対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(3)研究開発活動
当第1四半期累計期間における研究開発活動の金額は、26百万円であります。
なお、当第1四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(4)生産、受注及び販売の実績
当第1四半期累計期間における生産、受注及び販売の実績は「第2 事業の状況 2 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」に記載の通りであり、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を一部受けております。
(5)経営成績に重要な影響を与える要因
当第1四半期累計期間において、当社の経営成績に重大な影響を与える要因に変更はありません。
(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社の資本の財源及び資金の流動性について、主要原材料の黄銅材、鉄鋼材、ステンレス鋼材および鉄鋼鋳鍛造品等の原材料、人件費、外注加工費、製造経費、販売費及び一般管理費等の運転資金は、自己資金および金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金は、金融機関からの長期借入を基本としております。機動的かつ効率的な資金調達をすべく、取引銀行5行と当座貸越契約、取引銀行1行と特殊当座貸越契約を締結しております。
なお、当第1四半期会計期間の末日における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は2,785百万円となっております。