四半期報告書-第83期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。
(1) 経営成績
当第2四半期連結累計期間における世界経済は、長期化するウクライナ紛争の影響により食料やエネルギー価格高騰の勢いが衰えず、米欧やアジアなど新興国の中央銀行は、インフレ抑制のため夏場にかけ一段と金融引き締めの姿勢を強めました。また、金利の急上昇が景気後退につながるとの懸念から9月末にかけて世界的な株安が進みました。
国内経済においては、夏場に全国的なコロナ感染再拡大(第7波)がありましたが、行動制限が課されなかったことで過去の感染拡大局面のようなサービス消費の落ち込みが回避されました。一方、エネルギー価格の上昇や日米金利差の拡大を受けた円安による物価上昇圧力の高まりが消費者マインドを悪化させ、実質購買力の低下により消費回復が抑制されました。
当社グループの取引に関する業界は、自動車生産は半導体不足や中国ロックダウンの影響が尾を引き、メーカーごとにばらつきが出ました。電子部品・半導体は、スマホやパソコンなどのデジタル需要は陰りを見せ始めましたが、自動車や産業機器向けなどに逼迫感が続きました。また、産業・工作機械は、自動化、省人化設備の需要が好調に推移しました。
このような状況下、当社グループの中期経営計画「ICHIGAN 2024」は中間年度となる3年目を迎え、代理店、商社の枠を超えた事業創出会社として、新たな価値の創造を目指しています。
その結果、当社グループの当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高1,270億33百万円(前年同期比18.4%増)、営業利益47億65百万円(前年同期比71.9%増)、経常利益47億14百万円(前年同期比66.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益31億70百万円(前年同期比67.7%増)となり、売上高・各段階利益いずれも第2四半期として過去最高となりました。
当第2四半期連結累計期間におけるセグメントの業績は次のとおりです。
なお、第1四半期連結会計期間より、報告セグメントの名称を変更しており、以下の前年同期比較については当該変更後の名称で比較しております。
詳細につきましては、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項 (セグメント情報等)」をご参照ください。
(単位:百万円)
① FAシステム
半導体や材料不足、原材料の価格高騰などサプライチェーンの混乱が続きましたが、半導体製造装置や工作機械をはじめとする装置メーカー向けACサーボ・CNC等の需要が好調に推移し、また自動車関連や電気電子関連を中心とした製造業の設備投資案件も堅調に推移しました。
その結果、FAシステムの売上高は223億76百万円、営業利益は6億91百万円となりました。
② 冷熱ビルシステム
冷熱分野は、猛暑やサービス業の景況回復に伴い、ルームエアコン、店舗用エアコン等の販売が下支えしたものの、ビル空調設備案件の低迷、低温機器の納期長期化などの影響を受け、低調に推移しました。
ビルシステム分野は、昇降機等の受注済の工事案件が順調に完工しましたが、建設市場における資材の高騰や納期長期化などの影響を受け、昇降機やビル設備関連品の新規受注の獲得に苦戦し、低調に推移しました。
その結果、冷熱ビルシステムの売上高は123億70百万円、営業利益は3億62百万円となりました。
③ X-Tech(クロステック)
ヘルスケア分野では、病院内のITシステムを一つのパッケージとして提供するトータルパックITのサービスが好調に推移しました。
ICT分野では、IT関連機器の販売が堅調に推移し、また当社オリジナルソリューションであるビデオマネジメントシステム:FlaRevo(フラレボ)の販売が好調に推移しました。
スマートアグリ分野では、2022年5月に竣工した次世代型植物工場「Block FARM」において、閉鎖型人工光植物工場として世界初となるほうれん草の量産化に引き続き取り組んでおります。
以上の結果、X-Techの売上高は27億59百万円、営業損失は97百万円となりました。
④ エレクトロニクス
国内では、半導体不足や材料不足などサプライチェーンの混乱により、一部顧客の生産調整もありましたが、車載市場でのインフォテインメント機器向けSoC(System-on-Chip)やメモリ等の販売が好調に推移し、また産業機器市場についても半導体製造装置・工作機械向けアナログ半導体や受動部品等の販売が堅調に推移し、増収となりました。
海外関係会社では、主に中国地域の産業機器関連向けアナログ半導体・パワー半導体の販売や北米地域の車載関連(インフォテインメント機器)用メモリの販売が堅調に推移したことにより、増収となりました。
その結果、エレクトロニクスの売上高は895億55百万円、営業利益は40億24百万円となりました。
(2) 財政状態
資産の部は、現金及び預金が28億15百万円減少しましたが、受取手形、売掛金及び契約資産が32億10百万円、電子記録債権が8億86百万円、商品及び製品が34億89百万円、有形固定資産が17億17百万円増加したこと等により、資産合計は前連結会計年度末比56億69百万円増加し、1,466億40百万円となりました。
負債の部は、支払手形及び買掛金が7億77百万円減少しましたが、電子記録債務が2億96百万円、短期借入金が9億93百万円増加したこと等により、負債合計は前連結会計年度末比15億64百万円増加し、677億68百万円となりました。
純資産の部は、親会社株主に帰属する四半期純利益を31億70百万円、配当金を6億52百万円計上、為替換算調整勘定が15億91百万円増加したこと等により、純資産合計は前連結会計年度末比41億5百万円増加し、788億71百万円となりました。
以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末比0.8ポイント増加し、53.7%となりました。
(3) キャッシュ・フロー
当社グループは、経営成績の向上と財政状態の安定を図り、資金需要に応じた一定の手許流動性を維持しながら、健全かつ効率的な財務活動を行っております。
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末比31億26百万円減少し、84億51百万円の残高となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において営業活動に使用した資金は、36億99百万円(前年同期比22億45百万円支
出増)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益47億52百万円の計上と、売上債権・棚卸資産の
増加並びに仕入債務の減少によるネット資金の減少65億46百万円、法人税等の支払15億83百万円によるもので
す。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において投資活動に使用した資金は、13億31百万円(前年同期比3億51百万円支
出増)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出23億38百万円、無形固定資産の取得による
支出1億2百万円、3ヶ月を超える定期預金による支出4億10百万円、補助金の受取による収入15億円による
ものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において財務活動により得られた資金は、7億42百万円(前年同期比12億86百万
円収入増)となりました。これは主に、配当金の支払6億75百万円、短期借入金の増加8億88百万円、長期借
入金の増加5億30百万円によるものです。
(4) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
該当事項はありません。
(1) 経営成績
当第2四半期連結累計期間における世界経済は、長期化するウクライナ紛争の影響により食料やエネルギー価格高騰の勢いが衰えず、米欧やアジアなど新興国の中央銀行は、インフレ抑制のため夏場にかけ一段と金融引き締めの姿勢を強めました。また、金利の急上昇が景気後退につながるとの懸念から9月末にかけて世界的な株安が進みました。
国内経済においては、夏場に全国的なコロナ感染再拡大(第7波)がありましたが、行動制限が課されなかったことで過去の感染拡大局面のようなサービス消費の落ち込みが回避されました。一方、エネルギー価格の上昇や日米金利差の拡大を受けた円安による物価上昇圧力の高まりが消費者マインドを悪化させ、実質購買力の低下により消費回復が抑制されました。
当社グループの取引に関する業界は、自動車生産は半導体不足や中国ロックダウンの影響が尾を引き、メーカーごとにばらつきが出ました。電子部品・半導体は、スマホやパソコンなどのデジタル需要は陰りを見せ始めましたが、自動車や産業機器向けなどに逼迫感が続きました。また、産業・工作機械は、自動化、省人化設備の需要が好調に推移しました。
このような状況下、当社グループの中期経営計画「ICHIGAN 2024」は中間年度となる3年目を迎え、代理店、商社の枠を超えた事業創出会社として、新たな価値の創造を目指しています。
その結果、当社グループの当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高1,270億33百万円(前年同期比18.4%増)、営業利益47億65百万円(前年同期比71.9%増)、経常利益47億14百万円(前年同期比66.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益31億70百万円(前年同期比67.7%増)となり、売上高・各段階利益いずれも第2四半期として過去最高となりました。
当第2四半期連結累計期間におけるセグメントの業績は次のとおりです。
なお、第1四半期連結会計期間より、報告セグメントの名称を変更しており、以下の前年同期比較については当該変更後の名称で比較しております。
詳細につきましては、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項 (セグメント情報等)」をご参照ください。
(単位:百万円)
前第2四半期 連結累計期間 | 当第2四半期 連結累計期間 | 増減率 (%) | ||
FAシステム | 売 上 高 | 20,516 | 22,376 | 9.1 |
営業利益 | 660 | 691 | 4.7 | |
冷熱ビルシステム | 売 上 高 | 12,769 | 12,370 | △3.1 |
営業利益 | 608 | 362 | △40.4 | |
X-Tech (クロステック) | 売 上 高 | 2,128 | 2,759 | 29.6 |
営業損失(△) | △146 | △97 | △33.7 | |
エレクトロニクス | 売 上 高 | 71,919 | 89,555 | 24.5 |
営業利益 | 1,820 | 4,024 | 121.0 |
① FAシステム
半導体や材料不足、原材料の価格高騰などサプライチェーンの混乱が続きましたが、半導体製造装置や工作機械をはじめとする装置メーカー向けACサーボ・CNC等の需要が好調に推移し、また自動車関連や電気電子関連を中心とした製造業の設備投資案件も堅調に推移しました。
その結果、FAシステムの売上高は223億76百万円、営業利益は6億91百万円となりました。
② 冷熱ビルシステム
冷熱分野は、猛暑やサービス業の景況回復に伴い、ルームエアコン、店舗用エアコン等の販売が下支えしたものの、ビル空調設備案件の低迷、低温機器の納期長期化などの影響を受け、低調に推移しました。
ビルシステム分野は、昇降機等の受注済の工事案件が順調に完工しましたが、建設市場における資材の高騰や納期長期化などの影響を受け、昇降機やビル設備関連品の新規受注の獲得に苦戦し、低調に推移しました。
その結果、冷熱ビルシステムの売上高は123億70百万円、営業利益は3億62百万円となりました。
③ X-Tech(クロステック)
ヘルスケア分野では、病院内のITシステムを一つのパッケージとして提供するトータルパックITのサービスが好調に推移しました。
ICT分野では、IT関連機器の販売が堅調に推移し、また当社オリジナルソリューションであるビデオマネジメントシステム:FlaRevo(フラレボ)の販売が好調に推移しました。
スマートアグリ分野では、2022年5月に竣工した次世代型植物工場「Block FARM」において、閉鎖型人工光植物工場として世界初となるほうれん草の量産化に引き続き取り組んでおります。
以上の結果、X-Techの売上高は27億59百万円、営業損失は97百万円となりました。
④ エレクトロニクス
国内では、半導体不足や材料不足などサプライチェーンの混乱により、一部顧客の生産調整もありましたが、車載市場でのインフォテインメント機器向けSoC(System-on-Chip)やメモリ等の販売が好調に推移し、また産業機器市場についても半導体製造装置・工作機械向けアナログ半導体や受動部品等の販売が堅調に推移し、増収となりました。
海外関係会社では、主に中国地域の産業機器関連向けアナログ半導体・パワー半導体の販売や北米地域の車載関連(インフォテインメント機器)用メモリの販売が堅調に推移したことにより、増収となりました。
その結果、エレクトロニクスの売上高は895億55百万円、営業利益は40億24百万円となりました。
(2) 財政状態
資産の部は、現金及び預金が28億15百万円減少しましたが、受取手形、売掛金及び契約資産が32億10百万円、電子記録債権が8億86百万円、商品及び製品が34億89百万円、有形固定資産が17億17百万円増加したこと等により、資産合計は前連結会計年度末比56億69百万円増加し、1,466億40百万円となりました。
負債の部は、支払手形及び買掛金が7億77百万円減少しましたが、電子記録債務が2億96百万円、短期借入金が9億93百万円増加したこと等により、負債合計は前連結会計年度末比15億64百万円増加し、677億68百万円となりました。
純資産の部は、親会社株主に帰属する四半期純利益を31億70百万円、配当金を6億52百万円計上、為替換算調整勘定が15億91百万円増加したこと等により、純資産合計は前連結会計年度末比41億5百万円増加し、788億71百万円となりました。
以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末比0.8ポイント増加し、53.7%となりました。
(3) キャッシュ・フロー
当社グループは、経営成績の向上と財政状態の安定を図り、資金需要に応じた一定の手許流動性を維持しながら、健全かつ効率的な財務活動を行っております。
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末比31億26百万円減少し、84億51百万円の残高となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において営業活動に使用した資金は、36億99百万円(前年同期比22億45百万円支
出増)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益47億52百万円の計上と、売上債権・棚卸資産の
増加並びに仕入債務の減少によるネット資金の減少65億46百万円、法人税等の支払15億83百万円によるもので
す。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において投資活動に使用した資金は、13億31百万円(前年同期比3億51百万円支
出増)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出23億38百万円、無形固定資産の取得による
支出1億2百万円、3ヶ月を超える定期預金による支出4億10百万円、補助金の受取による収入15億円による
ものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において財務活動により得られた資金は、7億42百万円(前年同期比12億86百万
円収入増)となりました。これは主に、配当金の支払6億75百万円、短期借入金の増加8億88百万円、長期借
入金の増加5億30百万円によるものです。
(4) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
該当事項はありません。