四半期報告書-第25期第1四半期(令和3年4月1日-令和3年6月30日)

【提出】
2021/08/11 12:17
【資料】
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【項目】
37項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
当第1四半期連結累計期間における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。
(1) 経営成績等の状況の概要
当第1四半期連結累計期間の経営成績は、次のとおりであります。
売上収益は12,021百万円(前年同期比26.5%増)となりました。これは主として、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う緊急事態宣言の影響を大きく受けた前年との比較において、①価格.com事業は在宅勤務・巣ごもり需要の急激な高まりが落ち着き減収した一方、②食べログ事業は外食需要が低調ながらも回復に向かっていること、飲食店販促事業における販促サービスの有償提供を再開したことなどにより増収したこと、加えて新興メディア・ソリューション事業のうち求人ボックス事業及び不動産領域の事業、並びにファイナンス事業がいずれも増収したことによるものであります。
営業利益は4,012百万円(前年同期比81.6%増)となりました。これは主として売上収益の増加並びに広告宣伝費の減少並びに手数料及び人件費の増加によるものであります。
税引前四半期利益は3,967百万円(前年同期比84.0%増)となりました。これは主として営業利益の増加及び持分法による投資損失の計上によるものであります。
親会社の所有者に帰属する四半期利益は2,750百万円(前年同期比93.9%増)となりました。
セグメントの業績(内部取引消去後)は、次のとおりであります。
インターネット・メディア事業
当第1四半期連結累計期間のインターネット・メディア事業の売上収益は11,324百万円(前年同期比26.8%増)、セグメント利益は3,826百万円(前年同期比85.4%増)となりました。
ファイナンス事業
当第1四半期連結累計期間の売上収益は697百万円(前年同期比21.5%増)、セグメント利益は185百万円(前年同期比27.9%増)となりました。
(2) 財政状態の分析
(資産)
当第1四半期連結会計期間末の資産合計は67,903百万円となり、前連結会計年度末と比較し3,055百万円減少いたしました。これは主に、その他の流動資産が1,565百万円増加した一方で、現金及び現金同等物が3,174百万円、営業債権及びその他の債権が604百万円、その他の金融資産(流動)が400百万円、使用権資産が302百万円、のれん及び無形資産が126百万円それぞれ減少したことによるものであります。
(負債)
負債合計は22,153百万円となり、前連結会計年度末と比較し1,663百万円減少いたしました。これは主に、その他の流動負債が2,418百万円増加した一方で、その他の金融負債(流動)が1,704百万円、未払法人所得税が1,459百万円、営業債務及びその他の債務が380百万円、リース負債(非流動)が319百万円、従業員給付に係る負債が181百万円それぞれ減少したことによるものであります。
(資本)
資本合計は45,750百万円となり、前連結会計年度末と比較し1,391百万円減少いたしました。れは主に、親会社の所有者に帰属する四半期利益2,750百万円を計上した一方で、剰余金の配当4,120百万円を計上したことによるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末と比べ3,174百万円減少し、31,714百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は1,820百万円(前年同期は396百万円の支出)となりました。
これは主に、税引前四半期利益3,967百万円、減価償却費及び償却費892百万円、営業債権及びその他の債権の減少による収入604百万円を計上した一方で、法人所得税の支払額が2,769百万円、その他の金融負債の減少による支出1,716百万円、営業債務及びその他の債務の減少による支出377百万円があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動に使用した資金は454百万円(前年同期は516百万円の支出)となりました。
これは主に、サーバーで使用するソフトウェアの購入等の無形資産の取得による支出が269百万円、投資有価証券の取得による支出が147百万円あったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動に使用した資金は4,540百万円(前年同期は4,851百万円の支出)となりました。
これは主に、配当金の支払による支出が4,108百万円、リース負債の返済による支出が359百万円あったことによるものであります。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略について重要な変更はありません。
(5) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第1四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書の連結財務諸表注記「4.重要な会計上の見積り及び判断の利用」に記載した新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響が及ぶ期間等を含む仮定について重要な変更はありません。
(6) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事実上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(7) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は34百万円であります。
(8) 従業員数
当第1四半期連結累計期間において、従業員数の著しい増減はありません。
(9) 生産、受注及び販売の実績
当第1四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売の実績に著しい変動はありません。
(10) 主要な設備
当第1四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動及び主要な設備の前連結会計年度末における計画の著しい変更は、いずれもありません。
(11) 経営成績に重要な影響を与える要因
経営成績に重要な影響を与える要因については「第2 事業の状況 1 事業等のリスク」に記載のとおりです。
なお、新型コロナウイルス感染症の再拡大により2021年4月に3回目の緊急事態宣言が発出された後、対象地域の追加や期間の延長が決定されるなど、依然として厳しい環境が続いております。この点、当社グループにおいては特に外食、旅行及び娯楽といった人の移動を基とする各領域におけるサービスの利用者数について、影響が生じております。
当社グループでは事業への影響の把握と事業継続のために必要な対処の検討・実施を引き続き進めておりますが、感染収束の時期など不確定要素が多く、先行きの見通しは困難な状況が今後も続くものと見られます。
(12) 資本の財源及び資金の流動性
①資金需要
当社グループの主な資金需要は運転資金及び設備資金であります。運転資金の主なものは、営業活動における人件費、販売代理店に支払う販売手数料及びサービス利用者増加を目的とした広告宣伝費によるものであります。設備資金の主なものは、サーバー及びネットワークの設備投資によるものであります。
②財務政策
当社グループの事業拡大に必要な資金は営業キャッシュ・フローから獲得した資金を充当しております。