四半期報告書-第24期第3四半期(令和2年10月1日-令和2年12月31日)

【提出】
2021/02/09 13:56
【資料】
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【項目】
18項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
当第3四半期連結累計期間における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。
(1) 経営成績等の状況の概要
当第3四半期連結累計期間の経営成績は、次のとおりであります。
売上収益は37,768百万円(前年同期比16.5%減)となりました。これは主として、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い人々の移動を伴う経済活動や企業の活動が引き続き制限される中で、価格.com事業のショッピング事業及びファイナンス事業において売上が増加した一方、価格.com事業のサービス事業、食べログ事業及び新興メディア・ソリューション事業における旅行・移動領域の各事業の売上が減少したことによるものであります。
営業利益は13,469百万円(前年同期比35.5%減)となりました。これは主として、売上収益の減少並びに人件費、外注費、家賃及び広告宣伝費の増加によるものであります。
税引前四半期利益は13,116百万円(前年同期比36.1%減)となりました。これは主として、営業利益の減少及び持分法による投資の減損損失を計上したことによるものであります。
親会社の所有者に帰属する四半期利益は8,889百万円(前年同期比36.4%減)となりました。
セグメントの業績(内部取引消去後)は、次のとおりであります。
インターネット・メディア事業
当第3四半期連結累計期間のインターネット・メディア事業の売上収益は35,975百万円(前年同期比17.6%減)、セグメント利益は13,064百万円(前年同期比35.8%減)となりました。
ファイナンス事業
当第3四半期連結累計期間のファイナンス事業の売上収益は1,794百万円(前年同期比13.4%増)、セグメント利益は401百万円(前年同期比23.2%減)となりました。
(2) 財政状態の分析
(資産)
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は68,221百万円となり、前連結会計年度末と比較し4,904百万円増加いたしました。これは主に、持分法で会計処理されている投資が420百万円減少した一方で、その他の流動資産が3,662百万円、営業債権及びその他の債権が539百万円、使用権資産が492百万円、その他の金融資産(非流動)が418百万円それぞれ増加したことによるものであります。
(負債)
負債合計は24,058百万円となり、前連結会計年度末と比較し4,044百万円増加いたしました。これは主に、未払法人所得税が3,778百万円減少した一方で、その他の金融負債(流動)が4,130百万円、その他の流動負債が3,279百万円、社債及び借入金が418百万円それぞれ増加したことによるものであります。
(資本)
資本合計は44,163百万円となり、前連結会計年度末と比較し860百万円増加いたしました。これは主に、剰余金の配当8,235百万円を計上した一方で、親会社の所有者に帰属する四半期利益8,889百万円を計上したことによるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末と比べ176百万円減少し、29,328百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は11,109百万円(前年同期は14,975百万円の収入)となりました。
これは主に、法人所得税の支払額8,315百万円、営業債権及びその他の債権の増加539百万円を計上した一方で、税引前四半期利益13,116百万円、その他の金融負債の増加4,130百万円、減価償却費及び償却費2,653百万円を計上したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動に使用した資金は1,924百万円(前年同期は3,109百万円の支出)となりました。
これは主に、サーバーで使用するソフトウェアの購入等の無形資産の取得による支出が1,232百万円、投資有価証券の取得による支出が546百万円、有形固定資産の取得による支出が414百万円あったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動に使用した資金は9,362百万円(前年同期は16,346百万円の支出)となりました。
これは主に、短期借入金の純増減額が450百万円の増加となった一方で、配当金の支払による支出が8,231百万円、リース負債の返済による支出が1,723百万円あったことによるものであります。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略について重要な変更はありません。
(5) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第3四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書の連結財務諸表注記「4.重要な会計上の見積り及び判断の利用」に記載した新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響が及ぶ期間等を含む仮定について重要な変更はありません。
(6) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事実上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(7) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は103百万円であります。
(8) 従業員数
当第3四半期連結累計期間において、従業員数の著しい増減はありません。
(9) 生産、受注及び販売の実績
当第3四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売の実績に著しい変動はありません。
(10) 主要な設備
当第3四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動及び主要な設備の前連結会計年度末における計画の著しい変更は、いずれもありません。
(11) 経営成績に重要な影響を与える要因
経営成績に重要な影響を与える要因については「第2 事業の状況 1 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
なお、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う1回目の緊急事態宣言が2020年5月に解除された後、企業の活動や個人消費には持ち直しの動きが見えるものの、新型コロナウイルス感染症の再拡大により2021年1月に再び緊急事態宣言が発出されるなど依然として厳しい環境が続いております。この点、当社グループにおいては特に外食、旅行及び娯楽といった人の移動を基とする各領域におけるサービスの利用者数について、影響が生じております。
当社グループでは事業への影響の把握と事業継続のために必要な対処の検討・実施を引き続き進めておりますが、感染収束の時期など不確定要素が多く、先行きの見通しは困難な状況が今後も続くものとみられます。
(12) 資本の財源及び資金の流動性
①資金需要
当社グループの主な資金需要は運転資金及び設備資金であります。運転資金の主なものは、営業活動における人件費、販売代理店に支払う販売手数料及びサービス利用者増加を目的とした広告宣伝費によるものであります。設備資金の主なものは、サーバー及びネットワークの設備投資によるものであります。
②財務政策
当社グループの事業拡大に必要な資金は営業キャッシュ・フローから獲得した資金を充当しております。