四半期報告書-第32期第1四半期(令和2年1月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/05/14 15:29
【資料】
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【項目】
31項目
(1) 経営成績の状況
当社グループの当第1四半期連結累計期間の売上高は11,027百万円(前年同期比1.6%増)、営業利益は1,654百万円(同7.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,147百万円(同7.9%増)となりました。
当第1四半期におきましては、フューチャーアーキテクト株式会社(フューチャー株式会社のテクノロジー部門を含む)が前年同期比で減収・減益となったこと等により、ITコンサルティング&サービス事業の売上高・営業利益は減収・減益となりました。ビジネスイノベーション事業は、全ての会社で営業損益が改善し、セグメントとして営業黒字に転換しました。以上により、前年同期比で連結の売上高は1.6%増、営業利益は7.6%減となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期比で7.9%増となりました。
各セグメントの業績については以下のとおりです。
① ITコンサルティング&サービス事業
フューチャーアーキテクト株式会社(フューチャー株式会社のテクノロジー部門を含む)は、ビッグデータやAIを活用した戦略的なIT投資に取り組んでいる流通業及びサービス業等からの売上が増加しましたが、一部難易度の高いプロジェクトへの人員追加投入により、新規プロジェクトの受注に遅れが発生し、売上高は減少しました。また、一部不採算プロジェクトについてプロジェクト損失引当金を計上したため、営業利益が減少しました。
フューチャーインスペース株式会社は、昨年に引き続きフューチャーアーキテクト株式会社が構築したプロジェクトの保守・運用案件と新規開発案件への取り組みを行いましたが、前年同期比で売上高・営業利益ともわずかに減少しました。
FutureOne株式会社は、オリジナルの販売管理パッケージソフトのSI案件で一部納期遅れが発生したため、新規受注に注力できず、前年同期比で売上高・営業利益ともに減少しました。
株式会社ワイ・ディ・シーは、自社ソフトウェアの販売増加等により、前年同期比で売上高・営業利益ともに増加しました。
株式会社ディアイティは、脆弱性診断等のセキュリティサービスが好調で、前年同期比で売上高・営業利益ともに大幅に増加しました。
この結果、本セグメントの売上高は9,094百万円(前年同期比2.1%減)、営業利益は1,548百万円(同12.2%減)となり、売上高・営業利益ともに減少しました。
② ビジネスイノベーション事業
株式会社eSPORTSは、新型コロナウィルス感染症による外出自粛の影響により、室内トレーニング需要が増加したことに伴う自社ブランド商品の好調、適正な在庫管理によるアウトドア商品の需要増への対応、出店モールのキャンペーンに連動した売上増等により、前年同期比で売上高は大幅に増加し、営業損益も改善しました。
コードキャンプ株式会社は、新型コロナウィルス感染症による外出自粛の影響により、オンライン講座の申込が法人・個人ともに増加し、前年同期比で売上高・営業利益ともに大幅に増加しました。
東京カレンダー株式会社は、「東カレデート」等のネットサービスと、広告収入が安定的に推移し、前年同期比で大幅に売上高が増加しました。これにより、営業損益は前年同期の赤字から、黒字へ転換しました。
ライブリッツ株式会社は、複数のプロ野球球団に対するコンサルティングや、クラウドサービスの提供等が安定的に推移し、前年同期比で売上高・営業利益ともに増加しました。また、グループ再編により、2020年1月に株式会社TrexEdgeの事業を譲り受けました。
この結果、本セグメントの売上高は1,941百万円(前年同期比22.8%増)、営業利益は67百万円(前年同期は66百万円の損失)となり、セグメントとして営業黒字に転換しました。
注)上記のセグメントの業績数値は、セグメント間の内部売上高または振替高を調整前の金額で記載しております。
(2) 財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末の総資産は39,375百万円となり、前連結会計年度末に比べ335百万円増加いたしました。その主な要因は、受取手形及び売掛金(前連結会計年度末比△297百万円)が減少した一方で、保有株式の市場価格の上昇により投資有価証券(前連結会計年度末比+324百万円)が増加したことや、現金及び預金(前連結会計年度末比+137百万円)、仕掛品(前連結会計年度末比+223百万円)が増加したこと等によるものであります。
また、負債は8,724百万円となり、前連結会計年度末に比べ18百万円減少いたしました。その主な要因は、賞与引当金(前連結会計年度末比+622百万円)やプロジェクト損失引当金(前連結会計年度末比+298百万円)が増加した一方で、未払金(前連結会計年度末比△516百万円)や未払法人税等(前連結会計年度末比△190百万円)、繰延税金負債(前連結会計年度末比△198百万円)が減少したこと等によるものであります。
また、純資産は30,650百万円となり、前連結会計年度末に比べ354百万円増加いたしました。その主な要因は、利益剰余金(前連結会計年度末比+155百万円)やその他有価証券評価差額金(前連結会計年度末比+225百万円)が増加したこと等によるものであります。
なお、当社は、令和2年3月25日開催の第31期定時株主総会の決議に基づき、令和2年3月26日を効力発生日として、資本準備金を2,495百万円、その他資本剰余金を29百万円、その他利益剰余金を53百万円減少させ、全額を資本金に組み入れました。この結果、当第1四半期連結会計期間末において、資本金の額は4,000百万円となります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における研究開発費は136百万円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。