四半期報告書-第82期第2四半期(令和3年7月1日-令和3年9月30日)

【提出】
2021/11/12 10:08
【資料】
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【項目】
40項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。
なお、第1四半期連結会計期間より、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しております。
詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(会計方針の変更)」に記載のとおりです。
(1) 経営成績
当第2四半期連結累計期間における世界経済は、欧米を中心にワクチン接種が進んだほか、大型経済対策の効果により総じてコロナ危機による落ち込みから回復を続けましたが、新興・途上国では感染拡大の波が経済活動の足かせとなるなど明暗が分かれるところとなりました。
国内経済においては、ワクチン接種が急ピッチで進んだものの、感染力の強い変異株の流行で緊急事態宣言の対象地域が拡大し、期間も延長されたことによって消費の低迷が続き、景気の本格回復には弱い動きとなりました。
当社グループの取引に関する業界は、電子部品は車載や産業機器向けの需要が高止まりし、部材を含めた逼迫状況が続きました。また、国内外の多様な業種で設備投資が広がったことで、工作機械の需要が回復しました。
このような状況下、当社グループの中期経営計画「ICHIGAN 2024」は2年目を迎え、代理店、商社の枠を超えた事業創出会社として新たな価値を創造していくことに引き続き取り組んでまいりました。
その結果、当社グループの当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高1,073億10百万円(前年同期比15.7%増)、営業利益27億71百万円(前年同期比125.7%増)、経常利益28億34百万円(前年同期比110.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益18億90百万円(前年同期比76.3%増)となりました。
当第2四半期連結累計期間におけるセグメントの業績は次のとおりです。
①FAシステム
国内製造業の設備投資案件は未だ低調でしたが、半導体製造装置関連及び工作機械向けが好調に推移しました。
その結果、売上高は205億16百万円(前年同期比25.9%増)、営業利益は6億60百万円(前年同期比389.5%増)となりました。
②冷熱ビルシステム
大都市再開発の端境期に加え、新規案件の延期・中止などの影響があり売上は低調に推移しましたが、高付加価値商品の販売等により増益となりました。
その結果、売上高は127億69百万円(前年同期比6.0%減)、営業利益は6億8百万円(前年同期比13.6%増)となりました。
③ICTシステム
ヘルスケア分野では、病院内IT設備関連ビジネス及び感染症対策商材の販売が堅調に推移しました。一方、スマートアグリ分野では、生産事業へのビジネスモデルの転換の準備期間と重なったことにより低調に推移し、またネットワークシステム分野では、モニタリングなどの工場管理システムの新規受注が低調に推移しました。
その結果、売上高は21億28百万円(前年同期比54.7%減)、営業損失は1億46百万円(前年同四半期は営業利益3億71百万円)となりました。
④エレクトロニクス
国内では、車載向けの販売が好調に推移し、産業機器関連向けについても半導体製造装置・工作機械関連ビジネスが好調に推移し、増収となりました。
海外子会社では、各地域とも売上が大きく回復しており、特に中国地域の産業機器関連、欧米地域の車載向けの販売が好調に推移し、増収となりました。
その結果、売上高は719億19百万円(前年同期比23.7%増)、営業利益は18億20百万円(前年同期比488.9%増)となりました。
(2) 財政状態
資産の部は、現金及び預金が28億50百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が31億11百万円減少しましたが、電子記録債権が34億59百万円、商品及び製品が57億56百万円増加したこと等により、資産合計は前連結会計年度末比64億81百万円増加し、1,320億10百万円となりました。
負債の部は、電子記録債務が21億2百万円、支払手形及び買掛金が17億99百万円増加したこと等により、負債合計は前連結会計年度末比41億85百万円増加し、597億95百万円となりました。
純資産の部は、親会社株主に帰属する四半期純利益を18億90百万円、配当金を6億8百万円計上したこと等により、純資産合計は前連結会計年度末比22億95百万円増加し、722億14百万円となりました。
以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末比1.0ポイント減少し、54.6%となりました。
(3) キャッシュ・フロー
当社グループは、経営成績の向上と財政状態の安定を図り、資金需要に応じた一定の手許流動性を維持することを目的に、健全かつ効率的な財務活動を行っております。
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末比27億50百万円減少し、183億69百万円の残高となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において営業活動に使用した資金は、14億53百万円(前年同期比41億41百万円支出増)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益28億34百万円の計上と、売上債権・棚卸資産・仕入債務の増加によるネット資金の減少20億78百万円、法人税等の支払1億83百万円によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において投資活動に使用した資金は、9億80百万円(前年同期比16億55百万円支出増)となりました。これは主に、長期貸付による支出5億円、無形固定資産の取得による支出2億20百万円、投資有価証券の売買によるネット支出1億44百万円、有形固定資産の取得による支出1億1百万円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において財務活動に使用した資金は、5億44百万円(前年同期比68百万円支出増)となりました。これは主に、配当金の支払6億7百万円によるものです。
(4) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
該当事項はありません。