四半期報告書-第33期第2四半期(令和2年7月1日-令和2年9月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 財政状態の状況
⦅ 資産 ⦆
当第2四半期連結会計期間末の資産は、前連結会計年度末より1,408百万円増加して33,894百万円となりました。
流動資産は、現金及び預金の減少などにより、前連結会計年度末より7百万円減少しました。
固定資産は、のれんの増加などにより、前連結会計年度末より1,415百万円増加しました。
⦅ 負債 ⦆
当第2四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末より816百万円増加して15,685百万円となりました。
流動負債は、買掛金の減少などにより、前連結会計年度末より510百万円減少しました。
固定負債は、長期借入金の増加などにより、前連結会計年度末より1,326百万円増加しました。
⦅ 純資産 ⦆
当第2四半期連結会計期間末の純資産は、利益剰余金の増加などにより、前連結会計年度末より592百万円増加して18,209百万円となりました。
② 経営成績の状況
世界的に広がる新型コロナウイルス感染症の影響により、経済活動の停滞を余儀なくされました。足元では、個人消費に関しては回復の兆しが見られるものの、企業においては、依然として先行き不透明感も強いことから、業績や設備投資の回復ペースは緩やかになると考えられます。社会的に外出自粛や非接触が求められる中で、4-9月期において多くの企業はクラウド化やテレワークへの対応を行ってきましたが、セキュリティ対策の強化やオンライン営業などの新たな課題も見えてきました。
このようなニューノーマルと呼ばれる新しい時代に向けた変化へ対応するために、企業においては戦略的事業領域の強化や競争優位確保のためのDX(デジタルトランスフォーメーション)対応、官公庁においてもデジタルガバメント実現に向けたデジタル庁の創設や脱ハンコの動きが起きています。新型コロナウイルス感染症の影響が顕在化する前と比べて、国内におけるIT投資の成長は鈍化することが見込まれていますが、喫緊の課題及び戦略的なIT投資の需要は堅調であると考えております。
このような経営環境の中、ICTサービス事業は堅調に推移し、前年同期と比較して各ソリューションごとの業績は以下のとおりとなりました。
ビジネスITソリューションは、ソフトバンク㈱における事業部門向けのシステム開発やIoT案件等が拡大しました。また、注力業界と定めたグローバル製造業向けのIoTシステム開発案件が大きく伸長したほか、農林水産省向け電子申請基盤の開発案件も進捗したことにより、売上が拡大しました。
コーポレートITソリューションでは、ソフトバンク㈱のグループ会社における大型クラウドシステムの開発フェーズがピークを迎え運用フェーズに移ったものの、ゼロトラストセキュリティの構築やヘルプデスク業務等の運用、また自社サービスであるclouXion(クラウジョン)やマネージドセキュリティサービスの売上が伸長しました。
オンプレミス環境のソリューションを提供するテクニカルソリューションでは、前年第3四半期より開始したソフトバンク㈱のIT領域におけるベンダーマネジメント案件が増収を牽引した一方で、開発パートナー企業数及びパートナー人員が急拡大した影響で外注費が増加し、限界利益率は低下しました。また、当第2四半期より㈱電縁を連結したことによる増収効果も出ています。
ECソリューションでは、ノートンストアのEC運営代行ビジネスが落ち込んだものの、フォント事業が順調に推移し減収増益となりました。
また、M&A手続き費用が一時的に発生したものの、売上高、限界利益、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益は第2四半期連結累計期間として過去最高となり、以下のとおりの業績となりました。
なお、当社の報告セグメントは「ICTサービス事業」の単一セグメントとしておりますが、「ICTサービス事業」を構成する各ソリューションの内容及び業績については、P.6の⦅ ソリューション区分の説明 ⦆をご参照ください。
⦅ 第3次中期経営計画の進捗 ⦆
当社グループは「サービスプロバイダーへの進化」と「コンサルティング&ビジネスITの創出」を重点テーマに位置付け、第3次中期経営計画を推進しております。
・サービスプロバイダーへの進化
コロナ禍においての働き方改革やテレワーク推進が加速しており、時間や場所にとらわれない多様な働き方が模索されています。その一方で、クラウドを活用したテレワーク環境ならではのセキュリティリスクや課題が顕在化してきます。
これまでのセキュリティ対策は、従業員が仕事をする物理的な場所を社内と定め、その社内を安全に守る「境界型」という概念が一般的でしたが、従業員が自宅などで仕事を行うことが当たり前になったことで、これまでのセキュリティ対策モデルでは安全を確保できない状況となりました。
このような状況において、社内と社外を区別せずに全ての通信を疑って監視する「ゼロトラストセキュリティ」と呼ばれるセキュリティ対策モデルが注目されています。当社では、このゼロトラストセキュリティを採用しており、また、ゼロトラストセキュリティを実現するためのセキュリティ対策ソリューションや、セキュリティ専門家が通信ログを常時監視・分析するマネージドセキュリティサービスを提供しております。
新型コロナウイルス感染症の影響でテレワークが加速的に進んだことで新たなセキュリティリスクが顕在化し、当第2四半期においても多くのクラウドセキュリティ案件の引合いをいただきました。
また、clouXionシリーズの1つで、申請・承認業務の効率化を行うワークフローサービス「Flow」の導入事例が増えています。Flowの導入により申請・承認業務が電子化され、出社する必要がなくなるなどお客様のテレワーク下での課題を解決するほか、ペーパーレス化も進むなどさまざまな導入効果が表れています。
第3次中期経営計画の2年目となる当期においては、第2四半期までの自社サービス売上高は前年同期比52.3%増の932百万円となりました。2022年3月末時点における自社サービスのストック売上のパートナー販売比率目標を50%と定めており、2020年9月末では22.7%となりました。
・コンサルティング&ビジネスITの創出
特にグローバル製造業・建設業・農業の分野に注力して取り組んでおります。これらの業界においてお客様の競争力強化のためのクラウド活用や、IoTサービスの開発、営業支援システムとマーケティングシステムの連携、政府全体のデジタルガバメント実現への取り組み等を大きな機会と捉えており、研究開発や新サービス開発、開発体制の強化などを進めております。
新型コロナウイルス感染症の影響もあり、ニューノーマルに対応した新しい働き方としてオンライン営業の取り組みが加速しています。当第2四半期より提供を開始した「DX Sales for Microsoft Teams」では、Microsoft TeamsとMicrosoft Dynamics 365のデータ連携により、Teams会議を利用したオンライン営業活動の実績を自動で記録し訪問計画との比較を可視化することで、顧客対応の遅延や機会損失を防ぐための適切なアクションにつなげることが可能です。
また近年、効率的な建物管理や建物の省エネルギー性、利便性・快適性向上のため、ビル設備の管理や制御を自動化するビルディングオートメーションシステムでは、建物内外のさまざまなシステムやIoT機器とつながり、データを利活用するニーズが高まっています。一方で、ビルディングオートメーションシステムを対象としたサイバー攻撃のリスクも大きくなっています。こうした問題に対してビルディングオートメーションシステムに対する最新のサイバーセキュリティ対策システム「Smart Secure Service」をお客様やパートナー企業とともに開発し、お客様が所有するビルにて従来より強固なセキュリティ性能が発揮されることを実証しました。本サービスは、当社が販売窓口となり提供を開始しております。
今後も当社は、お客様とともにビジネスの協創を行い、事業の成長を支援してまいります。
当社は2022年3月期において、企業のクラウドファースト戦略を実現するコーポレートITソリューション及びビジネスITソリューションの売上高構成比率を50%まで引き上げるとともに、「連結営業利益43億円(2019年3月期を起算にCAGR20%成長)」を達成することを経営指標に掲げております。
当第2四半期連結累計期間におけるコーポレートITソリューション及びビジネスITソリューションの売上高構成比率は前年同期比1.9ポイント減の34.0%となりました。営業利益は前年同期比19.0%増の1,596百万円となりました。
⦅ ソリューション区分の説明 ⦆
当社の報告セグメントは、「ICTサービス事業」の単一セグメントとしており、「ICTサービス事業」を構成する主要なソリューションの内容及び業績については、次のとおりです。
また、各ソリューション区分の前年同期の金額は現在の計上方法に則して算出しております。
③ キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末より837百万円減少して8,988百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況と、それらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、使用した資金は49百万円となりました。これは、税金等調整前四半期純利益が1,527百万円、減価償却費が547百万円あったことに加え、売上債権の減少により458百万円の資金の増加があったものの、仕入債務の減少により1,859百万円、法人税等の支払により798百万円の資金の減少があったこと等によるものです。
前年同期との比較では、仕入債務の増減額で1,600百万円資金使用が増加したこと等により、使用した資金は1,720百万円増加しております。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は1,737百万円となりました。これは、無形固定資産の取得で757百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出で692百万円の資金使用があったこと等によるものです。
前年同期との比較では、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出が692百万円増加したこと等により、使用した資金は930百万円増加しております。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、得られた資金は950百万円となりました。これは、配当金の支払で402百万円の資金使用があったものの、長期借入れによる収入で1,530百万円の資金の増加があった等によるものです。
前年同期との比較では、長期借入れによる収入が1,530百万円増加したこと等により、得られた資金は1,270百万円増加しております。
(2) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、45百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 財政状態の状況
⦅ 資産 ⦆
当第2四半期連結会計期間末の資産は、前連結会計年度末より1,408百万円増加して33,894百万円となりました。
流動資産は、現金及び預金の減少などにより、前連結会計年度末より7百万円減少しました。
固定資産は、のれんの増加などにより、前連結会計年度末より1,415百万円増加しました。
⦅ 負債 ⦆
当第2四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末より816百万円増加して15,685百万円となりました。
流動負債は、買掛金の減少などにより、前連結会計年度末より510百万円減少しました。
固定負債は、長期借入金の増加などにより、前連結会計年度末より1,326百万円増加しました。
⦅ 純資産 ⦆
当第2四半期連結会計期間末の純資産は、利益剰余金の増加などにより、前連結会計年度末より592百万円増加して18,209百万円となりました。
② 経営成績の状況
世界的に広がる新型コロナウイルス感染症の影響により、経済活動の停滞を余儀なくされました。足元では、個人消費に関しては回復の兆しが見られるものの、企業においては、依然として先行き不透明感も強いことから、業績や設備投資の回復ペースは緩やかになると考えられます。社会的に外出自粛や非接触が求められる中で、4-9月期において多くの企業はクラウド化やテレワークへの対応を行ってきましたが、セキュリティ対策の強化やオンライン営業などの新たな課題も見えてきました。
このようなニューノーマルと呼ばれる新しい時代に向けた変化へ対応するために、企業においては戦略的事業領域の強化や競争優位確保のためのDX(デジタルトランスフォーメーション)対応、官公庁においてもデジタルガバメント実現に向けたデジタル庁の創設や脱ハンコの動きが起きています。新型コロナウイルス感染症の影響が顕在化する前と比べて、国内におけるIT投資の成長は鈍化することが見込まれていますが、喫緊の課題及び戦略的なIT投資の需要は堅調であると考えております。
このような経営環境の中、ICTサービス事業は堅調に推移し、前年同期と比較して各ソリューションごとの業績は以下のとおりとなりました。
ビジネスITソリューションは、ソフトバンク㈱における事業部門向けのシステム開発やIoT案件等が拡大しました。また、注力業界と定めたグローバル製造業向けのIoTシステム開発案件が大きく伸長したほか、農林水産省向け電子申請基盤の開発案件も進捗したことにより、売上が拡大しました。
コーポレートITソリューションでは、ソフトバンク㈱のグループ会社における大型クラウドシステムの開発フェーズがピークを迎え運用フェーズに移ったものの、ゼロトラストセキュリティの構築やヘルプデスク業務等の運用、また自社サービスであるclouXion(クラウジョン)やマネージドセキュリティサービスの売上が伸長しました。
オンプレミス環境のソリューションを提供するテクニカルソリューションでは、前年第3四半期より開始したソフトバンク㈱のIT領域におけるベンダーマネジメント案件が増収を牽引した一方で、開発パートナー企業数及びパートナー人員が急拡大した影響で外注費が増加し、限界利益率は低下しました。また、当第2四半期より㈱電縁を連結したことによる増収効果も出ています。
ECソリューションでは、ノートンストアのEC運営代行ビジネスが落ち込んだものの、フォント事業が順調に推移し減収増益となりました。
また、M&A手続き費用が一時的に発生したものの、売上高、限界利益、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益は第2四半期連結累計期間として過去最高となり、以下のとおりの業績となりました。
| (百万円) | ||||
| 前年同期 | 当第2四半期 | 増減 | 増減率 | |
| 売上高 | 26,841 | 31,864 | 5,022 | 18.7% |
| 限界利益 | 7,738 | 9,031 | 1,292 | 16.7% |
| 固定費 | 6,397 | 7,434 | 1,037 | 16.2% |
| 営業利益 | 1,341 | 1,596 | 255 | 19.0% |
| 経常利益 | 1,341 | 1,576 | 234 | 17.5% |
| 親会社株主に帰属する 四半期純利益 | 799 | 892 | 93 | 11.6% |
| 1株当たり 四半期純利益 | 40.05円 | 44.25円 | 4.21円 | 10.5% |
なお、当社の報告セグメントは「ICTサービス事業」の単一セグメントとしておりますが、「ICTサービス事業」を構成する各ソリューションの内容及び業績については、P.6の⦅ ソリューション区分の説明 ⦆をご参照ください。
⦅ 第3次中期経営計画の進捗 ⦆
当社グループは「サービスプロバイダーへの進化」と「コンサルティング&ビジネスITの創出」を重点テーマに位置付け、第3次中期経営計画を推進しております。
・サービスプロバイダーへの進化
コロナ禍においての働き方改革やテレワーク推進が加速しており、時間や場所にとらわれない多様な働き方が模索されています。その一方で、クラウドを活用したテレワーク環境ならではのセキュリティリスクや課題が顕在化してきます。
これまでのセキュリティ対策は、従業員が仕事をする物理的な場所を社内と定め、その社内を安全に守る「境界型」という概念が一般的でしたが、従業員が自宅などで仕事を行うことが当たり前になったことで、これまでのセキュリティ対策モデルでは安全を確保できない状況となりました。
このような状況において、社内と社外を区別せずに全ての通信を疑って監視する「ゼロトラストセキュリティ」と呼ばれるセキュリティ対策モデルが注目されています。当社では、このゼロトラストセキュリティを採用しており、また、ゼロトラストセキュリティを実現するためのセキュリティ対策ソリューションや、セキュリティ専門家が通信ログを常時監視・分析するマネージドセキュリティサービスを提供しております。
新型コロナウイルス感染症の影響でテレワークが加速的に進んだことで新たなセキュリティリスクが顕在化し、当第2四半期においても多くのクラウドセキュリティ案件の引合いをいただきました。
また、clouXionシリーズの1つで、申請・承認業務の効率化を行うワークフローサービス「Flow」の導入事例が増えています。Flowの導入により申請・承認業務が電子化され、出社する必要がなくなるなどお客様のテレワーク下での課題を解決するほか、ペーパーレス化も進むなどさまざまな導入効果が表れています。
第3次中期経営計画の2年目となる当期においては、第2四半期までの自社サービス売上高は前年同期比52.3%増の932百万円となりました。2022年3月末時点における自社サービスのストック売上のパートナー販売比率目標を50%と定めており、2020年9月末では22.7%となりました。
・コンサルティング&ビジネスITの創出
特にグローバル製造業・建設業・農業の分野に注力して取り組んでおります。これらの業界においてお客様の競争力強化のためのクラウド活用や、IoTサービスの開発、営業支援システムとマーケティングシステムの連携、政府全体のデジタルガバメント実現への取り組み等を大きな機会と捉えており、研究開発や新サービス開発、開発体制の強化などを進めております。
新型コロナウイルス感染症の影響もあり、ニューノーマルに対応した新しい働き方としてオンライン営業の取り組みが加速しています。当第2四半期より提供を開始した「DX Sales for Microsoft Teams」では、Microsoft TeamsとMicrosoft Dynamics 365のデータ連携により、Teams会議を利用したオンライン営業活動の実績を自動で記録し訪問計画との比較を可視化することで、顧客対応の遅延や機会損失を防ぐための適切なアクションにつなげることが可能です。
また近年、効率的な建物管理や建物の省エネルギー性、利便性・快適性向上のため、ビル設備の管理や制御を自動化するビルディングオートメーションシステムでは、建物内外のさまざまなシステムやIoT機器とつながり、データを利活用するニーズが高まっています。一方で、ビルディングオートメーションシステムを対象としたサイバー攻撃のリスクも大きくなっています。こうした問題に対してビルディングオートメーションシステムに対する最新のサイバーセキュリティ対策システム「Smart Secure Service」をお客様やパートナー企業とともに開発し、お客様が所有するビルにて従来より強固なセキュリティ性能が発揮されることを実証しました。本サービスは、当社が販売窓口となり提供を開始しております。
今後も当社は、お客様とともにビジネスの協創を行い、事業の成長を支援してまいります。
当社は2022年3月期において、企業のクラウドファースト戦略を実現するコーポレートITソリューション及びビジネスITソリューションの売上高構成比率を50%まで引き上げるとともに、「連結営業利益43億円(2019年3月期を起算にCAGR20%成長)」を達成することを経営指標に掲げております。
当第2四半期連結累計期間におけるコーポレートITソリューション及びビジネスITソリューションの売上高構成比率は前年同期比1.9ポイント減の34.0%となりました。営業利益は前年同期比19.0%増の1,596百万円となりました。
⦅ ソリューション区分の説明 ⦆
当社の報告セグメントは、「ICTサービス事業」の単一セグメントとしており、「ICTサービス事業」を構成する主要なソリューションの内容及び業績については、次のとおりです。
また、各ソリューション区分の前年同期の金額は現在の計上方法に則して算出しております。
| ソリューション区分 | ソリューション内容 | 主な事業会社の名称 |
| ビジネスIT ソリューション | ⦅ クラウドビジネス/事業部門向け ⦆ ・コンサルティングサービス ・DXソリューション ・AI・IoTソリューション 等 | ・SBテクノロジー㈱ ・サイバートラスト㈱ ・リデン㈱ |
| コーポレートIT ソリューション | ⦅ クラウドビジネス/全社・管理部門向け ⦆ ・クラウドインテグレーション ・業務効率化サービス ・クラウドセキュリティサービス ・セキュリティ運用監視サービス ・電子認証ソリューション 等 | ・SBテクノロジー㈱ ・サイバートラスト㈱ ・M-SOLUTIONS㈱ ・㈱環 ・アソラテック㈱ |
| テクニカル ソリューション | ・オンプレミスのシステムインテグレーション ・機器販売、構築、運用保守サービス ・Linux/OSS関連製品の販売、組込開発 等 | ・SBテクノロジー㈱ ・サイバートラスト㈱ ・㈱電縁 |
| ECソリューション | ・ECサイト運営代行 ・フォントライセンスのEC販売 等 | ・SBテクノロジー㈱ ・フォントワークス㈱ |
| (百万円) | |||||
| 前年同期 | 当第2四半期 | 増減 | 増減率 | ||
| ビジネスIT ソリューション | 売上高 | 1,633 | 2,490 | 857 | 52.5% |
| 限界利益 | 733 | 914 | 180 | 24.6% | |
| 利益率 | 44.9% | 36.7% | △8.2ポイント | - | |
| コーポレートIT ソリューション | 売上高 | 7,997 | 8,346 | 349 | 4.4% |
| 限界利益 | 3,096 | 3,505 | 409 | 13.2% | |
| 利益率 | 38.7% | 42.0% | 3.3ポイント | - | |
| テクニカル ソリューション | 売上高 | 6,379 | 10,381 | 4,002 | 62.7% |
| 限界利益 | 2,314 | 3,000 | 685 | 29.6% | |
| 利益率 | 36.3% | 28.9% | △7.4ポイント | - | |
| ECソリューション | 売上高 | 10,831 | 10,646 | △185 | △1.7% |
| 限界利益 | 1,593 | 1,610 | 16 | 1.0% | |
| 利益率 | 14.7% | 15.1% | 0.4ポイント | - | |
| 計 | 売上高 | 26,841 | 31,864 | 5,022 | 18.7% |
| 限界利益 | 7,738 | 9,031 | 1,292 | 16.7% | |
| 利益率 | 28.8% | 28.3% | △0.5ポイント | - | |
③ キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末より837百万円減少して8,988百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況と、それらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、使用した資金は49百万円となりました。これは、税金等調整前四半期純利益が1,527百万円、減価償却費が547百万円あったことに加え、売上債権の減少により458百万円の資金の増加があったものの、仕入債務の減少により1,859百万円、法人税等の支払により798百万円の資金の減少があったこと等によるものです。
前年同期との比較では、仕入債務の増減額で1,600百万円資金使用が増加したこと等により、使用した資金は1,720百万円増加しております。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は1,737百万円となりました。これは、無形固定資産の取得で757百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出で692百万円の資金使用があったこと等によるものです。
前年同期との比較では、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出が692百万円増加したこと等により、使用した資金は930百万円増加しております。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、得られた資金は950百万円となりました。これは、配当金の支払で402百万円の資金使用があったものの、長期借入れによる収入で1,530百万円の資金の増加があった等によるものです。
前年同期との比較では、長期借入れによる収入が1,530百万円増加したこと等により、得られた資金は1,270百万円増加しております。
(2) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、45百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。