有価証券報告書-第115期(2025/04/01-2026/03/31)
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績」という。)の状況の概要は次のとおりである。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国の経済は、米国の通商政策の動向や中東、ロシア・ウクライナ戦争などの地政学リスク、諸物価の高騰が継続していることにより、依然として先行き不透明な状況が続いた。
物流を取り巻く環境は、深刻な人手不足や輸送能力の不足、諸費用の高止まりなどにより、厳しい状況が続いた。
このような経営環境の中、当社グループでは、グループ各社の連携を一層強化し、営業の拡大、費用の削減、経営基盤の強化、社会的責任の向上に取り組んだ。また、諸費用の高騰に対応した適正な料金収受に努めた。
国内総合物流事業では、倉庫業、港湾運送業、その他の業務の取扱いが増加した。倉庫業では、農産品、合成樹脂などが増加したことにより、入出庫数量は前期を上回った。港湾運送業では、コンテナ、ばら積み貨物の取扱数量が増加した。自動車運送業では、一部の貨物の荷動きが低調に推移したことにより、取扱数量が減少した。
国際物流事業では、中央アジア向け輸送が増加したことなどが収益に大きく寄与した。
この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなった。
a.財政状態
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ50億2千1百万円増加し、560億1千1百万円となった。当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ17億1百万円増加し、251億6千1百万円となった。当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ33億2千万円増加し、308億5千万円となった。
b.経営成績
当連結会計年度の営業収益は380億7千9百万円(前期比29億7千8百万円、8.5%増収)、営業利益は15億1百万円(前期比3億4千5百万円、29.9%増益)、経常利益は19億4千3百万円(前期比5億5千8百万円、40.3%増益)、親会社株主に帰属する当期純利益は14億6千6百万円(前期比3億4千1百万円、30.4%増益)となった。
セグメントの経営成績は次のとおりである。
*以下の営業収益及び営業利益は、セグメント間の取引を含んでいる。
○国内総合物流事業
国内総合物流事業の営業収益は328億9百万円(前期比4.9%増収)、営業利益は13億3千万円(前期比21.5%増益)となった。
≪倉庫業≫
倉庫業の営業収益は117億3千5百万円(前期比7.3%増収)となった。
入出庫数量は358万トン(前期328万トン)と前期を上回ったが、平均保管残高は28万トン(前期28万トン)と前期並みとなった。麦などの取扱いが減少したが、農産品、合成樹脂などの取扱いが増加した。
≪港湾運送業≫
港湾運送業の営業収益は85億9千7百万円(前期比4.3%増収)となった。
ばら積み貨物の取扱数量は511万トン(前期492万トン)となり、穀物などの取扱数量が増加した。また、コンテナの取扱数量が増加した。
≪自動車運送業≫
自動車運送業の営業収益は57億4千4百万円(前期比0.8%減収)となった。
飲料などの取扱数量が減少した。
≪その他の業務≫
その他の業務の営業収益は67億3千2百万円(前期比6.8%増収)となった。
新規施設の本格稼働により物流関連施設の賃貸に伴う収入が増加した。
○国際物流事業
国際物流事業の営業収益は56億1千6百万円(前期比33.4%増収)、営業利益は1億5千7百万円(前期比228.3%増益)となった。
中央アジア向け貨物の取扱いが増加した。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度の現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末より4億7千9百万円減少し、40億7百万円となった。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、営業利益が増益となったことやリース投資資産の減少などにより、前連結会計年度に比べ11億8百万円増加し、32億6千1百万円となった。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、35億1千2百万円の純支出となった。固定資産の取得による支出が増加したことなどにより、前連結会計年度に比べ12億9千2百万円純支出が増加した。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、2億4千4百万円の純支出となった。長期借入れによる収入が減少したことなどにより、前連結会計年度に比べ25億3千9百万円純支出が増加した。
③生産、受注及び販売の実績
当社グループは、役務の提供を主体とする総合物流業者であり、生産、受注及び販売の実績を区分して把握することは困難であるため、これに代えてセグメント別業務別の営業収益及び取扱数量を記載している。
a.セグメント別業務別営業収益
当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)
(注) 上記の金額には、セグメント間の取引が含まれている。
b.セグメント別業務別取扱数量
○国内総合物流事業
1) 倉庫業
(イ)倉庫入出庫残高及び回転率
(注) 貨物回転率は貨物荷動きの状況を示すものであって、下記の算式によって算定される。
(ロ)倉庫品目別保管残高
2) 港湾運送業
(イ)一般貨物
(ロ)コンテナ
(注) TEU:20フィートコンテナ換算
3) 自動車運送業
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりである。
なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において判断したものである。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績等
1)財政状態の分析
(資産)
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ50億2千1百万円増加し、560億1千1百万円となった。株価上昇に伴う投資有価証券の増加などにより、固定資産が前連結会計年度末に比べ52億5千2百万円増加した。
(負債)
負債は、前連結会計年度末に比べ17億1百万円増加し、251億6千1百万円となった。借入金が長期短期合わせて6億9千9百万円増加したほか、繰延税金負債も増加した。
(純資産)
純資産は、前連結会計年度末に比べ33億2千万円増加し、308億5千万円となった。利益剰余金やその他有価証券評価差額金が増加した。
この結果、自己資本比率は前連結会計年度末に比べ1.1ポイント上昇し、54.7%となった。
2)経営成績の分析
(イ) 営業収益
当連結会計年度における営業収益は、380億7千9百万円(前期比29億7千8百万円増収)となった。なお、セグメント別営業収益の概要については、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載している。
(ロ) 営業原価
当連結会計年度における営業原価は、341億5百万円(前期比25億4千8百万円増加)となった。この結果、営業原価の営業収益に対する比率は89.6%となり、前連結会計年度の89.9%と比較して0.3ポイント低下した。
(ハ) 販売費及び一般管理費
当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、24億7千2百万円(前期比8千4百万円増加)となった。
(ニ) 営業外損益
当連結会計年度における営業外収益は、6億9千4百万円(前期比2億4千7百万円増加)となった。
営業外費用は2億5千3百万円(前期比3千4百万円増加)となった。
金融収支は1億9百万円の黒字(前期比8百万円増加)となった。
(ホ) 特別損益
当連結会計年度における特別利益は、投資有価証券売却益3億1千2百万円、固定資産売却益1千万円を計上した。一方、特別損失は、固定資産除却損1億2百万円を計上した。
b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループは、経営三カ年計画として2024年3月期から2026年3月期までの3年間の経営三カ年計画を策定し、最終年度である2026年3月期連結業績目標を営業収益400億円、営業利益15億円、親会社株主に帰属する当期純利益10億円としている。
当連結会計年度における日本経済は、米国の通商政策の動向や中東、ロシア・ウクライナ戦争などの地政学リスク、諸物価の高騰が継続していることにより、依然として先行き不透明な状況が続いた。
物流を取り巻く環境は、深刻な人手不足や輸送能力の不足、諸費用の高止まりなどにより、厳しい状況が続いた。
このような経営環境の中、当社グループは、グループ各社の連携を一層強化し、営業の拡大、費用の削減、経営基盤の強化、社会的責任の向上に取り組んだ。
その結果、当連結会計年度は経営三カ年計画策定時掲げた最終年度連結業績の目標に対し、営業収益95.2%、営業利益100.1%、親会社株主に帰属する当期純利益146.7%の達成率となった。
なお、各科目の増減に関する認識及び分析・検討内容については、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績等の状況」に記載している。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
a.キャッシュ・フローの分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、営業利益が増益になったことやリース投資資産の減少などにより、前連結会計年度に比べ11億8百万円増加し、32億6千1百万円となった。
なお、当連結会計年度における投資活動・財務活動によるキャッシュ・フローの概要については、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載している。
b.資本の財源及び資金の流動性
1)資本構成
当社グループの当連結会計年度末における資本構成は、その他の包括利益累計額を含めた自己資本が306億4千万円(前連結会計年度末対比32億8千9百万円増加)で総資産に対する比率は54.7%、借入金が166億7千2百万円(前連結会計年度末対比6億9千9百万円増加)で同29.8%となっており、前連結会計年度末と比較して自己資本比率が1.1ポイント上昇し、借入金の比率は1.5ポイント低下している。自己資本比率の上昇は、自己資本の増加率が総資産の増加率を上回ったことによるものである。また、総資産借入金比率の低下は、借入金の増加率が総資産の増加率を下回ったことによるものである。
2)資金の流動性
当社グループの当連結会計年度末における流動比率は93.8%で、前連結会計年度末における93.0%と比べ0.8ポイント上昇した。
当連結会計年度の売上債権の平均滞留期間は1.2ヶ月で前連結会計年度とおおむね変わりなく、回収は順調であった。
3)財政政策
当社グループは現在、運転資金及び設備資金を内部資金及び借入により調達している。運転資金の借入については、当社が一括して金融機関等から短期借入により調達し、関係会社の資金需要に応じて貸し付ける方法をとっている。設備資金については、金融収支の安定性を重視し、金融機関から長期固定金利の借入により調達している。
なお、経営三カ年計画(2026年度~2028年度)期間において投資する約235億円は、自己資金及び金融機関からの借入金にて調達する方針である。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されている。
連結財務諸表の作成にあたり、期末時点の状況をもとに、種々の見積りと仮定を行っているが、それらは連結財務諸表、偶発債務に影響を及ぼしている。連結財務諸表に与える影響が大きいと考えられる項目・事象は以下のとおりである。
a.投資の減損
当社グループは、長期的な資金の運用または長期的な取引関係の維持等のために、金融機関を含む取引先の株式等に対する投資を行っている。これらの投資には市場価格のない株式等以外の価格変動性の高い上場会社の株式と、市場価格のない非上場会社の株式等が含まれており、当社グループはこれらの株式等の投資価値の低下が一時的でないものと判断した場合に減損処理を行うこととしている。当連結会計年度において計上した減損処理額はなく、当連結会計年度末において保有する上場会社の株式に係る未実現損失はない。
b.固定資産の減価償却等
当社グループの主な事業である埠頭業・倉庫業は施設に多額の投資を行う必要があり、有形固定資産及び無形固定資産の当連結会計年度末における帳簿価額は305億2千3百万円で総資産額の54.5%、営業収益の額の80.2%に相当している。当社グループは、1998年4月1日以降に取得した建物(建物附属設備を除く)並びに2016年4月1日以降取得した建物附属設備及び構築物を除く有形固定資産の減価償却方法について定率法を採用し、投資資金の早期回収を図っている。当連結会計年度における減価償却費の計上額は21億5千8百万円であり、これは減価償却の対象となる固定資産の当連結会計年度末における帳簿価額の10.5%に相当している。
c.退職給付に係る会計処理
当社グループは、退職給付費用及び債務の計算の前提となる割引率を、退職給付の支払見込期間を反映したAA格以上の普通社債の連結会計年度末における市場利回りを勘案して設定している。
当社グループの数理計算上の差異の主な発生原因は、退職給付信託の設定に伴い当社が拠出した株式の想定外の価格変動及び割引率の変更によるものであり、その処理方法は発生時の従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数(14年)による定額法によっている。当連結会計年度末における数理計算上の差異の未認識額は17億8千1百万円(貸方残高)である。
制度移行に伴う過去勤務費用の処理方法は、数理計算上の差異の処理方法に準じて、発生時の従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数(14年)による定額法によることとしている。当連結会計年度末における過去勤務費用の未認識額はない。
d.繰延税金資産
当社グループの税効果会計の適用に際しては、グループ各社の所得の過去の発生状況及び将来の発生見込に基づくスケジューリングの結果等を勘案して繰延税金資産の回収可能性の判定を行っている。当社グループにおいては、スケジューリング不能のもの、所得の発生見込みに不確実性の存する一部の連結子会社に係るもの等を除き回収可能であると判断している。
また、グループ通算制度を採用しており、これに沿った会計処理を行っている。
e.偶発債務
(当社川崎支店の火災について)
当社川崎支店において、2019年4月16日にベルトコンベアから火災事故が発生し、近隣の施設に延焼した。
これに対し、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結貸借対照表関係)6 偶発債務」に記載のとおり、延焼した施設で発電事業を行っている株式会社京浜バイオマスパワー、また発電施設の所有者である出光興産株式会社より2022年3月28日付にて、当社に対する損害賠償請求訴訟が提起され、2022年5月23日に訴状の送達を受けた。
訴訟の推移によっては、将来金銭的負担が生じる可能性があるが、現時点では連結財務諸表に与える影響を合理的に見積もることは困難な状況である。
なお、今後の訴訟の推移によっては、引当金を計上するなどの可能性がある。
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績」という。)の状況の概要は次のとおりである。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国の経済は、米国の通商政策の動向や中東、ロシア・ウクライナ戦争などの地政学リスク、諸物価の高騰が継続していることにより、依然として先行き不透明な状況が続いた。
物流を取り巻く環境は、深刻な人手不足や輸送能力の不足、諸費用の高止まりなどにより、厳しい状況が続いた。
このような経営環境の中、当社グループでは、グループ各社の連携を一層強化し、営業の拡大、費用の削減、経営基盤の強化、社会的責任の向上に取り組んだ。また、諸費用の高騰に対応した適正な料金収受に努めた。
国内総合物流事業では、倉庫業、港湾運送業、その他の業務の取扱いが増加した。倉庫業では、農産品、合成樹脂などが増加したことにより、入出庫数量は前期を上回った。港湾運送業では、コンテナ、ばら積み貨物の取扱数量が増加した。自動車運送業では、一部の貨物の荷動きが低調に推移したことにより、取扱数量が減少した。
国際物流事業では、中央アジア向け輸送が増加したことなどが収益に大きく寄与した。
この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなった。
a.財政状態
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ50億2千1百万円増加し、560億1千1百万円となった。当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ17億1百万円増加し、251億6千1百万円となった。当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ33億2千万円増加し、308億5千万円となった。
b.経営成績
当連結会計年度の営業収益は380億7千9百万円(前期比29億7千8百万円、8.5%増収)、営業利益は15億1百万円(前期比3億4千5百万円、29.9%増益)、経常利益は19億4千3百万円(前期比5億5千8百万円、40.3%増益)、親会社株主に帰属する当期純利益は14億6千6百万円(前期比3億4千1百万円、30.4%増益)となった。
セグメントの経営成績は次のとおりである。
*以下の営業収益及び営業利益は、セグメント間の取引を含んでいる。
○国内総合物流事業
国内総合物流事業の営業収益は328億9百万円(前期比4.9%増収)、営業利益は13億3千万円(前期比21.5%増益)となった。
≪倉庫業≫
倉庫業の営業収益は117億3千5百万円(前期比7.3%増収)となった。
入出庫数量は358万トン(前期328万トン)と前期を上回ったが、平均保管残高は28万トン(前期28万トン)と前期並みとなった。麦などの取扱いが減少したが、農産品、合成樹脂などの取扱いが増加した。
≪港湾運送業≫
港湾運送業の営業収益は85億9千7百万円(前期比4.3%増収)となった。
ばら積み貨物の取扱数量は511万トン(前期492万トン)となり、穀物などの取扱数量が増加した。また、コンテナの取扱数量が増加した。
≪自動車運送業≫
自動車運送業の営業収益は57億4千4百万円(前期比0.8%減収)となった。
飲料などの取扱数量が減少した。
≪その他の業務≫
その他の業務の営業収益は67億3千2百万円(前期比6.8%増収)となった。
新規施設の本格稼働により物流関連施設の賃貸に伴う収入が増加した。
○国際物流事業
国際物流事業の営業収益は56億1千6百万円(前期比33.4%増収)、営業利益は1億5千7百万円(前期比228.3%増益)となった。
中央アジア向け貨物の取扱いが増加した。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度の現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末より4億7千9百万円減少し、40億7百万円となった。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、営業利益が増益となったことやリース投資資産の減少などにより、前連結会計年度に比べ11億8百万円増加し、32億6千1百万円となった。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、35億1千2百万円の純支出となった。固定資産の取得による支出が増加したことなどにより、前連結会計年度に比べ12億9千2百万円純支出が増加した。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、2億4千4百万円の純支出となった。長期借入れによる収入が減少したことなどにより、前連結会計年度に比べ25億3千9百万円純支出が増加した。
③生産、受注及び販売の実績
当社グループは、役務の提供を主体とする総合物流業者であり、生産、受注及び販売の実績を区分して把握することは困難であるため、これに代えてセグメント別業務別の営業収益及び取扱数量を記載している。
a.セグメント別業務別営業収益
当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)
| セグメント名 | 業務の名称 | 営業収益 | |
| 金額(百万円) | 前年対比(%) | ||
| 国内総合物流事業 | 倉庫業 | 11,735 | 7.3 |
| 港湾運送業 | 8,597 | 4.3 | |
| 自動車運送業 | 5,744 | △0.8 | |
| その他の業務 | 6,732 | 6.8 | |
| 計 | 32,809 | 4.9 | |
| 国際物流事業 | 国際運送取扱業 | 5,616 | 33.4 |
| 合計 | 38,426 | 8.3 | |
(注) 上記の金額には、セグメント間の取引が含まれている。
b.セグメント別業務別取扱数量
○国内総合物流事業
1) 倉庫業
(イ)倉庫入出庫残高及び回転率
| 項目 | 期首残高 | 入庫 | 出庫 | 期末残高 | 回転率(%) | |
| 数量 (千トン) | 数量 (千トン) | 数量 (千トン) | 数量 (千トン) | 数量 | ||
| 倉庫 | 前連結会計年度 | 276 | 1,529 | 1,550 | 256 | 49.9 |
| (2024年4月1日~ 2025年3月31日) | ||||||
| 当連結会計年度 | 256 | 1,712 | 1,687 | 281 | 52.3 | |
| (2025年4月1日~ 2026年3月31日) | ||||||
| サイロ | 前連結会計年度 | 5 | 111 | 98 | 19 | 27.6 |
| (2024年4月1日~ 2025年3月31日) | ||||||
| 当連結会計年度 | 19 | 88 | 101 | 5 | 45.4 | |
| (2025年4月1日~ 2026年3月31日) | ||||||
(注) 貨物回転率は貨物荷動きの状況を示すものであって、下記の算式によって算定される。
| 回転率= | 年間入出庫高 | ×100 |
| 前月末残高及び当月末残高の年間累計 |
(ロ)倉庫品目別保管残高
| 品目 | 前連結会計年度 (2025年3月31日現在) | 当連結会計年度 (2026年3月31日現在) | ||
| 保管数量 | 保管数量 | |||
| 千トン | 比率(%) | 千トン | 比率(%) | |
| 倉庫 | ||||
| 農水産品 | 58 | 22.8 | 69 | 24.9 |
| 金属 | 12 | 4.9 | 15 | 5.4 |
| 金属製品・機械 | 7 | 3.1 | 7 | 2.5 |
| 窯業品 | 1 | 0.6 | 1 | 0.4 |
| その他の化学工業品 | 70 | 27.4 | 82 | 29.2 |
| 紙・パルプ | 24 | 9.6 | 25 | 9.0 |
| 食料工業品 | 18 | 7.2 | 20 | 7.4 |
| 雑工業品 | 0 | 0.4 | 1 | 0.4 |
| 雑品 | 61 | 24.0 | 58 | 20.8 |
| 計 | 256 | 100.0 | 281 | 100.0 |
| サイロ | ||||
| 農水産品 | 16 | 85.2 | 2 | 50.7 |
| 雑品 | 2 | 14.8 | 2 | 49.3 |
| 計 | 19 | 100.0 | 5 | 100.0 |
2) 港湾運送業
(イ)一般貨物
| 作業別 | 前連結会計年度 (2024年4月1日~2025年3月31日) | 当連結会計年度 (2025年4月1日~2026年3月31日) |
| 搬入 | ||
| 本船揚(千トン) | 1,630 | 1,534 |
| 艀揚(千トン) | - | 3 |
| 車卸(千トン) | 53 | 42 |
| 計(千トン) | 1,684 | 1,580 |
| 搬出 | ||
| 本船積(千トン) | 942 | 963 |
| 艀積(千トン) | 19 | 15 |
| 車積(千トン) | 637 | 588 |
| 計(千トン) | 1,599 | 1,567 |
| 搬入、搬出を伴わない作業(千トン) | 3,404 | 3,801 |
| 合計(千トン) | 6,688 | 6,949 |
(ロ)コンテナ
| 作業別 | 前連結会計年度 (2024年4月1日~2025年3月31日) | 当連結会計年度 (2025年4月1日~2026年3月31日) |
| 取扱数量(TEU) | 189,658 | 205,754 |
(注) TEU:20フィートコンテナ換算
3) 自動車運送業
| 扱別 | 前連結会計年度 (2024年4月1日~2025年3月31日) | 当連結会計年度 (2025年4月1日~2026年3月31日) |
| 輸送数量(千トン) | 1,665 | 1,652 |
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりである。
なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において判断したものである。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績等
1)財政状態の分析
(資産)
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ50億2千1百万円増加し、560億1千1百万円となった。株価上昇に伴う投資有価証券の増加などにより、固定資産が前連結会計年度末に比べ52億5千2百万円増加した。
(負債)
負債は、前連結会計年度末に比べ17億1百万円増加し、251億6千1百万円となった。借入金が長期短期合わせて6億9千9百万円増加したほか、繰延税金負債も増加した。
(純資産)
純資産は、前連結会計年度末に比べ33億2千万円増加し、308億5千万円となった。利益剰余金やその他有価証券評価差額金が増加した。
この結果、自己資本比率は前連結会計年度末に比べ1.1ポイント上昇し、54.7%となった。
2)経営成績の分析
(イ) 営業収益
当連結会計年度における営業収益は、380億7千9百万円(前期比29億7千8百万円増収)となった。なお、セグメント別営業収益の概要については、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載している。
(ロ) 営業原価
当連結会計年度における営業原価は、341億5百万円(前期比25億4千8百万円増加)となった。この結果、営業原価の営業収益に対する比率は89.6%となり、前連結会計年度の89.9%と比較して0.3ポイント低下した。
(ハ) 販売費及び一般管理費
当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、24億7千2百万円(前期比8千4百万円増加)となった。
(ニ) 営業外損益
当連結会計年度における営業外収益は、6億9千4百万円(前期比2億4千7百万円増加)となった。
営業外費用は2億5千3百万円(前期比3千4百万円増加)となった。
金融収支は1億9百万円の黒字(前期比8百万円増加)となった。
(ホ) 特別損益
当連結会計年度における特別利益は、投資有価証券売却益3億1千2百万円、固定資産売却益1千万円を計上した。一方、特別損失は、固定資産除却損1億2百万円を計上した。
b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループは、経営三カ年計画として2024年3月期から2026年3月期までの3年間の経営三カ年計画を策定し、最終年度である2026年3月期連結業績目標を営業収益400億円、営業利益15億円、親会社株主に帰属する当期純利益10億円としている。
当連結会計年度における日本経済は、米国の通商政策の動向や中東、ロシア・ウクライナ戦争などの地政学リスク、諸物価の高騰が継続していることにより、依然として先行き不透明な状況が続いた。
物流を取り巻く環境は、深刻な人手不足や輸送能力の不足、諸費用の高止まりなどにより、厳しい状況が続いた。
このような経営環境の中、当社グループは、グループ各社の連携を一層強化し、営業の拡大、費用の削減、経営基盤の強化、社会的責任の向上に取り組んだ。
その結果、当連結会計年度は経営三カ年計画策定時掲げた最終年度連結業績の目標に対し、営業収益95.2%、営業利益100.1%、親会社株主に帰属する当期純利益146.7%の達成率となった。
なお、各科目の増減に関する認識及び分析・検討内容については、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績等の状況」に記載している。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
a.キャッシュ・フローの分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、営業利益が増益になったことやリース投資資産の減少などにより、前連結会計年度に比べ11億8百万円増加し、32億6千1百万円となった。
なお、当連結会計年度における投資活動・財務活動によるキャッシュ・フローの概要については、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載している。
b.資本の財源及び資金の流動性
1)資本構成
当社グループの当連結会計年度末における資本構成は、その他の包括利益累計額を含めた自己資本が306億4千万円(前連結会計年度末対比32億8千9百万円増加)で総資産に対する比率は54.7%、借入金が166億7千2百万円(前連結会計年度末対比6億9千9百万円増加)で同29.8%となっており、前連結会計年度末と比較して自己資本比率が1.1ポイント上昇し、借入金の比率は1.5ポイント低下している。自己資本比率の上昇は、自己資本の増加率が総資産の増加率を上回ったことによるものである。また、総資産借入金比率の低下は、借入金の増加率が総資産の増加率を下回ったことによるものである。
2)資金の流動性
当社グループの当連結会計年度末における流動比率は93.8%で、前連結会計年度末における93.0%と比べ0.8ポイント上昇した。
当連結会計年度の売上債権の平均滞留期間は1.2ヶ月で前連結会計年度とおおむね変わりなく、回収は順調であった。
3)財政政策
当社グループは現在、運転資金及び設備資金を内部資金及び借入により調達している。運転資金の借入については、当社が一括して金融機関等から短期借入により調達し、関係会社の資金需要に応じて貸し付ける方法をとっている。設備資金については、金融収支の安定性を重視し、金融機関から長期固定金利の借入により調達している。
なお、経営三カ年計画(2026年度~2028年度)期間において投資する約235億円は、自己資金及び金融機関からの借入金にて調達する方針である。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されている。
連結財務諸表の作成にあたり、期末時点の状況をもとに、種々の見積りと仮定を行っているが、それらは連結財務諸表、偶発債務に影響を及ぼしている。連結財務諸表に与える影響が大きいと考えられる項目・事象は以下のとおりである。
a.投資の減損
当社グループは、長期的な資金の運用または長期的な取引関係の維持等のために、金融機関を含む取引先の株式等に対する投資を行っている。これらの投資には市場価格のない株式等以外の価格変動性の高い上場会社の株式と、市場価格のない非上場会社の株式等が含まれており、当社グループはこれらの株式等の投資価値の低下が一時的でないものと判断した場合に減損処理を行うこととしている。当連結会計年度において計上した減損処理額はなく、当連結会計年度末において保有する上場会社の株式に係る未実現損失はない。
b.固定資産の減価償却等
当社グループの主な事業である埠頭業・倉庫業は施設に多額の投資を行う必要があり、有形固定資産及び無形固定資産の当連結会計年度末における帳簿価額は305億2千3百万円で総資産額の54.5%、営業収益の額の80.2%に相当している。当社グループは、1998年4月1日以降に取得した建物(建物附属設備を除く)並びに2016年4月1日以降取得した建物附属設備及び構築物を除く有形固定資産の減価償却方法について定率法を採用し、投資資金の早期回収を図っている。当連結会計年度における減価償却費の計上額は21億5千8百万円であり、これは減価償却の対象となる固定資産の当連結会計年度末における帳簿価額の10.5%に相当している。
c.退職給付に係る会計処理
当社グループは、退職給付費用及び債務の計算の前提となる割引率を、退職給付の支払見込期間を反映したAA格以上の普通社債の連結会計年度末における市場利回りを勘案して設定している。
当社グループの数理計算上の差異の主な発生原因は、退職給付信託の設定に伴い当社が拠出した株式の想定外の価格変動及び割引率の変更によるものであり、その処理方法は発生時の従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数(14年)による定額法によっている。当連結会計年度末における数理計算上の差異の未認識額は17億8千1百万円(貸方残高)である。
制度移行に伴う過去勤務費用の処理方法は、数理計算上の差異の処理方法に準じて、発生時の従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数(14年)による定額法によることとしている。当連結会計年度末における過去勤務費用の未認識額はない。
d.繰延税金資産
当社グループの税効果会計の適用に際しては、グループ各社の所得の過去の発生状況及び将来の発生見込に基づくスケジューリングの結果等を勘案して繰延税金資産の回収可能性の判定を行っている。当社グループにおいては、スケジューリング不能のもの、所得の発生見込みに不確実性の存する一部の連結子会社に係るもの等を除き回収可能であると判断している。
また、グループ通算制度を採用しており、これに沿った会計処理を行っている。
e.偶発債務
(当社川崎支店の火災について)
当社川崎支店において、2019年4月16日にベルトコンベアから火災事故が発生し、近隣の施設に延焼した。
これに対し、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結貸借対照表関係)6 偶発債務」に記載のとおり、延焼した施設で発電事業を行っている株式会社京浜バイオマスパワー、また発電施設の所有者である出光興産株式会社より2022年3月28日付にて、当社に対する損害賠償請求訴訟が提起され、2022年5月23日に訴状の送達を受けた。
訴訟の推移によっては、将来金銭的負担が生じる可能性があるが、現時点では連結財務諸表に与える影響を合理的に見積もることは困難な状況である。
なお、今後の訴訟の推移によっては、引当金を計上するなどの可能性がある。