四半期報告書-第77期第2四半期(令和3年7月1日-令和3年9月30日)

【提出】
2021/11/12 16:12
【資料】
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【項目】
35項目
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において、判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大により断続的に緊急事態宣言等が発出され、経済活動の制限が続いたことから消費の動きが弱まるなど、景気は依然として厳しい状況が続きました。また、感染拡大の防止策やワクチン接種の促進により、持ち直しの動きが見られるものの、引き続き感染の動向が内外経済に与える影響やサプライチェーンを通じた資材高騰の影響等、先行きは極めて不透明な状況にあります。
このような状況のなか、当第2四半期累計期間における当社の財政状態及び経営成績は以下のとおりです。
①財政状態
(資産)
流動資産は、前事業年度末に比べて、119百万円減少して3,597百万円となりました。これは主に、現金及び預金の増加128百万円による一方で、商品及び製品の減少208百万円および原材料及び貯蔵品の減少28百万によるものです。
固定資産は、前事業年度末に比べて、10百万円減少して4,568百万円となりました。これは主に、関係会社株式の増加25百万円および投資その他の資産のその他の増加31百万円による一方で、機械及び装置(純額)の減少28百万円および投資有価証券の減少30百万によるものです。
この結果、資産合計は前事業年度末に比べて、129百万円減少して8,166百万円となりました。
(負債)
流動負債は前事業年度末に比べて、25百万円増加して2,414百万円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金の増加115百万円およびその他の流動負債の増加43百万円による一方で、短期借入金の減少113百万円および未払法人税等の減少20百万円によるものです。
固定負債は、前事業年度末に比べて、106百万円減少して1,939百万円となりました。これは主に、退職給付引当金の増加8百万円および役員退職慰労引当金の増加12百万円による一方で、長期借入金の減少118百万円によるものです。
この結果、負債合計は前事業年度末に比べて、81百万円減少して4,353百万円となりました。
(純資産)
純資産は、前事業年度末に比べて、48百万円減少して3,812百万円となりました。これは主に、その他有価証券評価差額金の減少19百万円および利益剰余金の減少32百万円によるものです。
この結果、自己資本比率は前事業年度末の46.5%から46.7%となりました。
②経営成績
当第2四半期累計期間の売上高は、製品商品売上高が2,231百万円(前年同期比10.7%増)および作業屑売上高が407百万円(前年同期比116.9%増)となり、合計で2,638百万円(前年同期比19.8%増)となりました。製品商品売上高のうち、船舶用は前年同期比で減少しましたが、LPガス容器用弁、バルク付属機器および車載用はいずれも前年同期比で増加し、特に、LPガス容器用弁は、値上げ前の駆け込み需要により大幅に増加しました。作業屑売上高については、前期は全社で可能な限りの休業を実施し、工場の稼働率を抑えていた影響で作業屑の発生が抑えられましたが、当期は工場の稼働率を上げたこと、および黄銅材価格が高騰した影響で大幅に増加しました。
損益面については、当社製品の主要原材料である黄銅材価格が年初から急騰したのち高止まりを続け、経費削減や経営効率化に努めましたが収益性が悪化し、当第2四半期累計期間においては、営業損失14百万円(前年同期は営業利益38百万円)、経常損失25百万円(前年同期は経常利益41百万円)および四半期純損失32百万円(前年同期は四半期純利益29百万円)となりました。なお、製品の値上げ交渉を鋭意行い、漸くその効果の発現は下期になる見込みとなりました。
なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号2020年3月31日。以下、「収益認識会計基準」という)等の適用により、従来、販売費及び一般管理費に計上していた販売手数料を売上高から減額したことにより、売上高が43百万円減少しましたが、営業損失、経常損失および四半期純損失に与える影響はありません。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は、128百万円増加(前第2四半期累計期間は53百万円の増加)して346百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は408百万円(前第2四半期累計期間は197百万円の増加)となりました。これは主に、棚卸資産の減少額233百万円、仕入債務の増加額115百万円および助成金の受取額76百万円により増加する一方で、売上債権の増加額60百万円により減少するものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は37百万円(前第2四半期累計期間は19百万円の減少)となりました。これは主に、投資有価証券の売却による収入3百万円により増加する一方で、有形固定資産の取得による支出12百万円および関係会社株式の取得による支出25百万円により減少するものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は242百万円(前第2四半期累計期間は124百万円の減少)となりました。これは主に、短期借入金の純減額113百万円および長期借入金の返済による支出118百万円により減少するものです。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期累計期間において、当社の優先的に対処すべき事業上及び財務上の新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
当第2四半期累計期間における研究開発活動の金額は、85百万円であります。
なお、当第2四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)生産、受注及び販売の実績
当第2四半期累計期間における生産、受注及び販売の実績は「第2 事業の状況 2 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」に記載のとおりです。
(6)経営成績に重要な影響を与える要因
当第2四半期累計期間において、当社の経営成績に重大な影響を与える要因に変更はありません。
(7)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社の資本の財源及び資金の流動性について、主要原材料の黄銅材、鉄鋼材、ステンレス鋼材および鉄鋼鋳鍛造品等の原材料、人件費、外注加工費、製造経費、販売費及び一般管理費等の運転資金は、自己資金および金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金は、金融機関からの長期借入を基本としております。機動的かつ効率的な資金調達をすべく、取引銀行5行と当座貸越契約、取引銀行1行と特殊当座貸越契約を締結しております。
なお、当第2四半期会計期間の末日における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は2,387百万円となっております。