四半期報告書-第13期第2四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)

【提出】
2022/08/09 15:06
【資料】
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【項目】
33項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、第1四半期連結会計期間より、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しており、当該会計基準等を遡って適用した後の数値で前年同四半期連結累計期間及び前連結会計年度との比較・分析を行っております。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(2022年1月1日~2022年6月30日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症への対策と経済活動の両立を進めようとする中、景気に緩やかながら回復傾向が見られました。しかし、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻、エネルギー価格の高騰、サプライチェーンの混乱、急激な為替相場の変動など、依然として、国内外ともに経済情勢の先行きを見通すことが困難な状況が続いております。
このような経営環境のもと、積極的な営業活動は勿論のこと、円安の進行も当社の業績にとっては追い風となり、2022年5月には通期業績予想を上方修正いたしました。当社グループは、2022年2月に公表した「新中期経営計画(2022-2024年)」を着実に遂行していくことを第一とし、グリーンプロダクツ、バイオスティミュラントや施設園芸分野、自社製品の登録拡大によるグローバル展開の推進といった成長ドライバーへの注力や、グループ間コミュニケーションを強固なものとしグローバルシナジーの最大化を図るなど、各重点施策への取り組みを強化してまいりました。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は153億68百万円(前年同四半期比24億25百万円増加、同18.7%増)、営業利益は29億56百万円(前年同四半期比11億29百万円増加、同61.8%増)、経常利益は31億9百万円(前年同四半期比12億17百万円増加、同64.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は21億2百万円(前年同四半期比7億86百万円増加、同59.7%増)となりました。
なお、当社グループの第1四半期及び第2四半期連結会計期間の経営成績は、国内農薬事業を中心に需要盛期に備えた出荷が集中するため、売上高及び営業利益等が他の四半期会計期間と比較して多額となる傾向にあります。
当社グループはアグリテクノ事業の単一セグメントでありますが、各分野別の経営成績につきましては以下のとおりであります。
農薬分野において、国内市場では、当社が注力しているグリーンプロダクツの殺ダニ剤「アカリタッチ」「サフオイル」、殺菌剤「カリグリーン」などが引き続き好調に推移しました。また、当社主力製品である殺虫剤「オリオン」、殺ダニ剤「ダニサラバ」、殺菌剤「ショウチノスケ」が堅調に推移しました。一方、海外市場においては殺菌剤「ガッテン」が好調に推移し、北米向けでは殺ダニ剤「ダニサラバ」、南米向けでは「ダニサラバ」や殺虫剤「オンコル」も順調に推移しました。それらの結果、農薬分野の売上高は75億3百万円(前年同四半期比11億66百万円増加、同18.4%増)となりました。
肥料・バイオスティミュラント分野において、国内市場ではハウス肥料、養液土耕肥料、亜リン酸肥料などが堅調に推移しました。海外市場においては、グループ各社においてバイオスティミュラント剤「アトニック」が好調に推移しました。主な海外関連会社の業績も引き続き堅調に推移しており、収穫から流通を経て消費者に届くまでの過程、Post-Harvest関連の製品に強みを持つオランダのBlue Wave Holding B.V.や、バイオスティミュラントの開発、製造及び販売を手掛けるスペインのLIDA Plant Research, S.L.などが売上高を大きく伸長させました。それらの結果、肥料・バイオスティミュラント分野の売上高は78億65百万円(前年同四半期比12億51百万円増加、同18.9%増)となりました。
② 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末の総資産は338億27百万円で、前連結会計年度末に比べ54億80百万円の増加となりました。これは主に現金及び預金の増加3億13百万円、受取手形及び売掛金の増加33億35百万円、原材料及び貯蔵品の増加5億17百万円、仕掛品の増加2億59百万円、為替換算の影響によるのれんの増加2億45百万円によるものであります。
負債につきましては215億66百万円で、前連結会計年度末に比べ23億15百万円の増加となりました。これは主に短期借入金の増加12億21百万円、支払手形及び買掛金の増加3億75百万円、未払法人税等の増加6億3百万円、長期借入金の減少3億22百万円によるものであります。
純資産は122億61百万円で、前連結会計年度末に比べ31億64百万円の増加となりました。これは主に親会社株主に帰属する当期純利益の計上21億2百万円、剰余金の配当2億37百万円、為替換算調整勘定の増加11億32百万円によるものであります。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物は38億9百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億95百万円増加しました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、3百万円の支出(前年同四半期は8億40百万円の収入)となりました。主な収入要因は税金等調整前四半期純利益30億88百万円、減価償却費4億20百万円、のれん償却費3億1百万円、仕入債務の増加2億50百万円等によるものであります。また、主な支出要因は売上債権の増加31億10百万円、棚卸資産の増加5億56百万円等によるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、2億62百万円の支出(前年同四半期は90百万円の支出)となりました。主な支出要因は有形固定資産の取得による支出1億25百万円、無形固定資産の取得による支出60百万円、投資有価証券の取得による支出71百万円等によるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、3億34百万円の収入(前年同四半期は9億90百万円の支出)となりました。主な収入要因は短期借入金の増加11億50百万円によるものであります。また、主な支出要因は長期借入金の返済による支出5億7百万円、配当金の支払額2億37百万円、リース債務の返済による支出84百万円等によるものであります。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、10億2百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。