有価証券報告書-第16期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①経営成績の状況
遊技機業界におきましては、一般財団法人保安通信協会(略称:保通協)における型式試験適合率が低調で推移し、また、パチンコ・パチスロともに規則改正に対応した遊技機(新規則機)の導入も引き続き低調に推移しております。一方で、パチスロ遊技機において、日本電動式遊技機協同組合(略称:日電協)及び日本遊技機工業組合(略称:日工組)の自主規制が見直されたほか、パチンコ遊技機でも、遊技機に関する技術上の規格解釈基準が変更されるなど、遊技性の幅が拡大し、市場活性化への期待が高まっています。
エンタテインメントコンテンツ事業を取り巻く環境としては、デジタルゲーム分野におきまして、引き続き国内における厳しいモバイルゲームの競争環境が続いております。パッケージゲーム分野におきましては、家庭用ゲーム機市場で現世代ゲーム機の普及が進んだことから、主に海外において、ゲームソフトの販売市場の拡大傾向が続いております。また、新しいプラットフォームやサービスの登場等により、海外におけるダウンロード販売の拡大や新たなビジネスモデルによる収益機会などに期待が高まっております。アミューズメント施設・機器市場につきましては、引き続きプライズを中心とした施設稼働となっておりますが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により来場者数が減少しております。
リゾート業界におきましては、訪日外国人数が2019年は3,188万人となり、過去最多を更新するなど増加傾向にあり、ホテルの客室稼働率も引き続き上昇傾向にありましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響や各国の渡航制限等により、2020年に関しては過去最多を更新していた訪日外国人数の減少も懸念されます。なお、『特定複合観光施設区域整備法』にかかる施行令等が2019年4月より順次施行されており、2020年1月にカジノ管理委員会が発足されるなど、日本国内におけるIR参入に向けた取り組みが進んでおります。
なお、新型コロナウイルス感染症拡大による当連結会計年度への影響につきましては、エンタテインメントコンテンツ事業におけるアミューズメント施設分野及びリゾート事業において、3月度に外出自粛要請や旅行の差し控え等による来場者数の大幅減少等の影響が見られたものの、事業活動全般に対する影響は軽微でありました。一方で、新型コロナウイルス感染症拡大の影響に伴う不確定要素が懸念され、繰延税金資産の回収可能性を慎重に検討したことにより、繰延税金資産が減少いたしました。
このような経営環境のもと、当連結会計年度における売上高は366,594百万円(前期比10.5%増)、営業利益は27,643百万円(前期比111.3%増)、経常利益は25,296百万円(前期比237.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は13,775百万円(前期比421.3%増)となりました。
セグメント別の概況は以下のとおりであります。
なお、文中の各セグメントの売上高は、セグメント間の内部売上高を含んでおりません。
《遊技機事業》
パチスロ遊技機におきましては、大型タイトル『パチスロ北斗の拳 天昇』等の販売を行い123千台の販売(前期は67千台の販売)となりました。パチンコ遊技機におきましては、『P北斗の拳8 覇王』等の販売を行い、104千台の販売(前期は159千台の販売)となりました。
以上の結果、売上高は108,364百万円(前期比6.8%増)、営業利益は24,929百万円(前期比84.8%増)となりました。
《エンタテインメントコンテンツ事業》
デジタルゲーム分野におきましては、タイトル譲渡やタイトル提供等に伴う一過性収益を計上し、運営中タイトルも堅調に推移しております。また、前期に減損処理を行った影響により費用が大幅に減少しております。
パッケージゲーム分野におきましては、『Total War: THREE KINGDOMS』や『マリオ&ソニックAT 東京2020オリンピック™』等の大型新作タイトルを複数発売したことにより開発費の償却等が進み費用が増加いたしましたが、既存タイトルのリピート販売は好調に推移し、販売本数は2,676万本(前期は2,344万本の販売)となりました。
アミューズメント機器分野におきましては、プライズ機等を中心に販売を実施いたしましたが、ビデオゲームの不振の影響もあり、低調に推移いたしました。
アミューズメント施設分野におきましては、プライズを中心とした施設オペレーションを実施いたしましたが、消費増税や度重なる台風の影響、3月度において新型コロナウイルス感染症拡大の影響等による来場者数低迷等により、国内既存店舖の売上高は前期比で97.7%となりました。
映像・玩具分野におきましては、映画の配分収入や映像配信収入を計上したほか、玩具において新製品や定番製品を販売いたしました。
以上の結果、売上高は247,749百万円(前期比12.8%増)、営業利益は14,874百万円(前期比50.9%増)となりました。
《リゾート事業》
リゾート事業におきましては、『フェニックス・シーガイア・リゾート』において、九州域を中心とした宿泊プラン等の施策や25周年記念イベント等各種集客施策を実施いたしましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響等により3月度において集客数の大幅な落ち込みが見られ、利用者数は前期比3.3%増にとどまりました。また、日本国内におけるIR参入に向けた費用が増加いたしました。
以上の結果、売上高は10,478百万円(前期比1.0%減)、営業損失は3,667百万円(前期は営業損失2,412百万円)となりました。 海外におきましては、PARADISE SEGASAMMY Co., Ltd.(当社持分法適用関連会社)が運営している韓国初のIR(統合型リゾート)『パラダイスシティ』において、国内向けプロモーションの効果等により、日本人VIPの方を中心に多くのお客様にご来場いただきました。また、当該施設を通じて日本国内におけるIR(統合型リゾート)参入に向けた開発・運営ノウハウの取得に取り組みました。
②財政状態の状況
(資産及び負債)
当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ6,385百万円減少し、458,268百万円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末に比べ8,513百万円増加いたしました。これは、有価証券及びたな卸資産が減少した一方で、現金及び預金が増加したこと等によるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べ14,899百万円減少いたしました。これは、有形固定資産及び無形固定資産が増加した一方で、保有する投資有価証券の時価評価等により投資その他の資産が減少したこと等によるものであります。
当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ2,093百万円増加し、161,410百万円となりました。これは、仕入債務や有利子負債が減少した一方で、国際財務報告基準を適用している子会社における国際財務報告基準第16号「リース」の適用により流動負債及び固定負債の「その他」が増加したこと等によるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末に比べ8,479百万円減少し、296,858百万円となりました。これは、親会社株主に帰属する当期純利益を計上した一方で、配当金の支払により株主資本が減少したほか、その他有価証券評価差額金及び為替換算調整勘定が減少したこと等によるものであります。
(財務比率)
当連結会計年度末における流動比率は、前連結会計年度末に比べ14.7ポイント上昇の312.2%となり、引き続き高水準を維持しております。
また、当連結会計年度末における自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ0.9ポイント低下し、64.2%となりました。
③キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ10,552百万円増加し、158,617百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
売上債権が2,811百万円増加したほか、仕入債務が6,582百万円減少した一方で、税金等調整前当期純利益を27,104百万円計上したこと及び減価償却費を17,193百万円計上したこと等により、当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは38,537百万円の収入(前連結会計年度は14,876百万円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
有形固定資産の売却による収入が4,315百万円あった一方で、有形固定資産の取得により10,036百万円、無形固定資産の取得により7,103百万円をそれぞれ支出したこと等により、当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは15,464百万円の支出(前連結会計年度は22,113百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
長期借入れによる収入が14,956百万円、社債の発行による収入が9,933百万円あった一方で、長期借入金の返済により13,352百万円、社債の償還により12,500百万円、配当金の支払により9,395百万円をそれぞれ支出したこと等により、当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは10,956百万円の支出(前連結会計年度は20,668百万円の支出)となりました。
④生産、受注及び販売の実績
a )生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 金額は販売価格で表示しており、消費税等は含まれておりません。
b )受注状況
当グループでは遊技機事業については、生産に要する時間が短時間であるため、基本的に受注動向を見ながら生産を行っておりますが、製品のライフサイクルが短いため販売期間が非常に短く、発売の初期段階に出荷が集中することから、販売政策上、初期受注に対しては見込み生産を行っており、かつ、その数量は通常販売数量の大半を占めております。また、エンタテインメントコンテンツ事業におけるアミューズメント機器については、生産に要する期間が比較的長期に亘るため、見込み生産を行っております。なお、エンタテインメントコンテンツ事業におけるゲームソフトにおいて受注生産はあるものの、金額的重要性が低く、また受注状況の記載は営業の状況に関する実態を表さないため、省略しております。
c )販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2 セグメント間取引については、相殺消去しております。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものであります。
①経営成績の分析
当連結会計年度におきましては、遊技機事業においてパチスロ遊技機の販売台数が増加したことや、リユースの促進や部材の共通化、共通固定費の削減などによる原価改善への取り組み、エンタテインメントコンテンツ事業におけるデジタルゲーム分野において、開発・運営タイトル数の適正化への取り組みや、新作タイトルも堅調に推移したことにより前期比で増収、増益となりました。また、当グループにおいて重要な経営指標と位置付けている売上高営業利益率は7.5%、ROAは3.0%となりました。
遊技機事業におきましては、パチンコ遊技機の販売台数が減少しましたが、パチスロ遊技機において『パチスロ北斗の拳 天昇』等の主力タイトルを投入したことにより販売台数が増加し増収となりました。一方、パチスロ遊技機の型式試験適合率が引き続き低水準で推移し、複数のタイトルにおいて販売時期が見直されております。また、リユースの促進や部材の共通化、共通固定費の削減などによる原価改善に取り組み、大幅な増益となりました。

エンタテインメントコンテンツ事業では、デジタルゲーム分野において、『北斗の拳 LEGENDS ReVIVE』などの新作タイトルが堅調に推移したことや、タイトル譲渡やタイトル提供による一過性収益を計上したことから前期比で増収となりました。また、開発・運営タイトルの適正化や、前期に減損処理を行った影響により費用が大幅に減少したため、前期比で増益となりました。パッケージ分野においては、『Total War: THREE KINGDOMS』や『マリオ&ソニックAT 東京2020オリンピック™』等の大型タイトルのリリースや既存タイトルのリピート販売が好調に推移したことにより、前期比で増収となったものの、大型タイトルの開発費の償却費が負担となり前期比で減益となりました。AM機器分野においては、ビデオゲームが低調に推移したことや期中に複数タイトルの評価減を実施したことから前期比で減収、減益となりました。AM施設分野においては、プライズを中心とした施設オペレーションに取り組みましたが消費増税や新型コロナウイルス感染症拡大の影響による休業や時短営業が重なったほか、新規出店の償却費負担が増加したため前期比で増収、減益となりました。映像・玩具分野においては、『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』の記録的なヒットや、玩具においても新製品が堅調に推移したため前期比で増収、増益となりました。

リゾート事業におきましては、フェニックスリゾート株式会社において様々な集客施策を実施し、利用客数は増加しておりましたが、国内IRへの取り組み強化に伴う費用増加や、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により3月度の客室稼働の影響を受け、前期比で損失幅拡大となりました。

なお、中期経営計画として推進しておりました「Road to 2020」は、事業環境の変化などを背景に、遊技機事業及びエンタテインメントコンテンツ事業のデジタルゲーム分野が、想定を下回って推移したことなどにより、目標は未達となりました。各セグメントの振り返りは以下のとおりであります。




②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
a )キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」の欄に記載のとおりです。
b )財務戦略の基本スタンス
当グループは、中期事業戦略とその先の持続的企業価値拡大を支えるため、中期的な視座で財務戦略を計画し遂行しております。
具体的には、ボラティリティのある事業特性を踏まえ、強固な財務基盤を維持するために財務規律を注視し、ネットキャッシュポジションの維持を目標としております。
資金効率を高めるため、グループの資金調達・運用の一元管理を行うとともに国内だけではなく海外でのCMS(キャッシュ・マネジメント・システム)も一部開始しております。
また、創出したキャッシュは、成長分野への投資や将来の国内IR(統合型リゾート)参入を見据えた財務基盤の更なる強化及び安定的な配当に振り向ける方針であります。
c )資金調達
当グループは事業活動の維持・拡大に必要な資金を安定的に確保するために、グループ内資金の有効活用及び外部調達を行っております。
グループ内資金の有効活用については、CMSによりグループ内での資金融通を積極的に実施することで、資金効率化を図っております。
外部からの資金調達については、長期的な事業戦略の柱と位置付ける国内IR参入を見据え、現金及び預金と金融機関からの借入枠の合計を手元流動性と定義し、目標水準として定めた300,000百万円を確保することに努めております。
資金調達を検討するにあたり、その時々の市場環境を踏まえ当社にとって最適な調達を選択出来るように調達手段の多様化を図るとともに、安定した調達能力の確保に向けて㈱格付投資情報センターからA-(安定的)の格付を取得しており、今後も格付の維持・向上を目指した財務運営を行ってまいります。間接金融においては、当社はメインバンクをはじめとする取引金融機関と良好な関係を維持し、安定的な資金調達を行っており、当連結会計年度は15,000百万円の借入を実行しております。現在は、5年程度の中期資金を中心に調達しておりますが、その際、各年度別の返済額の平準化や期日分散を考慮することによりリファイナンスリスクを低減しております。
なお、当社は社債発行登録枠50,000百万円(残額40,000百万円)、コマーシャルペーパー発行枠30,000百万円という直接金融の調達手段も有しており、当連結会計年度においてはより安定的な長期運転資金確保の目的から、期間10年の公募普通社債を発行しております。
また、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、各事業のリスクに起因するキャッシュ・フロー見通しを精査しております。当連結会計年度末においては、月商の約5ヵ月分となる159,013百万円の現金及び預金に加え、当社単体におけるコミットメントライン及び当座貸越枠の借入枠を145,000百万円有しており、約300,000百万円の流動性を確保しております。今後想定されるキャッシュ・フローへの影響を保守的に見積もり、適宜対応を検討してまいります。
(3) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計原則に基づき作成されています。
連結財務諸表の作成にあたり、連結貸借対照表上の資産、負債の計上額、及び連結損益計算書上の収益、費用の計上額に影響を与える会計上の見積りを行う必要があります。
当該見積りは、過去の経験やその時点の状況として適切と考えられる様々な仮定に基づいて行っておりますが、事業環境等に変化が見られた場合には、見積りと将来の実績が異なることもあります。
当社の会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) 4 会計方針に関する事項」に記載のとおりでありますが、当社の財政状態又は経営成績に対して重大な影響を与え得る会計上の見積りに関する補足情報は以下のとおりであります。
①遊技機事業及びエンタテインメントコンテンツ事業の棚卸資産等の評価について
当グループの遊技機事業では、製品を構成する原材料の調達に期間を要するもの(長納期部材)があることから部材の共通化を進めている一方で、販売の状況によっては一部の専用部材などで原材料の廃棄が発生することが想定されます。
また、エンタテインメントコンテンツ事業のデジタルゲーム及びパッケージゲームの制作により計上された仕掛品及びソフトウェア等は、その販売見込数量やサービス見込期間を考慮し費用計上を実施しており、販売の状況によっては想定よりも早期の費用計上が発生することがあります。
そのため、これら棚卸資産やソフトウェア等については、翌連結会計年度以降の販売の見通しをもとに当連結会計年度末の資産性評価を実施しておりますが、同業他社の新製品等の販売時期等のほか、ヒットビジネスであることによる販売の多寡等の状況把握により、見積りと実績が乖離する不確実性が存在するため、販売見通しの精度が会計上の見積りに大きく影響します。
②リゾート事業における固定資産の減損損失の判定及び関連会社への投資の評価について
当グループは将来的な国内IR事業の参入を見据え、リゾート事業を営んでおります。
連結子会社であるフェニックスリゾート株式会社では、当該会社が運営する「フェニックス・シーガイア・リゾート」に関わる有形・無形固定資産が計上されており、また、当社では、韓国仁川においてIR施設「パラダイスシティ」を運営する、持分法適用関連会社PARADISE SEGASAMMY Co., Ltd.に対する投資額として投資有価証券(関係会社株式)が計上されております。
これらの会社が営む施設事業は、その事業の性質上変動費の割合が低いことにより収益の状況が業績に大きく影響する中、特に大雨・台風などの天候のほか、新型コロナウイルス感染症拡大を含めた世界情勢等により事業の不確実性が存在すると認識しております。
これら事業の固定資産の減損損失の判定や関連会社への投資の評価については、過去の実績を考慮した将来キャッシュ・フローをもとに評価しておりますが、前述の事業の特性から見積りと実績が乖離する不確実性が存在するため、その精度が会計上の見積りに大きく影響します。
③新型コロナウイルス感染症拡大の影響について
新型コロナウイルス感染症拡大による影響につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)会社の対処すべき課題」並びに、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (追加情報)」に記載のとおりであります。
当連結会計年度における当グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①経営成績の状況
遊技機業界におきましては、一般財団法人保安通信協会(略称:保通協)における型式試験適合率が低調で推移し、また、パチンコ・パチスロともに規則改正に対応した遊技機(新規則機)の導入も引き続き低調に推移しております。一方で、パチスロ遊技機において、日本電動式遊技機協同組合(略称:日電協)及び日本遊技機工業組合(略称:日工組)の自主規制が見直されたほか、パチンコ遊技機でも、遊技機に関する技術上の規格解釈基準が変更されるなど、遊技性の幅が拡大し、市場活性化への期待が高まっています。
エンタテインメントコンテンツ事業を取り巻く環境としては、デジタルゲーム分野におきまして、引き続き国内における厳しいモバイルゲームの競争環境が続いております。パッケージゲーム分野におきましては、家庭用ゲーム機市場で現世代ゲーム機の普及が進んだことから、主に海外において、ゲームソフトの販売市場の拡大傾向が続いております。また、新しいプラットフォームやサービスの登場等により、海外におけるダウンロード販売の拡大や新たなビジネスモデルによる収益機会などに期待が高まっております。アミューズメント施設・機器市場につきましては、引き続きプライズを中心とした施設稼働となっておりますが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により来場者数が減少しております。
リゾート業界におきましては、訪日外国人数が2019年は3,188万人となり、過去最多を更新するなど増加傾向にあり、ホテルの客室稼働率も引き続き上昇傾向にありましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響や各国の渡航制限等により、2020年に関しては過去最多を更新していた訪日外国人数の減少も懸念されます。なお、『特定複合観光施設区域整備法』にかかる施行令等が2019年4月より順次施行されており、2020年1月にカジノ管理委員会が発足されるなど、日本国内におけるIR参入に向けた取り組みが進んでおります。
なお、新型コロナウイルス感染症拡大による当連結会計年度への影響につきましては、エンタテインメントコンテンツ事業におけるアミューズメント施設分野及びリゾート事業において、3月度に外出自粛要請や旅行の差し控え等による来場者数の大幅減少等の影響が見られたものの、事業活動全般に対する影響は軽微でありました。一方で、新型コロナウイルス感染症拡大の影響に伴う不確定要素が懸念され、繰延税金資産の回収可能性を慎重に検討したことにより、繰延税金資産が減少いたしました。
このような経営環境のもと、当連結会計年度における売上高は366,594百万円(前期比10.5%増)、営業利益は27,643百万円(前期比111.3%増)、経常利益は25,296百万円(前期比237.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は13,775百万円(前期比421.3%増)となりました。
セグメント別の概況は以下のとおりであります。
なお、文中の各セグメントの売上高は、セグメント間の内部売上高を含んでおりません。
《遊技機事業》
パチスロ遊技機におきましては、大型タイトル『パチスロ北斗の拳 天昇』等の販売を行い123千台の販売(前期は67千台の販売)となりました。パチンコ遊技機におきましては、『P北斗の拳8 覇王』等の販売を行い、104千台の販売(前期は159千台の販売)となりました。
以上の結果、売上高は108,364百万円(前期比6.8%増)、営業利益は24,929百万円(前期比84.8%増)となりました。
《エンタテインメントコンテンツ事業》
デジタルゲーム分野におきましては、タイトル譲渡やタイトル提供等に伴う一過性収益を計上し、運営中タイトルも堅調に推移しております。また、前期に減損処理を行った影響により費用が大幅に減少しております。
パッケージゲーム分野におきましては、『Total War: THREE KINGDOMS』や『マリオ&ソニックAT 東京2020オリンピック™』等の大型新作タイトルを複数発売したことにより開発費の償却等が進み費用が増加いたしましたが、既存タイトルのリピート販売は好調に推移し、販売本数は2,676万本(前期は2,344万本の販売)となりました。
アミューズメント機器分野におきましては、プライズ機等を中心に販売を実施いたしましたが、ビデオゲームの不振の影響もあり、低調に推移いたしました。
アミューズメント施設分野におきましては、プライズを中心とした施設オペレーションを実施いたしましたが、消費増税や度重なる台風の影響、3月度において新型コロナウイルス感染症拡大の影響等による来場者数低迷等により、国内既存店舖の売上高は前期比で97.7%となりました。
映像・玩具分野におきましては、映画の配分収入や映像配信収入を計上したほか、玩具において新製品や定番製品を販売いたしました。
以上の結果、売上高は247,749百万円(前期比12.8%増)、営業利益は14,874百万円(前期比50.9%増)となりました。
《リゾート事業》
リゾート事業におきましては、『フェニックス・シーガイア・リゾート』において、九州域を中心とした宿泊プラン等の施策や25周年記念イベント等各種集客施策を実施いたしましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響等により3月度において集客数の大幅な落ち込みが見られ、利用者数は前期比3.3%増にとどまりました。また、日本国内におけるIR参入に向けた費用が増加いたしました。
以上の結果、売上高は10,478百万円(前期比1.0%減)、営業損失は3,667百万円(前期は営業損失2,412百万円)となりました。 海外におきましては、PARADISE SEGASAMMY Co., Ltd.(当社持分法適用関連会社)が運営している韓国初のIR(統合型リゾート)『パラダイスシティ』において、国内向けプロモーションの効果等により、日本人VIPの方を中心に多くのお客様にご来場いただきました。また、当該施設を通じて日本国内におけるIR(統合型リゾート)参入に向けた開発・運営ノウハウの取得に取り組みました。
②財政状態の状況
(資産及び負債)
当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ6,385百万円減少し、458,268百万円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末に比べ8,513百万円増加いたしました。これは、有価証券及びたな卸資産が減少した一方で、現金及び預金が増加したこと等によるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べ14,899百万円減少いたしました。これは、有形固定資産及び無形固定資産が増加した一方で、保有する投資有価証券の時価評価等により投資その他の資産が減少したこと等によるものであります。
当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ2,093百万円増加し、161,410百万円となりました。これは、仕入債務や有利子負債が減少した一方で、国際財務報告基準を適用している子会社における国際財務報告基準第16号「リース」の適用により流動負債及び固定負債の「その他」が増加したこと等によるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末に比べ8,479百万円減少し、296,858百万円となりました。これは、親会社株主に帰属する当期純利益を計上した一方で、配当金の支払により株主資本が減少したほか、その他有価証券評価差額金及び為替換算調整勘定が減少したこと等によるものであります。
(財務比率)
当連結会計年度末における流動比率は、前連結会計年度末に比べ14.7ポイント上昇の312.2%となり、引き続き高水準を維持しております。
また、当連結会計年度末における自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ0.9ポイント低下し、64.2%となりました。
③キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ10,552百万円増加し、158,617百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
売上債権が2,811百万円増加したほか、仕入債務が6,582百万円減少した一方で、税金等調整前当期純利益を27,104百万円計上したこと及び減価償却費を17,193百万円計上したこと等により、当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは38,537百万円の収入(前連結会計年度は14,876百万円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
有形固定資産の売却による収入が4,315百万円あった一方で、有形固定資産の取得により10,036百万円、無形固定資産の取得により7,103百万円をそれぞれ支出したこと等により、当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは15,464百万円の支出(前連結会計年度は22,113百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
長期借入れによる収入が14,956百万円、社債の発行による収入が9,933百万円あった一方で、長期借入金の返済により13,352百万円、社債の償還により12,500百万円、配当金の支払により9,395百万円をそれぞれ支出したこと等により、当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは10,956百万円の支出(前連結会計年度は20,668百万円の支出)となりました。
④生産、受注及び販売の実績
a )生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 生産高(百万円) | 前期比(%) |
| 遊技機事業 | 89,212 | +16.4 |
| エンタテインメントコンテンツ事業 | 164,971 | +20.1 |
| リゾート事業 | - | - |
| 合計 | 254,184 | +18.8 |
(注) 金額は販売価格で表示しており、消費税等は含まれておりません。
b )受注状況
当グループでは遊技機事業については、生産に要する時間が短時間であるため、基本的に受注動向を見ながら生産を行っておりますが、製品のライフサイクルが短いため販売期間が非常に短く、発売の初期段階に出荷が集中することから、販売政策上、初期受注に対しては見込み生産を行っており、かつ、その数量は通常販売数量の大半を占めております。また、エンタテインメントコンテンツ事業におけるアミューズメント機器については、生産に要する期間が比較的長期に亘るため、見込み生産を行っております。なお、エンタテインメントコンテンツ事業におけるゲームソフトにおいて受注生産はあるものの、金額的重要性が低く、また受注状況の記載は営業の状況に関する実態を表さないため、省略しております。
c )販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 販売高(百万円) | 前期比(%) |
| 遊技機事業 | 108,364 | +6.8 |
| エンタテインメントコンテンツ事業 | 247,749 | +12.8 |
| リゾート事業 | 10,478 | △1.0 |
| 合計 | 366,592 | +10.5 |
(注) 1 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2 セグメント間取引については、相殺消去しております。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものであります。
①経営成績の分析
当連結会計年度におきましては、遊技機事業においてパチスロ遊技機の販売台数が増加したことや、リユースの促進や部材の共通化、共通固定費の削減などによる原価改善への取り組み、エンタテインメントコンテンツ事業におけるデジタルゲーム分野において、開発・運営タイトル数の適正化への取り組みや、新作タイトルも堅調に推移したことにより前期比で増収、増益となりました。また、当グループにおいて重要な経営指標と位置付けている売上高営業利益率は7.5%、ROAは3.0%となりました。
| (単位:百万円) | 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | |
| 実績 | 計画 | 実績 | |
| 売上高 | 331,648 | 390,000 | 366,594 |
| 営業利益 | 13,079 | 27,000 | 27,643 |
| (営業利益率) | 3.9% | 6.9% | 7.5% |
| 経常利益 | 7,495 | 23,000 | 25,296 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2,642 | 15,000 | 13,775 |
| ROA | 0.6% | - | 3.0% |
遊技機事業におきましては、パチンコ遊技機の販売台数が減少しましたが、パチスロ遊技機において『パチスロ北斗の拳 天昇』等の主力タイトルを投入したことにより販売台数が増加し増収となりました。一方、パチスロ遊技機の型式試験適合率が引き続き低水準で推移し、複数のタイトルにおいて販売時期が見直されております。また、リユースの促進や部材の共通化、共通固定費の削減などによる原価改善に取り組み、大幅な増益となりました。

エンタテインメントコンテンツ事業では、デジタルゲーム分野において、『北斗の拳 LEGENDS ReVIVE』などの新作タイトルが堅調に推移したことや、タイトル譲渡やタイトル提供による一過性収益を計上したことから前期比で増収となりました。また、開発・運営タイトルの適正化や、前期に減損処理を行った影響により費用が大幅に減少したため、前期比で増益となりました。パッケージ分野においては、『Total War: THREE KINGDOMS』や『マリオ&ソニックAT 東京2020オリンピック™』等の大型タイトルのリリースや既存タイトルのリピート販売が好調に推移したことにより、前期比で増収となったものの、大型タイトルの開発費の償却費が負担となり前期比で減益となりました。AM機器分野においては、ビデオゲームが低調に推移したことや期中に複数タイトルの評価減を実施したことから前期比で減収、減益となりました。AM施設分野においては、プライズを中心とした施設オペレーションに取り組みましたが消費増税や新型コロナウイルス感染症拡大の影響による休業や時短営業が重なったほか、新規出店の償却費負担が増加したため前期比で増収、減益となりました。映像・玩具分野においては、『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』の記録的なヒットや、玩具においても新製品が堅調に推移したため前期比で増収、増益となりました。

リゾート事業におきましては、フェニックスリゾート株式会社において様々な集客施策を実施し、利用客数は増加しておりましたが、国内IRへの取り組み強化に伴う費用増加や、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により3月度の客室稼働の影響を受け、前期比で損失幅拡大となりました。

なお、中期経営計画として推進しておりました「Road to 2020」は、事業環境の変化などを背景に、遊技機事業及びエンタテインメントコンテンツ事業のデジタルゲーム分野が、想定を下回って推移したことなどにより、目標は未達となりました。各セグメントの振り返りは以下のとおりであります。




②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
a )キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」の欄に記載のとおりです。
b )財務戦略の基本スタンス
当グループは、中期事業戦略とその先の持続的企業価値拡大を支えるため、中期的な視座で財務戦略を計画し遂行しております。
具体的には、ボラティリティのある事業特性を踏まえ、強固な財務基盤を維持するために財務規律を注視し、ネットキャッシュポジションの維持を目標としております。
資金効率を高めるため、グループの資金調達・運用の一元管理を行うとともに国内だけではなく海外でのCMS(キャッシュ・マネジメント・システム)も一部開始しております。
また、創出したキャッシュは、成長分野への投資や将来の国内IR(統合型リゾート)参入を見据えた財務基盤の更なる強化及び安定的な配当に振り向ける方針であります。
c )資金調達
当グループは事業活動の維持・拡大に必要な資金を安定的に確保するために、グループ内資金の有効活用及び外部調達を行っております。
グループ内資金の有効活用については、CMSによりグループ内での資金融通を積極的に実施することで、資金効率化を図っております。
外部からの資金調達については、長期的な事業戦略の柱と位置付ける国内IR参入を見据え、現金及び預金と金融機関からの借入枠の合計を手元流動性と定義し、目標水準として定めた300,000百万円を確保することに努めております。
資金調達を検討するにあたり、その時々の市場環境を踏まえ当社にとって最適な調達を選択出来るように調達手段の多様化を図るとともに、安定した調達能力の確保に向けて㈱格付投資情報センターからA-(安定的)の格付を取得しており、今後も格付の維持・向上を目指した財務運営を行ってまいります。間接金融においては、当社はメインバンクをはじめとする取引金融機関と良好な関係を維持し、安定的な資金調達を行っており、当連結会計年度は15,000百万円の借入を実行しております。現在は、5年程度の中期資金を中心に調達しておりますが、その際、各年度別の返済額の平準化や期日分散を考慮することによりリファイナンスリスクを低減しております。
なお、当社は社債発行登録枠50,000百万円(残額40,000百万円)、コマーシャルペーパー発行枠30,000百万円という直接金融の調達手段も有しており、当連結会計年度においてはより安定的な長期運転資金確保の目的から、期間10年の公募普通社債を発行しております。
また、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、各事業のリスクに起因するキャッシュ・フロー見通しを精査しております。当連結会計年度末においては、月商の約5ヵ月分となる159,013百万円の現金及び預金に加え、当社単体におけるコミットメントライン及び当座貸越枠の借入枠を145,000百万円有しており、約300,000百万円の流動性を確保しております。今後想定されるキャッシュ・フローへの影響を保守的に見積もり、適宜対応を検討してまいります。
(3) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計原則に基づき作成されています。
連結財務諸表の作成にあたり、連結貸借対照表上の資産、負債の計上額、及び連結損益計算書上の収益、費用の計上額に影響を与える会計上の見積りを行う必要があります。
当該見積りは、過去の経験やその時点の状況として適切と考えられる様々な仮定に基づいて行っておりますが、事業環境等に変化が見られた場合には、見積りと将来の実績が異なることもあります。
当社の会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) 4 会計方針に関する事項」に記載のとおりでありますが、当社の財政状態又は経営成績に対して重大な影響を与え得る会計上の見積りに関する補足情報は以下のとおりであります。
①遊技機事業及びエンタテインメントコンテンツ事業の棚卸資産等の評価について
当グループの遊技機事業では、製品を構成する原材料の調達に期間を要するもの(長納期部材)があることから部材の共通化を進めている一方で、販売の状況によっては一部の専用部材などで原材料の廃棄が発生することが想定されます。
また、エンタテインメントコンテンツ事業のデジタルゲーム及びパッケージゲームの制作により計上された仕掛品及びソフトウェア等は、その販売見込数量やサービス見込期間を考慮し費用計上を実施しており、販売の状況によっては想定よりも早期の費用計上が発生することがあります。
そのため、これら棚卸資産やソフトウェア等については、翌連結会計年度以降の販売の見通しをもとに当連結会計年度末の資産性評価を実施しておりますが、同業他社の新製品等の販売時期等のほか、ヒットビジネスであることによる販売の多寡等の状況把握により、見積りと実績が乖離する不確実性が存在するため、販売見通しの精度が会計上の見積りに大きく影響します。
| 当連結会計年度末残高(百万円) | |
| 遊技機事業 原材料 | 15,214 |
| エンタテインメントコンテンツ事業 仕掛品等 | 26,280 |
②リゾート事業における固定資産の減損損失の判定及び関連会社への投資の評価について
当グループは将来的な国内IR事業の参入を見据え、リゾート事業を営んでおります。
連結子会社であるフェニックスリゾート株式会社では、当該会社が運営する「フェニックス・シーガイア・リゾート」に関わる有形・無形固定資産が計上されており、また、当社では、韓国仁川においてIR施設「パラダイスシティ」を運営する、持分法適用関連会社PARADISE SEGASAMMY Co., Ltd.に対する投資額として投資有価証券(関係会社株式)が計上されております。
これらの会社が営む施設事業は、その事業の性質上変動費の割合が低いことにより収益の状況が業績に大きく影響する中、特に大雨・台風などの天候のほか、新型コロナウイルス感染症拡大を含めた世界情勢等により事業の不確実性が存在すると認識しております。
これら事業の固定資産の減損損失の判定や関連会社への投資の評価については、過去の実績を考慮した将来キャッシュ・フローをもとに評価しておりますが、前述の事業の特性から見積りと実績が乖離する不確実性が存在するため、その精度が会計上の見積りに大きく影響します。
| 当連結会計年度末残高(百万円) | |
| フェニックスリゾート㈱ 有形・無形固定資産 | 14,296 |
| PARADISE SEGASAMMY Co., Ltd. 投資有価証券(関係会社株式) | 22,130 |
③新型コロナウイルス感染症拡大の影響について
新型コロナウイルス感染症拡大による影響につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)会社の対処すべき課題」並びに、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (追加情報)」に記載のとおりであります。