四半期報告書-第122期第2四半期(令和3年7月1日-令和3年9月30日)

【提出】
2021/11/11 14:03
【資料】
PDFをみる
【項目】
39項目
(1) 経営成績の分析
当第2四半期連結累計期間における世界経済は、緩やかな回復基調が続きました。しかし、アジアの新興市場国を中心とする新型コロナウイルス感染症の再拡大や半導体不足による消費財の減産等から回復の勢いが鈍化し、先行きの不透明感が継続しております。
日本経済も同様に、海外経済の回復に伴う輸出増を背景に回復傾向にありましたが、新型コロナウイルス感染症の再拡大や自動車の減産が経済活動に与えた影響は大きく、依然として楽観できない状況であります。
このような状況の中で、当社グループの当第2四半期連結累計期間の売上収益は6,641億40百万円と、前第2四半期連結累計期間に比べ1,439億13百万円(27.7%)の増収となりました。事業利益につきましては155億8百万円となり、前第2四半期連結累計期間に比べ388億37百万円の増益、親会社の所有者に帰属する四半期利益につきましては67億69百万円となり、前第2四半期連結累計期間に比べ308億14百万円の増益となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
なお、「第4 経理の状況 1 要約四半期連結財務諸表 要約四半期連結財務諸表注記 4.事業セグメント (2) 報告セグメントの変更等に関する事項」に記載のとおり、第1四半期連結会計期間より報告セグメントを変更しており、前第2四半期連結累計期間の数値を変更後の報告セグメントに組み替えて比較分析しております。
「自動車」におきましては、期間後半に新型コロナウイルス感染症の再拡大や半導体不足による自動車メーカーの減産等の影響により販売が鈍化したものの、前第1四半期における販売の落ち込みが大きかったこともあり全地域で販売が増加し、売上収益は前第2四半期連結累計期間に比べ1,003億40百万円(29.3%)増収の4,432億6百万円となりました。販売増加に加え、原価改善や固定費削減の効果等もあり、事業利益は前第2四半期連結累計期間に比べ190億10百万円増益の33億16百万円となりました。
「産機・軸受」におきましても「自動車」と同様に全地域で販売が増加したこと等により、売上収益は前第2四半期連結累計期間に比べ354億86百万円(30.6%)増収の1,514億53百万円、事業利益は169億46百万円増益の84億56百万円となりました。
「工作機械」におきましては、北米を中心に販売が増加したこと等により、売上収益は前第2四半期連結累計期間に比べ80億86百万円(13.2%)増収の694億80百万円、事業利益は30億99百万円増益の33億5百万円となりました。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、現金及び現金同等物の増加等により、1兆2,940億16百万円と前連結会計年度末に比べ27億15百万円の増加となりました。
負債につきましては、営業債務及びその他の債務の減少等により、6,913億33百万円と前連結会計年度末に比べ148億78百万円の減少となりました。
また、資本につきましては、親会社の所有者に帰属する四半期利益の計上等により、6,026億82百万円と前連結会計年度末に比べ175億94百万円の増加となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
営業活動によるキャッシュ・フローは、営業債務及びその他の債務の減少や棚卸資産の増加による資金の減少があったものの、税引前四半期利益の計上や営業債権及びその他の債権の減少等により、当第2四半期連結累計期間は376億45百万円の資金の増加となりました。(前第2四半期連結累計期間は15億円の資金の減少。)
投資活動によるキャッシュ・フローは、投資有価証券の売却による資金の増加があったものの、有形固定資産の取得による支出等により、当第2四半期連結累計期間は17億23百万円の資金の減少となりました。(前第2四半期連結累計期間は316億71百万円の資金の減少。)
財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金や長期借入金の増加等により、当第2四半期連結累計期間は59億74百万円の資金の増加となりました。(前第2四半期連結累計期間は359億29百万円の資金の増加。)
これらに換算差額等を加減算した結果、当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は1,607億56百万円となりました。
(4) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費は、250億10百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。