四半期報告書-第203期第2四半期(令和2年7月1日-令和2年9月30日)

【提出】
2020/11/13 9:15
【資料】
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【項目】
43項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間の売上高は、電力事業で電力販売量が増加したものの、ガス事業でガス販売量が減少したことや、原料費調整制度に基づきガス販売単価が低めに推移したことなどにより、前年同四半期連結累計期間(以下、「前年同四半期」という。)に比べて140億円減の6,389億円となりました。経常利益は、電力事業やLNG販売事業での増益、ガス事業での原料価格の変動が販売単価に反映されるまでのタイムラグによる増益影響(*)が前期に比べて拡大したことなどにより、前年同四半期に比べて49億円増の548億円となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同四半期に比べて33億円増の367億円となりました。
(*)原料価格の変動が原料費調整制度に基づく販売単価に反映されるまでには一定の時間差があるため、一時的な増減益要因となります。当第2四半期・前年同四半期は一時的な増益要因となっております。
セグメントの業績を示すと次のとおりであります。
① 国内エネルギー・ガス
ガス供給件数は、前第2四半期連結会計期間末に比べて4.5%減の521万2千件となりました。
ガス販売量は、前年同四半期に比べて9.9%減の31億7千8百万m3となりました。このうち、家庭用ガス販売量は、概ね前年同四半期並みの7億1千2百万m3、業務用等のガス販売量は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響によるお客さま先での設備稼働減等により、前年同四半期に比べて12.7%減の24億6千6百万m3となりました。
売上高は、ガス販売量が減少したことや、原料費調整制度に基づきガス販売単価が低めに推移したことなどにより、前年同四半期に比べて261億円減の4,380億円となりました。セグメント利益は、ガス販売量が減少したものの、原料価格の変動が販売単価に反映されるまでのタイムラグによる増益影響やLNG販売事業での利益増等により、前年同四半期に比べて27億円増の317億円となりました。
当第2四半期における販売実績は次のとおりであります。
家庭用712百万m3(+1.5)
ガス販売量業務用等2,466百万m3(△12.7)
3,178百万m3(△9.9)
ガス供給件数5,212千件(△4.5)

(注) ( )内数値は前年同期比(%)であります。
② 国内エネルギー・電力
低圧電気供給件数は、前第2四半期連結会計期間末に比べて22.8%増の142万4千件となり、電力販売量は、小売と卸等がともに増加し、前年同四半期に比べて19.6%増の75億9千4百万kWhとなりました。
売上高は、電力販売量が増加したことなどにより、前年同四半期に比べて133億円増の1,111億円となりました。この結果、セグメント利益は、前年同四半期に比べて68億円増の116億円となりました。
当第2四半期における販売実績は次のとおりであります。
電力販売量小売2,715百万kWh(+29.6)
卸等4,879百万kWh(+14.7)
7,594百万kWh(+19.6)
低圧電気供給件数1,424千件(+22.8)

(注) ( )内数値は前年同期比(%)であります。
③ 海外エネルギー
売上高は、米国上流事業会社の増収影響等により、前年同四半期に比べて45億円増の300億円となりました。セグメント利益は、フリーポートプロジェクトや米国上流事業会社の増益影響等はありましたが、デリバティブ時価評価影響等により、前年同四半期に比べて14億円減の25億円となりました。
④ ライフ&ビジネス ソリューション
売上高は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による事業活動の一部休止等により、前年同四半期に比べて55億円減の995億円となりました。セグメント利益は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による情報ソリューション事業やフィットネス事業の減益影響等により、前年同四半期に比べて17億円減の72億円となりました。
(注) 1 上記のセグメント別売上高、セグメント損益には、セグメント間の内部取引に係る金額を含んでおります。
2 本報告書では、ガス量はすべて1m3当たり45MJ(メガジュール)で表示しております。
(2) 財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末の総資産は2兆1,995億円となり、前連結会計年度末に比べて590億円増加しました。これは、投資の進捗等により固定資産が増加したことや現預金等の増加により流動資産が増加したことによるものであります。
当第2四半期連結会計期間末の負債は1兆1,656億円となり、前連結会計年度末に比べて527億円増加しました。これは、社債の発行等により固定負債が増加したことなどによるものであります。
当第2四半期連結会計期間末の純資産は1兆339億円となり、前連結会計年度末に比べて62億円増加しました。これは、繰延ヘッジ損益等の減少によりその他の包括利益累計額が減少したものの、利益剰余金の増加により株主資本が増加したことなどによるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物は、前年同四半期末に比べて339億円増加して1,740億円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
売上債権の増減額が減少したことなどにより、当第2四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは前年同四半期に比べて73億円収入減の808億円の収入となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
関係会社株式の取得による支出が減少したことなどにより、当第2四半期連結累計期間の投資活動によるキャッシュ・フローは前年同四半期に比べて42億円支出減の844億円の支出となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
コマーシャル・ペーパーの償還による支出が減少したことなどにより、当第2四半期連結累計期間の財務活動によるキャッシュ・フローは前年同四半期に比べて67億円収入増の307億円の収入となりました。
(4) 資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、社債、借入金及び自己資金を財源としながら、ガス事業の基盤である本支供給管等の品質向上投資や、国内エネルギー、海外エネルギー、ライフ&ビジネス ソリューションへの成長投資を行っていきます。
(5) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(6) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発費は39億2千2百万円であります。