四半期報告書-第42期第2四半期(令和3年7月1日-令和3年9月30日)

【提出】
2021/11/11 10:15
【資料】
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【項目】
38項目
(1)財政状態及び経営成績の状況
当社グループは、報告セグメントをデジタルエンタテインメント事業、アミューズメント事業、出版事業、及びライツ・プロパティ等事業と定め、各々のセグメントにおいて、事業基盤の強化と収益力の向上に努めております。
当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高は168,917百万円(前年同期比2.2%減)、営業利益は29,146百万円(前年同期比7.9%減)、経常利益は31,483百万円(前年同期比3.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は22,991百万円(前年同期比43.3%増)となりました。
当第2四半期連結累計期間の報告セグメント別の状況は次のとおりであります。
①デジタルエンタテインメント事業
ゲームを中心とするデジタルエンタテインメント・コンテンツの企画、開発、販売及び運営を行っております。デジタルエンタテインメント・コンテンツは、顧客のライフスタイルにあわせて、家庭用ゲーム機 (携帯ゲーム機含む)、PC、スマートデバイス等、多様な利用環境に対応しています。
当第2四半期連結累計期間は、HD(High-Definition:ハイディフィニション)ゲームにおいては、「Outriders」、「NieR Replicant ver.1.22474487139...」、「新すばらしきこのせかい」、「Life is Strange: True Colors」などの発売があったものの、前年に「FINAL FANTASY VII REMAKE」「Marvel's Avengers」の発売があったことから、前年同期比で減収となりました。
MMO(多人数参加型オンラインロールプレイングゲーム)においては、「ファイナルファンタジーXIV」の月額課金会員数が大幅に増加したことにより、前年同期比で増収となりました。
スマートデバイス・PCブラウザ等をプラットフォームとしたコンテンツにおいては、既存タイトルが弱含んだこと等により、前年同期比で減収となりました。
当事業における当第2四半期連結累計期間の売上高は129,451百万円(前年同期比9.1%減)となり、営業利益は29,499百万円(前年同期比12.8%減)となりました。
②アミューズメント事業
アミューズメント施設の運営、並びにアミューズメント施設向けの業務用ゲーム機器・関連商製品の企画、開発及び販売を行っております。
当第2四半期連結累計期間は、前年において、政府の緊急事態宣言発出を受け、新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策として、国内の店舗を臨時休業とした影響が大きかったことから、前年同期比で大幅な増収、黒字転換となりました。
当事業における当第2四半期連結累計期間の売上高は21,070百万円(前年同期比51.3%増)となり、営業利益は653百万円(前年同期は営業損失1,623百万円)となりました。
③出版事業
コミック雑誌、コミック単行本、ゲーム関連書籍等の出版、許諾等を行っております。
当第2四半期連結累計期間は、電子書籍等のデジタル媒体での販売が増加いたしました。また、紙媒体での販売も好調に推移し、前年同期比で増収増益となりました。
当事業における当第2四半期連結累計期間の売上高は14,148百万円(前年同期比14.3%増)となり、営業利益は5,973百万円(前年同期比11.4%増)となりました。
④ライツ・プロパティ等事業
主として当社グループのコンテンツに関する二次的著作物の企画・制作・販売及びライセンス許諾を行っております。
当第2四半期連結累計期間は、自社コンテンツの新規キャラクターグッズの販売等が好調に推移したことから、前年同期比で増収増益となりました。
当事業における当第2四半期連結累計期間の売上高は5,804百万円(前年同期比20.7%増)となり、営業利益は1,796百万円(前年同期比17.5%増)となりました。
当第2四半期連結会計期間の財政状態の概要は次のとおりであります。
①資産
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は287,611百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,988百万円増加しました。これは主にコンテンツ制作勘定が11,621百万円増加したこと、受取手形、売掛金及び契約資産が5,442百万円、現金及び預金が2,728百万円減少したことによるものであります。固定資産は54,076百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,554百万円増加しました。
この結果、総資産は、341,687百万円となり、前連結会計年度末に比べ5,543百万円増加しました。
②負債
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は70,815百万円となり、前連結会計年度末に比べ9,529百万円減少しました。これは主に未払法人税等が9,747百万円減少したことによるものであります。固定負債は12,377百万円となり、前連結会計年度末に比べ143百万円減少しました。
この結果、負債合計は、83,192百万円となり、前連結会計年度末に比べ9,673百万円減少しました。
③純資産
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は258,494百万円となり、前連結会計年度末に比べ15,216百万円増加しました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益22,991百万円、剰余金の配当8,119百万円によるものであります。
この結果、自己資本比率は75.4%(前連結会計年度末は72.1%)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物の残高は、前年同期に比べ9,212百万円増加して、141,165百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
①営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動の結果得られた資金は7,439百万円(前年同期比63.2%減)となりました。
これは主として、税金等調整前四半期純利益31,685百万円、売上債権7,466百万円の減少、法人税等の支払額17,268百万円及び棚卸資産12,494百万円の増加等によるものであり、全体としては資金が増加しました。
②投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動の結果使用した資金は、2,684百万円(前年同期比23.4%減)となりました。
これは主として、有形固定資産の取得による支出2,524百万円及び無形固定資産の取得による支出1,032百万円によるものであります。
③財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動の結果使用した資金は、8,017百万円(前年同期比50.5%増)となりました。
これは主として、配当金の支払額8,112百万円によるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「第2 3.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の「③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定」について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、2,335百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。