四半期報告書-第80期第3四半期(令和1年10月1日-令和1年12月31日)
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における世界経済は、米国が底堅い成長を続ける中、米中貿易摩擦による中国経済の減速は顕著であり、世界経済全体にも影響が広がる様相を見せています。加えて中東情勢の混迷により、先行き不透明感を強めています。
国内経済においては、堅調な企業収益を背景に、設備投資の増加や雇用の改善により、緩やかな回復が続いていましたが、米中貿易摩擦の影響による輸出の低迷や設備投資の鈍化など、国内景気の減速傾向が表面化してきた状況にあります。
当社グループの取引に関する業界は、建設関連などの設備需要は好調に推移したものの、半導体製造装置や工作機械などのFA関連の低調が続き、また自動車関連ではADAS(先進運転支援システム)関連は堅調でしたが、自動車関連全体では軟調に推移しました。
一方、本格的に立ち上がったスマートアグリ事業(植物工場)の需要は旺盛であり、受注は増加しています。
このような状況下、当社グループは、事業環境の変化に適応した顧客価値創造型ビジネスモデルの実践を加速させ、収益性の向上を図るビジョンのもと、既存の中核事業の高付加価値化、成長事業のビジネスモデル確立及び次世代新規ビジネスの創出を目指し、事業活動を進めています。
その結果、当第3四半期連結累計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
(財政状態)
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末比26億95百万円減少し、1,300億34百万円となりました。
当第3四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末比44億2百万円減少し、626億10百万円となりました。
当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は、前連結会計年度末比17億7百万円増加し、674億23百万円となりました。
(経営成績)
当社グループの当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高1,699億40百万円(前年同期比4.4%減)、営業利益36億63百万円(前年同期比4.3%増)、経常利益37億85百万円(前年同期比6.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益26億21百万円(前年同期比7.4%増)となりました。
セグメントの業績は次のとおりです。
①FAシステム
[当第3四半期連結売上高314億40百万円(前年同期比8.2%減)、営業利益9億78百万円(前年同期比35.4%減)]
国内建設関連の受配電設備向けは好調でしたが、米中貿易摩擦、スマホ・半導体不況により半導体・液晶関連製造装置、実装機並びに工作機械向けが低調に推移し、また自動車関連の設備投資案件が鈍化し、減収となりました。
また営業利益は、減収により大幅な減益となりました。
②冷熱システム
[当第3四半期連結売上高233億53百万円(前年同期比17.6%増)、営業利益9億76百万円(前年同期比55.9%増)]
大都市圏をはじめとした再開発案件の進展により設備業者向け機器販売が好調を継続し、また冷蔵・冷凍の低温分野並びに機器卸店向けも好調に推移し、大幅な増収となりました。
また営業利益は、増収により大幅な増益となりました。
③ICT施設システム
[当第3四半期連結売上高74億4百万円(前年同期比48.7%増)、営業利益3億11百万円(前年同四半期は営業損失1億22百万円)]
情報通信分野及びメディカル分野のICTネットワーク関連機器が好調に推移し、ビルシステム分野でも大都市圏を中心とした好況な建設市場によりビル設備関連機器が好調に推移しました。また、スマートアグリ分野での大型植物工場案件の計上により、大幅な増収となりました。
また営業利益は、増収により大幅な増益となりました。
④エレクトロニクス
[当第3四半期連結売上高1,077億41百万円(前年同期比9.2%減)、営業利益15億11百万円(前年同期比5.7%減)]
国内では、自動車関連の国内及び欧米向け生産が軟調でしたが、ADAS(先進運転支援システム)関連は堅調に推移しました。またエアコンなどの空調機器は前半好調でしたが、米中貿易摩擦などの影響もあり、産業機器関連は中国向け工作機械、半導体製造装置などのFA関連の低調が続き、減収となりました。
海外子会社でも、中国においてエアコン向け販売が好調に推移しましたが、産業機器関連が低調となり、減収となりました。
また営業利益は、売上総利益率が改善するものの減収により減益となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当社グループは、経営成績の向上と財政状態の安定を図り、資金需要に応じた一定の手許流動性を維持することを目的に、健全かつ効率的な財務活動を行っております。
当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末比49億10百万円増加し、220億18百万円の残高となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間において営業活動により得られた資金は、78億41百万円(前年同期比46億14百万円収入増)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益38億8百万円の計上と、売上債権・たな卸資産・仕入債務の減少によるネット資金の増加48億45百万円、法人税等の支払17億78百万円によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間において投資活動に使用した資金は、5億21百万円(前年同期比37百万円収入増)となりました。これは主に、非連結子会社株式の取得による支出2億41百万円を含む投資有価証券の売買によるネット支出4億53百万円、有形固定資産の取得による支出1億4百万円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間において財務活動に使用した資金は、21億73百万円(前年同期比18億29百万円支出増)となりました。これは主に、短期借入金の減少9億85百万円、配当金の支払11億88百万円によるものです。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。
当第3四半期連結累計期間における世界経済は、米国が底堅い成長を続ける中、米中貿易摩擦による中国経済の減速は顕著であり、世界経済全体にも影響が広がる様相を見せています。加えて中東情勢の混迷により、先行き不透明感を強めています。
国内経済においては、堅調な企業収益を背景に、設備投資の増加や雇用の改善により、緩やかな回復が続いていましたが、米中貿易摩擦の影響による輸出の低迷や設備投資の鈍化など、国内景気の減速傾向が表面化してきた状況にあります。
当社グループの取引に関する業界は、建設関連などの設備需要は好調に推移したものの、半導体製造装置や工作機械などのFA関連の低調が続き、また自動車関連ではADAS(先進運転支援システム)関連は堅調でしたが、自動車関連全体では軟調に推移しました。
一方、本格的に立ち上がったスマートアグリ事業(植物工場)の需要は旺盛であり、受注は増加しています。
このような状況下、当社グループは、事業環境の変化に適応した顧客価値創造型ビジネスモデルの実践を加速させ、収益性の向上を図るビジョンのもと、既存の中核事業の高付加価値化、成長事業のビジネスモデル確立及び次世代新規ビジネスの創出を目指し、事業活動を進めています。
その結果、当第3四半期連結累計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
(財政状態)
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末比26億95百万円減少し、1,300億34百万円となりました。
当第3四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末比44億2百万円減少し、626億10百万円となりました。
当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は、前連結会計年度末比17億7百万円増加し、674億23百万円となりました。
(経営成績)
当社グループの当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高1,699億40百万円(前年同期比4.4%減)、営業利益36億63百万円(前年同期比4.3%増)、経常利益37億85百万円(前年同期比6.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益26億21百万円(前年同期比7.4%増)となりました。
セグメントの業績は次のとおりです。
①FAシステム
[当第3四半期連結売上高314億40百万円(前年同期比8.2%減)、営業利益9億78百万円(前年同期比35.4%減)]
国内建設関連の受配電設備向けは好調でしたが、米中貿易摩擦、スマホ・半導体不況により半導体・液晶関連製造装置、実装機並びに工作機械向けが低調に推移し、また自動車関連の設備投資案件が鈍化し、減収となりました。
また営業利益は、減収により大幅な減益となりました。
②冷熱システム
[当第3四半期連結売上高233億53百万円(前年同期比17.6%増)、営業利益9億76百万円(前年同期比55.9%増)]
大都市圏をはじめとした再開発案件の進展により設備業者向け機器販売が好調を継続し、また冷蔵・冷凍の低温分野並びに機器卸店向けも好調に推移し、大幅な増収となりました。
また営業利益は、増収により大幅な増益となりました。
③ICT施設システム
[当第3四半期連結売上高74億4百万円(前年同期比48.7%増)、営業利益3億11百万円(前年同四半期は営業損失1億22百万円)]
情報通信分野及びメディカル分野のICTネットワーク関連機器が好調に推移し、ビルシステム分野でも大都市圏を中心とした好況な建設市場によりビル設備関連機器が好調に推移しました。また、スマートアグリ分野での大型植物工場案件の計上により、大幅な増収となりました。
また営業利益は、増収により大幅な増益となりました。
④エレクトロニクス
[当第3四半期連結売上高1,077億41百万円(前年同期比9.2%減)、営業利益15億11百万円(前年同期比5.7%減)]
国内では、自動車関連の国内及び欧米向け生産が軟調でしたが、ADAS(先進運転支援システム)関連は堅調に推移しました。またエアコンなどの空調機器は前半好調でしたが、米中貿易摩擦などの影響もあり、産業機器関連は中国向け工作機械、半導体製造装置などのFA関連の低調が続き、減収となりました。
海外子会社でも、中国においてエアコン向け販売が好調に推移しましたが、産業機器関連が低調となり、減収となりました。
また営業利益は、売上総利益率が改善するものの減収により減益となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当社グループは、経営成績の向上と財政状態の安定を図り、資金需要に応じた一定の手許流動性を維持することを目的に、健全かつ効率的な財務活動を行っております。
当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末比49億10百万円増加し、220億18百万円の残高となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間において営業活動により得られた資金は、78億41百万円(前年同期比46億14百万円収入増)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益38億8百万円の計上と、売上債権・たな卸資産・仕入債務の減少によるネット資金の増加48億45百万円、法人税等の支払17億78百万円によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間において投資活動に使用した資金は、5億21百万円(前年同期比37百万円収入増)となりました。これは主に、非連結子会社株式の取得による支出2億41百万円を含む投資有価証券の売買によるネット支出4億53百万円、有形固定資産の取得による支出1億4百万円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間において財務活動に使用した資金は、21億73百万円(前年同期比18億29百万円支出増)となりました。これは主に、短期借入金の減少9億85百万円、配当金の支払11億88百万円によるものです。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。