四半期報告書-第77期第3四半期(令和3年10月1日-令和3年12月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において、判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大が一旦収まり、10月1日には政府によって緊急事態宣言等の全面解除の宣言がなされるなど、明るい兆しが見え始めました。しかしながら、年明け以降にはわが国で再び感染が急拡大し、諸外国においても感染拡大が継続しているため、世界経済全体が停滞傾向にあります。また、それに加えて、ウクライナをめぐる北大西洋条約機構とロシアの軍事的な緊張を背景にした原油をはじめとする国際商品市場の急騰が見られ、世界経済の先行きについて不透明感が増していると考えております。
このような状況のなか、当第3四半期累計期間における当社の財政状態及び経営成績は以下のとおりです。
①財政状態
(資産)
流動資産は、前事業年度末に比べて、52百万円減少して3,664百万円となりました。これは主に、現金及び預金の増加91百万円および電子記録債権の増加68百万円による一方で、商品及び製品の減少122百万円、受取手形、売掛金及び契約資産の減少38百万円および流動資産のその他の減少41百万円によるものです。
固定資産は、前事業年度末に比べて、6百万円増加して4,585百万円となりました。これは主に、関係会社株式の増加25百万円、構築物(純額)の増加16百万円および投資その他の資産のその他の増加43百万円による一方で、投資有価証券の減少42百万円、機械及び装置(純額)の減少24百万円およびリース資産(純額)の減少12百万円によるものです。
この結果、資産合計は前事業年度末に比べて、45百万円減少して8,249百万円となりました。
(負債)
流動負債は、前事業年度末に比べて、140百万円増加して2,529百万円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金の増加206百万円および流動負債のその他の増加84百万円による一方で、短期借入金の減少99百万円および未払法人税等の減少30百万円によるものです。
固定負債は、前事業年度末に比べて、152百万円減少して1,893百万円となりました。これは主に、長期借入金の減少168百万円によるものです。
この結果、負債合計は前事業年度末に比べて、11百万円減少して4,423百万円となりました。
(純資産)
純資産は、前事業年度末に比べて、34百万円減少して3,826百万円となりました。これは主に、その他有価証券評価差額金の減少24百万円および利益剰余金の減少14百万円によるものです。
この結果、自己資本比率は前事業年度末の46.5%から46.4%となりました。
②経営成績
当第3四半期累計期間の売上高は、製品商品売上高が3,276百万円(前年同期比4.5%増)および作業屑売上高が634百万円(前年同期比98.2%増)となり、合計で3,910百万円(前年同期比13.2%増)となりました。製品商品売上高のうち、船舶用は前年同期比で減少しましたが、LPガス容器用弁、バルク付属機器および車載用はいずれも前年同期比で増加し、特に、LPガス容器用弁は、値上げ前の駆け込み需要による増加とその反動による一時的な減少はありましたが、改定後の価格のもとで大幅に増加しました。作業屑売上高については、当期は、部分的に休業を実施した前期に比べ、工場稼働率が上がったため作業屑の発生が多かったこと、および黄銅材価格が高騰していることの影響で大幅に増加しました。
損益面については、主要材料である黄銅材価格が歴史的な高騰・高止まりをしており、また諸掛りの値上がりが続いている影響で収益が圧迫され、損失計上を余儀なくされました。自社での原価低減や経営効率化努力を続けておりますが、経営努力を超える材料等の値上がり部分について、製品価格の値上げに踏み切らせていただきました。その効果は当期終盤にかけて出始めております。以上により、当第3四半期累計期間においては、営業利益11百万円(前年同期比84.6%減)、経常損失1百万円(前年同期は経常利益77百万円)および四半期純損失14百万円(前年同期は四半期純利益61百万円)となりました。
なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号2020年3月31日。以下、「収益認識会計基準」という)等の適用により、従来、販売費及び一般管理費に計上していた販売手数料を売上高から減額したことにより、売上高が53百万円減少しましたが、営業利益、経常損失および四半期純損失に与える影響はありません。
(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期累計期間において、当社の優先的に対処すべき事業上及び財務上の新たに生じた課題はありません。
(3)研究開発活動
当第3四半期累計期間における研究開発活動の金額は、134百万円です。
なお、当第3四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(4)生産、受注及び販売の実績
当第3四半期累計期間における生産、受注及び販売の実績は「第2 事業の状況 2 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」に記載のとおりです。
(5)経営成績に重要な影響を与える要因
当第3四半期累計期間において、当社の経営成績に重大な影響を与える要因に変更はありません。
(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社の資本の財源及び資金の流動性について、主要原材料の黄銅材、鉄鋼材、ステンレス鋼材および鉄鋼鋳鍛造品等の原材料、人件費、外注加工費、製造経費、販売費及び一般管理費等の運転資金は、自己資金および金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金は、金融機関からの長期借入を基本としております。機動的かつ効率的な資金調達をすべく、取引銀行5行と当座貸越契約、取引銀行1行と特殊当座借越契約を締結しております。以上のことから、資金の流動性は適切に確保されていると判断しております。
なお、当第3四半期会計期間の末日における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は2,344百万円となっております。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大が一旦収まり、10月1日には政府によって緊急事態宣言等の全面解除の宣言がなされるなど、明るい兆しが見え始めました。しかしながら、年明け以降にはわが国で再び感染が急拡大し、諸外国においても感染拡大が継続しているため、世界経済全体が停滞傾向にあります。また、それに加えて、ウクライナをめぐる北大西洋条約機構とロシアの軍事的な緊張を背景にした原油をはじめとする国際商品市場の急騰が見られ、世界経済の先行きについて不透明感が増していると考えております。
このような状況のなか、当第3四半期累計期間における当社の財政状態及び経営成績は以下のとおりです。
①財政状態
(資産)
流動資産は、前事業年度末に比べて、52百万円減少して3,664百万円となりました。これは主に、現金及び預金の増加91百万円および電子記録債権の増加68百万円による一方で、商品及び製品の減少122百万円、受取手形、売掛金及び契約資産の減少38百万円および流動資産のその他の減少41百万円によるものです。
固定資産は、前事業年度末に比べて、6百万円増加して4,585百万円となりました。これは主に、関係会社株式の増加25百万円、構築物(純額)の増加16百万円および投資その他の資産のその他の増加43百万円による一方で、投資有価証券の減少42百万円、機械及び装置(純額)の減少24百万円およびリース資産(純額)の減少12百万円によるものです。
この結果、資産合計は前事業年度末に比べて、45百万円減少して8,249百万円となりました。
(負債)
流動負債は、前事業年度末に比べて、140百万円増加して2,529百万円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金の増加206百万円および流動負債のその他の増加84百万円による一方で、短期借入金の減少99百万円および未払法人税等の減少30百万円によるものです。
固定負債は、前事業年度末に比べて、152百万円減少して1,893百万円となりました。これは主に、長期借入金の減少168百万円によるものです。
この結果、負債合計は前事業年度末に比べて、11百万円減少して4,423百万円となりました。
(純資産)
純資産は、前事業年度末に比べて、34百万円減少して3,826百万円となりました。これは主に、その他有価証券評価差額金の減少24百万円および利益剰余金の減少14百万円によるものです。
この結果、自己資本比率は前事業年度末の46.5%から46.4%となりました。
②経営成績
当第3四半期累計期間の売上高は、製品商品売上高が3,276百万円(前年同期比4.5%増)および作業屑売上高が634百万円(前年同期比98.2%増)となり、合計で3,910百万円(前年同期比13.2%増)となりました。製品商品売上高のうち、船舶用は前年同期比で減少しましたが、LPガス容器用弁、バルク付属機器および車載用はいずれも前年同期比で増加し、特に、LPガス容器用弁は、値上げ前の駆け込み需要による増加とその反動による一時的な減少はありましたが、改定後の価格のもとで大幅に増加しました。作業屑売上高については、当期は、部分的に休業を実施した前期に比べ、工場稼働率が上がったため作業屑の発生が多かったこと、および黄銅材価格が高騰していることの影響で大幅に増加しました。
損益面については、主要材料である黄銅材価格が歴史的な高騰・高止まりをしており、また諸掛りの値上がりが続いている影響で収益が圧迫され、損失計上を余儀なくされました。自社での原価低減や経営効率化努力を続けておりますが、経営努力を超える材料等の値上がり部分について、製品価格の値上げに踏み切らせていただきました。その効果は当期終盤にかけて出始めております。以上により、当第3四半期累計期間においては、営業利益11百万円(前年同期比84.6%減)、経常損失1百万円(前年同期は経常利益77百万円)および四半期純損失14百万円(前年同期は四半期純利益61百万円)となりました。
なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号2020年3月31日。以下、「収益認識会計基準」という)等の適用により、従来、販売費及び一般管理費に計上していた販売手数料を売上高から減額したことにより、売上高が53百万円減少しましたが、営業利益、経常損失および四半期純損失に与える影響はありません。
(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期累計期間において、当社の優先的に対処すべき事業上及び財務上の新たに生じた課題はありません。
(3)研究開発活動
当第3四半期累計期間における研究開発活動の金額は、134百万円です。
なお、当第3四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(4)生産、受注及び販売の実績
当第3四半期累計期間における生産、受注及び販売の実績は「第2 事業の状況 2 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」に記載のとおりです。
(5)経営成績に重要な影響を与える要因
当第3四半期累計期間において、当社の経営成績に重大な影響を与える要因に変更はありません。
(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社の資本の財源及び資金の流動性について、主要原材料の黄銅材、鉄鋼材、ステンレス鋼材および鉄鋼鋳鍛造品等の原材料、人件費、外注加工費、製造経費、販売費及び一般管理費等の運転資金は、自己資金および金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金は、金融機関からの長期借入を基本としております。機動的かつ効率的な資金調達をすべく、取引銀行5行と当座貸越契約、取引銀行1行と特殊当座借越契約を締結しております。以上のことから、資金の流動性は適切に確保されていると判断しております。
なお、当第3四半期会計期間の末日における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は2,344百万円となっております。