四半期報告書-第36期第1四半期(2024/01/01-2024/03/31)
(1) 経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間における経済環境をみると、不安定な世界情勢、国内におけるインフレーションの継続及び金利の上昇が見込まれる経済環境の中でも、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)や業務改革、生成AI等を利用した新たなデジタルサービスの創出といったITを通じた経営改革への取組みは引き続き旺盛です。また、働き方改革関連法の施行や人手不足への対応の取組みとして生産性・効率性の向上及び企業全体のサプライチェーンの見直し、ESG・SDGs関連分野におけるITの活用も加速しており、あらゆる業種や領域において活発なIT投資が続いています。個人においては、ECサイト経由での購買、動画やオンラインを活用した娯楽やスポーツ観戦、ネットサービス上での教育、自己啓発など、ITの利用が定着し、これらに関連した様々なサービスが生まれています。
このような状況下、当社においては中長期的な成長に資する大型プロジェクトが進行した結果、当社グループの当第1四半期連結累計期間の売上高は15,022百万円(前年同期比7.6%増)、営業利益は3,417百万円(同7.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期において将来減算一時差異の見直しに伴い法人税等調整額のマイナスが増加しましたが、当期はその要因がないことから2,189百万円(同0.2%減)となりました。
各セグメントの業績(売上高・営業利益)については以下のとおりです。
① ITコンサルティング&サービス事業
フューチャーアーキテクト株式会社(フューチャー株式会社のテクノロジー部門を含む)は、コンビニエンスストアのサプライチェーンにおけるデータを一元管理するデータマネジメントプラットフォームの構築支援、グローバル展開するロジスティクス企業へのWMS(Warehouse Management System)・AIソリューション・クラウド型倉庫制御システムを組み合わせた物流DXプラットフォームの導入など、顧客のDXを推進し、業務効率化を実現するプロジェクトをはじめ、多種多様な顧客の案件を獲得、推進いたしました。当社の中長期的な成長に資する、知財を活用した案件については、地域金融機関向け次世代バンキングシステム導入プロジェクトが、1行目は当期のリリースに向けた最終的な統合テスト、2行目は開発・テストフェーズに入り、いずれも順調に推移しております。加えて、メディア向けCMS(Contents Management System)「GlyphFeeds」の導入プロジェクト、アパレル向け基幹プラットフォームシステム「FutureApparel」の導入プロジェクトなどが順調に進捗しております。これらの結果、前年同期比で増収増益となりました。また、当期においては複数の大型プロジェクトのリリースを予定していることから、より一層品質管理の体制を強化しています。
フューチャーインスペース株式会社は、定常的な保守運用サービスに加え、既存顧客システムのシステム基盤更改及びクラウド移行案件の開発が好調に推移しましたが、採用コストが増加したことから、前年同期比で増収減益となりました。
FutureOne株式会社は、強みであるオリジナルのパッケージソフトウェア「InfiniOne」の販売において、鉄鋼業など業界特化型の営業展開による新規受注が増加したものの、大型の開発案件がピークアウトした影響により、前年同期比で減収減益となりました。
株式会社ワイ・ディ・シーは、製造業を中心とした顧客に対して、DXコンサルティング等を通じたデータ活用による工場マネジメントのデジタル化を実現する「SmartFactory」構築の牽引に加え、DX案件実行を通じた顧客への価値訴求の結果、収益性が向上したことなどから、前年同期比で増収増益となりました。
株式会社ディアイティは、サイバー防御演習やセキュリティコンサルティング等のセキュリティサービスの売上比率は増加しているものの受注高は大きく伸びず、採用コストが継続して発生しており、前年同期比で減収減益となりました。
この結果、本セグメントの売上高は13,041百万円(前年同期比6.5%増)、営業利益は3,533百万円(同4.5%増)となり、増収増益となりました。
② ビジネスイノベーション事業
株式会社YOCABITOは、経営改革の取組みとして、前期から推進しているデジタルプラットフォーム活用による単品管理と戦略売価設定により粗利率を改善するとともに、物流効率化により物流費を削減いたしました。また、単品での収益管理を徹底しながらアパレル商品のクリアランスを進めた結果、前年同期比で減収となったものの、営業損失額は縮小いたしました。
東京カレンダー株式会社は、メディア事業の売上が想定に届かなかったものの、「東カレデート」等のネットサービス収入が堅調に推移したことに加え、業務効率化とコスト圧縮により、前年同期比で減収増益となりました。
ライブリッツ株式会社は、スポーツチーム向けの会員管理・ECパッケージ「FastBiz」を複数のプロ野球チームに導入する案件に加え、プロサッカーチームへの展開も開始したことから売上が増加したものの、esports事業の立ち上げに係る費用が発生したことから、前年同期比で増収減益となりました。
株式会社キュリオシティは、ジュエリー、腕時計等の海外ラグジュアリーブランドのストアデザインが順調に進捗いたしました。同社は前連結会計年度の第2四半期から新規に連結しており、当連結会計年度より業績が通期寄与いたします。
この結果、本セグメントの売上高は1,972百万円(前年同期比13.8%増)、営業損失は38百万円(前年同期は175百万円の損失)となり、前年同期比で増収増益となりました。
なお、報告セグメントにおけるフューチャー株式会社の持株会社機能の収益並びに費用及びセグメント間の取引消去を計上する「調整額」の営業損失が86百万円となり、前年同期比で82百万円の減益(前年同期は営業損失4百万円)となりました。これは、主にフューチャー株式会社が株式会社リヴァンプの株式取得関連費用を計上したことによるものです。
(注)上記のセグメントの業績数値は、セグメント間の内部売上高又は振替高を調整前の金額で記載しております。
(2) 財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末の総資産は87,388百万円となり、前連結会計年度末に比べ21,344百万円増加しました。その主な要因は、株式会社リヴァンプ及びその連結子会社1社並びに持分法適用関連会社1社を連結の範囲に含めたことに伴い、のれんが増加(前連結会計年度末比+17,782百万円)したほか、株式会社リヴァンプが保有している投資有価証券が増加(同+1,536百万円)したこと等によるものです。
負債は36,082百万円となり、前連結会計年度末に比べ21,425百万円増加しました。その主な要因は、株式会社リヴァンプの全株式取得のための資金調達により、1年内返済予定の長期借入金が増加(前連結会計年度末比+2,856百万円)、長期借入金が増加(同+17,143百万円)したこと等によるものです。
純資産は51,306百万円となり、前連結会計年度末に比べて80百万円減少しました。その主な要因は、利益の積み上げ等により利益剰余金が増加(前連結会計年度末比+417百万円)した一方で、保有株式の市場価格の下落によりその他有価証券評価差額金が減少(同△503百万円)したことによるものです。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における研究開発費は296百万円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第1四半期連結累計期間における経済環境をみると、不安定な世界情勢、国内におけるインフレーションの継続及び金利の上昇が見込まれる経済環境の中でも、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)や業務改革、生成AI等を利用した新たなデジタルサービスの創出といったITを通じた経営改革への取組みは引き続き旺盛です。また、働き方改革関連法の施行や人手不足への対応の取組みとして生産性・効率性の向上及び企業全体のサプライチェーンの見直し、ESG・SDGs関連分野におけるITの活用も加速しており、あらゆる業種や領域において活発なIT投資が続いています。個人においては、ECサイト経由での購買、動画やオンラインを活用した娯楽やスポーツ観戦、ネットサービス上での教育、自己啓発など、ITの利用が定着し、これらに関連した様々なサービスが生まれています。
このような状況下、当社においては中長期的な成長に資する大型プロジェクトが進行した結果、当社グループの当第1四半期連結累計期間の売上高は15,022百万円(前年同期比7.6%増)、営業利益は3,417百万円(同7.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期において将来減算一時差異の見直しに伴い法人税等調整額のマイナスが増加しましたが、当期はその要因がないことから2,189百万円(同0.2%減)となりました。
各セグメントの業績(売上高・営業利益)については以下のとおりです。
① ITコンサルティング&サービス事業
フューチャーアーキテクト株式会社(フューチャー株式会社のテクノロジー部門を含む)は、コンビニエンスストアのサプライチェーンにおけるデータを一元管理するデータマネジメントプラットフォームの構築支援、グローバル展開するロジスティクス企業へのWMS(Warehouse Management System)・AIソリューション・クラウド型倉庫制御システムを組み合わせた物流DXプラットフォームの導入など、顧客のDXを推進し、業務効率化を実現するプロジェクトをはじめ、多種多様な顧客の案件を獲得、推進いたしました。当社の中長期的な成長に資する、知財を活用した案件については、地域金融機関向け次世代バンキングシステム導入プロジェクトが、1行目は当期のリリースに向けた最終的な統合テスト、2行目は開発・テストフェーズに入り、いずれも順調に推移しております。加えて、メディア向けCMS(Contents Management System)「GlyphFeeds」の導入プロジェクト、アパレル向け基幹プラットフォームシステム「FutureApparel」の導入プロジェクトなどが順調に進捗しております。これらの結果、前年同期比で増収増益となりました。また、当期においては複数の大型プロジェクトのリリースを予定していることから、より一層品質管理の体制を強化しています。
フューチャーインスペース株式会社は、定常的な保守運用サービスに加え、既存顧客システムのシステム基盤更改及びクラウド移行案件の開発が好調に推移しましたが、採用コストが増加したことから、前年同期比で増収減益となりました。
FutureOne株式会社は、強みであるオリジナルのパッケージソフトウェア「InfiniOne」の販売において、鉄鋼業など業界特化型の営業展開による新規受注が増加したものの、大型の開発案件がピークアウトした影響により、前年同期比で減収減益となりました。
株式会社ワイ・ディ・シーは、製造業を中心とした顧客に対して、DXコンサルティング等を通じたデータ活用による工場マネジメントのデジタル化を実現する「SmartFactory」構築の牽引に加え、DX案件実行を通じた顧客への価値訴求の結果、収益性が向上したことなどから、前年同期比で増収増益となりました。
株式会社ディアイティは、サイバー防御演習やセキュリティコンサルティング等のセキュリティサービスの売上比率は増加しているものの受注高は大きく伸びず、採用コストが継続して発生しており、前年同期比で減収減益となりました。
この結果、本セグメントの売上高は13,041百万円(前年同期比6.5%増)、営業利益は3,533百万円(同4.5%増)となり、増収増益となりました。
② ビジネスイノベーション事業
株式会社YOCABITOは、経営改革の取組みとして、前期から推進しているデジタルプラットフォーム活用による単品管理と戦略売価設定により粗利率を改善するとともに、物流効率化により物流費を削減いたしました。また、単品での収益管理を徹底しながらアパレル商品のクリアランスを進めた結果、前年同期比で減収となったものの、営業損失額は縮小いたしました。
東京カレンダー株式会社は、メディア事業の売上が想定に届かなかったものの、「東カレデート」等のネットサービス収入が堅調に推移したことに加え、業務効率化とコスト圧縮により、前年同期比で減収増益となりました。
ライブリッツ株式会社は、スポーツチーム向けの会員管理・ECパッケージ「FastBiz」を複数のプロ野球チームに導入する案件に加え、プロサッカーチームへの展開も開始したことから売上が増加したものの、esports事業の立ち上げに係る費用が発生したことから、前年同期比で増収減益となりました。
株式会社キュリオシティは、ジュエリー、腕時計等の海外ラグジュアリーブランドのストアデザインが順調に進捗いたしました。同社は前連結会計年度の第2四半期から新規に連結しており、当連結会計年度より業績が通期寄与いたします。
この結果、本セグメントの売上高は1,972百万円(前年同期比13.8%増)、営業損失は38百万円(前年同期は175百万円の損失)となり、前年同期比で増収増益となりました。
なお、報告セグメントにおけるフューチャー株式会社の持株会社機能の収益並びに費用及びセグメント間の取引消去を計上する「調整額」の営業損失が86百万円となり、前年同期比で82百万円の減益(前年同期は営業損失4百万円)となりました。これは、主にフューチャー株式会社が株式会社リヴァンプの株式取得関連費用を計上したことによるものです。
(注)上記のセグメントの業績数値は、セグメント間の内部売上高又は振替高を調整前の金額で記載しております。
(2) 財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末の総資産は87,388百万円となり、前連結会計年度末に比べ21,344百万円増加しました。その主な要因は、株式会社リヴァンプ及びその連結子会社1社並びに持分法適用関連会社1社を連結の範囲に含めたことに伴い、のれんが増加(前連結会計年度末比+17,782百万円)したほか、株式会社リヴァンプが保有している投資有価証券が増加(同+1,536百万円)したこと等によるものです。
負債は36,082百万円となり、前連結会計年度末に比べ21,425百万円増加しました。その主な要因は、株式会社リヴァンプの全株式取得のための資金調達により、1年内返済予定の長期借入金が増加(前連結会計年度末比+2,856百万円)、長期借入金が増加(同+17,143百万円)したこと等によるものです。
純資産は51,306百万円となり、前連結会計年度末に比べて80百万円減少しました。その主な要因は、利益の積み上げ等により利益剰余金が増加(前連結会計年度末比+417百万円)した一方で、保有株式の市場価格の下落によりその他有価証券評価差額金が減少(同△503百万円)したことによるものです。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における研究開発費は296百万円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。