四半期報告書-第42期第1四半期(令和3年4月1日-令和3年6月30日)

【提出】
2021/08/11 9:41
【資料】
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【項目】
35項目
(1)財政状態及び経営成績の状況
当社グループは、報告セグメントをデジタルエンタテインメント事業、アミューズメント事業、出版事業、及びライツ・プロパティ等事業と定め、各々のセグメントにおいて、事業基盤の強化と収益力の向上に努めております。
当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高は88,604百万円(前年同期比1.8%増)、営業利益は17,316百万円(前年同期比29.5%減)、経常利益は17,661百万円(前年同期比26.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は12,655百万円(前年同期比11.9%減)となりました。
当第1四半期連結累計期間の報告セグメント別の状況は次のとおりであります。
①デジタルエンタテインメント事業
ゲームを中心とするデジタルエンタテインメント・コンテンツの企画、開発、販売及び運営を行っております。デジタルエンタテインメント・コンテンツは、顧客のライフスタイルにあわせて、家庭用ゲーム機 (携帯ゲーム機含む)、PC、スマートデバイス等、多様な利用環境に対応しています。
当第1四半期連結累計期間のHD(High-Definition:ハイディフィニション)ゲームにおいて、「Outriders」、「NieR Replicant ver.1.22474487139... 」などの発売があったものの、前年に「FINAL FANTASY VII REMAKE」の発売があったことから、前年同期比で減収となりました。
MMO(多人数参加型オンラインロールプレイングゲーム)においては、「ファイナルファンタジーXIV」の月額課金会員数が増加したことにより、前年同期比で増収となりました。
スマートデバイス・PCブラウザ等をプラットフォームとしたコンテンツにおいては、前期の第2四半期以降に投入した「ドラゴンクエストタクト」、「オクトパストラベラー大陸の覇者」及び「NieR Re[in]carnation」の収益貢献があったことに加え、収益認識に関する会計基準の適用によって収益の表示方法を変更したことから、前年同期比で増収となりました。
当事業における当第1四半期連結累計期間の売上高は69,876百万円(前年同期比6.0%減)となり、営業利益は17,147百万円(前年同期比34.2%減)となりました。
②アミューズメント事業
アミューズメント施設の運営、並びにアミューズメント施設向けの業務用ゲーム機器・関連商製品の企画、開発及び販売を行っております。
当第1四半期連結累計期間は、前年において、政府の緊急事態宣言発出を受け、新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策として、国内の店舗を臨時休業とした影響が大きかったことから、前年同期比で大幅な増収、黒字転換となりました。
当事業における当第1四半期連結累計期間の売上高は9,452百万円(前年同期比105.4%増)となり、営業利益は344百万円(前年同期は営業損失1,512百万円)となりました。
③出版事業
コミック雑誌、コミック単行本、ゲーム関連書籍等の出版、許諾等を行っております。
当第1四半期連結累計期間は、電子書籍等のデジタル媒体での販売が大幅に増加いたしました。また、紙媒体での販売も好調に推移し、前年同期比で増収増益となりました。
当事業における当第1四半期連結累計期間の売上高は7,246百万円(前年同期比32.6%増)となり、営業利益は3,250百万円(前年同期比38.4%増)となりました。
④ライツ・プロパティ等事業
主として当社グループのコンテンツに関する二次的著作物の企画・制作・販売及びライセンス許諾を行っております。
当第1四半期連結累計期間は、前年に自社コンテンツの新規キャラクターグッズ等の投入があったことから、前年同期比で減収減益となりました。
当事業における当第1四半期連結累計期間の売上高は2,797百万円(前年同期比12.1%減)となり、営業利益は924百万円(前年同期比23.9%減)となりました。
当第1四半期連結会計期間の財政状態の概要は次のとおりであります。
①資産
当第1四半期連結会計期間末における流動資産は274,183百万円となり、前連結会計年度末に比べ9,439百万円減少しました。これは主に現金及び預金が14,735百万円減少したこと、コンテンツ制作勘定が2,531百万円増加したことによるものであります。固定資産は52,447百万円となり、前連結会計年度末に比べ74百万円減少しました。
この結果、総資産は、326,630百万円となり、前連結会計年度末に比べ9,514百万円減少しました。
②負債
当第1四半期連結会計期間末における流動負債は66,272百万円となり、前連結会計年度末に比べ14,072百万円減少しました。これは主に支払手形及び買掛金が2,776百万円、未払法人税等が12,860百万円及び賞与引当金が1,212百万円減少したことによるものであります。固定負債は12,379百万円となり、前連結会計年度末に比べ141百万円減少しました。
この結果、負債合計は、78,652百万円となり、前連結会計年度末に比べ14,214百万円減少しました。
③純資産
当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は247,978百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,699百万円増加しました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益12,655百万円及び剰余金の配当8,119百万円によるものであります。
この結果、自己資本比率は75.6%(前連結会計年度末は72.1%)となりました。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「第2 3.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の「③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定」ついて重要な変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は1,305百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。