四半期報告書-第33期第2四半期(令和3年4月1日-令和3年6月30日)

【提出】
2021/08/12 10:32
【資料】
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【項目】
32項目
(1) 経営成績の状況
当社グループの当第2四半期連結累計期間の売上高は23,117百万円(前年同期比4.4%増)、営業利益は3,746百万円(同15.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2,696百万円(同13.9%増)となりました。
当第2四半期連結累計期間における経済環境をみると、企業が業務改革や新たなデジタルサービスの開発といった抜本的な経営変革に取り組む動きが加速したほか、新型コロナウイルス感染症拡大の長期化により、サプライチェーンの見直しやリモートワークへの対応といった、企業のDXに対する課題認識も一段と広がりを見せ、あらゆる業種や領域において、IT・デジタル化の必要性が更に高まってきました。また、個人のライフスタイルにおいても、ECサイト経由での購買、動画やオンラインを活用した娯楽やスポーツ観戦、ネットサービス上での教育・自己啓発など、ITの利用が更に浸透するとともに、キャンプ等の屋外レジャーが引き続き人気を集めるなど、変化したライフスタイルが広く定着しました。
このような状況下、当社グループの当第2四半期連結累計期間の連結業績は、売上高は前年同期比で4.4%増、営業利益は同15.7%増となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は、同13.9%増となりました。
各セグメントの業績については以下のとおりです。
① ITコンサルティング&サービス事業
フューチャーアーキテクト株式会社(フューチャー株式会社のテクノロジー部門を含む)は、デジタルコマースを加速するアパレル業界向けの基幹システム開発、製造業向けに業界初となるAI・IoT技術を活用したフルオートメーションシステムの開発、様々な業界の業務改善に対する実効性の高いAI技術の提供といった、多種多様なお客様からのDX案件の受注が堅調に推移したことに加え、地域金融機関向け次世代バンキングシステム導入プロジェクトや、人材派遣業向けの基幹システム刷新案件等の中期的な成長に資するプロジェクトが順調に進行したことにより、前年同期比で売上高は増加しました。これに加え、品質管理の徹底による採算改善により、営業利益は前年同期比で大幅な増益を実現しました。
フューチャーインスペース株式会社は、フューチャーアーキテクト株式会社との連携により安定的に保守・運用案件を受託し、前年同期比で売上高は微増となりましたが、新規開発案件の受注が伸び悩んだことなどから、営業利益は減少しました。
FutureOne株式会社は、オリジナルの販売管理パッケージソフトのSI案件で発生した計画の見直し、リカバリーに注力した結果、前年同期比で売上高・営業利益ともに減少しました。
株式会社ワイ・ディ・シーは、SI案件が減少したことにより、前年同期比で売上高・営業利益ともに減少しました。
株式会社ディアイティは、サイバー攻撃の増大に伴う、脆弱性診断、コンピュータフォレンジック、インシデント対応などのサイバーセキュリティ関連の受注が増加したほか、ICT環境整備のためのネットワーク構築関連の受注が好調であり、前年同期比で売上高・営業利益ともに大幅に増加しました。
この結果、本セグメントの売上高は18,501百万円(前年同期比2.6%増)、営業利益は3,540百万円(同15.6%増)となり、前年同期比で売上高は増加し、営業利益は大幅に増加しました。
② ビジネスイノベーション事業
株式会社eSPORTSは、新たなライフスタイルとしてのキャンプ、フィッシング等のアウトドア需要が好調であったことに加え、継続して投入してきたPB商品の取扱いが増加したことから、前年同期比で売上高・営業利益ともに大幅に増加しました。
コードキャンプ株式会社は、集合研修をオンライン研修にシフトする法人からの受注増により、前年同期比で売上高は増加しましたが、研究開発投資を優先した結果、営業利益は横ばいとなりました。
東京カレンダー株式会社は、「東カレデート」等のネットサービス収入が安定的に推移し、雑誌販売、広告売上が伸長したことに加え、継続的なコストコントロールにより、前年同期比で売上高・営業利益ともに大幅に増加しました。
ライブリッツ株式会社は、プロ野球球団向けなどの新規受注が減少したことから、前年同期比で売上高・営業利益ともに減少しました。
この結果、本セグメントの売上高は4,669百万円(前年同期比12.8%増)、営業利益は224百万円(同7.6%増)となり、売上高・営業利益ともに増加しました。
(注)上記のセグメントの業績数値は、セグメント間の内部売上高または振替高を調整前の金額で記載しております。
(2) 財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末の総資産は51,867百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,044百万円増加しました。その主な要因は、現金及び預金(前連結会計年度末比+3,242百万円)、保有株式の市場価格の上昇により投資有価証券(同+583百万円)等が増加しましたが、受取手形及び売掛金(同△1,369百万円)等が減少したことによるものです。
また、負債は11,782百万円となり、前連結会計年度末に比べ187百万円増加しました。その主な要因は、未払法人税等(前連結会計年度末比+310百万円)、繰延税金負債(同+142百万円)等が増加しましたが、その他流動負債(同△398百万円)等が減少したことによるものです。
また、純資産は40,085百万円となり、前連結会計年度末に比べて1,856百万円増加しました。その主な要因は、株主資本合計(前連結会計年度末比+1,487百万円)、その他有価証券評価差額金(同+414百万円)等が増加したことによるものです。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間末の現金及び現金同等物は19,253百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,242百万円増加しました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純利益3,879百万円や減価償却費463百万円及び売上債権の減少による収入1,369百万円の計上があった一方で、法人税等の支払額729百万円があったこと等により、4,839百万円の収入(前年同期は、2,721百万円の収入)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出106百万円や無形固定資産の取得による支出332百万円等があった一方で、敷金及び保証金の回収による収入217百万円があったこと等により、194百万円の支出(前年同期は327百万円の支出)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払884百万円及び連結範囲の変更を伴わない子会社株式の取得による支出450百万円等により、1,406百万円の支出(前年同期は1,753百万円の支出)となりました。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発費は254百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。