四半期報告書-第202期第3四半期(令和1年10月1日-令和1年12月31日)

【提出】
2020/02/13 14:09
【資料】
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【項目】
41項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものである。
(1) 経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間の売上高は、ガス事業で原料費調整制度に基づき販売単価が高めに推移したことや、電力事業で電力販売量が増加したことなどにより、前年同四半期連結累計期間(以下、「前年同四半期」という。)に比べて308億円増の9,745億円となった。経常利益は、ガス事業での原料価格の変動が販売単価に反映されるまでのタイムラグによる増益影響(*)やガス事業費用の減少等により、前年同四半期に比べて339億円増の593億円となった。親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同四半期に比べて296億円増の348億円となった。
(*)原料価格の変動が原料費調整制度に基づく販売単価に反映されるまでには、一定の時間差があるため、一時的な増減益要因となる。当 第3四半期は一時的な増益要因、前年同四半期は一時的な減益要因となっている。
セグメントの業績を示すと次のとおりである。
① 国内エネルギー・ガス
ガス供給件数は、前第3四半期連結会計期間末に比べて4.3%減の541万1千件となった。
ガス販売量は、前年同四半期に比べて6.8%減の52億2千万m3となった。このうち、家庭用ガス販売量は、春先や夏場の気水温が低く推移し給湯・暖房需要が増加したが、他社へのスイッチング影響等により、前年同四半期に比べて0.6%減の11億5百万m3、業務用等のガス販売量は、需要開発等による増加があったものの、他社へのスイッチング影響やお客さま先での設備稼働減等により、前年同四半期に比べて8.3%減の41億1千6百万m3となった。
売上高は、ガス販売量は減少したものの、原料費調整制度に基づき販売単価が高めに推移したことなどにより、前年同四半期に比べて44億円増の6,918億円となった。セグメント利益は、原料価格の変動が販売単価に反映されるまでのタイムラグによる増益影響やガス事業費用の減少等により、前年同四半期に比べて352億円増の344億円となった。
当第3四半期における販売実績は次のとおりである。
家庭用1,105百万m3(△0.6)
ガス販売量業務用等4,116百万m3(△8.3)
5,220百万m3(△6.8)
ガス供給件数5,411千件(△4.3)

(注) ( )内数値は前年同期比(%)である。
② 国内エネルギー・電力
低圧電気供給件数は、前第3四半期連結会計期間末に比べて44.8%増の124万1千件となり、電力販売量は、小売での販売量の増加等により、前年同四半期に比べて10.6%増の94億5百万kWhとなった。
売上高は、低圧電気供給件数の増加に伴う電力販売量の増加等により、前年同四半期に比べて139億円増の1,454億円となった。セグメント利益は、小売での販売量は増加したものの、夏場の低気温、料金値下げ等による販売単価の低下、発電所の計画外停止等により、前年同四半期に比べて6億円減の45億円となった。
当第3四半期における販売実績は次のとおりである。
電力販売量小売3,137百万kWh(+36.5)
卸等6,268百万kWh(+1.0)
9,405百万kWh(+10.6)
低圧電気供給件数1,241千件(+44.8)

(注) ( )内数値は前年同期比(%)である。
③ 海外エネルギー
売上高は、LNG船事業収入の増加や前年度に取得した米国の天然ガス火力発電事業会社の貢献等により、前年同四半期に比べて162億円増の432億円となった。セグメント利益は、フリーポートLNGプロジェクト関連費用の影響等により、前年同四半期に比べて42億円減の35億円となった。
④ ライフ&ビジネス ソリューション
売上高は、情報ソリューション事業や都市開発事業、材料ソリューション事業の販売増等により、前年同四半期に比べて73億円増の1,568億円となった。セグメント利益は、材料ソリューション事業の販売増や費用の減少等により、前年同四半期に比べて13億円増の134億円となった。
(注) 1 上記のセグメント別売上高、セグメント損益には、セグメント間の内部取引に係る金額を含んでいる。
2 本報告書では、ガス量はすべて1m3当たり45MJ(メガジュール)で表示している。
(2) 財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間末の総資産は2兆1,255億円となり、前連結会計年度末に比べて958億円増加した。これは、海外投資案件の取得等により固定資産が増加したことなどによるものである。
当第3四半期連結会計期間末の負債は1兆1,025億円となり、前連結会計年度末に比べて1,078億円増加した。これは、社債の発行等により固定負債が増加したことなどによるものである。
当第3四半期連結会計期間末の純資産は1兆229億円となり、前連結会計年度末に比べて120億円減少した。これは、利益剰余金等の増加により株主資本が増加したものの、繰延ヘッジ損益等の減少によりその他の包括利益累計額が減少したことによるものである。
(3) 資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、社債、借入金及び自己資金を財源としながら、ガス事業の基盤である本支供給管等の品質向上投資や、国内エネルギー、海外エネルギー、ライフ&ビジネス ソリューションへの成長投資を行っていく。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はない。
(5) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発費は62億8千1百万円である。