有価証券報告書-第45期(2024/04/01-2025/03/31)
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当社グループは、報告セグメントをデジタルエンタテインメント事業、アミューズメント事業、出版事業、及びライツ・プロパティ等事業と定め、各々のセグメントにおいて、事業基盤の強化と収益力の向上に努めております。
当連結会計年度の業績は、売上高は324,506百万円(前期比8.9%減)、営業利益は40,580百万円(前期比24.6%増)、経常利益は40,939百万円(前期比1.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は24,414百万円(前期比63.7%増)となりました。
当連結会計年度の報告セグメント別の状況は以下のとおりであります。
a .デジタルエンタテインメント事業
ゲームを中心とするデジタルエンタテインメント・コンテンツの企画、開発、販売及び運営を行っております。デジタルエンタテインメント・コンテンツは、顧客のライフスタイルにあわせて、家庭用ゲーム機 (携帯ゲーム機含む)、PC、スマートデバイス等、多様な利用環境に対応しています。
当連結会計年度は、HD(High-Definition)ゲームにおいて、「FINAL FANTASY XVI」、「ファイナルファンタジー ピクセルリマスター」、「ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅」、「FINAL FANTASY VII REBIRTH」等を発売した前年と比較して、新作タイトルからの売上が減少したことにより、前期比で減収となりました。一方で、開発費の償却負担や広告宣伝費及びコンテンツ評価損が前年から減少したこと等に加え、2024年11月に発売した「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」の販売が当初の想定を上回ったこと等により、前期の営業損失から黒字転換しました。
MMO(多人数参加型オンラインロールプレイングゲーム)においては、「ファイナルファンタジーXIV」の最新拡張パッケージ「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」発売により前期比で増収増益となりました。
スマートデバイス・PCブラウザ等をプラットフォームとしたコンテンツにおいては、2024年11月に「エンバーストーリア」のサービスを開始したものの、既存タイトルの弱含み及び前年にロイヤリティ収入の計上があったことにより前期比で減収減益となりました。
当事業における当連結会計年度の売上高は206,536百万円(前期比16.8%減)となり、営業利益は33,867百万円(前期比33.0%増)となりました。
b .アミューズメント事業
アミューズメント施設の運営、並びにアミューズメント施設向けの業務用ゲーム機器・関連商製品の企画、開発及び販売を行っております。
当連結会計年度は、既存店売上高及び機器販売が前年を上回ったことにより、前期比で増収増益となりました。
当事業における当連結会計年度の売上高は71,215百万円(前期比15.7%増)となり、営業利益は7,846百万円(前期比3.7%増)となりました。
c .出版事業
コミック雑誌、コミック単行本、ゲーム関連書籍等の出版、許諾等を行っております。
当連結会計年度は、全体として底堅く推移したものの、前年度にアニメ放送をきっかけに大ヒットした「薬屋のひとりごと」の反動減があったことに加え、今後の新作投入に向けた費用の増加等により、前期比で減収減益となりました。
当事業における当連結会計年度の売上高は30,752百万円(前期比1.1%減)となり、営業利益は10,977百万円(前期比8.4%減)となりました。
d .ライツ・プロパティ等事業
主として当社グループのコンテンツに関する二次的著作物の企画・制作・販売及びライセンス許諾を行っております。
当連結会計年度は、有力IPにかかる新規キャラクターグッズの販売が好調だったこと等によって、前期比で増収増益となりました。
当事業における当連結会計年度の売上高は19,067百万円(前期比0.8%増)となり、営業利益は6,067百万円(前期比7.2%増)となりました。
当連結会計年度の財政状態の概要は次のとおりであります。
a .資産
流動資産は、前連結会計年度末に比べて、1.6%増加し、344,515百万円となりました。これは主として現金及び預金が21,859百万円増加したこと、受取手形及び売掛金が11,507百万円減少したことによるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて、0.0%減少し、71,644百万円となりました。
この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて、1.3%増加し、416,160百万円となりました。
b .負債
流動負債は、前連結会計年度末に比べて、17.4%減少し、67,360百万円となりました。これは主として支払手形及び買掛金が6,944百万円、未払法人税等が4,437百万円減少したことによるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて、2.0%増加し、12,431百万円となりました。
この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて、14.9%減少し、79,792百万円となりました。
c .純資産
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて、6.1%増加し、336,368百万円となりました。これは主として、親会社株主に帰属する当期純利益24,414百万円の計上、配当金の支払6,720百万円によるものであります。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ20,429百万円増加して、243,610百万円となりました。キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。
a .営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動の結果得られた資金は42,781百万円(前期比18.1%減)となりました。
これは主として、税金等調整前当期純利益39,542百万円、売上債権11,538百万円の減少、減価償却費8,463百万円、仕入債務6,610百万円の減少及び法人税等の支払額10,340百万円によるものであり、全体としては資金が増加しました。
b .投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動の結果使用した資金は15,114百万円(前期比14.4%増)となりました。
これは主として、有形固定資産の取得による支出10,870百万円及び無形固定資産の取得による支出1,203百万円によるものであります。
c .財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動の結果使用した資金は6,600百万円(前期比55.4%減)となりました。
これは主として、配当金の支払額6,719百万円によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a .生産実績
当社グループの生産は同種の商製品であっても一様でないため、セグメントごとに生産規模を金額あるいは数量で示すことはしておりません。
b .仕入実績
仕入実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。
c .受注実績
当社グループは受注による生産は行っておりません。
d .販売実績
販売実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。
(注)セグメント間の取引については相殺消去しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当該有価証券報告書提出日現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
・「当連結会計年度の経営成績等」及び「セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況」に関する認識及び分析・検討内容
「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
・経営成績に重要な影響を与える要因
「第2 事業の状況 3事業等のリスク」に記載のとおり、当該事業リスクが発生した場合、経営成績に重要な影響を与える可能性があります。
為替変動の影響
当連結会計年度において主に円と米ドル及びユーロによる為替レートの変動の影響により1,232百万円の為替差損を計上しております。
・経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、下記の通り、3つの財務目標数値を設定致します。
・DE事業全体の安定的な利益創出を実現し、かつ、2027年3月期連結営業利益率15%を目指します。
・3か年累計の戦略投資枠(成長投資または株主還元)として、最大1,000億円を設定いたします。
・資本効率を意識した経営にシフトし、ROE10%以上の達成を目指します。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
・「当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況」に関する認識及び分析・検討内容
「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
・資本の財源及び資金の流動性
当社グループの運転資金需要のうち主なものには、デジタルエンタテインメント事業及びアミューズメント事業におけるコンテンツ制作に係る人件費及び外注開発費のほか、家庭用ゲームソフトのディスク製造費、アミューズメント事業のプライズ商材、出版事業の印刷物、ライツ・プロパティ等事業のグッズ等の商材、TVコマーシャル等の広告宣伝費があります。
当社グループでは、運転資金及び設備資金は内部資金より資金調達をしております。
また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は243,610百万円となっており、当社グループの事業を推進していく上で充分な流動性を確保しております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要な項目は以下のとおりであります。
a .コンテンツ制作勘定の評価
当社グループは、コンテンツ制作勘定の評価について、第5 経理の状況 連結財務諸表「注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおり、重要な会計上の見積りと認識しております。
b .デジタルエンタテインメント事業にかかる返金負債
当社グループは、返金負債について、第5 経理の状況 連結財務諸表「注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおり、重要な会計上の見積りと認識しております。
c .事業損失引当金の評価
当社は、当社の連結子会社であるSQUARE ENIX LTD.の事業損失引当金の評価について、第5 経理の状況 財務諸表「注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおり、重要な会計上の見積りと認識しております。
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当社グループは、報告セグメントをデジタルエンタテインメント事業、アミューズメント事業、出版事業、及びライツ・プロパティ等事業と定め、各々のセグメントにおいて、事業基盤の強化と収益力の向上に努めております。
当連結会計年度の業績は、売上高は324,506百万円(前期比8.9%減)、営業利益は40,580百万円(前期比24.6%増)、経常利益は40,939百万円(前期比1.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は24,414百万円(前期比63.7%増)となりました。
当連結会計年度の報告セグメント別の状況は以下のとおりであります。
a .デジタルエンタテインメント事業
ゲームを中心とするデジタルエンタテインメント・コンテンツの企画、開発、販売及び運営を行っております。デジタルエンタテインメント・コンテンツは、顧客のライフスタイルにあわせて、家庭用ゲーム機 (携帯ゲーム機含む)、PC、スマートデバイス等、多様な利用環境に対応しています。
当連結会計年度は、HD(High-Definition)ゲームにおいて、「FINAL FANTASY XVI」、「ファイナルファンタジー ピクセルリマスター」、「ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅」、「FINAL FANTASY VII REBIRTH」等を発売した前年と比較して、新作タイトルからの売上が減少したことにより、前期比で減収となりました。一方で、開発費の償却負担や広告宣伝費及びコンテンツ評価損が前年から減少したこと等に加え、2024年11月に発売した「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」の販売が当初の想定を上回ったこと等により、前期の営業損失から黒字転換しました。
MMO(多人数参加型オンラインロールプレイングゲーム)においては、「ファイナルファンタジーXIV」の最新拡張パッケージ「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」発売により前期比で増収増益となりました。
スマートデバイス・PCブラウザ等をプラットフォームとしたコンテンツにおいては、2024年11月に「エンバーストーリア」のサービスを開始したものの、既存タイトルの弱含み及び前年にロイヤリティ収入の計上があったことにより前期比で減収減益となりました。
当事業における当連結会計年度の売上高は206,536百万円(前期比16.8%減)となり、営業利益は33,867百万円(前期比33.0%増)となりました。
b .アミューズメント事業
アミューズメント施設の運営、並びにアミューズメント施設向けの業務用ゲーム機器・関連商製品の企画、開発及び販売を行っております。
当連結会計年度は、既存店売上高及び機器販売が前年を上回ったことにより、前期比で増収増益となりました。
当事業における当連結会計年度の売上高は71,215百万円(前期比15.7%増)となり、営業利益は7,846百万円(前期比3.7%増)となりました。
c .出版事業
コミック雑誌、コミック単行本、ゲーム関連書籍等の出版、許諾等を行っております。
当連結会計年度は、全体として底堅く推移したものの、前年度にアニメ放送をきっかけに大ヒットした「薬屋のひとりごと」の反動減があったことに加え、今後の新作投入に向けた費用の増加等により、前期比で減収減益となりました。
当事業における当連結会計年度の売上高は30,752百万円(前期比1.1%減)となり、営業利益は10,977百万円(前期比8.4%減)となりました。
d .ライツ・プロパティ等事業
主として当社グループのコンテンツに関する二次的著作物の企画・制作・販売及びライセンス許諾を行っております。
当連結会計年度は、有力IPにかかる新規キャラクターグッズの販売が好調だったこと等によって、前期比で増収増益となりました。
当事業における当連結会計年度の売上高は19,067百万円(前期比0.8%増)となり、営業利益は6,067百万円(前期比7.2%増)となりました。
当連結会計年度の財政状態の概要は次のとおりであります。
a .資産
流動資産は、前連結会計年度末に比べて、1.6%増加し、344,515百万円となりました。これは主として現金及び預金が21,859百万円増加したこと、受取手形及び売掛金が11,507百万円減少したことによるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて、0.0%減少し、71,644百万円となりました。
この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて、1.3%増加し、416,160百万円となりました。
b .負債
流動負債は、前連結会計年度末に比べて、17.4%減少し、67,360百万円となりました。これは主として支払手形及び買掛金が6,944百万円、未払法人税等が4,437百万円減少したことによるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて、2.0%増加し、12,431百万円となりました。
この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて、14.9%減少し、79,792百万円となりました。
c .純資産
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて、6.1%増加し、336,368百万円となりました。これは主として、親会社株主に帰属する当期純利益24,414百万円の計上、配当金の支払6,720百万円によるものであります。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ20,429百万円増加して、243,610百万円となりました。キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。
a .営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動の結果得られた資金は42,781百万円(前期比18.1%減)となりました。
これは主として、税金等調整前当期純利益39,542百万円、売上債権11,538百万円の減少、減価償却費8,463百万円、仕入債務6,610百万円の減少及び法人税等の支払額10,340百万円によるものであり、全体としては資金が増加しました。
b .投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動の結果使用した資金は15,114百万円(前期比14.4%増)となりました。
これは主として、有形固定資産の取得による支出10,870百万円及び無形固定資産の取得による支出1,203百万円によるものであります。
c .財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動の結果使用した資金は6,600百万円(前期比55.4%減)となりました。
これは主として、配当金の支払額6,719百万円によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a .生産実績
当社グループの生産は同種の商製品であっても一様でないため、セグメントごとに生産規模を金額あるいは数量で示すことはしておりません。
b .仕入実績
仕入実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。
セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2024年4月 1日 至 2025年3月31日) | 前期比(%) |
デジタルエンタテインメント事業(百万円) | 7,594 | △39.2 |
アミューズメント事業(百万円) | 19,094 | 9.7 |
出版事業(百万円) | 3,594 | 6.7 |
ライツ・プロパティ等事業(百万円) | 7,124 | △1.2 |
合計(百万円) | 37,406 | △7.6 |
c .受注実績
当社グループは受注による生産は行っておりません。
d .販売実績
販売実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。
セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2024年4月 1日 至 2025年3月31日) | 前期比(%) |
デジタルエンタテインメント事業(百万円) | 206,533 | △16.8 |
アミューズメント事業(百万円) | 69,878 | 16.0 |
出版事業(百万円) | 30,708 | △0.9 |
ライツ・プロパティ等事業(百万円) | 17,385 | 2.1 |
合計(百万円) | 324,506 | △8.9 |
(注)セグメント間の取引については相殺消去しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当該有価証券報告書提出日現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
・「当連結会計年度の経営成績等」及び「セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況」に関する認識及び分析・検討内容
「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
・経営成績に重要な影響を与える要因
「第2 事業の状況 3事業等のリスク」に記載のとおり、当該事業リスクが発生した場合、経営成績に重要な影響を与える可能性があります。
為替変動の影響
当連結会計年度において主に円と米ドル及びユーロによる為替レートの変動の影響により1,232百万円の為替差損を計上しております。
・経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、下記の通り、3つの財務目標数値を設定致します。
・DE事業全体の安定的な利益創出を実現し、かつ、2027年3月期連結営業利益率15%を目指します。
・3か年累計の戦略投資枠(成長投資または株主還元)として、最大1,000億円を設定いたします。
・資本効率を意識した経営にシフトし、ROE10%以上の達成を目指します。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
・「当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況」に関する認識及び分析・検討内容
「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
・資本の財源及び資金の流動性
当社グループの運転資金需要のうち主なものには、デジタルエンタテインメント事業及びアミューズメント事業におけるコンテンツ制作に係る人件費及び外注開発費のほか、家庭用ゲームソフトのディスク製造費、アミューズメント事業のプライズ商材、出版事業の印刷物、ライツ・プロパティ等事業のグッズ等の商材、TVコマーシャル等の広告宣伝費があります。
当社グループでは、運転資金及び設備資金は内部資金より資金調達をしております。
また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は243,610百万円となっており、当社グループの事業を推進していく上で充分な流動性を確保しております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要な項目は以下のとおりであります。
a .コンテンツ制作勘定の評価
当社グループは、コンテンツ制作勘定の評価について、第5 経理の状況 連結財務諸表「注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおり、重要な会計上の見積りと認識しております。
b .デジタルエンタテインメント事業にかかる返金負債
当社グループは、返金負債について、第5 経理の状況 連結財務諸表「注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおり、重要な会計上の見積りと認識しております。
c .事業損失引当金の評価
当社は、当社の連結子会社であるSQUARE ENIX LTD.の事業損失引当金の評価について、第5 経理の状況 財務諸表「注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおり、重要な会計上の見積りと認識しております。