四半期報告書-第11期第1四半期(令和2年1月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/05/15 15:47
【資料】
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【項目】
30項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、前連結会計年度において、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、前第1四半期連結累計期間に関連する指標については暫定的な会計処理の確定による取得原価の当初配分額の重要な見直しが反映された後の金額に基づいて記載しています。
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(2020年1月1日~2020年3月31日)におけるわが国経済は、雇用環境の改善や個人消費の持ち直しの動きがみられたものの、2020年2月下旬に新型コロナウイルスに関する政府の緊急対応策が発表されて以降、景気への悪影響が出始めております。一方、世界経済に目を向けると、中国では2020年1月から新型コロナウイルスの感染拡大により景気は急激に減速し、その影響は世界各国へ拡大しております。
このような経営環境のもと、当社グループは、前年同四半期比で国内・海外ともに販売数量が減少しましたが、製造原価の低減、経費削減及び支払利息の減少などにより利益率は改善しております。
これらの結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は62億50百万円(前年同四半期比11億14百万円減少、同15.1%減)、営業利益は9億52百万円(前年同四半期比1億97百万円増加、同26.2%増)、経常利益は8億88百万円(前年同四半期比1億58百万円増加、同21.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は5億53百万円(前年同四半期比71百万円増加、同14.8%増)となりました。
なお、当社グループの第1四半期連結累計期間の経営成績は、国内農薬事業を中心に需要盛期に備えた出荷が集中するため、売上高及び営業利益等が他の四半期会計期間と比較して多額となる傾向にあります。
当社グループはアグリテクノ事業の単一セグメントでありますが、各分野別の経営成績は以下のとおりであります。
農薬分野において、国内農薬市場では、競合農薬メーカーの新薬殺虫剤等の影響を受けて「ハチハチ」、「ダニサラバ」、「オリオン」などの販売が前年同四半期比で減少したことにより売上高が減少いたしました。また、海外農薬市場では、販売戦略の見直しによる販売価格の上昇による影響で、海外向けの殺虫剤「オンコル」の販売が前年同四半期比で減少したことにより売上高が減少しました。その結果、農薬分野の売上高は35億27百万円(前年同四半期比7億5百万円減少、同16.7%減)となりました。
肥料・バイオスティミュラント分野においても、「アトニック」などの販売が前年同四半期比で減少したことにより売上高が減少いたしました。その結果、肥料・バイオスティミュラント分野の売上高は27億22百万円(前年同四半期比4億8百万円減少、同13.0%減)となりました。
(2)財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末の総資産は312億38百万円で、前連結会計年度末に比べ15億13百万円の増加となりました。これは主に受取手形及び売掛金の増加15億36百万円によるものであります。
負債につきましては245億86百万円で、前連結会計年度末に比べ16億69百万円の増加となりました。これは主に支払手形及び買掛金の増加12億7百万円、長期借入金の減少3億18百万円によるものであります。
純資産は66億52百万円で、前連結会計年度末に比べ1億55百万円の減少となりました。これは主に利益剰余金の増加3億40百万円、為替換算調整勘定の減少4億60百万円によるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、3億25百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。