訂正四半期報告書-第76期第3四半期(令和2年10月1日-令和2年12月31日)

【提出】
2021/02/26 15:42
【資料】
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【項目】
32項目
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間末現在において、判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスの感染症拡大による社会・経済活動が停滞した影響から極めて厳しい状況となりました。5月の緊急事態宣言解除後は個人消費に持ち直しの動きがみられましたが、12月以降の急速な感染症拡大により、先行きについては不透明な状況が続くと見込まれます。
また、海外においても中国以外の主要国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大に歯止めがかからず、本格的な回復には至っておりません。
このような状況のなか、当第3四半期累計期間における当社の財政状態及び経営成績は以下のとおりです。
①財政状態
(資産)
流動資産は、前事業年度末に比べて、144百万円減少して3,728百万円となりました。これは主に、受取手形及び売掛金の増加162百万円および現金及び預金の増加126百万円による一方で、商品及び製品の減少462百万円によるものです。
固定資産は、前事業年度末に比べて、26百万円減少して4,609百万円となりました。これは主に、投資有価証券の増加75百万円による一方で、機械及び装置(純額)の減少57百万円、建物(純額)の減少18百万円、建設仮勘定の減少15百万円およびリース資産(純額)の減少10百万円によるものです。
この結果、資産合計は前事業年度末に比べて、171百万円減少して8,338百万円となりました。
(負債)
流動負債は前事業年度末に比べて、90百万円減少して2,372百万円となりました。これは主に、短期借入金の増加72百万円による一方で、支払手形及び買掛金の減少92百万円、その他の流動負債の減少31百万円および賞与引当金の減少28百万円によるものです。
固定負債は、前事業年度末に比べて、158百万円減少して2,094百万円となりました。これは主に、長期借入金の減少169百万円によるものです。
この結果、負債合計は前事業年度末に比べて、249百万円減少して4,467百万円となりました。
(純資産)
純資産は、前事業年度末に比べて、78百万円増加して3,871百万円となりました。これは主に、その他有価証券評価差額金の増加57百万円、四半期純利益61百万円および剰余金の配当48百万円による利益剰余金の増加13百万円によるものです。
この結果、自己資本比率は前事業年度末の44.6%から46.4%となりました。
②経営成績
当第3四半期累計期間の売上高は、製品商品売上高が3,135百万円(前年同期比1.1%増)および作業屑売上高が320百万円(前年同期比22.8%減)となり、合計で3,455百万円(前年同期比1.7%減)となりました。製品商品売上高のうち、LPガス容器用弁および設備用弁は前年同期比で減少しましたが、車載用、船舶用およびバルク付属機器は前年同期比で増加しました。作業屑売上高の減少は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から全社で可能な限りの休業を実施した為に、工場の作業屑の発生が抑えられた影響によるものです。
損益面につきましては、上記のように積極的に休業を実施しましたが、製品商品売上高を若干ながら増加させることができ、また、全社的に経費削減に取り組んだことが奏効し、営業利益は77百万円(前年同期比162.2%増)、経常利益は77百万円(前年同期比274.6%増)と大幅に改善することができました。なお、四半期純利益は61百万円(前年同期比9.0%減)と前年同期比減少しましたが、これは前年においては特別利益を57百万円計上していた影響等によるものです。
(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期累計期間において、当社の優先的に対処すべき事業上及び財務上の新たに生じた課題はありません。
(3)研究開発活動
当第3四半期累計期間における研究開発活動の金額は、62百万円です。
なお、当第3四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(4)生産、受注及び販売の実績
当第3四半期累計期間における生産、受注及び販売の実績は「第2 事業の状況 2 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」に記載の通りであり、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を一部受けております。
(5)経営成績に重要な影響を与える要因
当第3四半期累計期間において、当社の経営成績に重大な影響を与える要因に変更はありません。
(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社の資本の財源及び資金の流動性について、主要原材料の黄銅材、鉄鋼材、ステンレス鋼材および鉄鋼鋳鍛造品等の原材料、人件費、外注加工費、製造経費、販売費及び一般管理費等の運転資金は、自己資金および金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金は、金融機関からの長期借入を基本としております。機動的かつ効率的な資金調達をすべく、取引銀行5行と当座貸越契約、取引銀行1行と特殊当座借越契約を締結しております。以上のことから、資金の流動性は適切に確保されていると判断しております。
なお、当第3四半期会計期間の末日における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は2,727百万円となっております。