四半期報告書-第203期第3四半期(令和2年10月1日-令和2年12月31日)

【提出】
2021/02/12 9:25
【資料】
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【項目】
42項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間の売上高は、電力事業で電力販売量が増加したものの、ガス事業で原料費調整制度に基づきガス販売単価が低めに推移したことやガス販売量が減少したことなどにより、前年同四半期連結累計期間(以下、「前年同四半期」という。)に比べて116億円減の9,628億円となりました。経常利益は、海外エネルギー事業や電力事業での増益、ガス事業で原料価格の変動が販売単価に反映されるまでのタイムラグによる増益影響(*)が前年同四半期に比べて拡大したことなどにより、前年同四半期に比べて221億円増の815億円となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同四半期に比べて228億円増の576億円となりました。
(*)原料価格の変動が原料費調整制度に基づく販売単価に反映されるまでには一定の時間差があるため、一時的な増減益要因となります。当第3四半期・前年同四半期は一時的な増益要因となっております。
セグメントの業績を示すと次のとおりであります。
① 国内エネルギー・ガス
ガス供給件数は、前第3四半期連結会計期間末に比べて4.2%減の518万4千件となりました。
ガス販売量は、前年同四半期に比べて5.6%減の49億2千8百万m3となりました。このうち、家庭用ガス販売量は、概ね前年同四半期並みの11億1千7百万m3、業務用等のガス販売量は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響によるお客さま先での設備稼働減等により、前年同四半期に比べて7.4%減の38億1千1百万m3となりました。
売上高は、原料費調整制度に基づきガス販売単価が低めに推移したことやガス販売量が減少したことなどにより、前年同四半期に比べて395億円減の6,547億円となりました。セグメント利益は、ガス販売量が減少したものの、原料価格の変動が販売単価に反映されるまでのタイムラグによる増益影響等により、前年同四半期に比べて76億円増の421億円となりました。
当第3四半期における販売実績は次のとおりであります。
家庭用1,117百万m3(+1.1)
ガス販売量業務用等3,811百万m3(△7.4)
4,928百万m3(△5.6)
ガス供給件数5,184千件(△4.2)

(注) ( )内数値は前年同期比(%)であります。
② 国内エネルギー・電力
低圧電気供給件数は、前第3四半期連結会計期間末に比べて18.9%増の147万6千件となり、電力販売量は、小売と卸等がともに増加し、前年同四半期に比べて21.6%増の114億3千5百万kWhとなりました。
売上高は、電力販売量が増加したことなどにより、前年同四半期に比べて201億円増の1,631億円となりました。この結果、セグメント利益は、前年同四半期に比べて72億円増の118億円となりました。
当第3四半期における販売実績は次のとおりであります。
電力販売量小売3,914百万kWh(+24.7)
卸等7,522百万kWh(+20.0)
11,435百万kWh(+21.6)
低圧電気供給件数1,476千件(+18.9)

(注) ( )内数値は前年同期比(%)であります。
③ 海外エネルギー
売上高は、米国上流事業会社の増収影響等により、前年同四半期に比べて61億円増の494億円となりました。セグメント利益は、フリーポートLNGプロジェクトや米国上流事業会社の増益影響等により、前年同四半期に比べて100億円増の136億円となりました。
④ ライフ&ビジネス ソリューション
売上高は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による事業活動の一部休止等により、前年同四半期に比べて25億円減の1,543億円となりました。セグメント利益は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による情報ソリューション事業やフィットネス事業の減益影響等により、前年同四半期に比べて7億円減の127億円となりました。
(注) 1 上記のセグメント別売上高、セグメント損益には、セグメント間の内部取引に係る金額を含んでおりま
す。
2 本報告書では、ガス量はすべて1m3当たり45MJ(メガジュール)で表示しております。
(2) 財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間末の総資産は2兆2,059億円となり、前連結会計年度末に比べて654億円増加しました。これは、投資の進捗等による有形固定資産の増加や株価上昇等による投資有価証券の増加等によって、固定資産が増加したことなどによるものであります。
当第3四半期連結会計期間末の負債は1兆1,624億円となり、前連結会計年度末に比べて496億円増加しました。これは、社債の発行等により固定負債が増加したことなどによるものであります。
当第3四半期連結会計期間末の純資産は1兆434億円となり、前連結会計年度末に比べて157億円増加しました。これは、繰延ヘッジ損益等の減少によりその他の包括利益累計額が減少したものの、利益剰余金の増加により株主資本が増加したことなどによるものであります。
(3) 資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、社債、借入金及び自己資金を財源としながら、ガス事業の基盤である本支供給管等の品質向上投資や、国内エネルギー、海外エネルギー、ライフ&ビジネス ソリューションへの成長投資を行っていきます。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発費は59億4千7百万円であります。