訂正有価証券報告書-第55期(2023/04/01-2024/03/31)
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
(1)経営成績
当連結会計年度のわが国経済は、社会・経済活動の正常化が徐々に進み、景気全体としては緩やかに回復してきております。一方、海外景気の下振れや、継続的な原燃料価格の高騰、円安傾向の継続など、依然として先行き不透明な状況が継続しております。
このような情勢のもと、当社のプリント配線板事業において、顧客からの需要減速に伴う在庫調整の影響を受け、前年対比で受注状況が鈍化する結果となりました。
この結果、当連結会計年度における売上高は28,833百万円(前年同期比12.3%減)、営業利益は2,307百万円(前年同期比18.6%減)、経常利益は2,161百万円(前年同期比13.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,487百万円(前年同期比27.9%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。なお、セグメントの売上高にはセグメント間の内部売上高又は振替高が含まれております。
(プリント配線板事業)
プリント配線板事業につきましては、顧客への営業活動を強化したものの在庫調整の影響を受けた結果、セグメント売上高は28,108百万円(前年同期比12.9%減)となりました。また、生産効率の向上と管理可能個別固定費の圧縮による原価低減に努めたことにより、セグメント利益は2,331百万円(前年同期比17.8%減)となりました。
(検査機・ソリューション事業)
検査機・ソリューション事業につきましては、新型コロナウイルスによる営業活動制限の影響が緩和され、国内外の受注が回復傾向となり、前年対比で売上増収となりました。この結果、セグメント売上高は631百万円(前年同期比34.2%増)、セグメント損失は15百万円(前年同期はセグメント損失18百万円)となりました。
(2)財政状態
(資産)
当連結会計年度末の資産合計は、19,696百万円(前期末比932百万円減)となりました。その内訳は、流動資産が10,853百万円(前期末比84百万円減)、固定資産が8,842百万円(前期末比847百万円減)であり、主な増減要因は次のとおりであります。
流動資産につきましては、現金及び預金796百万円、電子記録債権287百万円の増加となり、受取手形及び売掛金547百万円、棚卸資産555百万円の減少となったこと等によるものであります。固定資産につきましては、有形固定資産758百万円、投資その他の資産108百万円の減少となったこと等によるものであります。
(負債)
当連結会計年度末の負債合計は、11,766百万円(前期末比2,880百万円減)となりました。その内訳は、流動負債が8,352百万円(前期末比1,844百万円減)、固定負債が3,414百万円(前期末比1,035百万円減)であり、主な増減要因は次のとおりであります。
流動負債につきましては、未払法人税等63百万円、賞与引当金119百万円の増加となり、支払手形及び買掛金551百万円、電子記録債務338百万円、短期借入金924百万円、1年内返済予定の長期借入金291百万円の減少となったこと等によるものであります。固定負債につきましては、長期借入金1,035百万円の減少となったこと等によるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末の純資産合計は、7,930百万円(前期末比1,948百万円増)となりました。主な増減要因は、資本金が276百万円、資本剰余金が279百万円、利益剰余金が1,181百万円増加したこと等によるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は1,603百万円となり、前期末比では872百万円増加いたしました。なお、当連結会計年度における各活動におけるキャッシュ・フローの状況は、次の通りであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金の獲得は3,165百万円となり、前年同期比では23百万円の増加となりました。主な要因は、棚卸資産の減少による資金が前年同期比で562百万円増加したこと等や、税金等調整前当期純利益が388百万円減少したこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金の獲得は6百万円となり、前年同期比では437百万円の流出額の減少となりました。主な要因は、有形固定資産売却による収入が171百万円増加したことや、有形固定資産の取得による支出が202百万円減少したこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金の流出は2,359百万円となり、前年同期比では1,444百万円の流出額の減少となりました。主な要因は、株式の発行による収入が550百万円増加したことや、短期借入金の純増減額による支出が737百万円減少、長期借入金の返済による支出が576百万円減少、長期借入れによる収入が566百万円減少したこと等によるものであります。
(4)生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
当連結会計年度におけるプリント配線板事業の生産実績を品目別に示すと、次のとおりであります。
(注)1 金額は、販売価格によっております。
2 「検査機・ソリューション事業」については社内生産を行っていないため記載を省略しております。
3 「その他」の欄は「プリント配線板事業」における透明フィルム基板(SPETシリーズ)等であります。
b. 受注実績
当連結会計年度におけるプリント配線板事業の受注実績を品目別に示すと、次のとおりであります。
(注)1 金額は、販売価格によっております。
2 「その他」の欄には、「プリント配線板事業」における片面・両面・多層プリント配線板以外の品目が含まれております。
3 受注実績においては、「プリント配線板事業」が大部分を占めるため、「検査機・ソリューション事業」についての記載を省略しております。
c. 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1 セグメント間取引については、相殺消去しております。
2 「プリント配線板事業」については、品目別に示しております。
3 プリント配線板事業「その他」の欄には、「プリント配線板事業」における片面・両面・多層プリント配線板以外の品目が含まれております。
(5)資本の財源及び資金の流動性
当社グループの運転資金の主たるものは、当社グループの製品製造に必要な原材料及び外注加工費のほか、製造経費、販売費及び一般管理費の営業費用によるものであります。営業費用の主なものは、給料手当等の人件費及び製品発送にかかわる運賃荷造費であります。
また、設備資金としてプリント配線板の生産設備に対する設備投資がありますが、その重要性、緊急性を充分に勘案し、必要なものに絞り設備投資を実施しております。
当社グループの資金調達につきましては、短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。
なお、事業展開で必要とされる資金需要に対する安定的、効率的な資金調達手段の確保及び資金調達の柔軟性・機動性の向上を図るために、シンジケート方式によるコミットメント期間付タームローン契約を締結しております。
(6)経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループの経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2) 目標とする経営指標」に記載のとおりであります。
(7)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
(1)経営成績
当連結会計年度のわが国経済は、社会・経済活動の正常化が徐々に進み、景気全体としては緩やかに回復してきております。一方、海外景気の下振れや、継続的な原燃料価格の高騰、円安傾向の継続など、依然として先行き不透明な状況が継続しております。
このような情勢のもと、当社のプリント配線板事業において、顧客からの需要減速に伴う在庫調整の影響を受け、前年対比で受注状況が鈍化する結果となりました。
この結果、当連結会計年度における売上高は28,833百万円(前年同期比12.3%減)、営業利益は2,307百万円(前年同期比18.6%減)、経常利益は2,161百万円(前年同期比13.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,487百万円(前年同期比27.9%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。なお、セグメントの売上高にはセグメント間の内部売上高又は振替高が含まれております。
(プリント配線板事業)
プリント配線板事業につきましては、顧客への営業活動を強化したものの在庫調整の影響を受けた結果、セグメント売上高は28,108百万円(前年同期比12.9%減)となりました。また、生産効率の向上と管理可能個別固定費の圧縮による原価低減に努めたことにより、セグメント利益は2,331百万円(前年同期比17.8%減)となりました。
(検査機・ソリューション事業)
検査機・ソリューション事業につきましては、新型コロナウイルスによる営業活動制限の影響が緩和され、国内外の受注が回復傾向となり、前年対比で売上増収となりました。この結果、セグメント売上高は631百万円(前年同期比34.2%増)、セグメント損失は15百万円(前年同期はセグメント損失18百万円)となりました。
(2)財政状態
(資産)
当連結会計年度末の資産合計は、19,696百万円(前期末比932百万円減)となりました。その内訳は、流動資産が10,853百万円(前期末比84百万円減)、固定資産が8,842百万円(前期末比847百万円減)であり、主な増減要因は次のとおりであります。
流動資産につきましては、現金及び預金796百万円、電子記録債権287百万円の増加となり、受取手形及び売掛金547百万円、棚卸資産555百万円の減少となったこと等によるものであります。固定資産につきましては、有形固定資産758百万円、投資その他の資産108百万円の減少となったこと等によるものであります。
(負債)
当連結会計年度末の負債合計は、11,766百万円(前期末比2,880百万円減)となりました。その内訳は、流動負債が8,352百万円(前期末比1,844百万円減)、固定負債が3,414百万円(前期末比1,035百万円減)であり、主な増減要因は次のとおりであります。
流動負債につきましては、未払法人税等63百万円、賞与引当金119百万円の増加となり、支払手形及び買掛金551百万円、電子記録債務338百万円、短期借入金924百万円、1年内返済予定の長期借入金291百万円の減少となったこと等によるものであります。固定負債につきましては、長期借入金1,035百万円の減少となったこと等によるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末の純資産合計は、7,930百万円(前期末比1,948百万円増)となりました。主な増減要因は、資本金が276百万円、資本剰余金が279百万円、利益剰余金が1,181百万円増加したこと等によるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は1,603百万円となり、前期末比では872百万円増加いたしました。なお、当連結会計年度における各活動におけるキャッシュ・フローの状況は、次の通りであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金の獲得は3,165百万円となり、前年同期比では23百万円の増加となりました。主な要因は、棚卸資産の減少による資金が前年同期比で562百万円増加したこと等や、税金等調整前当期純利益が388百万円減少したこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金の獲得は6百万円となり、前年同期比では437百万円の流出額の減少となりました。主な要因は、有形固定資産売却による収入が171百万円増加したことや、有形固定資産の取得による支出が202百万円減少したこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金の流出は2,359百万円となり、前年同期比では1,444百万円の流出額の減少となりました。主な要因は、株式の発行による収入が550百万円増加したことや、短期借入金の純増減額による支出が737百万円減少、長期借入金の返済による支出が576百万円減少、長期借入れによる収入が566百万円減少したこと等によるものであります。
(4)生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
当連結会計年度におけるプリント配線板事業の生産実績を品目別に示すと、次のとおりであります。
品目別 | 当連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | |
生産高(百万円) | 前年同期比(%) | |
片面プリント配線板 | 599 | 111.2 |
両面プリント配線板 | 9,529 | 77.0 |
多層プリント配線板 | 11,651 | 79.6 |
その他 | 44 | 59.6 |
合計 | 21,825 | 79.0 |
(注)1 金額は、販売価格によっております。
2 「検査機・ソリューション事業」については社内生産を行っていないため記載を省略しております。
3 「その他」の欄は「プリント配線板事業」における透明フィルム基板(SPETシリーズ)等であります。
b. 受注実績
当連結会計年度におけるプリント配線板事業の受注実績を品目別に示すと、次のとおりであります。
品目別 | 当連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | |||
受注高 (百万円) | 前年同期比 (%) | 受注残高 (百万円) | 前年同期比 (%) | |
片面プリント配線板 | 377 | 116.1 | 9 | 86.0 |
両面プリント配線板 | 11,022 | 78.0 | 1,295 | 54.6 |
多層プリント配線板 | 13,901 | 99.0 | 2,698 | 97.9 |
その他 | 895 | 105.0 | 39 | 98.4 |
合計 | 26,196 | 89.3 | 4,042 | 78.0 |
(注)1 金額は、販売価格によっております。
2 「その他」の欄には、「プリント配線板事業」における片面・両面・多層プリント配線板以外の品目が含まれております。
3 受注実績においては、「プリント配線板事業」が大部分を占めるため、「検査機・ソリューション事業」についての記載を省略しております。
c. 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | |
販売高(百万円) | 前年同期比(%) | |
プリント配線板事業 | ||
片面プリント配線板 | 378 | 117.6 |
両面プリント配線板 | 12,100 | 79.1 |
多層プリント配線板 | 13,960 | 96.0 |
その他 | 1,668 | 78.9 |
計 | 28,108 | 87.1 |
検査機・ソリューション事業 | 625 | 135.0 |
その他 | 100 | 81.1 |
合計 | 28,833 | 87.7 |
(注)1 セグメント間取引については、相殺消去しております。
2 「プリント配線板事業」については、品目別に示しております。
3 プリント配線板事業「その他」の欄には、「プリント配線板事業」における片面・両面・多層プリント配線板以外の品目が含まれております。
(5)資本の財源及び資金の流動性
当社グループの運転資金の主たるものは、当社グループの製品製造に必要な原材料及び外注加工費のほか、製造経費、販売費及び一般管理費の営業費用によるものであります。営業費用の主なものは、給料手当等の人件費及び製品発送にかかわる運賃荷造費であります。
また、設備資金としてプリント配線板の生産設備に対する設備投資がありますが、その重要性、緊急性を充分に勘案し、必要なものに絞り設備投資を実施しております。
当社グループの資金調達につきましては、短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。
なお、事業展開で必要とされる資金需要に対する安定的、効率的な資金調達手段の確保及び資金調達の柔軟性・機動性の向上を図るために、シンジケート方式によるコミットメント期間付タームローン契約を締結しております。
(6)経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループの経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2) 目標とする経営指標」に記載のとおりであります。
(7)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。