有価証券報告書-第118期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)

【提出】
2019/06/26 10:12
【資料】
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【項目】
148項目
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 経営成績の状況
当社グループの当連結会計年度における受注高は118億56百万円(前連結会計年度比17.8%減)となり、売上高は117億56百万円(前連結会計年度比15.1%減)となりました。
損益面におきましては、2017年8月31日に完全子会社化した関東航空計器株式会社について、当期は期初から連結取り込みしたため防衛機器の売上高は増加したものの、それに伴う経費の増加と紙工機械及び受託生産の売上高が減少したことなどにより、営業利益は2億20百万円(前連結会計年度比38.9%減)、経常利益は1億76百万円(前連結会計年度比47.7%減)となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は、前期に関東航空計器株式会社を完全子会社化した際に計上した負ののれん発生益の反動減などにより1億円(前連結会計年度比83.9%減)となりました。
② 財政状態の状況
(イ)資産
流動資産は前連結会計年度末に比べ12億65百万円(12.8%)減少し、85億94百万円となりました。これは主に受取手形及び売掛金が12億79百万円減少したことによります。
固定資産は前連結会計年度末に比べ2億17百万円(6.0%)減少し、33億83百万円となりました。これは主に減価償却費の計上等により、有形固定資産が1億28百万円、無形固定資産が30百万円減少したことによります。
この結果、資産合計は前連結会計年度末に比べ14億82百万円(11.0%)減少し、119億77百万円となりました。
(ロ)負債
流動負債は前連結会計年度末に比べ13億97百万円(18.4%)減少し、62億15百万円となりました。これは主に短期借入金が8億円、支払手形及び買掛金が5億11百万円減少したことによります。
固定負債は前連結会計年度末に比べ1億32百万円(5.4%)減少し、23億36百万円となりました。これは主に長期借入金が2億10百万円減少したことによります。
この結果、負債合計は前連結会計年度末に比べ15億30百万円(15.2%)減少し、85億51百万円となりました。
(ハ)純資産
純資産合計は前連結会計年度末に比べ47百万円(1.4%)増加し、34億26百万円となりました。これは主にその他有価証券評価差額金が52百万円減少したものの、親会社株主に帰属する当期純利益1億円の計上により利益剰余金が増加したことによります。
③ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の期末残高は、前連結会計年度末に比べ3億77百万円減少(前連結会計年度は6億47百万円の増加)し、5億73百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(イ) 営業活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度における営業活動による資金の増加は7億66百万円(前連結会計年度は36億1百万円の増加)となりました。これは主に仕入債務の減少額5億67百万円、たな卸資産の増加額3億45百万円により資金の減少となったものの、売上債権の減少額14億45百万円により資金の増加となったことによります。
(ロ) 投資活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度における投資活動による資金の減少は92百万円(前連結会計年度は10億4百万円の減少)となりました。これは主に固定資産の取得による支出1億6百万円により資金の減少となったことによります。
(ハ) 財務活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度における財務活動による資金の減少は10億50百万円(前連結会計年度は19億49百万円の減少)となりました。これは主に短期借入金の純減少額8億円、長期借入金の返済による支出2億10百万円により資金の減少となったことによります。
④ 生産、受注及び販売の実績
当連結会計年度における生産、受注及び販売の実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
a. 生産実績
セグメントの名称金額(千円)前期比(%)
紙工機械2,078,831△45.5
受託生産1,719,498△26.5
防衛機器7,120,859+8.0
その他836,885△23.2
合計11,756,073△15.1

(注) 1 金額は販売価格で表示しております。
なお、セグメント間取引については、相殺消去しております。
2 上記の金額に消費税等は含まれていません。
b. 受注実績
セグメントの名称受注高(千円)前期比(%)受注残高(千円)前期比(%)
紙工機械2,505,597△24.1960,791+79.9
受託生産1,774,258△22.0283,147+24.0
防衛機器6,642,526△15.89,728,155△4.7
その他934,354△2.1356,707+37.6
合計11,856,735△17.811,328,800+0.9

(注) 上記の金額に消費税等は含まれていません。
c. 販売実績
セグメントの名称金額(千円)前期比(%)
紙工機械2,078,831△45.5
受託生産1,719,498△26.5
防衛機器7,120,859+8.0
その他836,885△23.2
合計11,756,073△15.1

(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。
2 主な相手先の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。
相手先前連結会計年度当連結会計年度
金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)
防衛省4,417,37531.94,486,38238.2
レンゴー㈱2,329,67316.81,207,19410.3
㈱島精機製作所1,499,01910.8

(注) 当連結会計年度の㈱島精機製作所については、当該割合が100分の10未満のため記載を省略しました。
3 上記の金額に消費税等は含まれていません。

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。また、連結財務諸表の作成にあたっては、経営成績等に影響を及ぼす会計上の見積りを行う必要があります。当社グループは、過去の実績値や最新の状況を踏まえ、合理的と判断された前提に基づき見積りを行っております。見積りは将来に関する不確実性を伴うため、実際の結果とは異なる場合があります。
当社グループでは、会計方針及び見積りについて、経営者による検討を継続的に行っております。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a. 経営成績等の状況
当社グループのセグメントごとの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中のセグメント利益は営業利益ベースによる数値であります。セグメント情報の詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (セグメント情報等)」をご参照ください。
紙工機械
受注高は低価格帯の機種の割合が増加したため25億5百万円(前連結会計年度比24.1%減)、売上高は機械販売台数が前期より半減したため20億78百万円(前連結会計年度比45.5%減)となりました。また、セグメント利益は、71百万円(前連結会計年度比412.7%増)となりました。
受託生産
受託先の発注が減少したことにより、受注高は17億74百万円(前連結会計年度比22.0%減)、売上高は17億19百万円(前連結会計年度比26.5%減)、セグメント利益は97百万円(前連結会計年度比40.2%減)となりました。
防衛機器
受注高は66億42百万円(前連結会計年度比15.8%減)、売上高は71億20百万円(前連結会計年度比8.0%増)、セグメント利益は4億53百万円(前連結会計年度比9.4%減)となりました。
その他
受注高は9億34百万円(前連結会計年度比2.1%減)、売上高は8億36百万円(前連結会計年度比23.2%減)、セグメント利益は1億40百万円(前連結会計年度比26.9%減)となりました。
なお、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
b. 当社グループの資本の財源及び資金の流動性
当社グループの資金需要は、主に材料の購入代金、人件費・諸経費等の運転資金のほか、設備の維持・更新等にかかる費用であります。当社グループでは、これらの資金を主に金融機関からの借入により調達しております。借入に際しては、効率的な調達を行うよう努めております。
当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は41億38百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は5億73百万円となっております。
キャッシュ・フローの状況の分析については、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。