四半期報告書-第126期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)

【提出】
2022/11/11 13:15
【資料】
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【項目】
43項目
文中における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものである。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間の経済情勢は、海外・国内ともに緩やかに持ち直しつつある。先行きについては、ウィズコロナの新たな段階への移行が進められる中、景気が持ち直していくことが期待される一方、世界的な金融引き締めによる海外景気の下振れリスク、物価上昇、供給面での制約等の影響に留意する必要がある。
こうした中で、当社グループでは、2020年度からスタートした中期経営計画「Forward 22」のもと、製品・サー
ビスの付加価値向上、事業の選択・集中の推進とリソースの伸長分野へのシフト、業務効率化・生産性向上による
働き方改革の実現を基本方針として、各種重点施策を鋭意推進しているところである。
以上のような取組みを進める中で、当第2四半期連結累計期間の売上高は、主に環境部門の増加により、前第2四半期連結累計期間を26,800百万円(14.9%)上回る207,234百万円となった。
損益面では、営業損益は、機械・インフラ部門の黒字化により、前第2四半期連結累計期間から1,563百万円改善し、148百万円の利益計上となった。一方、経常損失は、前第2四半期連結累計期間から46百万円改善したものの、為替差損の計上により2,755百万円の損失計上となり、親会社株主に帰属する四半期純損失は、法人税等の増加により前第2四半期連結累計期間から144百万円増加し、3,206百万円となった。
セグメントごとの経営成績の概要は次のとおりである。
①環境
国内の大口工事の進捗により、売上高は前第2四半期連結累計期間に比べ19,584百万円(15.9%)増加の143,095百万円となった。また、海外子会社の収益改善等により、セグメント損失は前第2四半期連結累計期間から570百万円改善し、169百万円となった。
②機械・インフラ
精密機械及び自動車業界向けプレス機械の増加等に伴い、売上高は前第2四半期連結累計期間に比べ2,367百万円(6.4%)増加の39,073百万円となり、セグメント損益も前第2四半期連結累計期間から983百万円改善し、362百万円の利益計上となった。
③脱炭素化
舶用原動機の増加等により、売上高は前第2四半期連結累計期間に比べ4,481百万円(27.6%)増加の20,723百万円となったが、セグメント損失は前第2四半期連結累計期間から210百万円悪化し、517百万円となった。
④その他
売上高は前第2四半期連結累計期間に比べ367百万円(9.2%)増加の4,343百万円となり、セグメント利益も前第2四半期連結累計期間に比べ216百万円(96.7%)増加の441百万円となった。
第1四半期連結会計期間より、セグメント区分を変更している。これに伴い、前第2四半期連結累計期間の数値についても、変更後の区分に組み替えて記載している。詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりである。
当社グループの事業の性質上、連結会計年度末に完成する工事の割合が大きく、売上高が連結会計年度末に集中することから、業績は季節的変動が大きくなる傾向がある。
また、財政状態については次のとおりである。
①流動資産
前連結会計年度末の292,241百万円から14,836百万円(5.1%)減少し、277,404百万円となった。これは、主に売上債権の回収に伴う受取手形、売掛金及び契約資産の減少等によるものである。
②固定資産
前連結会計年度末の168,826百万円から386百万円(0.2%)減少し、168,439百万円となった。これは、主に減価償却が設備投資を上回ったことによるものである。
③負債
前連結会計年度末の328,234百万円から7,243百万円(2.2%)減少し、320,991百万円となった。これは、主に契約負債が増加する一方、仕入債務の支払に伴う支払手形及び買掛金、電子記録債務及び未払費用の減少等によるものである。
④純資産
前連結会計年度末の132,926百万円から7,993百万円(6.0%)減少し、124,932百万円となった。これは、主に親会社株主に帰属する四半期純損失の計上等によるものである。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、未払費用の減少、棚卸資産の増加等はあったものの、売上債権の回収、契約負債の増加等により、前連結会計年度末に比べ21,868百万円増加し、87,825百万円となった。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において営業活動によって獲得した資金は、前第2四半期連結累計期間から9,083百万円(23.5%)減少し29,575百万円となった。これは、前第2四半期連結累計期間に比べ、未払費用の減少、棚卸資産の増加があったこと等によるものである。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において投資活動によって使用した資金は、前第2四半期連結累計期間から5,296百万円(639.1%)増加し6,125百万円となった。これは、前第2四半期連結累計期間に比べ、関連会社出資持分の一部売却による収入がなくなったこと、また関係会社株式の取得による支出があったこと等によるものである。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において財務活動によって使用した資金は、前第2四半期連結累計期間から14,499百万円(80.2%)減少し3,588百万円となった。これは、前第2四半期連結累計期間に比べ、短期借入金の返済額が減少したこと、社債の償還による支出がなくなったこと等によるものである。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はない。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はない。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における当社グループの研究開発費は、3,293百万円である。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況について重要な変更はない。
(6) 経営成績に重要な影響を与える要因について
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性のある要因について重要な変更はない。
(7) 資本の財源及び資金の流動性に係る情報
①キャッシュ・フロー
当第2四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローについては、上記「(2)キャッシュ・フローの状況」に記載している。
②有利子負債
当第2四半期連結会計期間末の有利子負債は、前連結会計年度末の91,881百万円から107百万円増加し、91,989百万円となった。
③コミットメントライン
安定的な経常運転資金枠の確保及びマーケット環境の一時的な変化等不測の事態への対応手段確保のため、主要取引銀行との間で30,000百万円のコミットメントラインを設定している。なお、当第2四半期連結会計期間末の借入実行残高はない。
(8) 経営戦略の現状と今後の方針
当社グループでは、サステナブルで、安全・安心な社会の実現に貢献するソリューションパートナーを目指して、2030年での達成を目指した長期ビジョン「Hitz 2030 Vision」及び2020年度を初年度とする3か年の中期経営計画「Forward 22」を策定している。現在、「Forward 22」のもと、2022年度までの3か年を「収益力の強化」を推進し確実に成果をあげる期間と位置づけ、具体的施策(製品・サービスの付加価値向上、事業の選択・集中の推進とリソースの伸長分野へのシフト及び業務効率化・生産性向上による働き方改革の実現)に鋭意取り組んでいる。