四半期報告書-第32期第2四半期(令和1年7月1日-令和1年9月30日)

【提出】
2019/11/13 10:02
【資料】
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【項目】
29項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 財政状態の状況
⦅ 資産 ⦆
当第2四半期連結会計期間末の資産は、前連結会計年度末より475百万円増加して27,968百万円となりました。
流動資産は、現金及び預金の増加などにより、前連結会計年度末より81百万円増加しました。
固定資産は、投資有価証券の増加などにより、前連結会計年度末より394百万円増加しました。
⦅ 負債 ⦆
当第2四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末より247百万円減少して11,387百万円となりました。
流動負債は、買掛金の減少などにより、前連結会計年度末より145百万円減少しました。
固定負債は、長期前受金の減少などにより、前連結会計年度末より101百万円減少しました。
⦅ 純資産 ⦆
当第2四半期連結会計期間末の純資産は、利益剰余金の増加などにより、前連結会計年度末より723百万円増加して16,580百万円となりました。
② 経営成績の状況
国内の企業及び官公庁・自治体のIT戦略は、オンプレミス(社内設置)からクラウドを前提としたクラウドファーストにシフトしております。
情報システム部門が社内向けに提供するコーポレートIT領域においては、働き方改革や人手不足を背景とした生産性向上のためのクラウド導入及び導入後の利活用、加えてセキュリティ対策などの旺盛な需要により、システム投資が堅調に推移しています。
また、戦略事業の強化や競争優位性の確保のために利用するビジネスIT領域においては、DX(デジタルトランスフォーメーション)と呼ばれる、デジタル技術やデータを活用した製品やサービス、ビジネスモデル変革の需要が高まり、IT投資は全般的に増加基調にありました。
このような経営環境の中、コーポレートITソリューションは、製造業を中心にセキュリティ分野のコンサルティングやソリューションが堅調に推移しました。また、従来から得意としているマイクロソフトソリューション及びclouXion(クラウジョン)ブランドで展開している独自クラウドサービスやマネージドセキュリティサービスも伸長したことにより、増収増益となりました。
ビジネスITソリューションは、ウェブ解析関連ソリューションの売上が減少したものの、製造業向けデータプラットフォーム構築案件や中央省庁向けクラウド開発案件が増加したことにより、増収増益となりました。
オンプレミス環境のソリューションを提供するテクニカルソリューションでは、ソフトバンクグループ向けの開発案件及び運用サービス案件が堅調に推移したことにより、増収増益となりました。
ECソリューションでは、シマンテックストアのEC運営代行ビジネスにおいて売上が好調に推移し、増収増益となりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間における業績は、以下のとおりとなりました。
なお、売上高、限界利益、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益は第2四半期連結累計期間として、過去最高となりました。
(百万円)
前年同期当第2四半期増減増減率
売上高24,56126,8412,2809.3%
限界利益7,0137,73872510.3%
固定費5,9996,3973986.6%
営業利益1,0141,34132632.2%
経常利益7781,34156272.2%
親会社株主に帰属する
四半期純利益
48779931264.1%
1株当たり
四半期純利益
24.71円40.05円15.34円62.1%

なお、当社の報告セグメントは「ICTサービス事業」の単一セグメントとしておりますが、「ICTサービス事業」を構成する各ソリューションの内容及び業績については、P.5の⦅ ソリューション区分の説明 ⦆をご参照ください。
⦅ 第3次中期経営計画の進捗 ⦆
当社グループは「サービスプロバイダーへの進化」と「コンサルティング&ビジネスITの創出」を重点テーマに位置付け、第3次中期経営計画を推進しております。
・サービスプロバイダーへの進化
自社サービスであるclouXion及びマネージドセキュリティサービスのラインアップの拡充を進めました。また、販売代理店契約を整備しパートナー企業と契約締結するなど、ビジネスをスケールさせるための準備を着実に進めております。
・コンサルティング&ビジネスITの創出
グローバル製造業・建設業・農業の分野に注力して協創に取り組んでおります。これらの業界において競争力強化のためのクラウド活用や、お客様のIoTサービス開発支援などを進めており、ビジネスパートナー企業・団体との関係性強化が進んでおります。
また、2022年3月期において、企業のクラウドファースト戦略を実現するコーポレートITソリューション及びビジネスITソリューションの売上高構成比率を50%まで引き上げるとともに、「連結営業利益43億円(2019年3月期を起算にCAGR20%成長)」を達成することを経営指標に掲げております。
当第2四半期連結累計期間におけるコーポレートITソリューション及びビジネスITソリューションの売上高構成比率は前年同期比2.2ポイント増の35.0%となりました。営業利益は前年同期比32.2%増の1,341百万円となり、目標としている成長率で進捗しております。
⦅ ソリューション区分の説明 ⦆
当社の報告セグメントは、「ICTサービス事業」の単一セグメントとしており、「ICTサービス事業」を構成する主要なソリューションの内容及び業績については、次のとおりです。
なお、第3次中期経営計画で設定した重点施策の進捗を確認できるよう、改めて各社の事業内容とソリューション内容を照らし合わせた結果、前事業年度の有価証券報告書の記載から「ソリューション内容」及び「主な事業会社の名称」の項目を変更しています。
また、各ソリューション区分の前年同期の金額は現在の計上方法に則して算出しております。
ソリューション区分ソリューション内容主な事業会社の名称
ビジネスIT
ソリューション
⦅ クラウドビジネス/事業部門向け ⦆
・コンサルティングサービス
・DXソリューション
・AI・IoTソリューション 等
・SBテクノロジー㈱
・サイバートラスト㈱
・リデン㈱
コーポレートIT
ソリューション
⦅ クラウドビジネス/全社・管理部門向け ⦆
・クラウドインテグレーション
・業務効率化サービス
・クラウドセキュリティサービス
・セキュリティ運用監視サービス
・電子認証ソリューション 等
・SBテクノロジー㈱
・サイバートラスト㈱
・M-SOLUTIONS㈱
・㈱環
・アソラテック㈱
テクニカル
ソリューション
・オンプレミスのシステムインテグレーション
・機器販売、構築、運用保守サービス
・Linux/OSS関連製品の販売、組込開発 等
・SBテクノロジー㈱
・サイバートラスト㈱
ECソリューション・ECサイト運営代行
・フォントライセンスのEC販売 等
・SBテクノロジー㈱
・フォントワークス㈱

(百万円)
前年同期当第2四半期増減増減率
ビジネスIT
ソリューション
売上高1,5571,654966.2%
限界利益55477021638.9%
利益率35.6%46.6%11.0ポイント-
コーポレートIT
ソリューション
売上高6,5027,7501,24719.2%
限界利益2,6563,02036413.7%
利益率40.9%39.0%△1.9ポイント-
テクニカル
ソリューション
売上高6,2636,6053425.5%
限界利益2,2892,353632.8%
利益率36.6%35.6%△1.0ポイント-
ECソリューション売上高10,23710,8315935.8%
限界利益1,5121,593805.4%
利益率14.8%14.7%△0.1ポイント-
売上高24,56126,8412,2809.3%
限界利益7,0137,73872510.3%
利益率28.6%28.8%0.2ポイント-


③ キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末より542百万円増加して9,271百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況と、それらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、得られた資金は1,670百万円となりました。これは、法人税等の支払により557百万円の資金の減少があったものの、税金等調整前四半期純利益が1,327百万円、減価償却費が507百万円あったことに加え、売上債権の減少により982百万円の資金の増加があったこと等によるものです。
前年同期との比較では、売上債権の増減額で414百万円資金回収が減少したものの、仕入債務の増減額で606百万円資金使用が減少したこと等により、得られた資金は214百万円増加しております。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は806百万円となりました。これは、無形固定資産の取得で467百万円、投資有価証券の取得による支出で123百万円の資金使用があったこと等によるものです。
前年同期との比較では、投資有価証券の売却による収入が133百万円減少、投資有価証券の取得による支出が113百万円増加したこと等により、使用した資金は125百万円増加しております。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は320百万円となりました。これは、株式の発行による収入で130百万円の資金の増加があったものの、配当金の支払で395百万円の資金使用があったこと等によるものです。
前年同期との比較では、自己株式の取得による支出が337百万円減少、非支配株主からの払込みによる収入が270百万円減少したこと等により、使用した資金は162百万円減少しております。
(2) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、12百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。