四半期報告書-第39期第1四半期(平成30年4月1日-平成30年6月30日)

【提出】
2018/08/10 9:59
【資料】
PDFをみる
【項目】
28項目
「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を当第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態については遡及処理後の前連結会計年度末の数値で比較を行っております。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当社グループは、報告セグメントをデジタルエンタテインメント事業、アミューズメント事業、出版事業、及びライツ・プロパティ等事業と定め、各々のセグメントにおいて、事業基盤の強化と収益力の向上に努めております。
当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高は45,470百万円(前年同期比20.2%減)、営業利益は4,258百万円(前年同期比66.9%減)、経常利益は7,700百万円(前年同期比42.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は5,869百万円(前年同期比29.9%減)となりました。
当第1四半期連結累計期間の報告セグメント別の状況は次のとおりであります。
①デジタルエンタテインメント事業
ゲームを中心とするデジタルエンタテインメント・コンテンツの企画、開発、販売及び運営を行っております。デジタルエンタテインメント・コンテンツは、顧客のライフスタイルにあわせて、家庭用ゲーム機 (携帯ゲーム機含む)、PC、スマートデバイス等、多様な利用環境に対応しています。
当第1四半期連結累計期間は、家庭用ゲーム機向けタイトルにおいて、当社の新作ソフトの発売がなかったため、前年同期比で減収となりました。また、第2四半期以降に発売する大型新作タイトル向けの広告宣伝費を先行して計上したため、営業損失となりました。他方、ゲームソフトのダウンロード販売は引き続き好調に推移しております。
スマートデバイス・PCブラウザ等をプラットフォームとしたコンテンツにおいては、前期にサービスを開始したタイトルの多くが当社の想定を下回り、既存有力タイトルの売上高に上乗せをするに至りませんでした。また、ライセンス料一時金の影響がなくなったこともあり、前年同期比で減収減益となりました。
多人数参加型オンラインロールプレイングゲームにおいては、前年同期に「ファイナルファンタジーXIV」拡張版ディスクの発売があったことから、前年同期比で減収減益となりましたが、課金ユーザーのゲーム内消費は好調を維持しております。
当事業における当第1四半期連結累計期間の売上高は32,403百万円(前年同期比26.6%減)となり、営業利益は6,061百万円(前年同期比55.8%減)となりました。
②アミューズメント事業
アミューズメント施設の運営、並びにアミューズメント施設向けの業務用ゲーム機器・関連商製品の企画、開発及び販売を行っております。
当第1四半期連結累計期間は、店舗運営が堅調に推移したため、前年同期比で増収となりました。また、アミューズメント機器については、新規タイトルの発売がなかったことから、前年同期比で減益となりました。
当事業における当第1四半期連結累計期間の売上高は9,440百万円(前年同期比5.0%増)となり、営業利益は208百万円(前年同期比68.4%減)となりました。
③出版事業
コミック雑誌、コミック単行本、ゲーム関連書籍等の出版、許諾等を行っております。
当第1四半期連結累計期間は、紙媒体でのコミック単行本の売上は、新刊が少なかったため低調に推移したものの、電子書籍の売上が好調に推移したため、前年同期比で増収となりました。また、電子書籍向けの広告宣伝費が増加したため、前年同期比で減益となりました。
当事業における当第1四半期連結累計期間の売上高は2,380百万円(前年同期比3.6%増)となり、営業利益は442百万円(前年同期比21.3%減)となりました。
④ライツ・プロパティ等事業
主として当社グループのコンテンツに関する二次的著作物の企画・制作・販売及びライセンス許諾を行っております。
当第1四半期連結累計期間は、前年同期において自社コンテンツの新規キャラクターグッズ等の投入があった反動から、前年同期比で減収減益となりました。
当事業における当第1四半期連結累計期間の売上高は1,471百万円(前年同期比31.9%減)となり、営業利益は139百万円(前年同期比76.1%減)となりました。
当第1四半期連結会計期間の財政状態の概要は次のとおりであります。
①資産
当第1四半期連結会計期間末における流動資産は199,712百万円となり、前連結会計年度末に比べ16,388百万円減少しました。これは主に現金及び預金が23,361百万円減少したこと、コンテンツ制作勘定が9,566百万円増加したことによるものであります。固定資産は45,082百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,469百万円増加しまし
た。
この結果、総資産は、244,794百万円となり、前連結会計年度末に比べ14,918百万円減少しました。
②負債
当第1四半期連結会計期間末における流動負債は45,703百万円となり、前連結会計年度末に比べ13,138百万円減
少しました。これは主に未払法人税等が7,138百万円、支払手形及び買掛金が2,322百万円減少したことによるもの
であります。固定負債は7,549百万円となり、前連結会計年度末に比べ38百万円増加しました。
この結果、負債合計は、53,253百万円となり、前連結会計年度末に比べ13,099百万円減少しました。
③純資産
当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は191,540百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,819百万円
減少しました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益5,869百万円、剰余金の配当6,549百万円及び為替換
算調整勘定の減少1,227百万円によるものであります。
この結果、自己資本比率は78.0%(前連結会計年度末は74.2%)となりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、570百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。