四半期報告書-第31期第3四半期(令和1年7月1日-令和1年9月30日)

【提出】
2019/11/13 13:46
【資料】
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【項目】
27項目
(1) 経営成績の状況
当社グループの当第3四半期連結累計期間の売上高は33,879百万円(前年同期比17.7%増)、営業利益は4,883百万円(同19.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3,199百万円(同1.1%増)となりました。
当第3四半期連結累計期間におきましてはITコンサルティング&サービス事業において、フューチャーアーキテクト株式会社(フューチャー株式会社のテクノロジー部門を含む)をはじめとする各社の業績が好調であったことから、セグメントの売上高・営業利益が前年同期比で増加しました。ビジネスイノベーション事業においても、セグメントの営業赤字が縮小しました。これらにより、当社グループの連結の売上高、営業利益は第3四半期連結累計期間において過去最高となりました。
① ITコンサルティング&サービス事業
フューチャーアーキテクト株式会社(フューチャー株式会社のテクノロジー部門を含む)は、ビッグデータやAIを活用した戦略的なIT投資に取り組んでいるアパレル、流通業及びサービス業の売上が増加するともに、世界最先端の技術を用いたデジタル戦略によりゼロベースで経営変革を行おうとするメディア、不動産及び電鉄といった過去には取引がなかった新規の顧客群からの売上も増加しました。また、営業・融資支援システム「FutureBANK」を導入する地方銀行がさらに増加したこともあり、前年同期比で売上高・営業利益とも増加しました。
フューチャーインスペース株式会社は、昨年に引き続き、フューチャーアーキテクト株式会社が構築したプロジェクトの保守・運用案件が拡大したことや同社独自の開発案件が増加したことにより、前年同期比で売上高・営業利益とも増加しました。
FutureOne株式会社は、上場会社子会社等の中堅上位企業へのオリジナルの販売管理パッケージソフト「InfiniOne」を中心とした売上が増加し、消費税軽減税率に関する開発もあったことから、売上高・営業利益が増加しました。
株式会社ワイ・ディ・シーは、前年同期において品質情報解析ソフトウェア「YDC SONAR」に関する大型案件があったことから、当第3四半期連結累計期間は、売上高・営業利益が減少しました。
この結果、本セグメントの売上高は28,067百万円(前年同期比19.4%増)、営業利益は4,658百万円(同15.0%増)となりました。
② ビジネスイノベーション事業
株式会社eSPORTSは、自社ブランドのアウトドア・ワゴンやフィットネス器具及びナショナルブランドのアウトドア関連商品の販売が好調であったことから、売上高は前年同期比で増加しました。また、取引先との関係強化による戦略的な仕入れのため、粗利率が向上し、営業損益は前年同期比で改善して営業黒字となりました。
コードキャンプ株式会社は、個人向けのオンライン・プログラミング講座の受注高が毎月順調に増加していることにより、売上高と営業利益が前年同期比で増加しました。
ライブリッツ株式会社は、新規のプロ野球球団のチーム強化システムの構築を行ったほか、これとは別のプロ野球球団のファンクラブ・ECサイトや株式会社eSPORTSのECサイトを構築したことにより、前年同期比で売上高や営業利益が増加しました。
東京カレンダー株式会社は、上半期においては、雑誌やネットの広告収入が予定を下回り、営業赤字を計上しましたが、当第3四半期(3ヶ月間)は、広告収入が第1四半期や第2四半期を上回るとともに、コストの削減に努めたことより、営業黒字となりました。当第3四半期連結累計期間では「東カレデート」等のサービスの売上が増加したことにより、売上高が前年同期比で増加しましたが、営業赤字が増加しました。
この結果、本セグメントの売上高は5,878百万円(前年同期比9.8%増)、営業損失は53百万円(前年同期は176百万円の損失)となり、営業損益は前年同期に比べ改善しました。
注)上記のセグメントの業績数値は、セグメント間の内部売上高または振替高を調整前の金額で記載しております。
(2) 財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間末の総資産は37,698百万円となり、前連結会計年度末に比べ458百万円増加しました。その主な要因は、受取手形及び売掛金(前連結会計年度末比+688百万円)、商品及び製品(同+251百万円)並びに有形固定資産(同+433百万円)等が増加しましたが、現金及び預金(前連結会計年度末比△687百万円)及び顧客関連資産(同△156百万円)等が減少したことによるものであります。
また、負債は8,379百万円となり、前連結会計年度末に比べ752百万円減少しました。その主な要因は、未払金(前連結会計年度末比△209百万円)、未払法人税等(同△614百万円)、長期借入金(同△218百万円)及び繰延税金負債(同△399百万円)等が減少しましたが、賞与引当金(前連結会計年度末比+645百万円)及びプロジェクト損失引当金(同+150百万円)等が増加したことによるものであります。
なお、純資産は29,319百万円となり、前連結会計年度末に比べて1,211百万円増加しました。その主な要因は、利益剰余金(前連結会計年度末比+1,634百万円)等が増加しましたが、その他有価証券評価差額金(前連結会計年度末比△458百万円)が減少したこと等によるものであります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発費は332百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。