四半期報告書-第18期第1四半期(令和3年4月1日-令和3年6月30日)

【提出】
2021/08/13 13:42
【資料】
PDFをみる
【項目】
43項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
エンタテインメントコンテンツ事業を取り巻く環境としては、コンシューマ分野におきまして、デジタル化の進展に伴い、PCや家庭用ゲーム機などにおけるダウンロード販売の拡大や、クラウドゲームサービスの登場、プラットフォームの多様化など、市場環境には大きな変化が見られます。また、新たなビジネスモデルやサービスによる収益機会の多様化も期待され、グローバルでのゲーム市場の活性化や成長に関心が高まっています。アミューズメント機器市場につきましては、プライズカテゴリーを中心に回復傾向にあるものの、新型コロナウイルス感染症拡大の影響に伴い施設稼働の本格的な回復には至っておりません。
遊技機業界におきましては、来年1月末に予定されている旧規則機の撤去期限に向けて、新規則機への入替が進んでおり、パチンコ遊技機については新規則機の人気タイトルが複数登場するなど、順調に入替が進んでおります。パチスロ遊技機については、本年5月より新基準6.2号機の型式申請が開始されており、よりゲーム性の幅が広がることによって、ユーザーに支持されるタイトルの導入が期待されます。
リゾート業界におきましては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により旅行需要は低調に推移しております。なお、『特定複合観光施設区域整備法』にかかる施行令等が2019年4月より順次施行され、一部の地方自治体においてIR事業者の公募であるRFP(Request for Proposal)が開始されております。
このような経営環境のもと、当第1四半期連結累計期間における売上高は59,447百万円(前年同期比22.9%増)、営業利益は3,844百万円(前年同期は営業損失3,851百万円)、経常利益は3,484百万円(前年同期は経常損失4,099百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2,940百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失3,301百万円)となりました。
セグメント別の概況は以下のとおりであります。
なお、文中の各セグメントの売上高は、セグメント間の内部売上高を含んでおりません。
《エンタテインメントコンテンツ事業》
コンシューマ分野におきましては、フルゲームにおいて、リマスター版や欧米版を中心とする新作タイトルを発売し、販売本数は658万本(前年同期は1,298万本の販売)となりました。F2Pにおいては、6月に配信を開始した『PSO2 ニュージェネシス』が好調な滑り出しを見せており、既存タイトルとともに堅調に推移いたしました。
(フルゲーム)
JUDGE EYES:死神の遺言 Remastered
真・女神転生Ⅲ NOCTURNE HD REMASTER(欧米版)
東京2020オリンピック The Official Video Game™(欧米版)
Total War: ROME REMASTERED

(F2P)
PSO2 ニュージェネシス

アミューズメント機器分野におきましては、UFOキャッチャー®シリーズやプライズ等の販売が好調に推移いたしました。
映像・玩具分野におきましては、劇場版『名探偵コナン 緋色の弾丸』を公開したほか、映像制作に伴う収入及び配分収入を計上し、玩具において定番製品を中心に販売いたしました。
以上の結果、売上高は47,440百万円(前年同期比5.1%増)、経常利益は8,533百万円(前年同期比3.1%増)となりました。
《遊技機事業》
パチスロ遊技機におきましては、9千台の販売(前年同期は485台の販売)となりました。パチンコ遊技機におきましては、15千台の販売(前年同期は177台の販売)となりました。
以上の結果、売上高は10,361百万円(前年同期比282.8%増)、経常損失は1,494百万円(前年同期は経常損失8,532百万円)となりました。
(パチスロ遊技機)
パチスロAngel Beats!
パチスロガメラ

(パチンコ遊技機)
P甲鉄城のカバネリ
P北斗の拳8 救世主
P超ハネ獣王

《リゾート事業》
リゾート事業におきましては、『フェニックス・シーガイア・リゾート』において、新型コロナウイルス感染症拡大の影響に伴い集客数の落ち込みが見られ、施設利用者数は前年同期比では318.2%と回復したものの、新型コロナウイルス感染症影響前の2019年4月~6月の3ヶ月比較で74.1%となりました。
海外におきましては、PARADISE SEGASAMMY Co., Ltd.(当社持分法適用関連会社)が運営する『パラダイスシティ』において、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う各国の渡航制限の影響等により、2021年1月~3月のドロップ額(テーブルにおけるチップ購入額)が前年同期比で24.0%、カジノ来場者数が前年同期比51.5%となる等、大幅な落ち込みが見られました。
※PARADISE SEGASAMMY Co., Ltd.は12月決算のため3ヶ月遅れで計上
以上の結果、売上高は1,550百万円(前年同期比233.6%増)、経常損失は1,959百万円(前年同期は経常損失2,135百万円)となりました。
なお、当社は2021年6月11日に発表のとおり、ゲンティン・シンガポール・リミテッド(Genting Singapore Limited)と協業し、他4社も含めたコンソーシアムを組成しており、横浜市の実施する特定複合観光施設設置運営予定者の公募に対して提案書を提出し、受理されております。
(2) 財政状態の状況
(資産及び負債)
当第1四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ11,417百万円減少し、410,182百万円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末に比べ15,106百万円減少いたしました。これは、有価証券及び棚卸資産が増加した一方で、現金及び預金が減少したこと等によるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べ3,689百万円増加いたしました。これは、有形固定資産及び無形固定資産が減少した一方で、製作出資等に伴う出資金が増加したこと等によるものであります。
当第1四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ7,272百万円減少し、123,070百万円となりました。これは、仕入債務が増加した一方で、賞与引当金が減少したこと等によるものであります。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べて4,144百万円減少し、287,111百万円となりました。これは、親会社株主に帰属する四半期純利益を計上した一方で、配当金の支払により株主資本が減少したこと等によるものであります。
(財務比率)
当第1四半期連結会計期間末における流動比率は、前連結会計年度末に比べ34.4ポイント上昇の496.6%となり、引き続き高水準を維持しております。
また、当第1四半期連結会計期間末における自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ0.9ポイント上昇し、69.9%となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は10,885百万円であります。