四半期報告書-第15期第2四半期(令和2年7月1日-令和2年9月30日)

【提出】
2020/11/13 15:06
【資料】
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【項目】
35項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
当社グループは2020年3月期第3四半期末をみなし取得日として、REIT情報ベンダーのProp Tech plus株式会社を連結子会社化し、前第3四半期連結会計期間より四半期連結財務諸表作成会社に移行いたしました。従いまして、前第2四半期連結累計期間の連結損益計算書、連結包括利益計算書、連結キャッシュ・フロー計算書は作成しておりませんので、前年同四半期との比較分析は行っておりません。また、2020年6月30日付でロボット投信株式会社の株式を取得し、同社を連結子会社化いたしました。なお、同社の株式取得は2021年3月期第1四半期連結会計期間末であることから、当第2四半期連結会計期間より損益計算書を連結しております。
(1)財政状態及び経営成績の状況
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は2,387,803千円となり、前連結会計年度末に比べ329,455千円の減少となりました。これは主に、現金及び預金が273,866千円減少したこと、売掛金が108,842千円減少したことを要因としたものであります。
固定資産は3,587,049千円となり、前連結会計年度末に比べ437,566千円の増加となりました。これは主に、ロボット投信株式会社の株式取得等を要因として、のれんが231,841千円増加したこと、ソフトウエア開発投資により、ソフトウエア及びソフトウエア仮勘定がそれぞれ28,098千円、120,356千円増加したこと、投資有価証券が80,873千円増加したことを要因としたものであります。
これらの結果、資産合計は5,974,852千円となり、前連結会計年度末の5,866,742千円から108,110千円の増加となりました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は744,932千円となり、前連結会計年度末に比べ23,704千円の減少となりました。これは主に、未払法人税等が43,653千円増加した一方で、1年内返済予定の長期借入金が38,824千円減少したこと、その他流動負債が21,155千円減少したことを要因としたものであります。
固定負債は1,495,672千円となり、前連結会計年度末に比べ167,765千円の増加となりました。これは主に、長期借入金が191,720千円増加した一方で、社債が20,000千円減少したことを要因としたものであります。
これらの結果、負債合計は2,240,605千円となり、前連結会計年度末の2,096,544千円から144,060千円の増加となりました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は3,734,247千円となり、前連結会計年度末の3,770,197千円から35,950千円の減少となりました。これは主に、当第2四半期連結累計期間に親会社株主に帰属する四半期純利益131,251千円を計上したことにより利益剰余金が131,251千円増加した一方で、前連結会計年末の特別配当による取崩等により、資本剰余金が211,035千円減少したことを要因としたものであります。
これらの結果、自己資本比率は57.9%(前連結会計年度末は59.9%)となりました。
当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高が1,766,883千円、営業利益は262,736千円、経常利益は247,579千円、親会社株主に帰属する四半期純利益は131,251千円、また、当社グループにおいて継続的な成長の指標の一つとして重視しているEBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却額)は501,016千円となりました。
当第2四半期連結累計期間における報告セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。
(メディア事業)
メディア事業は、「みんなの株式」、「株探(Kabutan)」等、当社グループが提供を行う投資家向け情報サイト及び当社グループが業務提携によりサイト運営の一翼を担うサービスから得られる広告収益、並びに一部サイトにおいて提供する有料サービスから得られる課金収益等を計上しております。
当第2四半期連結累計期間におきましては、既存の情報サイトへの追加機能の継続的なリリースに加え、日本取引所グループの協力のもと、総合取引所構想に則し先物・オプション情報サイト「みんかぶ先物」をリリースいたしました。一方、新型コロナウイルス感染症の影響による金融市場への注目度の向上から、前第4四半期連結会計期間以降継続していた株式情報サイトを中心とした利用者の増加傾向は当第2四半期連結会計期間に落ち着きを見せたものの、当第2四半期連結累計期間の当社グループが運営するメディアサイト合計の月間平均ユニークユーザー数は884万人、同訪問ユーザー数は2,614万人となり、前年同期比は、それぞれ198万人、536万人の増加となりました。また、有料サービスである「株探プレミアム」も順調に成長し、課金収益が拡大いたしました。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は654,887千円、セグメント利益は250,898千円となりました。
(ソリューション事業)
ソリューション事業は、メディア事業で培ったノウハウを活用したAIにより自動生成させる様々なソフトウエアや、サイト上で収集したクラウドインプットデータ等に加工を施した情報系フィンテックソリューションを第三者に提供するASPサービスの初期導入や月額利用料による収益を中心に事業を展開しております。
当第2四半期連結累計期間におきましては、当第2四半期連結会計期間より損益の連結を開始しましたロボット投信株式会社は営業損失を計上したものの、Prop Tech plus株式会社は順調に利益に貢献したことに加え、大手総合証券会社グループへのソリューション提供をはじめとする新規案件導入が推進し、月額利用料収入を中心に拡大いたしました。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は1,115,736千円、セグメント利益は246,477千円となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ273,866千円減少し、1,789,910千円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、459,626千円の収入となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益が249,890千円となったことに加え、成長に伴うソフトウエアの減価償却費を中心とした減価償却費合計が199,745千円となったこと、売上債権が104,167千円減少したことを要因としたものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、258,986千円の支出となりました。これは主に、連結の範囲の変更を伴う子会社株式取得による収入が124,292千円となった一方で、ソフトウエア開発投資を中心とした無形固定資産の取得による支出が306,692千円、投資有価証券の取得による支出が55,875千円となったことを要因としたものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、474,507千円の支出となりました。これは主に、短期借入金の純減額が100,000千円、長期借入期の返済による支出が147,104千円、配当金の支払額が219,910千円となったことを要因としたものであります。
(3)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第2四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。