四半期報告書-第54期第3四半期(2021/10/01-2022/12/31)

【提出】
2023/02/10 15:23
【資料】
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【項目】
32項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期累計期間のわが国経済はウィズコロナの下で持ち直しの動きはあるものの、世界的な金融引き締めによる海外経済の下振れがわが国の景気を下押しするリスクとなっており、サプライチェーンの混乱や資源価格の高騰等により依然として先行きは不透明な状況にあります。
このような経営環境のなか、当社主力のプリント配線板事業におきましては、顧客への納期対応や品質水準で顧客の期待を超えて対応し信頼を積み重ねることで、国内外の販売が堅調に推移いたしました。また、従来から実施している経営構造改革による全社的な意思決定の迅速化と、経営資源の再配分により筋肉質な経営体質に転換を図っております。
この結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は26,429百万円(前年同四半期比26.4%増)、営業利益は2,364百万円(前年同四半期比113.1%増)、経常利益は2,188百万円(前年同四半期比107.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,881百万円(前年同四半期比67.7%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。なお、セグメントの売上高にはセグメント間の内部売上高又は振替高が含まれております。
(プリント配線板事業)
プリント配線板事業につきましては、国内外においてカーエレクトロニクス、ホームアプライアンス、電子応用といった主力分野の販売が堅調に推移した結果、セグメント売上高は26,033百万円(前年同四半期比27.6%増)となりました。また、生産効率の向上と管理可能個別固定費の圧縮による原価低減に努めたことにより、セグメント利益は2,365百万円(前年同四半期比116.1%増)となりました。
(検査機・ソリューション事業)
検査機・ソリューション事業につきましては、新型コロナウイルスの影響で海外への販売活動が制限され、依然として厳しい状況が続いております。その結果、セグメント売上高は309百万円(前年同四半期比26.6%減)、また管理可能個別固定費の圧縮に努めたもののセグメント損失は12百万円(前年同四半期はセグメント損失6百万円)となりました。

また、財政状態につきましては次のとおりであります。
(資産)
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、23,996百万円(前連結会計年度末比1,655百万円増)となりました。その内訳は、流動資産が13,453百万円(前連結会計年度末比1,384百万円増)、固定資産が10,543百万円(前連結会計年度末比270百万円増)であり、主な増減要因は次のとおりであります。
流動資産につきましては、現金及び預金160百万円、受取手形及び売掛金537百万円、電子記録債権271百万円、棚卸資産402百万円の増加となったこと等によるものであります。固定資産につきましては、有形固定資産190百万円、投資その他の資産97百万円の増加となったこと等によるものであります。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末の負債合計は、17,950百万円(前連結会計年度末比292百万円減)となりました。その内訳は、流動負債が13,140百万円(前連結会計年度末比319百万円減)、固定負債が4,809百万円(前連結会計年度末比26百万円増)であり、主な増減要因は次のとおりであります。
流動負債につきましては、電子記録債務90百万円、1年内返済予定の長期借入金89百万円、未払法人税等109百万円の増加となり、支払手形及び買掛金272百万円、短期借入金132百万円、賞与引当金117百万円の減少となったこと等によるものであります。固定負債につきましては、長期借入金56百万円の増加となり、退職給付に係る負債15百万円の減少となったこと等によるものであります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は、6,045百万円(前連結会計年度末比1,947百万円増)となりました。主な増減要因は利益剰余金が1,743百万円増加し、また為替レートが円安方向に推移し為替換算調整勘定が242百万円増加したこと等によるものであります。
(2) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、53百万円であります。