四半期報告書-第39期第2四半期(平成30年7月1日-平成30年9月30日)

【提出】
2018/11/13 10:09
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【項目】
32項目
「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態については遡及処理後の前連結会計年度末の数値で比較を行っております。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当社グループは、報告セグメントをデジタルエンタテインメント事業、アミューズメント事業、出版事業、及びライツ・プロパティ等事業と定め、各々のセグメントにおいて、事業基盤の強化と収益力の向上に努めております。
当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高は112,234百万円(前年同期比15.0%減)、営業利益は10,077百万円(前年同期比61.0%減)、経常利益は15,015百万円(前年同期比43.6%減)となりました。
なお、当社完全子会社である株式会社Luminous Productionsについて、事業方針の抜本的見直しを行う決定をしました。これにより、主に同事業に係るコンテンツ制作勘定の処分等3,733百万円を特別損失として計上したことなどから、親会社株主に帰属する四半期純利益は8,639百万円(前年同期比50.7%減)となりました。
当第2四半期連結累計期間の報告セグメント別の状況は次のとおりであります。
①デジタルエンタテインメント事業
ゲームを中心とするデジタルエンタテインメント・コンテンツの企画、開発、販売及び運営を行っております。デジタルエンタテインメント・コンテンツは、顧客のライフスタイルにあわせて、家庭用ゲーム機 (携帯ゲーム機含む)、PC、スマートデバイス等、多様な利用環境に対応しています。
当事業における当第2四半期連結累計期間の売上高は82,826百万円(前年同期比18.9%減)となり、営業利益は13,049百万円(前年同期比50.9%減)となりました。
家庭用ゲーム機向けタイトルにおいては、前年同期比で減収減益であったものの、新規IPである「OCTOPATH TRAVELER」や新生トゥームレイダートリロジーの最終作である「SHADOW OF THE TOMB RAIDER」を発売いたしました。
スマートデバイス・PCブラウザ等をプラットフォームとしたコンテンツにおいては、前期にサービスを開始したタイトルの多くが当社の想定を下回り、既存有力タイトルの売上高に上乗せをするに至りませんでした。また、ライセンス収入の減少によって、前年同期比で減収減益となりました。
多人数参加型オンラインロールプレイングゲームにおいては、前年同期に「ファイナルファンタジーXIV」拡張版ディスクの発売があったことから、前年同期比で減収減益となりました。
②アミューズメント事業
アミューズメント施設の運営、並びにアミューズメント施設向けの業務用ゲーム機器・関連商製品の企画、開発及び販売を行っております。
当事業における当第2四半期連結累計期間の売上高は20,519百万円(前年同期比2.9%減)となり、営業利益は725百万円(前年同期比70.5%減)となりました。
店舗運営は堅調に推移したものの、アミューズメント機器については新作がなかったことから低調に推移いたしました。
③出版事業
コミック雑誌、コミック単行本、ゲーム関連書籍等の出版、許諾等を行っております。
当事業における当第2四半期連結累計期間の売上高は6,090百万円(前年同期比7.8%増)となり、営業利益は1,516百万円(前年同期比9.6%増)となりました。
コミック単行本の売上は紙媒体での販売が前年同期比で減少したものの、電子書籍形式での販売が増加したことにより好調に推移いたしました。
④ライツ・プロパティ等事業
主として当社グループのコンテンツに関する二次的著作物の企画・制作・販売及びライセンス許諾を行っております。
当事業における当第2四半期連結累計期間の売上高は3,333百万円(前年同期比17.9%減)となり、営業利益は296百万円(前年同期比75.3%減)となりました。
前年同期において自社コンテンツの新規キャラクターグッズ等の投入があった反動減で、前年同期比で減収減益となりました。
当第2四半期連結会計期間の財政状態の概要は次のとおりであります。
①資産
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は211,359百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,741百万円減少しました。これは主に現金及び預金が25,492百万円減少したこと、コンテンツ制作勘定が10,289百万円、受取手形及び売掛金が5,629百万円増加したことによるものであります。固定資産は47,567百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,954百万円増加しました。これは主に投資その他の資産が2,848百万円増加したことによるものであります。
この結果、総資産は、258,926百万円となり、前連結会計年度末に比べ786百万円減少しました。
②負債
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は56,629百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,213百万円減少しました。これは主に未払法人税等が6,163百万円減少したこと、支払手形及び買掛金が2,672百万円増加したことによるものであります。固定負債は7,649百万円となり、前連結会計年度末に比べ138百万円増加しました。
この結果、負債合計は、64,278百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,074百万円減少しました。
③純資産
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は194,647百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,287百万円増加しました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益8,639百万円、剰余金の配当6,549百万円及び為替換算調整勘定の減少1,009百万円によるものであります。
この結果、自己資本比率は74.9%(前連結会計年度末は74.2%)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物の残高は、前年同期に比べ24,273百万円減少して、108,668百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
①営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動の結果使用した資金は14,720百万円(前年同期は23,531百万円の獲得)となりました。
これは主として、税金等調整前四半期純利益11,228百万円、減価償却費2,895百万円、たな卸資産10,517百万円の増加、法人税等の支払額7,180百万円、売上債権4,921百万円の増加及び為替差益5,110百万円によるものであります。
②投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動の結果使用した資金は、6,442百万円(前年同期比47.4%増)となりました。
これは主として、有形固定資産の取得による支出3,496百万円及び出資金の払込による支出1,094百万円によるものであります。
③財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動の結果使用した資金は、6,455百万円(前年同期比54.4%減)となりました。
これは主として、配当金の支払額6,542百万円によるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、996百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。